アフリカ州は「乾燥」「砂漠」「資源」などイメージが強く、教科書でも扱われる内容が多い地域です。
一方で、回帰線やサバナ気候、砂漠化の原因など、理由を説明する記述問題が定期テストでよく出ます。
本記事では、中学1年地理で必ず押さえておきたいポイントを、気候・産業・生活の流れにそってわかりやすく整理しました。
「なぜ乾燥するの?」「資源があるのに貧しいのはなぜ?」など、得点に直結する疑問もしっかり解説します。
アフリカ州の位置・面積・気候の基本 — わかりやすく
アフリカ大陸は世界で2番目に大きい大陸で、赤道をはさんで南北に広がり、熱帯から温帯までさまざまな気候があるのが特徴です。教
科書で押さえるべきポイントは「どこにあるか(位置)」「どれくらい大きいか(面積の感覚)」「気候の代表パターン」です。
以下で順に、地図を見ながら理解できるように説明します。
※アフリカ州の気候や産業について、NHK for School「アフリカ州のあらまし」を参考にしています。
アフリカ大陸の特徴(世界の中での位置)

- 世界の中での位置:アフリカはユーラシア大陸の南、地球の東経〜西経の中間に広がる大陸です。赤道が大陸の中央を横切るため、北半分と南半分で気候が異なります。
- 面積のイメージ:およそ 3,000万km²前後(おおまかな感覚)。世界の陸地の約20%を占める大きさで、国や地域の数も多く多様性が高いです。
- 地形の主な特徴:北は広大な砂漠(サハラ)、中央には熱帯の大きな森林(コンゴ盆地)、東は大地溝帯(裂け目)や高原、南部には乾燥帯や温帯に近い地域があります。大河(ナイル川、コンゴ川、ニジェール川)も重要です。
- 教科書で狙われやすい点:
- 赤道・回帰線が通ること、
- サハラの位置(北部広域)とコンゴ盆地の熱帯雨林(中央)、
- 東アフリカの高地と大地溝帯(ケニア高原など)などの位置関係。
赤道・回帰線と気候の関係(図で理解)
テストに出る説明は「赤道や回帰線がどこを通るか」と「それが気候にどう影響するか」を結びつけることです。図にすると覚えやすいです。
気候帯の分布(熱帯・乾燥帯)

- 熱帯(熱帯雨林・サバナ)
- 熱帯雨林:赤道付近のコンゴ盆地など。年中高温で降水量が多く、針葉樹ではなく広葉樹の密林(ジャングルに近い)。教科書では「熱帯雨林=常緑・降水多い」と覚える。
- サバナ:熱帯雨林の周辺や赤道より少し外側に分布。雨季と乾季がはっきりし、草原と散在する樹木が特徴。ここでは移動牧畜や季節農業が行われることが多い。
- 乾燥帯(砂漠・ステップ)
- 砂漠(例:サハラ):降水量が非常に少ない。昼夜の気温差が大きい。植生がほとんどないか限定的。
- ステップ(半乾燥):草が生える地域で、放牧が中心になることが多い。
(覚え方)赤道付近=多雨(熱帯雨林→サバナ)、回帰線付近=乾燥(砂漠・ステップ)という並びを地図で確認する。
なぜ乾燥する地域が多いのか
アフリカに乾燥地帯が多い理由はいくつかあります。中学生でも理解できるレベルで、因果関係をはっきりさせて説明します。
- 大気循環(ハドレー循環)による高圧帯の影響
- 地球をぐるりとめぐる大気の流れ(ハドレー循環)の影響で、赤道付近で上昇した空気は緯度が離れると下降します。その下降する場所は高気圧になり、空気が乾燥して雨が降りにくくなる。この下降気流が起こりやすい緯度が回帰線付近で、結果として乾燥帯(砂漠)ができやすい、という仕組みです。
- 教科書的に覚えるときは「下降気流=乾燥しやすい」とだけ押さえればOK。
- 大陸の奥に位置すること(内陸性)
- 海から遠い地域は海からの湿った空気が届きにくく、降水が少なくなります。アフリカ大陸の広い部分は内陸に広がっているため、海の影響が届きにくく乾燥しやすい場所があります。
- 寒流の影響(沿岸の乾燥)
- 西南アフリカ沿岸では、南大西洋の寒流(ベンゲラ海流)が沿岸の空気を冷やし、上昇気流を作りにくくして雨を降らせにくくします。結果、沿岸でも乾燥した地域ができます(ナミブ砂漠など)。
- ポイント:海があっても「寒流=降水が少ない」ことがある。
- 山地による雨影(レインシャドウ)
- 高い山や高原があると、海から来た湿った空気は風上で雨を降らせ、風下は乾いてしまいます(雨影の現象)。東アフリカの高地周辺などで、局地的に乾燥が生じることがあります。
(まとめ)→ 下降気流(回帰線付近)+内陸性+寒流+地形の影響 が組み合わさり、アフリカには広い乾燥地域ができやすい。
最後に:テストで使える短いまとめメモ
- アフリカは赤道を挟んで広がる大陸。中央に熱帯雨林、北にサハラ砂漠。
- 気候帯は赤道付近(熱帯雨林→サバナ)→回帰線付近で乾燥していく。
- 乾燥が多い理由は主に大気の下降(ハドレー循環)と内陸性・寒流・地形の組み合わせ。
- 地図で「場所(地形)→気候→人々の生活」を結びつけて覚えるとテストで強い。
自然環境と気候帯のポイント
アフリカ州は「熱帯雨林 → サバナ → 砂漠」と、赤道から離れるにつれて気候が変わっていくのが最大の特徴です。中学地理ではこの“並び”を地図で理解しているかがテストで狙われます。
ここでは特に「サバナ」と「砂漠」を、生活や産業と結びつけて説明します。
サバナ
どんな場所?
サバナは赤道の熱帯雨林の外側に広がる草原地帯です。木は少なく「まばら」で、背の高い草が広がっています。理由は雨が降る季節(雨季)とほとんど降らない季節(乾季)があるからです。
- 年中暑い
- 降水量はあるが季節差が大きい
- 草原が支配的
雨季と乾季
サバナでは1年のうち雨が多い時期=雨季、ほとんど降らない時期=乾季があります。これにより植物や動物、人々の生活が大きく変わります。
- 雨季:草がよく育つ → 家畜のエサが豊富
- 乾季:水や草がなくなる → 家畜を動かして暮らす(移動が必要になる地域が多い)
☑ 教科書では「移動しながらの生活」「季節によって農業が左右される」という表現がよく出るので注意。
農業と家畜
サバナの生活は、次のように気候とセットで覚えるのが鉄則です。
- 農業:雨が多い雨季にトウモロコシやキャッサバなどを育てやすい
- 牧畜:乾季になると草が少ないため、家畜を水と草を求めて移動させることが多い(移動牧畜)
中学テストで出るキーワード
- トウモロコシ
- キャッサバ
- 牧畜
- 移動(移動牧畜)
☑ 教科書や模試では「雨季に農業/乾季に移動して牧畜」のセットを書けるかがポイント。
砂漠
どんな場所?
サバンナよりさらに乾燥し、雨がほとんど降らないのが砂漠です。アフリカでは特に北部の「サハラ砂漠」が世界最大級で、定期テストの頻出ワードです。
サバナとの違いは
- ほとんど植物が育たない
- 昼と夜の気温差が大きい
という点です。
生活の特徴
砂漠の生活は「水をどう確保するか」が中心です。
- オアシス(地下水のわき出す場所)に集まる
- 井戸や地下水路を利用する
- 乾燥に強いラクダを家畜として使う(運搬/移動にも強い)
テストで書ける短文型
砂漠では雨がほとんど降らないため、オアシスに集まって生活し、ラクダを家畜として利用する。
さらに近年は、
- 井戸の整備
- 道路や貿易ルートの発達
- 観光化(サハラのツアーなど)
が取り上げられることもあります。
まとめ(テスト用の短い暗記)
| 気候帯 | 自然 | 生活 | 産業 |
|---|---|---|---|
| サバナ | 草原(まばらな木) | 雨季→農業/乾季→牧畜 | トウモロコシ・キャッサバ |
| 砂漠 | ほとんど降らない | オアシス・ラクダ | 井戸・地下水路 |
暗記フレーズ
☑「サバナ=雨季と乾季」「砂漠=オアシスとラクダ」
人々の生活・産業の特徴 — わかりやすく
アフリカ州では気候や地形に応じて農業・牧畜・鉱業などの産業が分かれ、それが人々の暮らし方にも直結します。
ここでは「農業と輸出作物」「鉱産資源と採掘」を教科書・定期テストレベルで丁寧に説明します。
最後に、テストでよく問われる「資源はあるのに貧しい国が多い理由」を中学生向けにまとめます。
農業と輸出作物
アフリカの農業は「自給的な農業(家族で食べるため)」と「輸出向けの商品作物(キャッシュクロップ)」の二つに分かれることが多いです。気候に合わせて作物が決まり、輸出作物は主に沿岸や熱帯の雨がある地域で作られます。
- 自給的農業:トウモロコシやキャッサバ、ヤムなどを自分たちで食べるために作る。天候に左右されやすい。
- 輸出作物(代表):カカオ、コーヒー、綿花、茶、さとうきび、油ヤシ(パーム)が多い。これらは世界市場で売られて外貨を稼ぐ目的で栽培される。
テストで押さえるべき点
- どの地域でどの作物が作られやすいか(例:熱帯雨林周辺=カカオ・コーヒー、サバナ周辺=トウモロコシ・家畜)。
- 輸出作物は季節や国際価格に左右されやすいこと。
- 「輸出のための大規模プランテーション」か「小規模の自作農」かで暮らしが違うこと。
カカオ・コーヒーが多い理由
カカオやコーヒーが多く作られている理由は主に気候(高温多湿・雨季)と土壌、歴史的な栽培の広がりです。中学生向けにわかりやすく整理すると:
- 気候条件が合う:カカオやアラビカ種のコーヒーは、雨が多く温暖な地域(熱帯雨林やその周辺)でよく育つ。
- 植民地時代からの栽培の習慣:歴史的に外国の商人や植民地支配で導入され、プランテーションが広がった地域がある(例:西アフリカの一部)。
- 輸出市場の需要:世界中でコーヒーやチョコレートの需要が高いため、輸出作物として採算が合いやすい。
覚え方(語呂):「熱帯で雨が多ければ、コーヒーとカカオが育つ」――気候を見れば作物を予想できる、を意識。
鉱産資源と採掘
アフリカは鉱産資源が非常に豊かで、ダイヤモンド、金、鉄、石油、天然ガス、銅、コバルトなどが産出されます。これにより一部の国や地域は鉱業が主要産業になっており、鉱山やパイプライン、輸出港が重要なインフラになります。
代表的なポイント
- 石油・天然ガス:ナイジェリアやアンゴラなど沿岸部で産出されやすい。
- 貴金属・ダイヤ:南部・中央アフリカで多い。
- 特殊金属(例:コバルト):コンゴ民主共和国などで多く、ハイテク産業で使われる。
採掘の形態:大規模な外国資本による鉱山開発、小規模な個人採掘(アーティザナル)などが混在する。採掘は雇用を生むが、環境破壊や労働条件の問題も起こりやすい点が教科書で触れられます。
資源があるのに貧しい国が多い理由
教科書・定期テストでよく出るテーマです。中学生のテスト向けに、原因と結果をはっきりさせて短くまとめます。
主な理由
- 輸出は「原料のまま」が多い
- 鉱石や農産物をそのまま輸出すると、加工して売るよりも付加価値が低い。利益が少なく、国内に残りにくい。
→ 結果:お金が国外に流れ、国内には十分な投資が回らない。
- 鉱石や農産物をそのまま輸出すると、加工して売るよりも付加価値が低い。利益が少なく、国内に残りにくい。
- 外国資本による支配や不公平な取引
- 多くの場合、資源の採掘や販売は外国企業が主導し、利益の一部しか国内に残らないことがある。
→ 結果:現地の人々に十分な恩恵が及ばない。
- 多くの場合、資源の採掘や販売は外国企業が主導し、利益の一部しか国内に残らないことがある。
- 政治の不安定さ・腐敗
- 収入が政治家や一部の人に集中し、教育・医療・インフラへの投資が不十分になる。
→ 結果:長期的な経済発展が阻害される。
- 収入が政治家や一部の人に集中し、教育・医療・インフラへの投資が不十分になる。
- 価格変動の影響が大きい
- 資源や商品作物の国際価格は上下しやすい。価格が下がれば収入が大きく減る。
→ 結果:経済が不安定になる。
- 資源や商品作物の国際価格は上下しやすい。価格が下がれば収入が大きく減る。
- インフラや加工産業が未発達
- 工場や道路、港などが整っていないと、資源をうまく利用して加工品を作れない。
→ 結果:自国で付加価値を生むことが難しい。
- 工場や道路、港などが整っていないと、資源をうまく利用して加工品を作れない。
- 紛争や環境破壊
- 資源を巡る争いが発生すると、生産や社会が不安定になり、発展が止まる。環境破壊も生活を脅かす。
教科書的に使える短い説明(約60〜80字)
「資源はあるが、原料のまま輸出されることや外国企業の関与、政治の不安定さ、インフラ不足などで資源からの利益が国内に十分回らないため、経済発展が進まない国が多い。」
記述で高得点を取るコツ
- 「原因→結果」の順で書く(例:AだからBになる、だからCが起きる)。
- 具体例を1つ入れる(例:石油の価格下落で収入が減った、など)。
- 接続語を使う(だから・その結果・一方で)。
最後に:テスト向け短問と模範解答
問題1(簡単):なぜコーヒーやカカオは熱帯地域で多く作られているのか、理由を2つ挙げよ。
模範解答:1) 高温多湿で生育に適している。2) 植民地時代からの栽培習慣や輸出市場の需要があるため。
問題2(やや長め):資源が豊富なのに貧しい国が多い理由を、原因と結果の形で80〜100字で説明せよ。
模範解答(例・約80字):多くの国は資源を加工せずに原料のまま輸出し、加えて外国企業が利益を持ち出すことがある。そのため得られる収入が国内に残らず、教育やインフラの整備が進まず経済発展が遅れる。
教科書で必ず扱うテーマ — 丁寧に、テストで書ける形で
教科書や定期テストでよく出るテーマは「環境問題」「人口・都市問題」「南北格差(発展の違い)」の3つです。
どれも原因→具体例→結果(対策)の流れで覚えると記述で高得点を取りやすいです。
以下、それぞれを中学生向けにやさしく、テストで使える表現つきで解説します。
環境問題(砂漠化)

何が起きているか
砂漠化とは、草や木が減って土地がだんだん砂漠のように乾いてしまうことです。アフリカでは特にサハラ周辺やサヘル地域で問題になります。
主な原因
- 過放牧:家畜の数が増えて草が食べつくされる。
- 過剰な伐採:薪や木材を切りすぎて木がなくなる。
- 乾燥化(気候変動):降水量が減ったり不安定になったりする。
- 農地拡大:無理に土地を耕して土壌が痩せる。
結果(被害)
- 土地が使えなくなり、農作物が育たなくなる。
- 住む場所を失い、都市への移動(移住)が増える。
- 食糧不足や貧困が悪化する。
対策(教科書で出やすい例)
- 植林(木を植えて風や水の侵食を防ぐ)
- 間伐や放牧の制限(家畜の頭数管理)
- 土壌保全の農法(輪作や休閑田、等)
- 国際的な支援や技術導入
テストで書くときのコツ(40〜60字の例)
「過放牧や伐採で地表の緑が失われ、風や水による土壌の流出で土地が不毛になっていくことを砂漠化という。植林や放牧制限で防ぐ。」
(ポイント:原因→結果→対策の順で1文ずつ書く。)
人口増加と都市問題
何が起きているか(要点)
アフリカの多くの国では人口が急速に増え、都市への人口集中(都市化)が進んでいます。これにより都市でさまざまな問題が起きます。
主な理由
- 出生率が高い → 人口が早く増える。
- 農村の貧困や仕事不足 → 都市へ仕事を求めて移動する(都市への流入)。
都市での主な問題
- スラムの拡大:住宅が足りず、水道・下水・電気などのインフラが不足。
- 失業・不安定雇用:仕事がないため非正規や日雇いが増える。
- 交通渋滞・公害:道路や公共交通の整備が追いつかない。
- 衛生・保健の問題:ごみ処理や上下水道が不十分で疾病が広がる恐れ。
対策例
- 都市計画の整備、住宅の建設、上下水道の整備。
- 農村開発や雇用創出で都市流入を抑える。
- 教育・職業訓練で働き手の質を上げる。
記述の書き方(約60〜90字の例)
「人口増加と農村の貧困で多くの人が都市に流入し、住宅不足やスラム化、失業が起きる。対策として都市計画や農村振興、教育の充実が必要である。」
(ポイント:原因→現象→対策を一続きで書くと評価が高い)
南北格差の歴史背景(やさしく)
「南北格差」とは?
世界の豊かな国(北半球の先進国)と、貧しい国(主にアフリカなどの南側諸国)との間にある経済的な差のことを指します。教科書では「歴史的な背景」と「現在の結果」を結びつけて説明する問題がよく出ます。
主な歴史的要因
- 植民地支配の影響
- 過去に欧米諸国がアフリカの土地や資源を支配し、資源を本国に送る仕組みが作られた。
- 経済の中心が「原料の供給」に偏ったまま独立した国が多い。
- 国境の人為的設定
- 植民地時代に引かれた国境は民族や暮らしを無視している場合があり、独立後の対立や政治不安の原因になった。
- 産業化の遅れ
- 工場や技術、教育への投資が不足し、付加価値の高い産業が育ちにくかった。
現在のつながり
- これらの歴史的事情が原因で、資源はあっても加工や産業化が進まず、利益が外に出やすい構造になっている。
- 政治の不安定さや教育・医療の遅れが続き、経済発展が遅れることが多い。
テストで使える短い説明(約70〜100字)
「植民地支配で資源を原料のまま輸出する仕組みが残り、国境問題や政治的不安定さが続いたため、工業化や教育への投資が遅れた。これが南北格差の歴史的背景である。」
(ポイント:歴史的原因を一つ二つあげて、それが現在どうつながるかを示す)
最後に:テスト対策チェックリスト(すぐ使える)
- 原因→結果→対策の順で書けるか確認する。
- 具体例(地名や作物、資源名)を1つ入れると説得力UP。
- 語尾は「〜である」「〜する」と簡潔に。
- 書く量の目安:短答は20〜40字、記述は60〜100字を意識。
- 図(簡単なフローチャートや地図)を1つ入れて説明できると高評価。
地図問題の出題パターンと解き方 — 要点を押さえて確実に得点する
地図問題は「見れば分かる」ように訓練すれば得点源になります。教科書・定期テストでよく出るのは「国名」「気候帯」「主要資源」の3パターンで、よくある出題形式は○で囲む・矢印で示す・空欄に書く・組合せ問題(地図の番号と説明を結ぶ)などです。
以下、それぞれの出題パターンごとに「狙われるポイント」「解き方の手順」「練習法」「よくある落とし穴」を示します。
最後に「場所+気候+産業」をセットで暗記する方法を具体的に示します。
国名(位置・国境・周辺関係)
狙われるポイント
- 主要国の位置(北・中・南・東・西アフリカなどの地域区分)
- 周辺の海や大陸との位置関係(大西洋・インド洋・地中海との位置)
- 主要都市や河川との位置(ナイル、コンゴなど)
解き方の手順
- 全体を見渡す:地図上の海や赤道、目立つ地形をすばやく確認。
- 地域の見当をつける:北アフリカ(サハラ上部)、中央(コンゴ盆地)、東(大地溝帯)、南部とざっくり分ける。
- 国の特徴を使う:海岸線の形、半島の有無、大きな湾・海峡の位置を手がかりに特定する。
- 記入:確信があるところから順に書く。迷う箇所は後回しに。
練習法
- 白地図に毎日5分で国名を書く練習を繰り返す。
- 「海の向き(東西南北)」を必ず意識する。
よくある落とし穴
- 小さな国を国名で迷う → まずは大きな国と位置関係で埋める。
- 国名を英語表記で求められる問題(学校次第)→ 教科書表記に合わせる。
気候帯(分布と読み取り)
狙われるポイント
- 赤道付近=熱帯雨林、やや外側=サバナ、回帰線付近=乾燥帯(砂漠)などの配置
- 雨季・乾季の特徴が現れる地域
- 図示された降水量グラフや気温グラフの読み取り(縦軸・横軸に注意)
解き方の手順
- 赤道・回帰線の位置確認:地図に線がある場合は基準にする。
- 緯度と海の近さを考える:内陸ほど乾燥しやすい。沿岸でも寒流があると乾燥する場合あり。
- グラフと地図を結びつける:降水量が年間を通して多ければ熱帯雨林、季節差が大きければサバナ、ほとんどなければ砂漠。
練習法
- 気候帯を色分けした白地図を作り、毎回色を塗り直す。
- 降水量・気温グラフを見て「どの気候か」を瞬時に判断する訓練。
よくある落とし穴
- 「標高の影響」を無視する(高地は冷涼になる)→ 東アフリカ高原などの例を覚える。
- 単純な緯度だけで判断して沿岸の寒流影響を見落とす。
主要資源(位置と利用)
狙われるポイント
- 鉱産(ダイヤ・金・コバルト・銅など)はどの地域か
- 農産物(カカオ・コーヒー・トウモロコシなど)の分布(熱帯雨林周辺かサバナか)
- 石油や天然ガスの産地(沿岸や特定の盆地)
解き方の手順
- 地形と気候から予想:資源は気候や地質と結びつくため、まず「ここは熱帯雨林か乾燥帯か」を確認。
- 産業の手がかりを使う:港や輸出港の位置は資源輸出地域のヒント。
- 地図の凡例を見る:鉱山記号や作物のアイコンがあれば優先して読む。
練習法
- 代表的な資源を白地図にアイコンで描く(ダイヤ、石油、コーヒーなど)。
- 「なぜそこにあるか(気候・地形)」を一緒に覚える。
よくある落とし穴
「どの資源が主要か」を教科書通りに覚えない → 出題は教科書レベルが中心。
「場所+気候+産業」のセット暗記(最強テク)
地図問題で最高に強くなるのは、「場所(どこ)→気候(どんな気候)→産業(何をするか)」をセットで覚えること。以下、具体的方法とテンプレ/例題を示します。
覚え方(ステップ)
- 白地図に色とイラストを描く
- 赤:熱帯雨林(コンゴ盆地)+ イラスト:コーヒー☕・カカオ🍫
- 黄:サバナ+ イラスト:トウモロコシ🌽・牛🐄
- 灰:砂漠(サハラ)+ イラスト:ラクダ🐪・オアシス💧
- 青:沿岸(石油や港)+ イラスト:🛢️(石油)
- 短いフレーズで結びつける(語呂)
- 例:「中央は雨でコーヒー、周りは草で牛、北は砂でラクダ」
→ 「雨のコーヒーが降っている地域の周りで牛が草を食べているのに、北から来たラクダは砂に寝そべって楽だ」 - キーワード3つを1行でまとめられるようにする(例:中央=コンゴ=雨=カカオ)
- 例:「中央は雨でコーヒー、周りは草で牛、北は砂でラクダ」
- 問題演習で反射的に答える
- 教科書の図表を見て「ここはどのセット?」を30秒で答える練習を繰り返す。
テンプレ(地名を入れて即答できる形)
- 「〇〇(場所)は△△(気候)だから、主に□□(産業・作物)。」
- 例:コンゴ盆地は熱帯雨林だから、コーヒー・カカオが育ちやすい。
- 例:サハラ周辺は乾燥帯だから、農地が少なくラクダやオアシス中心の生活。
実戦ワーク(3分ドリル)
使い方:白地図・付箋・タイマーを用意。付箋に「国名」「気候」「産業」を書き、地図の場所に貼る。3分で全部貼り終えることを目標にする。速さと正確さを同時に鍛えられる。
記述問題での使い方(例文テンプレ)
「〇〇は(場所)にあり、(気候)のため(産業)が盛んである。例えば〜。」
- 例:ナイジェリアはギニア湾に面した沿岸部にあり、熱帯気候と油田の存在から石油産業が盛んである。
最後に:テスト本番での時間配分と注意点
- 地図問題は最初にざっと全体確認(30秒)→ 簡単なところから埋める(5〜10分)→ 難問はあと回し。
- 問題文の指示(「番号で答えよ」「記号で囲め」)を必ず確認。
定期テストで間違えやすいポイント — 抜け・書きもらしを防ぐ
定期テストで点を落とすパターンは「書き方のミス」「因果をつなげられていない」「設問が求める語数・要素を満たしていない」ことが多いです。
ここでは特に学校でよく狙われる2つの設問(「なぜ乾燥するのか」「なぜ資源があるのに貧しい国があるのか」)について、出題者の意図をくんで高得点につながる解答のポイントや、実際に使える短い解答テンプレを載せています。
「乾燥する理由」「資源があるのに貧しい理由」が狙われる理由

● 出題者の意図(なぜこれがよく出るか)
- どちらも「原因→結果」を説明できるか(地理的理解の核心)を測る問題。
- 単語暗記ではなく、教科書で学ぶ理屈を自分の言葉で説明できるかを見たい。
- 両方とも「複数の要因」を示すことで差がつきやすい(上位層は複数因を書く)。
● テストで評価されるポイント(チェックリスト)
- 原因を1〜2個は挙げているか(必須)
- 原因→結果の流れ(因果関係)を説明しているか(必須)
- 具体例や地名を1つ入れているか(加点)
- 対策や影響を書けばさらに高得点(加点)
● すぐ使える短い解答テンプレ(教科書レベル)
- 「なぜ乾燥するのか」(約40〜60字)
「回帰線付近では大気が下降して雨が降りにくく、さらに大陸の奥で海の湿った空気が届きにくいため乾燥する。」 - 「資源はあるのに貧しい理由」(約60〜90字)
「資源が原料のまま輸出されやすく加工が少ないこと、外国資本や不公平な取引、政治の不安定さが利益を国内に残さないため経済発展が進みにくい。」
(※模範解答は学校の指導に合わせて語尾や用語を調整してください)
記述は因果関係で書く — 点をもらえる書き方の型
記述で高得点を取る最も簡単で確実な方法は「型」にそって書くことです。中学生が使いやすいテンプレと接続語を示します。
● 記述の基本型(短く明確)
- 【原因】〜である(=A)
- 【結果】そのため〜になる(=B)
- 【具体例/対策】例えば〜/対策として〜
● 使える接続語(見栄えUP)
- 原因提示:〜のため/〜から/〜によって
- 結果提示:そのため/その結果/〜になり
- 対策提示:対策としては〜/〜が必要である
● 文字数別テンプレ(すぐそのまま書ける)
- 30〜45字(短答):「回帰線付近は下降気流で雨が少ないため、乾燥が進む。」
- 45〜70字(中レベル):「アフリカ北部は回帰線付近で下降気流になり雨が少ない。また内陸性で海からの湿った空気が届かず、砂漠化しやすい。」
- 70〜110字(高得点狙い):「回帰線付近では大気が下降して雨が降りにくく、さらに過放牧や伐採で植生が失われると土壌が保水力を失う。そのため砂漠化が進み、農地や牧草地が減少する。対策は植林や牧畜管理である。」
● 採点者に好かれる書き方のコツ
- 最初に結論を一言で述べる(例:「乾燥する理由は〜である。」)
- 次に原因→結果の順で具体的に説明する(短い文で区切る)
- 最後に1文で対策や具体例を添えると加点されやすい
まとめ(最短で点を取るコツ)
短い時間で確実に点を取るための最重要ポイントを順に並べます。試験前日の最終チェックや直前暗記にそのまま使ってください。
- 設問を読んで「何を聞かれているか」を正確に把握する
- 「理由を2つ挙げよ」→必ず2点触れる。
- 「具体例を示せ」→地名か作物名を1つ入れる。
- 記述は必ず因果(原因→結果)で書く(接続語を使う)
- 例:「AだからB」「そのためC」
- 40〜80字のテンプレを3つ作って丸暗記する
- 乾燥の理由、資源の貧困の理由、砂漠化の対策、など。それぞれ短・中・長バージョンを用意。
- 問題演習は「書く練習」中心にする
- 口頭で説明できるだけでなく、紙に書いて時間内にまとめる練習を3回やる。
- 採点者の視点を意識する
- 因果関係がはっきりしているか、具体例があるか、対策があるかで評価が変わる。
アフリカ州一問一答と記述問題はこちら
中1地理|アフリカ州のテストによく出る問題まとめ【一問一答・記述・地図で完全攻略】
最後に:直前1分チェック(暗記用)
- 乾燥→「下降気流(回帰線)+内陸性+寒流/伐採・過放牧」
- 資源があるのに貧しい→「原料輸出が中心+外国資本+政治不安/インフラ不足」
- 記述は→「原因→結果→具体例(→対策)」の順で書く

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