英検2級を取得する中学生・高校生が多くなっています。小学生でも2級を取得する子が珍しくありません。
2級を取得できれば、難関中学入試をはじめ、高校入試や大学入試でも英検資格を利用した優遇措置を大きく受けられます。
ですが、英検2級は大学入試レベルになるのでその対策の仕方や学校の勉強との両立に苦労する子も多いです。
そこで、この記事では英検2級の勉強法について紹介します。
英検2級合格に必要な時間と効果的な勉強法、1か月で合格を取るための秘訣、試験当日の対策方法をまとめてお伝えします。
実践して、英検2級合格をたぐりよせましょう!
※関連記事:英検2級の問題集
英検準2級に合格している人が2級に合格するには、150時間の勉強が必要と言われています。
1日1時間として5か月ほどかかります。
中学生・高校生だとその間に学校の定期テストが2回あり、学校の勉強との両立が大変です。
中学受験生も英語以外の科目の勉強と並行して半年近くも対策することになります。
短期間の対策なら「今だけがんばろう!」で乗り切れますが、5か月ともなると習慣化しないといけません。
5か月勉強すればだれでも合格できるかというと、なかなかそう上手くいきません。
英検2級の合格率は約25%で、4人に1人しか合格を取れません。
ただ長く勉強するだけでなく、計画的で効率の良い勉強スケジュールと勉強の仕方が必要です。
では、どう勉強すれば英検2級に合格できるか。
英検2級のテストはリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4つの分野に分かれています。
合格するための勉強の仕方を分野別に紹介します。
まず、リーディングの勉強法から紹介します。
英検対策に単語の知識は欠かせません。
2級は5000語必要とされており、準2級合格者は新たに1500語ほど覚える必要があります。
一度覚えてもまた忘れてしまいます。
単語帳を3周し、日⇔英ですらすら思いだせるまで繰り返し練習しましょう。
英検2級はじっくり考えて解く時間がありません。早く思い出せるようにするには、単語帳で対義語や派生語などの「関連語」も一緒に覚えるのが有効です。
人間の脳はバラバラに覚えるよりも関連付けて覚えるほうが得意だからです。
英文法は2級の合格ハードルを上げているポイントの1つです。特に小学生や中学生にとってはチンプンカンプンになりがちです。
何種類もの問題集を繰り返し解き、形(用法)を覚えましょう。
細かい理解はいったん後回しで大丈夫です。
文法を早く使えるようにするには、単語帳に載っている例文ごと暗記するのがおすすめです。
例文を覚えておけば、それをもとにしてほかの形に活用できます。
長文読解には「精読」と「速読」があります。英検で求められる長文読解は「速読」です。
細かな内容まで読み取る必要はありません。
問題文をみて「何を読み取ればいいか」を先につかんでおき、その内容を長文の中から早く見つけられるように練習しましょう。
速く読んでも問題で細かい部分を問われると、正しい選択肢を選ぶために本文を何度も読み直す必要が出てきます。
時間がもったいないので、長文内のキーワードやキーセンテンスに印をつけながら読みましょう。
長文内のキーセンテンスは、各段落の初めか終わりにあることが多いです。
段落ごとにキーセンテンスだけ読むと大まかに内容を把握できます。
長文内のキーワードは、第一段落の最初の文中に書かれていることが多いです。
その長文のテーマを伝える文が最初の文だからです。
英検2級の長文問題にはEメールの問題が出てきます。
「図書館の運営について、親子で楽しめる読み聞かせイベントを始める。毎週読み聞かせイベントをするから協力してほしい。どの絵本が良いか提案してほしい。ほかにやりたいことがあったら教えてね。」(2023年度第2回過去問より)
これだけ読むと、誰が誰に依頼しているのか、人間関係が分からないために問題に解答するときに困ります。
そこで、Eメールの問題では以下のヘッダーを先に確認します。
From | 送信者 |
To | 受信者 |
Date | 日付 |
Subject | 件名 |
誰から誰に送っているメールなのか、いつ送ったメールなのか、何についてのメールなのか。
この3点を把握してからメール本文を読むと、いつ・誰が・何をするのかが分かりやすくなります。
つづいて、ライティング(英作文)の勉強法を紹介します。
2級では80~100語の英語で回答を作成します。
ライティングは英検2級合格のカギです。ここで6~7割取っておきたいです。
※関連記事:英検2級ライティングの対策
英検のライティングは定型文です。毎日英文を書いて書き方をマスターしましょう。
英検2級では社会問題や環境問題が良く出題されます。
例えば貧困問題についての受検者自身の意見を問われます。
全くなじみのないテーマだと、いくら定型文を覚えていても書く内容が思い浮かびません。
普段からテレビなどでニュースを見て、知識をたくわえておきましょう。
過去問題集やライティング専用問題集を使うと、2級でよく出てくる社会問題の話題に関する単語や書き方を身につけられます。
問題を見たら回答がスラスラ出てくるまで繰り返し回答を書いて練習しましょう。
英検2級では「~についてYesですか?Noですか?」といった質問がよくされます。
回答を考えるときには、Yes・Noのどちらを選ぶかよりも先に理由を考えましょう。
どちらを選んでも点数に違いはありません。それなら、「書きやすいほう」=「単語・文法の間違いをしにくいほう」を選ぶのがおすすめです。
例えば、「宅配便を直接受け取らずにドアの前に置くサービスを利用する人がいる。今後こうしたサービスは普及すると思いますか?」(2023年度第2回過去問より)という質問に対して、以下のような回答を考えたとします。
Yes/ Noの理由の良し悪しは採点対象になりません。この場合、「anytime」と「any time」を混同してしまわないか、「破損する」が「damaged」だと知っているかがカギです。
もし「anytime」と「any time」の違いに自信がなければNoの回答を書くほうが良いでしょう。
このように、先に「理由」を考えて、単語や文法を思い出せるかどうかで判断します。
ライティングは減点方式です。問題集の模範回答とまったく同じ答案でなくても大丈夫です。
単語や文法の使い方が間違っていないかどうか、誰かに添削してもらいましょう。
一次試験最後の問題はリスニングです。リスニングの勉強法を紹介します。
※関連記事:英検2級リスニングのコツ
リスニング対策として、シャドーイングがおすすめです。
英語の音声の後につづいてマネしながら発声する勉強法です。
一字一句聞き取るのではなく、「内容」を聞き取り、その内容を表現する力を養えます。
ネイティブスピーカーの発音にも慣れます。
ライティングで2-3分時間を余らせておき、リスニングの放送がはじまる前に問題を先に読んでおきましょう。
何を聞き取れば良いかが分かっている状態にしておきます。
英検のリスニングは問題数が多いです。答えに迷っているうちに次の問題がはじまります。
迷ってもすぐに解答を選びましょう。
英検2級のリスニングは25分です。中学生くらいでもハイレベルで集中できる時間は15分と言われています。
リスニングの途中で集中を失うと、以降のリスニング問題が壊滅的に不正解になります。
過去問を通しで解き、集中力をつけましょう。
二次試験はスピーキング(面接)です。英語で質問され、英語で回答します。
スピーキングの勉強法を紹介します。
※関連記事:英検2級面接問題サンプル(無料のスピーキング練習問題)
言い出しなどでよく使うフレーズを覚えておくと、スムーズに回答できるようになります。
英検2級は「社会生活に必要な英語を理解して使用すること」を目標とされており、社会問題も含めて日常生活に関係する話題が良く出てきます。
テーマごとによく使うフレーズや単語があります。環境問題ならpollution(汚染)などがそうです。
これらはまとめて覚えておきましょう。
英検のスピーキングには「アティチュード」という評価項目があります。この項目での高得点を目指すと、結果的にスピーキングが高得点になりやすいです。
アティチュードとは「(話すときの)姿勢」を指し、「相手に自分の意思を伝えようとする姿勢がみられるかどうか」を評価します。
下を向いて話したり、小さな声で早口に言ったりすると、アティチュードの点数が小さくなります。
また、受検者自身もあわてて話すより、落ち着いて話すほうが実力を発揮できます。
相手の目を見て、ゆっくり話すように練習しましょう。
スピーキング練習では、誰かに模擬面接の相手役をしてもらいましょう。
発音や文法の誤りは自分ではなかなか気づきにくいものです。
誰かに聞いてもらい、指摘してもらうほうが早く修正できます。
過去問を1回分解いたら、時間をかけてやりなおしをしましょう。
覚えていない単語・熟語があれば覚えなおし、文法問題は正解するまで繰り返し解きます。
ライティングやリスニングも何度も解きなおすと使える英語力へと変化させられます。
英検2級の過去問は1回分解くだけで2時間かかりますが、週末の時間を使ってしっかり解きなおしをしておきましょう。
つづいて、本番までの残り期間に合わせて、学習スケジュール別の勉強法を紹介します。
試験本番まで残り3か月から勉強をはじめる場合、以下のような勉強法がおすすめです。
英検にはリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4パートあります。
2016年のリニューアル以前なら得意なパートを集中的に勉強する方法で合格を取れました。
現在では特定のパートの点数で合格ラインを越えるのはむずかしいです。
試験まで3か月あるなら、この4パートをバランスよく伸ばしましょう。
英検では各分野が関連しあっています。リーディング対策がそのままライティングやリスニング、スピーキング対策にもなります。
英検2級は必要な単語数が5000語です。英検準2級合格レベルに達している人なら、さらに1500語ほど覚える必要があります。
パス単などの英検2級用の英単語帳を使えば効率よく覚えられます。
英単語の暗記と並行して、英検2級の過去問題を解きましょう。
どのような問題が出るのかを確認し、各大問の難易度や出題傾向を把握しましょう。
過去問は日本英語検定協会から最新3回分をダウンロードできますし、過去問題集を使うと解説もついていて便利です。
過去問を解いて苦手分野が分かったら、その克服に時間を使いましょう。試験まで3か月あるので、2か月間はたっぷり分野別の対策に費やします。
問題集は後ほど改めて紹介しますが、『分野別ターゲット』のシリーズがおすすめです。
リーディング、ライティング、リスニングに冊子が分かれていて対策しやすいです。
前述のように、2級合格のポイントはライティングです。
ライティングで高得点を取ること自体が大きなポイントですが、それだけでなくライティング対策によって2級合格に必要な知識を大きくたくわえられます。
過去問のライティングを繰り返し解いて、問題と解答をセットで覚えておきましょう。
リスニング対策として、シャドーイングがおすすめです。
英語の音声の後につづいてマネしながら発声する勉強法です。
一字一句聞き取るのではなく、「内容」を聞き取り、その内容を表現する力を養えます。
このパートで養う表現力が二次試験のスピーキングに活きます。
本番まで1か月となったら、過去問や予想問題を10回分は解きましょう。
このときには大問ごとやパートごとではなく、時間を計って1回分ずつ通しで解きます。本番さながらの練習をして、時間配分に慣れましょう。
試験本番まで残り1か月から勉強をはじめる場合、以下のような勉強法がおすすめです。
入試本番まで1か月であっても、対策次第で十分に合格をねらえます。
リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングをバランス良く勉強しましょう。
英検合格には「単語・熟語の知識」が不可欠です。残り1か月間、毎日英単語・熟語を覚えましょう。
パス単を使えば出題頻度順に並んでいるので、必要性の高い単語から順に覚えられます。
英検2級は社会問題が良く出ます。なかでも環境問題や経済に関する話題が多いです。
そうした話題でよく出てくる単語をしっかり覚えておきましょう。
最低でも下記の表の単語は暗記必須です。
テーマ | 単語例 |
環境 | 「cause(引き起こす・原因となる)」、「environmental issue(環境問題)」、「strict requirement(厳しい基準)」、「protect the environment(環境を保護する)」、「food waste(食品廃棄物)」、「dramatic climate change(劇的な環境変化)」 |
経済 | 「budget(予算)」、「income(収入)」、「支出(expenditure)」、「purchase(購入)」、「contract(契約)」、「consumption(消費)」、「consumer(消費者)」 |
2級はライティングとリスニングで8割取っておきたいです。
この分野の勉強は毎日欠かさずしましょう。勉強法は前章でお伝えしている方法をご参考ください。
残り1か月だと、単語の暗記や分野別対策と並行して過去問演習で実践力を磨きたいです。
週1-2回は時間を計り、過去問や予想問題を1回分、時間を止めずに解きましょう。
1回分を解いた後は解きなおしをしてイディオムを覚え、リスニング原稿をみながらシャドーイングしておきましょう。
試験本番まで残り2週間から勉強をはじめる場合、以下のような勉強法がおすすめです。
残り2週間という短い対策期間でも、単語・熟語の勉強は外せません。
時間が限られているので、単語帳をざっと見て浅く広く覚えておきましょう。ウロ覚えでも大丈夫です。
第1問の選択肢を見て、見たことのある単語なら文脈から意味を類推できます。
見たことがないと類推もむずかしくなるので、ヒントがあれば意味をなんとなく思い出せるレベルまでは持っていきたいです。
これまで繰り返しお伝えしているように、英検2級ではライティングが合否を分けるポイントのひとつです。
頻出単語・表現はライティングの回答に凝縮されています。過去問を使って回答を片っ端から覚えていきましょう。
どれだけ対策をしても、本番で時間配分を間違うと大失敗します。
時間を計って5回分は過去問を解いておきましょう。
1回分解き終わるごとに、やりなおし・覚えなおしをすると効率よくインプット・アウトプットできます。
英検の試験当日の過ごし方次第でまだまだ得点を伸ばせます。
以下の2点を実践してみましょう。
会場に行く途中の電車やバス、車のなかではリスニングをしましょう。
試験前に英語の音声に耳を慣らしておくだけでも得点アップを見込めます。
また、リスニングしながら頭の中でシャドーイングもしておくと、英語をアウトプットしやすい脳の状態にできます。
会場に着いたら早速単語帳を見て、5個でも10個でも単語を覚えましょう。
ここで覚えた単語が1つくらい試験に出てくるかもしれません。
試験当日の勉強で1~2問正解をひろえれば合格に向けて弾みがつきます。
英検2級の問題集を紹介します。
いずれもAmazonのリンクをつけているので、リンク先でお得に購入いただけます。
英検2級によく出る英単語が収録されています。
2級にあると覚えておかないと単語数が一気に増えます。とはいえ英検の勉強に回せる時間・期間は限られているので、覚えないといけない単語を「いかに効率よく暗記できるか」がカギです。
利点:ABCの三段階で暗記必須単語が配列されており、「本当に覚えておかないといけない単語」から順に覚えられます。コンパクトで持ち運びができるので、電車の中などでも勉強できます。
出版社:旺文社
1冊で二次試験対策までカバーできるオールインワン型で、本番とよく似た傾向のオリジナル問題が頻度別に掲載されています。
利点:試験会場に持って行けるコンパクトな「でる順BOOK」がついています。単熟語ファイナルチェックをはじめ、「試験直前に役立つ内容」がポケットサイズの別冊に収録されています。
出版社:旺文社
掲載6回分すべての音声がついており、リスニングや面接対策ができます。
2級の試験内容や合否判定方法がわかる「英検インフォメーション」もあり、はじめて受験する場合も試験情報がよく分かります。
また、正答率の高い問題には★マークをつけてくれているので、優先的に勉強すべき内容を把握できます。
利点:アプリで音声がきけるうえ、面接対策の問題・解答例・解説も掲載されており、二次対策もできます。
出版社:旺文社
スタディサプリで大人気の関先生が解説する英検対策問題集です。
解説が非常に丁寧で、この記事で紹介している過去問題集のなかで一番ページ数が多いです。
過去問演習は3回分しかありませんが、この1冊を仕上げてから旺文社の過去問題集を併用すると質の高い演習を積めます。
利点:単語の成り立ちや音声までくわしく解説してくれており、丸暗記に頼らない英検対策ができます。高校入試、大学入試対策でも一貫した解説なので、関先生の問題集で勉強している人は特に勉強しやすいです。
出版社:KADOKAWA
「わからないをわかるにかえる英検」シリーズの過去問題集です。
このシリーズらしく、オールカラーの図版解説です。
また、より本番試験に近いサイズの剥ぎ取り式問題冊子で、直近の過去問3回分とオリジナル模擬試験1回分の合計4回分が収録されています。
利点:サイズが本番の問題冊子に近いので、本番さながらの予行演習ができます。
出版社:文理
タイトルどおり、7日間という短期で英検対策できるドリルです。
1日目は単語の暗記、2日目は熟語の暗記、3日目はリスニング対策というように日を重ねるごとに対策が進んでいき、7日目には面接対策で仕上げができる構成です。
付属CDのほかに、アプリを使って音声も聞けます。
利点:1冊でコンパクトに必要な内容がまとめられており、本番直前の総チェックに便利です。
出版社:旺文社
旺文社による分野別の英検2級対策問題集です。単語・熟語、リスニング、ライティング、長文の3つに分かれています。
それぞれ大量の練習問題が掲載されており(リスニング120問、長文38題など)、苦手分野の克服に集中的に取り組めます。
利点:基礎レベルからステップバイステップで取り組み、最後は10回分の模擬試験も受けられます。
出版社:旺文社
英検2級の英作文に必要な構成力、アイデア力、語彙力を多量の演習で養えます。間違いやすい文法・語法も頻度順に掲載されており、ライティングの力をかなりアップさせられます。
利点:英検2級を越える力が身につくので、本番がやさしく感じ感じられます。
出版社:アスク出版
英検2級には何が出るのか、出題傾向や難易度・合格率を紹介します。
日本英語検定協会によると、英検2級は「日常生活に必要な英語を理解し、使用できること」を目標としており、「高校卒業程度」とされています。
おおむね、大学入試レベルです。
英検準2級合格に必要な単語数は5000語程度とされています。
難関大学入試と同程度です。
一次試験と二次試験に分かれており、両方とも合格してはじめて英検2級に合格したことになります。
一次試験はリーディング、ライティング、リスニングに分かれており、試験時間は筆記85分とリスニング25分です。問題数は以下の表のとおりです。
問題の種類 | 問題数 | |
リーディング | 短文の語句空所補充 | 20問 |
長文の語句空所補充 | 5問 | |
長文の内容一致選択 | 7問 | |
ライティング | 英作文(80~100語) | 1問 |
リスニング | 第1部:会話の内容一致選択 | 15問 |
第2部:文の内容一致選択 | 15問 |
なお、一次試験のリスニングの放送は1回しか流れません。
また、二次試験はスピーキングのテストで、以下の表のような問題構成です。
問題の種類 | 問題数 |
音読(60語程度のパッセージ) | 1問 |
パッセージについての質問 | 1問 |
イラストについての質問 | 1問 |
受験者自身の意見についての質問 | 1問 |
受験者自身の意見についての質問 | 1問 |
英検は一次試験を突破してから二次試験を受けられます。それぞれの合格点を越えることを目指しましょう。
一次試験の英検CSEスコアの満点が1950で、合格基準スコアは1520。
つまり、合格点は8割弱です。
二次試験の英検CSEスコアの満点が650で、合格基準スコアは460。
つまり、合格点は7割です。
合格率は約25%です。
合格できる受検者は4人に1人だけです。英検2級は一発合格がむずかしい試験なのです。
合格率の低い英検2級ですが、一次試験の対策次第で一発合格が可能です。
ポイントになるのは「ライティング」「リスニング」です。
合格者は大抵、ライティングとリスニングで高得点を取っています。特にリスニングは9割取っておきたい分野です。
出題頻度の高い単語・熟語をネイティブの音声とともに覚えましょう。
シャドーイングするとネイティブの発音に慣れ、リエゾン(単語と単語のつながり方)も理解して聞き取りやすくなります。
リーディングを苦手にしている受検者は多いです。
合格者でも5-6割程度の正解率です。
ですが、文法を得意にしてリーディングで8割取れるようになると、合格率は一気に7-8割くらいまで上がります。
最後に、英検2級の対策で塾に通うメリットをまとめて紹介します。
まず、塾で教わると、何から勉強をはじめれば良いか分かります。
2級の過去問をはじめて解いた人は大抵、「どこから手をつければいいか分からなくなる」と落ち込みます。
リーディングの対策に時間をかけすぎるとほかの分野の勉強がうすくなり、点数が伸びづらくなります。
塾を活用すればこのような非効率な勉強を避けることができます。
英検は基本的に学校の先取りです。授業でしっかり習っていない範囲が多いため、問題集を解いていてよく分からないものも出てきます。
分からない問題が出てきたときに、塾ならその場で解決できます。
英検2級は勉強範囲が広く、覚えないといけない内容がたくさんあります。
すべて勉強しようとすると途方もない時間がかかるので、合格ラインを超えるのに必要な範囲にしぼって対策するほうが賢明と言えます。
前述のように一般的にはライティングの対策が最も重要ですが、人によっては文法理解をもう少し深めるほうが良い場合もあります。
そうした、個人の学習状況に合わせて対策内容の取捨選択を相談できる(アドバイスをもらえる)という点も、塾の大きなメリットです。
英検2級を受ける人は中学生や高校生が大半です(English Naviより)。
学校の定期テスト対策も並行して進めないといけないため、学校と英検の両立で苦労する子が多いです。
塾であれば中学生や高校生の勉強対応に慣れており、学校と英検の両立にも最適解を見つけられます。
前述のように英検2級は対策次第で直前の1か月や2週間でもかなり点数アップを見込めます。
塾なら一人で勉強するより効率よく対策できるため、短期間の受講でも合格を取りやすいです。
中学生や高校生が英検対策をするとき、学校の勉強や部活との両立が課題としてついてまわります。
そうした課題を熟知している塾だと英検対策がしやすいです。
そこで、中学生や高校生におすすめの英検対策塾を2つ紹介します。
いずれも塾HPの資料請求フォームにつながるリンクをつけています。
最初に紹介するのは英語専門のオンライン塾、オンライン家庭教師です。講師は日本人が多いようです。
学校の定期テスト対策や受験対策もしていますが、特に強いのが英検対策です。
小学生でも英検準1級や2級などのハイレベル級に挑戦している生徒が多くいます。
英検1級まで指導可能な講師が多く在籍しているのも強みです。
『Next Stage』『Power Stage』『Bright Stage』など、大学入試の英語対策でおなじみの桐原書店が運営している、TOEIC・英検に特化したオンライン英会話です。
桐原書店のノウハウを詰め込んだカリキュラムで部活との両立を目指す高校生を強力にサポートしてくれます。
いかがでしょうか。
小学生・中学生・高校生向けに、英検2級に一発合格できる勉強法をまとめて紹介しました。
合格に必要な勉強時間は150時間とされています。一発合格するには適切な勉強スケジュールを立てて効率よく勉強する必要があります。
試験まで1か月の勉強で合格を勝ち取るには、単語・熟語とライティング・リスニングの対策を重点的に行いましょう。
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