総合型選抜(旧AO入試)では、学力だけでなく「あなたの個性や志向性」が評価の中心です。その中でも志望理由書は、面接官にあなたの経験・考え・将来の目標を伝える重要なツール。
そこでこの記事では、高校生活の活動を整理する方法から、大学研究のポイント、ストーリー性のある書き方、学部別の差別化表現まで、具体例とチェックリスト付きで解説します。
これを読めば、志望理由書を「ただ書く」から「合格に直結させる」ための設計図として活用でき、高校生でも今日から実践できます。
※なお、総合型選抜については、以下の記事で詳しく解説しています。
総合型選抜とは?一般選抜・推薦型選抜との違い・選考方法とスケジュール・対策を徹底解説
- まず確認|総合型選抜の志望理由書で「大学は何を見ているか」
- 合格につながる志望理由書の「型」と全体設計
- 書く前にやること(準備フェーズ:自己分析〜リサーチ)
- 実際に書いてみよう|パート別の具体的な書き方(例文付き)
- 学部別チェックポイント(差別化コンテンツ)
- 入試形式別の志望理由書の書き方(総合型選抜に特化)
- 合格率を上げる添削チェックリスト(ダウンロード用テンプレ推奨)
- よくあるNG例と「改善例」で学ぶ(具体比較)
- 合格者の実例(ケーススタディ)
- 面接官の視点(大学教員・入試担当の声)【専門性・権威性】
- よくある質問(FAQ)
- まとめと今すぐできる5つのアクション
まず確認|総合型選抜の志望理由書で「大学は何を見ているか」
総合型選抜(AO型入試含む)で、志望理由書には単なる「志望動機」以上の意味があります。
大学は志望理由書を通じて、受験生が「入学後にどんな学びをし、どのように貢献するか」を想像できる材料を探しています。
つまり、大学側は「あなたが大学で学ぶ必然性」と「大学・学部が受け入れる価値がある人物か」を知りたがっています。
以下で、具体的にどんな観点で志望理由書が担当官に読まれているかを解説していきます。
※なお、総合型選抜の選考や入試制度の詳細は文部科学省の公式ページでも確認できます。
文部科学省「大学入学者選抜について」
選考における志望理由書の役割(面接・小論文との関係)
志望理由書の役割(要点)
- 一次情報(書面)としての“足がかり”:面接官は志望理由書を事前に読み、面接で深掘りするポイントを決めます。
- 論理的な整合性のチェック材:志望理由書の内容と面接での発言、小論文の主張が一致しているかを確認します。矛盾があると信頼が下がります。
- 能力・適性の“予告”:書かれた経験や成果が、そのまま面接での質問材料や小論文テーマのヒントになります。
面接・小論文とのつながり
- 面接:志望理由書で述べたエピソード(活動・成果・困難と学び)を詳細に問われることが多いです。具体的な数字や状況を言えないと説得力が落ちます。
- 小論文:テーマによりますが、志望理由書で示した関心領域(例:環境問題、地域福祉、プログラミング教育など)が小論文での論述の根拠になります。志望理由書での“問題意識”が小論文での議論を支えると高評価。
書くときの具体的なヒント
- 面接で必ず聞かれる可能性が高い箇所は「数字」「期間」「あなたの行動計画」。これらは必ず書こう。
- 小論文と矛盾しないよう、志望理由書は主張の“芯”を一つに絞る(大きな主張が複数あると内容が混乱する)。
大学側が重視する3要素(志向性・基礎力・将来構想)
大学が志望理由書から読み取りたい主要な3要素を、具体的に説明します。
1)志向性(志望の一貫性・関心の深さ)
- 何をきっかけに興味を持ち、どう深めたのか を示す。
- 単なる「好き」ではなく、具体的な行動(図書を読んだ、プロジェクトに参加した、研究室訪問をした等)で裏付けることが重要。
- 例:単に「環境問題が好き」ではなく、「高校で地域のゴミ削減プロジェクトを2年間運営し、年間ゴミ量を20%削減した経験がある」など。
2)基礎力(学ぶ力・思考力・コミュニケーション力)
- 学部での学びを消化する力(基礎学力+調査・分析能力)。
- 課外活動での役割や成果が、学ぶ姿勢や問題解決力の証拠になる。
- 例:データを扱った経験(プレゼン、統計処理、実験データ整理)や、論理的に説明した経験を記載する。
3)将来の計画(入学後の計画・社会での活用)
- 大学で何をしたいのか、卒業後どう生かすのかが描けているか。
- 具体的な授業・ゼミ・研究室名や、将来の職業目標・社会課題への貢献イメージがあると説得力が増す。
- 例:「◯◯先生の△△研究室で◯◯を学び、高校での地域調査技法を発展させて地域振興に寄与したい」など。
配点や重みは大学で異なる
基本的な事実認識
- 大学・学部・年度ごとに配点や評価方針は異なるため、志望校の募集要項と過去の情報を必ず確認する必要があります。
- 一部の大学は選考方式ごとに配点(志望理由書:◯点、面接:◯点、小論文:◯点)を公開していますが、多くは総合評価として非公表にしている場合が一般的です。
公表されている場合の読み方
公表されている場合、「書類が合格の前提」「面接での深掘りが勝負」などのヒントが得られるので、それに合わせた準備が可能です。たとえば志望理由書の比重が高めに見えるなら、書面のブラッシュアップに重点を置く。
※参考:北海道大学 – フロンティア入試(総合型選抜)の募集要項
非公表の場合の考え方
- 非公表=面接官裁量が大きいと考える。志望理由書は“面接の導火線”と捉え、齟齬(そご)が出ないよう整合性を徹底する。
- 受験生は「志望理由書で合格ラインに届く→面接で確証」を目標に準備するのが安全。
- 進学塾・予備校やOB/OG、大学公開説明会での入試担当者発言を参考に、傾向を掴む(ただし個別事例で一般化は禁物)。
実践的アドバイス
- 募集要項で「書類選考あり/面接重視/小論文必須」などのフラグを読み取り、配分に応じた時間配分で準備する。
- もし配点が不明なら、志望理由書:面接:小論文=40:40:20(仮)と想定し、どれも満遍なく準備するのが無難。
学校推薦型選抜・一般選抜との違い
総合型選抜と他の入試方式(学校推薦型選抜=指定校推薦等、一般選抜=共通テスト+個別試験)との主な違いを、志望理由書の観点から整理します。
大きな違い(志望理由書に関わる点)
- 総合型選抜:志望理由書・面接・活動実績が選考の中核。個人の人柄・適性・将来構想を重視。書類での表現力と面接での一貫性が重要。
- 学校推薦型選抜:学校からの推薦(指定校・公募)を前提にするため、学校の成績や推薦書の内容が重視される場合が多い。志望理由書は必要でも、学校推薦(担任コメントや調査書)の影響が大きい。
- 一般選抜:学力試験(共通テスト・二次)中心。志望理由書は不要な場合が多いが、現代的に小論文やプレゼンを課す大学もある。
志望理由書の求められ方の違い
- 総合型選抜では個別のストーリーと大学適合性を明確に示す必要がある。
- 学校推薦型では学校での立場や成績、教員からの評価と整合する内容が求められる(学校側の見立てと齟齬がないこと)。
- 一般選抜では、書面よりも学力の裏付けが優先されるが、用途によっては志望理由書が「差別化材料」になることもある。
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高校生必見!「学校推薦」とは?指定校推薦・公募推薦の違いとメリット・もらうためのコツを徹底解説
扱わない(または別ページへ誘導する内容)
- 「総合型選抜制度の歴史的背景や法的定義」などの制度説明(詳しくは内部リンク「総合型選抜とは」へ)
- 「学校推薦型選抜の詳細運用」や「一般選抜の試験対策」の具体手引き(詳細はそれぞれの専用記事へ)
- 各大学の年度別の配点一覧(募集要項で変動するため、最新情報は志望校の公式ページ参照を推奨)
最後に — 今すぐ使えるチェックリスト(簡易版)
- 志望のきっかけは具体的か?(いつ・どこで・誰と)
- 行動の中で自分の役割と成果を書いているか?(数字や具体例)
- 大学で何をするかが明確か?(授業・ゼミ・活動名があると高評価)
- 面接で深掘りされても答えられる情報量があるか?(詳細な裏話を準備)
- 学校推薦型との整合性は取れているか?(在籍校との情報齟齬がないか)
合格につながる志望理由書の「型」と全体設計
総合型選抜では、「自分の考えを言葉で伝える力」が評価されます。その中心となるのが志望理由書。
ここでは、どのように構成すれば「読まれる・伝わる・評価される」志望理由書になるのか、基本の“型”と書き方のポイントを解説します。
志望理由書は“ストーリー”で書く(過去→現在→未来の流れ)
合格につながる志望理由書の共通点は、ストーリー性があることです。
単に「〇〇大学に入りたい」「学びたいことがある」と書くだけでは不十分で、
「なぜそう思うようになったのか(過去)」→「どのように興味を深めてきたのか(現在)」→「入学後・将来にどうつなげたいのか(未来)」
という流れでまとめると、説得力がぐっと高まります。
例:「地域医療に関心を持つようになったきっかけ(過去)」→「ボランティアや探究活動を通じて得た学び(現在)」→「将来、医療格差の改善に貢献したい(未来)」
この「過去→現在→未来」のストーリー構成は、どの大学・学部でも使える王道の型です。
必須の3パート(きっかけ・興味の深化・大学での具体的行動)
志望理由書は、以下の3つのパートを意識して構成しましょう。
- きっかけ(過去)
なぜその分野・大学に興味を持ったのかを説明します。身近な体験や学校での出来事など、具体的なエピソードを使うと効果的です。 - 興味の深化(現在)
関心をどのように深めてきたか、探究活動・読書・課外活動などを交えて説明します。「努力のプロセス」を示すことがポイントです。 - 大学での具体的行動(未来)
入学後に学びたい内容や挑戦したい活動を、大学名・学部名・教授名・授業名など固有名詞を入れて具体的に書きます。
この3つを順に展開すると、「なぜこの大学でなければならないのか」が自然に伝わります。
短い文で説得力を出すコツ(具体性・数字・固有名詞)
志望理由書は、限られた文字数の中で自分を伝えなければなりません。
そのためには、短くても伝わる「具体的な言葉」を選ぶことが重要です。
- 抽象語を避ける:「努力した」→「週3回のボランティア活動を1年間続けた」
- 数字を入れる:「多くの本」→「20冊以上の関連書籍」
- 固有名詞を使う:「地域の病院」→「〇〇市立病院での実習経験」
このように、数字や固有名詞を入れると信ぴょう性が高まり、読み手の印象にも残ります。
文字数・分量の最適解(提出フォーマット別の目安)
大学ごとに志望理由書の文字数や書式は異なります。
以下は一般的な目安です。
| フォーマット | 文字数の目安 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| A4用紙1枚(手書き) | 約800〜1000字 | ストーリー構成を意識し、段落を3〜4つに分ける |
| Web入力フォーム | 400〜800字 | 要点を簡潔にまとめる。数字・具体例を活用 |
| 400字原稿用紙 | 1〜2枚(400〜800字) | 無駄な表現を削り、主張を明確にする |
大学の指示に沿って書式・字数を守ることは基本的なマナーでもあります。
ワンポイント:書き出しで掴む方法(問題提起/将来像/経験から入る)
最初の数行で読み手の興味を引けるかどうかが勝負です。
効果的な書き出しには、次の3パターンがあります。
- 問題提起型:「地方の医療格差をなくすには、地域医療の担い手が必要だと感じました。」
- 将来像提示型:「将来、持続可能な社会の実現に貢献する技術者になりたいです。」
- 経験スタート型:「中学2年の時、災害ボランティアに参加したことがきっかけで防災に関心を持ちました。」
このように、「なぜこの大学で学びたいのか」を一文で示せる書き出しを考えましょう。
まとめ
- 志望理由書は「過去→現在→未来」のストーリーで構成する
- 「きっかけ・興味の深化・大学での行動」の3パートが基本
- 数字や固有名詞を入れることで説得力を高める
- 文字数やフォーマットは大学の指定に合わせる
- 書き出しで読み手を惹きつける工夫を
この「型」とコツを押さえることで、あなたの思いが確実に伝わる志望理由書を作ることができます。
書く前にやること(準備フェーズ:自己分析〜リサーチ)
志望理由書は、「書く前の準備」こそが合否を左右する最大のポイントです。
いきなり書き始めても、「ありきたり」「抽象的」な内容になりやすく、大学に響きません。
ここでは、書き出す前に必ず行うべき3つの準備、
①自己分析、②大学リサーチ、③第三者レビューの進め方を具体的に解説します。
高校生活・活動の棚卸し(テンプレ付き)

まず最初にやるべきは、自分の高校生活を振り返る作業(自己分析)です。
これは、志望理由書の「過去・現在」を書くための材料集めになります。
▶ 棚卸しテンプレート例
| 分野 | 具体的な活動・経験 | 得られた成果 | 学んだこと・気づき |
|---|---|---|---|
| 授業・探究 | 総合探究で地域活性化をテーマに研究 | 学年代表で発表 | チームで意見をまとめる難しさを学んだ |
| 部活動 | サッカー部で副キャプテン | ベスト8進出 | チームのモチベーション管理の大切さを知った |
| ボランティア | 保育園での読み聞かせ | 継続3ヶ月 | 子どもとの信頼関係を築く喜びを感じた |
| 資格・検定 | 英検準2級 | 合格 | 継続的な努力の成果を実感した |
こうして一覧にまとめることで、自分の「強み」「関心の軸」が見えてきます。
付箋メモ法でエピソードを整理する手順
ノートや壁に付箋を使ってエピソードを書き出す方法もおすすめです。
以下のステップで整理しましょう。
- 思いつく限りの経験を付箋に書く(1枚1テーマ)
例:「文化祭で実行委員」「図書委員長として後輩を指導」など - 似たテーマごとにグループ化(「リーダーシップ」「挑戦」「協調性」など)
- 印象深い・成果が大きいエピソードを3つに絞る
- それぞれに「なぜ印象に残ったか」「どう変化したか」をメモ
→ これを行うと、自分らしさが伝わる“核となるエピソード”が自然に浮かび上がります。
「成果」と「学び」の書き分け
多くの受験生が陥りがちなのが、成果ばかり強調してしまう書き方です。
大学は、結果よりも「過程での成長」「学びの姿勢」を重視します。
| NG例 | 改善例 |
|---|---|
| 「大会で優勝しました」 | 「優勝を目指す中で、チームの課題を分析し、解決策を提案できるようになりました」 |
| 「検定に合格しました」 | 「不合格を経験したことで、苦手を分析し、学習法を改善しました」 |
つまり、「成果=結果」「学び=成長の過程」として両方を明確に書き分けると、大学側はあなたの思考力と伸びしろを評価しやすくなります。
大学・学部・教員・カリキュラムの深掘りリサーチ
次に必要なのが、志望大学についての具体的なリサーチです。
大学の理念・教育方針・授業内容・研究テーマを調べることで、
「なぜこの大学・学部でなければならないのか」を明確にできます。
信頼できる情報源の探し方
| 情報源 | 活用ポイント |
|---|---|
| 大学公式サイト(シラバス・カリキュラム) | 実際の授業内容や評価方法を確認できる。学びたい分野の科目名を具体的に引用可能。 |
| ゼミ・教員紹介ページ | 教員の研究テーマやゼミ活動を調べ、「〇〇教授の〇〇研究に関心がある」と書くと説得力アップ。 |
| 大学のオープンキャンパス・説明会資料 | 学生の声や具体的な学び方が分かる。体験談を引用しても良い。 |
| インターン・地域連携プロジェクト情報 | 実践的な学び(PBL・企業連携など)を志望理由に結びつけやすい。 |
ワンポイント:
「どんな授業があるのか」ではなく、
「その授業を自分がどう活かすか」を考えると、“志望理由書の深さ”が違います。
第三者にチェックしてもらう
完成した志望理由書は、必ず第三者の目でチェックしてもらいましょう。
自分では気づかない「伝わりにくさ」や「論理の飛び」を指摘してもらえるからです。
① 内容面(何を書くか)
- 大学・学部との一致度
→ 志望理由が大学の教育方針・学部の特徴に合っているか。
→ 研究内容・授業名・教授名など「固有名詞」で具体化されているか。 - 動機の深さ
→ 「興味があります」「昔から好きでした」で終わっていないか。
→ 自分の経験や行動とつながっているか。 - 将来展望の明確さ
→ 入学後の学び→将来の目標が自然につながっているか。
② 構成面(どう書くか)
- ストーリーの一貫性
→ 過去→現在→未来の流れになっているか。
→ 文の順番を入れ替えても意味が通じない一貫した構成か。 - 段落ごとの役割
→ 各段落に「テーマ」があり、重複や飛躍がないか。 - 接続表現の自然さ
→ 「そこで」「そのため」「さらに」などが論理的につながっているか。
③ 表現面(どう伝わるか)
- 具体性と数字の使用
→ 「頑張った」ではなく、「○○大会で〜」「○人をまとめた」など具体的か。 - 客観的な表現
→ 感情的すぎず、面接官に伝わる落ち着いた文体か。 - 語彙の適切さ
→ 「学びたい」「挑戦したい」などが過剰に繰り返されていないか。 - 誤字・脱字・文末の統一
→ 「です・ます」調で統一されているか。
④ 説得力(第三者視点)
- 読んで納得できるか
→ 他人が読んで「この大学に合っている」と感じるか。 - 面接で深掘りされたとき答えられる内容か
→ 書いたことが実際に自分の経験と一致しているか。 - 「なぜこの大学か」が明確か
→ 「偏差値」「家から近い」ではなく、教育内容に基づいた理由か。
添削を依頼するときのポイント
- 依頼時に伝えること
- 「内容を見てほしいのか」「日本語表現を直してほしいのか」を明確に。
- 「大学名・学部名・文字数制限」も共有する。
- 「面接も意識して読んでほしい」と頼むと効果的。
添削相手は、高校の先生・予備校講師・過去の合格者など、受験志望経験のある人が理想です。
また、2〜3人に見てもらうと、多角的な視点から改善点を発見できます。
志望理由書 添削チェックリスト
【基本情報】
- 大学名:___________________
- 学部・学科名:_________________
- 文字数制限:______字以内
- 作成日:__年__月__日
【依頼内容】
☑ 志望理由書(〇〇大学〇〇学部・800字以内)
【確認してほしい点】
| チェック項目 | 内容 | チェック欄 |
|---|---|---|
| ① 内容が大学に合っているか | 志望理由が大学の教育理念・学部の特色に合致しているか。大学・学部の固有名詞(授業名・教授名など)が入っているか。 | ☐ |
| ② ストーリーに矛盾がないか | 過去→現在→未来の流れが自然で、論理の飛躍がないか。段落ごとのつながりが明確か。 | ☐ |
| ③ 表現が分かりやすいか | 主語・述語が明確で、冗長な表現がないか。読み手に伝わる文章になっているか。 | ☐ |
【特に見てほしい箇所】
→ 第2段落の「きっかけ」部分
(具体的なコメント欄)
───────────────────────────────
───────────────────────────────
───────────────────────────────
【総合フィードバック欄】
□ 内容の整合性:________________________
□ ストーリー性:________________________
□ 表現・文体:________________________
□ 改善アドバイス:
───────────────────────────────
───────────────────────────────
───────────────────────────────まとめ
- 書く前の準備(自己分析・大学リサーチ・添削依頼)が合否を左右する
- 自己分析では「成果」より「学び」「成長」を重視
- 付箋法でエピソードを整理し、自分の軸を発見する
- 大学リサーチでは「情報を調べる」だけでなく「自分の将来像と結びつける」
- 完成後は、必ず第三者に見てもらいブラッシュアップ
実際に書いてみよう|パート別の具体的な書き方(例文付き)
【書き出し】興味を引く書き出し3パターンと例文
志望理由書の最初の数行で読み手の興味を掴めるかが重要です。ここでは使いやすい3パターンと、それぞれの短い例文・解説を示します。
パターンA:問題提起型(例文+解説)
使いどころ:大学で学ぶことで解決したい具体的な社会課題がある場合。読み手の関心をすぐ引ける。
例文(短):
「人口減少が進む地方で、高齢者が孤立する現状を目の当たりにし、地域包括ケアの仕組みを学び改善したいと考えました。」
解説:
- 「問題」を先に提示することで、以降の「自分の経験→学び→大学での行動」がすぐに意味を持ちます。
- 書き出しで具体的課題(何が問題か)を示し、その解決に向けた自分の姿勢を示すと説得力が出ます。
- 注意点:問題は現実味のあるもの(数字や事例があれば尚良し)にする。
パターンB:経験起点型(例文+解説)
使いどころ:個人的な体験が志望に直結している場合。感情と行動が結びつきやすい。
例文(短):
「高校での地域調査プロジェクトで、住民の声を聞くうちに都市計画に興味を持ちました。その経験を深めるため貴学を志望します。」
解説:
- 読み手に「どこで」「何をしたか」をすぐ示すので、以降の深掘りで具体的エピソードを展開しやすい。
- 個人的エピソードはオリジナリティを出しやすく、面接で深堀りされても対応しやすい。
- 注意点:経験だけで終わらせず、「その経験がどう変化を生んだか(学び)」までつなげる。
パターンC:将来像先行型(例文+解説)
使いどころ:将来の職業目標や社会で果たしたい役割が明確な場合。志望理由全体を先に示す強い導入。
例文(短):
「将来は国際保健の現場で働きたいと考えており、貴学の国際保健プログラムで実践的なスキルを身につけたいです。」
解説:
- 先に“未来”を示すことで、その実現に必要な過去・現在のつながり(自分が努力してきたこと、今後やりたいこと)を説明しやすい。
- 注意点:将来像が抽象的だと説得力を欠くので、必ず大学で得る具体的能力を結びつける。
【深堀】興味を深めた過程の書き方
自分の努力してきたことなどを書いたら、次は「興味を深めた過程」を書いて深掘りしていきます。
このパートでは、「具体的な行動」と「そこから得た学び」を書きましょう。大学側は「行動の裏にある思考」(なぜその行動を取ったのか)を見ています。
いつ、どこで、どんな行動をしたか(5W1Hの応用)
書き方の手順(短いテンプレ):
- When(いつ):実施時期(例:高校2年の夏)
- Where(どこで):場所・団体名(例:地元NPOの防災プロジェクト)
- Who(誰と):自分の立場(例:チームリーダー)
- What(何を):具体的行動(例:避難所運営マニュアル作成)
- Why(なぜ):目的(例:災害時の混乱を減らすため)
- How(どうやって):方法・工夫(例:住民インタビュー→分析→試行)
実例(短):
「高校2年の夏、地元NPOと連携して避難所運営マニュアルを作成しました(When/Where)。私はチームリーダーとして住民10名のインタビューを行い(Who/How)、避難経路の改善案をまとめました(What)。目的は迅速な避難誘導を実現するためでした(Why)。」
コツ:5W1Hを1〜2文で端的にまとめ、次に「そこで何を学んだか」を続けると読みやすい。
成果・失敗の提示と学びの言語化
重要性:成果だけでなく失敗とそこからの改善を書くと、成長可能性(伸びしろ)が伝わります。
構造(短いテンプレ):
- 成果:具体的な数値や評価(例:参加者満足度が80%→改善後90%)
- 失敗:試みがうまくいかなかった点(例:初回は住民の反応が薄かった)
- 学び:失敗から得た改善点(例:事前説明会を行う重要性を理解した)
実例(短):
「初回の避難訓練では住民説明が不十分で混乱が生じました(失敗)。そこで説明会を追加し、訓練後の理解度が向上、参加者満足度は80%から92%に改善しました(成果)。この経験から『準備と説明の重要性』を学びました(学び)。」
書き方のコツ:
- 失敗を「言い訳」から書かない(原因→改善→結果の流れで書く)
- 学びは抽象的に終わらせず、具体的行動に落とし込む(次に何をしたか)
【未来】大学でやりたいことと将来展望の結び方
最後は、「大学でやりたいこと」「将来やりたいこと」です。この「未来パート」は志望理由書の“締め”にあたります。
大学での具体的行動と、その先の社会的なつながり(就職・研究・社会貢献)を書きます。
研究・授業・ゼミ・課外活動での具体案(例)
書き方のポイント:授業名や教授名、ゼミやプロジェクト名など固有名詞を入れると有力。
短い例文(複数):
- 「貴学の『地域政策論(担当:○○教授)』で学び、地域調査手法を体系的に習得したいです。」
- 「△△ゼミで行われているフィールドワークに参加し、高校での調査をスケールアップします。」
- 「学内のイノベーションラボでプロトタイプ制作を行い、地域の事業化を目指します。」
コツ:
- 「○○教授の研究を学びたい」→教授の研究テーマ(キーワード)を一つ添えるとさらに良い。
- ゼミ名や授業は公式ページで確認して正確に書く(誤情報はマイナス)。
社会にどうつなげるか:3つの説得力ある表現方法
可能であれば、将来展望を社会につなげるための表現パターンを3つほど示します。
- インパクト(影響)を示す方法
→「地域の高齢者の外出率を高める施策を開発し、孤立低減に貢献する」 - スケーラビリティ(拡張性)を示す方法
→「まずは自治体で試行し、成功したら他地域に展開する」 - キャリアパスで示す方法
→「大学院で研究を続け、自治体の政策立案に携わることで実践に還元する」
例文(結び):
「貴学で学んだ手法を自治体と連携した現場で検証し、成功事例を全国展開することで、地域課題の解決に貢献したいと考えています。」
【つなぎ】一つのまとまった“ストーリー”にする方法(接続表現・章立て)
志望理由書全体をスムーズに繋げるには接続表現と章立てが重要です。読みやすい流れ=評価の土台になります。
基本の章立て(短):
- 導入(書き出し:問題/経験/将来像)
- 興味を深めた過程(具体的行動と学び)
- 大学での具体案(授業・ゼミ・活動)
- 将来展望(社会へのつながり)
- 結び(志望の意志と再確認)
接続表現の例(使い分け):
- 継続・追加:さらに/その後/継続して
- 対比・改善:しかし/その際/一方で
- 結果:その結果/そのため/そのおかげで
- 目的:〜ために/〜ように/〜ことを目的に
つなぎのコツ:
- 各段落の最初と最後に短い「橋渡し」文を入れる(例:「この経験をもとに、次のような行動を取りました。」)
- 段落ごとに主語を明確にして、誰の何が変わったかを示す。
見直しチェック(論理の穴、矛盾、声に出して読みやすさ)
最終チェックリスト(必ず声に出して読む):
- ストーリーの一貫性:きっかけ→深化→大学→将来の流れがつながっているか
- 具体性の確認:数字・期間・固有名詞が十分に入っているか
- 矛盾の有無:面接で突っ込まれそうな矛盾はないか(活動期間・役割など)
- 主張の明確さ:読み終わった時に「何をしたい人か」が明確か
- 言葉遣いと体裁:敬語/文体の統一、誤字脱字、字数制限遵守
- 第三者の想定:先生や友人に1分で説明して同意が得られるか
改善アクション(見つかった場合):
- 論理の穴→該当部分に具体的な事実(When/How)を追加
- 抽象的表現→固有名詞・数字・比較情報で具体化
- 読みにくさ→短い文に分割し、接続語で整理
まとめ(実際の書き方ワークフロー)
- 書き出し(上の3パターンから選び1文で確定)
- 深堀(5W1Hでエピソードを2〜3パラグラフで展開)
- 未来(大学での具体的行動と社会への繋ぎを1〜2段落)
- つなぎ・推敲(接続表現で整え、声に出してチェック)
- 第三者添削→最終修正
学部別チェックポイント(差別化コンテンツ)
総合型選抜(AO入試)の志望理由書では、「学部・学科に合った内容になっているか」が合否を分ける重要なポイントです。
どんなに文章が上手でも、学部で学ぶ内容や育成したい人物像とズレていると評価されません。
ここでは、文系・理系・国際系それぞれの特徴と、効果的な表現例を紹介します。
文系(文学・教育・法・経済)で押さえる表現と実例
文系学部の志望理由書では、「社会全体や他者に対する関心」と「思考の深さ」を示すことが重要です。単に「本が好き」「先生に憧れている」では弱く、なぜ関心を持ち、どのように考え、どんな力を伸ばしたいかを明確に書きましょう。
押さえるポイント
- 「課題発見力」や「思考の過程」を具体的に述べる
- 授業や書籍・社会問題など、きっかけに知的背景を持たせる
- 将来像を「教育・地域・政策・企業」などの具体領域と結びつける
短い例文①(文学部志望)
読書好きが高じて文学部を志望したのではなく、作品を通じて「人の感情や社会の価値観がどう表現されてきたか」を学びたいと考えています。特に近代文学における「自己と社会の関係性」の変化を研究したいです。
短い例文②(教育学部志望)
教育実習で、子どもの発言の裏にある考えを引き出す難しさを感じました。教育心理学を通じて、児童の「考える力」を育てる授業づくりを学びたいです。
詳細例文(経済学部志望)
私が経済学部を志望する理由は、高校時代に取り組んだ地域の商店街活性化プロジェクトを通して、経済活動が人々の生活や社会に与える影響を実感したことにあります。2年生の時、地域商店街でアンケート調査とヒアリングを行い、集客減少や高齢化が原因で廃業の危機にある店舗があることを知りました。私は同級生とチームを組み、調査結果をもとにイベント企画やPR施策を提案しました。その結果、一部の店舗では売上が15%向上し、来街者数も増加しました。この経験を通して、データ分析の重要性と、実践的な提案力が課題解決に直結することを学びました。また、地域住民と話し合う中で、数字だけでは見えない人々の思いや文化的背景を理解することの大切さにも気づきました。
大学では、経済理論を学ぶだけでなく、実際のデータやケーススタディを用いた分析を通じて、地域経済や企業経営の課題解決方法を深く理解したいと考えています。特に、ゼミやインターンシップを活用し、経済モデルや統計解析を実際の社会課題に応用する経験を積むことで、理論と実践の両面を結びつけた学びを得たいです。将来的には、地域振興や企業戦略の分野で、具体的な提案やプロジェクトを通して社会に貢献できる経済専門家になることを目標としています。
さらに、高校時代に培ったチームでの協働力や課題解決力、データ分析力を大学でさらに発展させることで、現実の経済課題に挑戦し、持続可能な解決策を提案できる力を身につけたいと考えています。経済学部での学びを通じて、理論と実践を融合させ、社会に影響を与えることのできる人材を目指します。(667字)
理系(工学・理学・情報・医学系)で必要な技術的具体性の出し方
理系学部では、「探究の過程」と「科学的思考力」が重視されます。
「実験が好き」「ロボットに興味がある」といった感覚的な表現ではなく、どのような技術・原理・研究分野に関心を持っているのかを具体的に示しましょう。
押さえるポイント
- 高校での課題研究・実験・コンテスト経験を具体的に記す
- 「なぜその分野に興味を持ったのか」を理論や現象と関連づける
- 「大学で学びたい研究テーマ」「社会的応用の可能性」を述べる
短い例文①(工学部志望)
文化祭で制作した自動走行ロボットの開発を通じて、制御工学の面白さに気づきました。大学ではAIとセンサー技術を組み合わせた交通システムの最適化を研究したいです。
短い例文②(医学部志望)
部活動中のけがを通じて、整形外科に関心を持ちました。生理学や再生医療の研究に携わり、患者の生活の質を支える医師を目指しています。
詳細例文(情報工学部志望)
私が情報工学部を志望する理由は、高校でのプログラミングやIoT機器の開発経験を通じて、技術を用いて課題を解決する面白さを実感したことにあります。1年生の時、学校のロボットコンテストに参加し、制御プログラムを作成する中でセンサーの精度不足に直面しました。私はプログラムのアルゴリズムを改良し、試行錯誤を繰り返すことで精度を大幅に向上させることができました。この経験から、問題発見・改善・検証のサイクルの重要性を学びました。また、独自に家庭用IoTデバイスを開発し、データ収集や解析を行ったことで、設計・実装・検証まで一連の流れを自ら体験することができました。
高校時代には、プログラミング以外にも電子回路やセンサーの仕組みを自学で学び、論理的思考力や分析力を磨きました。さらに、課題解決の過程で得た成功体験だけでなく、失敗体験も数多く経験し、その都度原因を分析して改善策を実践しました。この一連の経験を通して、技術的課題への挑戦とその解決プロセスを楽しむ姿勢を身につけました。
大学では、人工知能やビッグデータ解析の技術を学び、社会課題や業務効率化に応用したいと考えています。特に、ゼミや研究室でのプロジェクトを通して、理論だけでなく実践的なスキルを深め、将来的には社会インフラや生活支援システムの改善に貢献できるエンジニアを目指します。高校で培った論理的思考力と実践経験を大学でさらに発展させ、技術を社会に役立てる力を確実に身につけたいと考えています。(620字)
国際系・語学系で有効な経験・資格・活動の見せ方
国際系や外国語系では、「グローバルな視点」と「言語運用力・文化理解」をアピールすることがポイントです。
英検やTOEICの点数だけでなく、具体的な国際経験・異文化対応力・発信力を示すと説得力が高まります。
押さえるポイント
- 留学・海外経験だけでなく、「異文化理解の経験」を広く活用
- 英語・第二外国語の学び方や活用エピソードを具体的に書く
- 将来像を「国際協力」「観光」「通訳」「ビジネス」などと結びつける
短い例文①(国際学部志望)
ボランティアで外国人観光客を案内した経験から、言語だけでなく文化背景を理解する重要性を実感しました。大学では国際コミュニケーション論を学び、観光業で地域と世界をつなげたいです。
短い例文②(外国語学部志望)
英語スピーチ大会に挑戦する過程で、言葉を通して相手の考えを理解する喜びを感じました。翻訳や通訳を学び、異なる文化の橋渡しをする仕事に就きたいです。
詳細例文(国際関係学部志望)
私が国際関係学部を志望する理由は、高校時代に取り組んだ国際交流活動を通じて、異文化理解と課題解決の楽しさを実感したことにあります。1年生の時、学校での海外姉妹校交流プログラムに参加し、オンライン会議を通じて文化や価値観の違いを理解する経験をしました。その中で、議論が平行線に終わり、問題解決が進まない状況に直面しました。しかし、私は事前に相手校の教育や文化について調査し、具体的な質問や意見をまとめることで、議論を前進させることができました。この経験から、事前調査とコミュニケーションの重要性を学びました。
さらに、地域の国際ボランティア活動にも参加し、外国人住民の生活支援や交流イベントを企画運営したことで、課題発見から解決までのプロセスを体験しました。大学ではこれらの経験を活かし、国際政治や多文化共生の研究に取り組みたいと考えています。特にゼミでは、国際NGOの活動事例を分析し、政策提言や地域社会への応用方法を学ぶことを目標としています。
将来的には、外交や国際支援の分野で、地域と世界をつなぐ橋渡しとなれる人材になりたいと考えています。高校時代に培った課題解決力、異文化理解力、実践経験を大学でさらに深め、実社会で役立てることが私の目標です。(522字)
【まとめ】
学部別に見ると、志望理由書で重視される要素は明確に異なります。
- 文系:思考力・社会課題への関心
- 理系:探究心・科学的具体性
- 国際系:異文化理解・発信力
志望理由書を作成する際は、「学部で何を学び、どう社会に貢献するのか」を軸に、その学部ならではの表現を意識することが合格への近道です。
入試形式別の志望理由書の書き方(総合型選抜に特化)
総合型選抜では、「志望理由書」「面接」「小論文」が一連の流れとして評価されます。
特に志望理由書は一次書類でありながら、二次試験(面接・小論文)にも直結する「核」となる存在です。
ここでは、各入試形式に合わせた書き方のポイントと、提出後の効果的な準備方法を詳しく解説します。
一次書類(志望理由書)→二次(面接)にどうつなげるか
志望理由書は「読むもの」であると同時に、面接で質問されるベース資料です。
面接官は、書かれている内容をもとに「本当にこの学生は理解しているのか」「自分の言葉で話せるのか」を確認します。
そのため、最初から面接を意識した書き方が欠かせません。
志望理由書で意識すべき流れ
- 主張(なぜこの大学・学部なのか)を明確に書く
- 根拠となる経験・学びを具体的に述べる
- 大学での学び・将来像へ自然につなげる
この流れを意識することで、面接でも矛盾のない説明がしやすくなります。
面接で掘り下げられやすいポイントと答え方の準備
面接では、志望理由書の中の“弱い部分”が必ず質問されます。
たとえば次のような項目は、ほぼ確実に掘り下げられます。
| よく聞かれる質問ポイント | 対策・準備方法 |
|---|---|
| 「なぜその大学・学部を選んだのか」 | パンフレットの言葉を繰り返すのではなく、具体的な授業名・教授・研究テーマと関連づけて答える。 |
| 「大学で何を学びたいのか」 | 学びたい内容を2〜3テーマに絞り、それを通して何を実現したいのかを説明する。 |
| 「将来どんな仕事をしたいのか」 | 職業名よりも、社会にどう貢献したいかを軸に答える。 |
| 「高校時代の経験から何を学んだか」 | 経験→行動→気づき→成長の流れを話す。抽象的な言葉を避ける。 |
チェックリスト 準備のコツ
面接前に、「自分の志望理由書を面接官の視点で読む」練習をしましょう。
自分で質問を10個書き出し、答えを声に出して練習するのが効果的です。
小論文がある場合の志望理由書の書き方注意点
小論文が課される総合型選抜では、志望理由書と小論文が評価軸で連動しています。
どちらも「思考力」「課題意識」「論理性」を見るための材料ですが、次のように役割を分けると効果的です。
| 項目 | 志望理由書 | 小論文 |
|---|---|---|
| 目的 | 志望動機・人物理解 | 思考力・文章構成力 |
| 内容 | 自分の経験・学び・将来 | 社会問題・学問的テーマ |
| 視点 | 主観的・体験的 | 客観的・論理的 |
書くときの注意点
- 志望理由書に社会問題の解決策を書きすぎない(小論文で展開すべき内容)
- 小論文テーマに関連しそうな分野を、志望理由書で関心分野として軽く触れると連携が生まれる
- 「問題意識→大学で学ぶ→社会への応用」という三段構成を意識すると一貫性が出る
例:心理学部志望の場合
志望理由書:発達心理学に興味を持ったきっかけと、高校での実践活動を中心に記述
小論文:発達障害支援に関する社会的課題を論理的に分析
このように、志望理由書と小論文が「一貫したテーマ」でつながっていると高評価です。
提出後のフォロー(面接練習・想定問答集)
志望理由書を提出した後が、本当の準備期間です。
提出書類を「終わり」ではなく、「次につなげる資料」として扱いましょう。
面接練習の進め方
- 志望理由書のコピーを手元に置き、想定質問を書き出す
- 先生・保護者・塾講師などに面接官役をお願いして模擬面接
- 録音して、話すスピード・語尾・内容の一貫性をチェック
想定問答集(例)
- なぜこの大学を選んだのですか?
- 高校生活の中で最も力を入れたことは?
- 志望理由書に書いた内容で、今も続けていることは?
- 10年後、どんな社会人になっていたいですか?
仕上げのポイント
- 想定質問と答えをノート1冊にまとめる
- 答えの中に「大学名」「学部名」「学びたい内容」を毎回入れる
(→どんな質問でも志望理由に立ち返れるようになる)
【まとめ】
総合型選抜では、「志望理由書→面接→小論文」が一本のストーリーであることが鍵です。
提出した志望理由書を自己PRの設計図として使い、面接や小論文で一貫したメッセージを伝えることが合格への近道です。
合格率を上げる添削チェックリスト(ダウンロード用テンプレ推奨)
総合型選抜(AO入試)では、志望理由書の完成度が合否を大きく左右します。
しかし、多くの受験生は「書き終えたら提出して終わり」と考えがちです。
実際には、提出前の添削(ブラッシュアップ)こそが最重要フェーズ。
文章の構成・内容・表記を体系的に見直すことで、合格率を大幅に上げることができます。
ここでは、最終チェックに使える3つの観点と、第三者に依頼する際の評価テンプレートを紹介します。
論理・事実・情熱の3点チェック
志望理由書を読み返すときは、「論理性」「事実性」「熱意(情熱)」の3要素でチェックするのが効果的です。
この3点を意識することで、「内容に一貫性があり、説得力のある文章」に整えられます。
チェック① 論理性(Logic)
- 「なぜこの大学を志望したのか」の理由が一貫しているか
- 「きっかけ→学び→将来像」の流れが途切れていないか
- 主語と述語の対応が明確で、読み手に誤解を与えないか
チェックリスト ポイント: 「だから」「そのため」「一方で」などの接続語が効果的に使われているか確認。
チェック② 事実性(Fact)
- 書いている内容に裏付けとなる事実や体験があるか
- 「学びたい分野」「教授名」「カリキュラム」などに誤りがないか
- 自分の体験エピソードに具体的な行動・数字・期間が書かれているか
☑ ポイント: “抽象的な表現”を“具体的な証拠”で補強すると信頼度が上がります。
(例)「ボランティアを通して学んだ」→「週1回、地域清掃ボランティアを6か月続けた経験から〜」
チェック③ 情熱(Passion)
- 「なぜその分野に強い関心を持っているのか」が伝わるか
- 志望理由書全体に、主体的に考え・行動してきた姿勢が表れているか
- 定型文のような印象になっていないか
☑ ポイント: 「〜したい」「〜になりたい」だけでなく、「そのために何をしているか」を加える。
表記・文字数・体裁の最終確認
内容が整っていても、表記ミスや体裁の乱れは評価を下げる原因になります。
提出前に、次の項目を丁寧にチェックしましょう。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 文字数 | 指定文字数(例:600〜800字)を守っているか。多すぎ・少なすぎないか。 |
| 文体統一 | 「です・ます」調に統一されているか。口語表現(〜とか、〜っぽい)が入っていないか。 |
| 誤字脱字 | 人名・大学名・学部名などの固有名詞に誤りがないか。 |
| 段落構成 | 段落ごとにテーマが整理され、1段落に1主張がまとまっているか。 |
| レイアウト | フォント・余白・行間など、大学指定のフォーマットを厳守しているか。 |
☑ 補足: PDF提出の場合は、印刷プレビューで改行や文字化けも確認しましょう。
第三者向けフィードバック用の簡易評価フォーム(テンプレ案)
自分だけでは見えない「読みにくさ」や「説得力の弱さ」は、第三者に添削してもらうのが最も効果的です。
先生・塾講師・先輩などにお願いするときは、以下のような簡易評価フォームを渡すとスムーズです。
添削依頼テンプレート(コピーして使用可)
【志望理由書 添削依頼フォーム】
| 評価項目 | 評価(◎/○/△) | コメント欄 |
|---|---|---|
| ① 志望動機が明確に伝わるか | ||
| ② 構成(過去→現在→未来)がわかりやすいか | ||
| ③ 内容が大学・学部の特徴と合っているか | ||
| ④ 体験エピソードに具体性があるか | ||
| ⑤ 論理的に展開されているか | ||
| ⑥ 読後に「この人に会いたい」と感じるか | ||
| ⑦ 表記・誤字・語尾・文体の統一 | ||
| ⑧ 全体として熱意が伝わるか | ||
| コメント(全体の印象) |
☑ 使い方のポイント
- フォームはWord・Googleフォームなどで共有しやすくすると便利。
- 添削者には、「内容」「論理」「印象」の3点に分けてコメントをもらうよう依頼する。
- 可能であれば2人以上に見てもらうことで、偏りを防げます。
【まとめ】
志望理由書の「最終チェック」と「第三者添削」を徹底することで、
文章の完成度が上がるだけでなく、面接で自信を持って話せる土台にもなります。
提出前のわずかな手間が、合格率を大きく引き上げます。
この記事内のチェックリストをPDFテンプレート化して印刷・活用するのがおすすめです。
よくあるNG例と「改善例」で学ぶ(具体比較)
NG1:自己分析が浅い(改善例と添削コメント)
NG例:
「私は人と関わることが好きなので、教育学部を志望しました。」
→ 自分の強みや体験が具体的に書かれておらず、「誰でも言える」内容になっている。大学側に個性や適性が伝わらない典型例。
改善例:
「中学時代に学習ボランティアに参加し、学習につまずく生徒が理解できた瞬間の表情にやりがいを感じました。この経験から、個々の成長を支える教育の専門性を学びたいと考えています。」
→ 体験を根拠にして「なぜ教育を学びたいか」を具体化。自己分析の深さと一貫性が出ている。
NG2:大学研究が曖昧(改善例)
NG例:
「この大学では教育に関する幅広いことを学べると思い志望しました。」
→ 「幅広い」など抽象的な言葉に頼り、どんな授業・教員・研究内容に惹かれたのかが不明。リサーチ不足が伝わる。
改善例:
「貴学の教育心理学ゼミでは、児童の学習動機づけを研究しており、現場での支援につなげる姿勢に共感しました。特に◯◯教授の研究に関心があります。」
→ シラバス・教員名など具体情報を入れることで、大学研究の理解度と志望の真剣さを示せる。
NG3:ストーリーが飛躍している(改善例)
NG例:
「高校で文化祭を成功させた経験から、国際問題を解決したいと思いました。」
→ 経験と将来目標のつながりが不自然で、論理の飛躍が大きい。大学側に“こじつけ”の印象を与える。
改善例:
「文化祭の企画運営で多様な意見をまとめる難しさを感じ、異なる価値観を理解する重要性を実感しました。将来は国際関係学を通じて、異文化協働の方法を学びたいです。」
→ 「経験→学び→志望理由」が一貫しており、自然なストーリー展開になっている。
NG4:面接で矛盾が露呈する書き方(改善例)
NG例:
「私は医療分野に強い関心があります。」と書いておきながら、面接で「経済学にも興味がある」と回答。→ 志望理由書と面接内容にズレがあり、信頼性を損なう。
改善例:
志望理由書に「医療分野の中でも、経済的な仕組みから支える視点にも興味があり、医療経済を学びたい」と記載。
→ 興味の幅を“関連づけて”説明しておくことで、面接でも一貫した回答ができ、説得力が増す。
合格者の実例(ケーススタディ)
ケース1:地方公立高校→文系私大 合格(志望理由書抜粋+添削ポイント)
背景
地方の公立高校出身。学校行事・地域ボランティアでの活動が志望動機の核。学内での探究活動(地域活性化プロジェクト)を通して「地域と文学・文化の関係」に興味を深め、文系私大の地域文化学科へ出願・合格。
志望理由書 抜粋(例)
「地元の祭礼で世代間の会話が減っている現状を見て、地域文化の継承に危機感を持ちました。高校2年の探究活動で町の古老10名に聞き取りを行い、発表を通して『伝える場』の重要性を実感しました。貴学の地域文化論で記録・保存の方法を学び、地元での文化継承プロジェクトを実現したいです。」
(約140〜170字)
添削ポイント(評価された点・改善点)
- 評価された点
- 「きっかけ(問題認識)→具体行動(聞き取り)→学び(発見)→大学での行動(学ぶこと)」が自然につながっている。
- 「古老10名」「高校2年」といった具体的事実が信頼性を高める。
- 大学で学ぶ内容(地域文化論)と自分のやりたいことが整合している。
- 改善できる点
- 「どのように発表したか(媒体や成果)」を一文で補足すると説得力が増す(例:地域新聞掲載、学校イベントでの発表など)。
- 「貴学のどの教授・ゼミか」を明示できればさらに強くなる。
面接での想定質問と対策
- Q:「聞き取りで印象に残った話は?」 → A:具体的なエピソード(名前はイニシャルで)とそこから得た教訓を1分で話す準備。
- Q:「なぜ学内の研究ではなく貴学なのか?」 → A:教授・ゼミ名や必修科目で学べる技法(フィールドワーク手法など)を結びつけて答える。
ケース2:部活でのリーダー経験を活かした理系合格例(抜粋)
背景
高校でサッカー部のキャプテンを務める一方、ロボットコンテストにも参加。部活動でのチーム運営とロボット制作の両方を通じて「問題解決力」と「実装力」を培い、工学部(制御工学・ロボティクス系)へ合格。
志望理由書 抜粋(例)
「部の規律低下を改善するため、部員の練習負荷と出席率をデータ化し、練習メニューを作りなおしました。その結果、出席率が70%→88%に向上しました。またロボット制作ではPID制御を導入し、自動走行の安定性を高めました。貴学で制御アルゴリズムと実装技術を体系的に学び、交通・物流への応用を目指します。」
(約180〜200字)
添削ポイント(評価された点・改善点)
- 評価された点
- 数字(出席率の改善)と技術用語(PID制御)が入っており、実践力+理論理解を同時に示している。
- リーダーシップの行動が「データに基づく改善」だった点が理系評価者に響く。
- 改善できる点
- 「PID制御をどのように実装したか(センサーの種類・言語・試験結果)」を短く補うとより専門性が伝わる。
- 将来の応用(交通・物流)について、具体的なユースケースを一例示すと説得力が増す。
面接での想定質問と対策
- Q:「PIDの調整で苦労した点は?」 → A:具体的問題(振動・遅延)とパラメータ調整の方法、結果の改善数値を説明。
- Q:「チーム運営の経験を研究室でどう生かすか?」 → A:プロジェクト管理や役割分担の具体例を話す。
ケース3:中高での課題解決経験を軸にした国際系合格例
背景
多文化共生をテーマに学校で「外国人住民との交流プロジェクト」を企画。言語サポートやイベント運営を通じて異文化理解を深め、国際系学部(国際協力・国際関係)に合格。英語・第2言語の学習と地域での実務経験が評価された。
志望理由書 抜粋(例)
「校内で外国人住民の日本語サポート会を立ち上げ、週1回の学習会を半年間運営しました。参加者の日本語コミュニケーション能力が向上し、相談件数が減少したことから、言語支援が地域の生活安定に直結することを実感しました。貴学で異文化政策と実践的調整手法を学び、国際協力の現場で働きたいと考えています。」
(約160〜190字)
添削ポイント(評価された点・改善点)
- 評価された点
- 活動の継続性(週1回×半年)や成果(相談件数の減少)を具体的に示しており、実務的インパクトが伝わる。
- 「現場での実践→政策的学びへ繋げる」という構成は国際系のアセスメントと合致。
- 改善できる点
- 参加者の母語や具体的な改善指標(例:自己申告での満足度や日本語テストのスコア)を補足すれば、より客観性が増す。
- 「貴学で学びたい具体的科目やプログラム名」を一つ添えると差別化になる。
面接での想定質問と対策
- Q:「言語サポートで最も難しかった事例は?」 → A:具体的会話例と対応法(通訳手配、教材作成など)を説明。
- Q:「将来的にどの国・地域で働きたいか?」 → A:興味ある地域と理由(文化的背景・課題)を述べ、大学での学びと結びつける。
全体のまとめ(実践ポイント)
- 具体性:数字、期間、対象、手法などの事実を必ず入れる。
- 一貫性:経験→学び→大学での行動→将来像が自然につながるストーリーにする。
- 専門性:学部に応じた専門用語や教授・授業名を盛り込み、リサーチの深さを示す。
- 面接準備:抜粋内容を掘り下げられる質問を自分で作って答えを準備する(録音・模擬面接推奨)。
面接官の視点(大学教員・入試担当の声)【専門性・権威性】
総合型選抜(AO入試)では、志望理由書だけでなく面接での印象が合否に直結します。
大学側は「書類だけでは見えない人物像」を面接で確認するため、志望理由書は面接の導入ツールとも言えます。
ここでは、大学教員・入試担当者の視点から「どのような点を評価しているか」「どんな表現が刺さるか」を具体的に解説します。
入試担当が見るポイント(想定Q&A)
入試担当者が志望理由書と面接で特に注目するのは以下のポイントです。
1. 志望理由の一貫性
- 質問例:「なぜこの大学・学部を選んだのですか?」
- 面接官は、書類と口頭での回答が一致しているかを確認。
- 曖昧な理由や「なんとなく」では評価されにくい。
2. 自己理解・自己分析の深さ
- 質問例:「自分の強みと弱みを教えてください」
- 面接官は、単なる「性格紹介」ではなく、経験をもとにした具体的理解を評価。
- 例:部活での課題解決経験→チームワーク能力、リーダー力
3. 大学研究・学部研究の具体性
- 質問例:「この学部でどんな授業やゼミに参加したいですか?」
- 教員は、学生がどれだけリサーチしているかを重視。
- 「シラバスやゼミ内容を具体的に挙げ、学びたい理由を述べる」ことが刺さる。
4. 将来展望の現実性
- 質問例:「大学で学んだことを将来どう活かしますか?」
- 曖昧な夢よりも、経験・スキル・知識との関連が明確な目標が評価される。
面接で“刺さる”志望理由書の表現(具体語の使い方)
志望理由書で面接官の心に残る表現は、抽象語ではなく具体語を使って「行動・成果・根拠」を示すことです。
1. 行動を具体化する
- NG:「ボランティアをしてきました」
- OK:「週1回、地域清掃ボランティアに半年間参加し、参加者が20人から35人に増えるよう声かけを行いました」
2. 数字・期間・人数で成果を示す
- 例:出席率70%→88%に改善/半年間の活動/10名のインタビュー対象
- 面接官は具体数字で「行動力・成果」を瞬時に把握できる。
3. 専門用語・学部関連ワードを適切に使用
- 文系:地域文化論、歴史的資料、比較文化
- 理系:PID制御、プログラミング、化学反応式
- 国際系:異文化協力、国際政策、通訳サポート
- 注意点:用語だけで誇張せず、体験・学びとセットで書くことが重要。
4. 経験→学び→志望→将来の流れを強調
- 面接官はストーリー性のある志望理由書に好印象を持つ。
- 例:「地域ボランティア(経験)→学んだこと(学び)→地域文化学科での学習(志望)→地域活性化プロジェクト(将来)」
【まとめ】
- 面接官は志望理由書を「読むだけでなく、話すための素材」として評価します。
- 具体語・数字・期間・成果を入れ、大学研究・自己分析・将来像を一貫させることがポイント。
- 曖昧な表現や抽象語は避け、行動と根拠をセットで示すと面接での説得力が増します。
よくある質問(FAQ)
志望理由書の重要性や選考の位置づけに関する詳細は、文部科学省の大学入試制度ページで確認可能です。
Q1:志望理由書はどれくらい重要ですか?(回答:選考での位置づけを実例で)
回答例:
総合型選抜において、志望理由書は一次選考の中心であり、面接・小論文と連動します。大学によって配点は異なりますが、志望理由書の内容が面接質問のベースとなる場合が多く、「書類の印象=面接の印象」となることが実例からもわかります。
- 例:ある大学では、面接担当者は志望理由書をもとに「高校での経験や興味の深め方」を掘り下げる質問を30分間行う。
- 結論:内容が具体的で論理的な志望理由書は、面接での評価を大きく左右します。
Q2:書き直しは何回すべき?
回答例:
志望理由書は最低3回以上の見直しが推奨されます。
- 初稿:自己分析と大学調査を反映して書き出す
- 第2稿:構成・論理・具体性を整える
- 第3稿以降:第三者(先生・塾講師・先輩)に添削してもらい、表記・誤字・文章の一貫性を確認
ポイント:
- 1回で完成させようとせず、推敲で精度を上げる
- 添削者ごとに意見を比較し、共通の改善点を反映することで文章の信頼性・説得力が向上します。
Q3:学校推薦型選抜と志望理由書の書き方はどう変わる?
回答例:
学校推薦型選抜では、学校生活や成績、部活動での取り組みの「客観的評価」が重視されます。そのため志望理由書では学校での活動をどのように学び・将来につなげたかを具体的に示す必要があります。一方、総合型選抜では自主性・課題解決能力・将来構想が重要です。
まとめと今すぐできる5つのアクション
今日やるべきこと(自己分析・大学調査・1回目の下書き)
- 自己分析:高校生活・部活・課外活動の棚卸しを行い、志望学部に活かせる経験をリスト化
- 大学調査:学部のカリキュラム、教授、ゼミ、過去の研究テーマを調べる
- 一次下書き作成:上記の情報をもとに、過去→現在→未来のストーリーで志望理由書を初稿作成
- 付箋メモ法でエピソード整理:どの経験が大学での学び・将来につながるか可視化
- 第三者レビューの依頼準備:添削を依頼する際の質問やチェックポイントを整理
☑ ポイント:今日の行動は「書き出すこと」と「情報整理」が中心。完成を目指すよりも、思考を可視化して次の改善につなげることが重要です。


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