中学受験に意味がないと考える理由は?中学受験のメリットと公立中学のメリットを比較します

夜机に向かって勉強する小学生の男の子 中学受験の勉強法
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「中学受験をしても意味がないのでは?」

そう考えるご家庭は少なくありません。

実際、中高一貫校に通う生徒数は各学年で1割以下です(文部科学省「学校基本調査」より)。

9割の子が地元の公立中学に通うわけですから、中学受験をする子は少数派です。

ですが、多額の費用をかけてでも中学受験をするにはやはりそれなりの理由があり、一定の効果を期待できるからでしょう。

※関連記事:中学受験の塾費用はいくらかかる?

そこで、中学受験をするかどうか検討されている方向けに、「中学受験に意味がないと考えられている理由」をおさらいし、「中学受験のメリット」と「公立中学進学のメリット」を比較します。

※関連記事:共働き家庭が中学受験で抱える課題と中学受験を乗り切る方法を紹介

中学受験に意味がないと考える理由

中学受験に熱心なご家庭がある一方で、中学受験をすることに否定的な考え方もあります。

中学受験をしなかったご家庭では「地元の公立中学で十分」と考える方が多かったことが分かっています(ICT教育ニュースより)。

まず、中学受験に意味がないと考える理由をまとめました。

受験知識の詰め込みになる

中学受験は覚える量が多く、特殊な解き方をする問題もたくさんあります。

それらの勉強に時間をかけることで、中学受験でしか役に立たない知識を詰め込むような勉強になるのでは?と考える人もいます。

子どもが伸び伸び成長できない

中学受験に否定的な考え方の1つとして、「子どもの精神的成長」を心配するものがあります。

まだ小学生ですから、外でたくさん遊び、いろいろな経験をすると精神的に大きく成長する余地がかなりあります。

中学受験の勉強によってこうした精神的成長の機会が妨げられるのではないかと不安視するご家庭は少なくないでしょう。

好きな習い事をやめないといけない

中学受験は勉強だけに集中しないと乗り越えられないほどハードルが高いと言われています。

スポーツやダンス、ピアノなど長く続けている習い事を中学受験のためにやめないといけないことを危惧する考え方もあります。

子どもに無理な負担をかける

中学受験生の勉強時間はとても長いです。毎日2-3時間は当たり前で、長いと毎日5時間以上勉強している子もいます(Z会より)。

これだけの長時間を10-12歳の子どもが毎日すると、子どもにとって大きすぎるストレスになるのではと考える方もいます。

中学に入ってから勉強しなくなる子もいる

中学受験の経験で勉強が嫌いになり、中学入学後は勉強をまっっったくしなくなる子もいます。

兄姉がいるご家庭や、周囲に中学受験をした年上の子どもがいる知り合いがいるご家庭ではそうした経験を見聞きしていることもあり、中学受験に二の足を踏む方もいます。

中学受験のメリット

中学受験に否定的な理由が言われているなかでも、中学受験は人気です。

2007年に全国の私立中学進学率が7%を越えて以降、ずっと中学受験率は10%近くを推移しています(ベネッセ教育総合研究所より)。

以下に、中学受験のメリットを紹介します。

ハイレベルな学力が身につく

多くの私立中学は受験生に高い学力を求めています。

受験生は高い学習意欲と努力をもって学習に取り組む必要があり、合格できた子は一定以上の学力が身についています。

学習姿勢が身につく

高い学力は一朝一夕で身につくものではありません。毎日の学習習慣と適切な学習姿勢が必要です。

例えば、下記のような行動です。

  • 問題を解いたら答え合わせをする
  • 間違えた問題はやり直しをする
  • テストを受けたら振り返りをして次のテストに向けた対策を考える

こうした学習行動が受験勉強をとおして身につきます。

子どもが精神的に成長できる

長く厳しい受験をとおして、子どもが精神的に成長したと実感している保護者の方はとても多いです(栄光ゼミナールより)。

合格・不合格を決める入試はほとんどの小学生にとって初めての経験です。

日常にはない経験ですから、日ごろの取り組みや入試をとおして子どもは精神的に成長できます。

子どもの個性に合う学校を選べる

子どもにはそれぞれ個性があります。中学校にもそれぞれ雰囲気や教育方針があります。

地元の公立中学なら住所によってどの中学に進学するか決まっていますが、中高一貫校ならある程度選べます。

子どもに合う雰囲気、ご家庭の教育方針に合う学校を選択できれば大きな成長を期待できるでしょう。

教育環境の質が高い

多くの私立中学は、質の高い教育環境を提供しています。

専門的な教師陣や優れた施設などが整備され、生徒は良質な学習環境で成長できるでしょう。

同じような環境や考え方の家庭が多く安心感がある

どの私立中学も、同じ入試を受けて合格した生徒だけが来ます。

同じような環境・考え方を持つ家庭が多いです。

子どもの友だちがどんな子なのか心配する必要が小さくなりますし、保護者会でも余計な気を遣わなくて済みます。

特に女子校ではこうしたメリットが大きくなる傾向があります。

高校受験がなく中学3年間を伸び伸び過ごせる

中高一貫校ですから、高校受験がありません。原則として全員、高校にそのまま進学できます。

思春期の3年間、受験を気にせず自分のやりたいことに集中して過ごせるのは、子どもの精神的成長や知的好奇心の好奇心の成長に大きな影響を与えます。

大学進学に有利になる

多くの私立中学は大学進学に力を入れています。

難関中学であれば難関大学や医学部受験でかなり有利になりますし(プレジデントオンラインより)、附属中なら有名大学にエスカレーターで進学できます。

※関連記事:難関大学とはどこまでか:難関大学に合格するために高1、高2、高3で必要な勉強時間や勉強法を解説

公立中学進学のメリット

前述のように、中学受験や私立中学進学にはいくつもメリットがあります。

当然ながら、公立中学にもメリットがあります。

下記にいくつか紹介します。

小学校のころからの友人と一緒にいられる

まず、ずっと同じ友人と一緒にいられるというメリットがあります。

中学生という思春期では精神的に不安定になり人間関係の構築が上手くいかないケースもあります。

新たな環境に入ると新たな友人関係で戸惑ってしまう子もいます。

その点、小学生のころからの友人であれば本音で話しやすく、互いの内面の変化にも適切な対応をしやすいです。

多様な人間関係を経験できる

公立中学の良い点は、「いろいろなタイプの人がいる」ということにもあります。

社会に出れば多様な人間関係を持つことになります。

そのなかで上手に生きていけるかどうかは、子どものころの経験も大きく影響します。

教育費の負担が小さい

公立中学ですから、教育費の負担も小さく済みます。

文部科学省の「子供の学習費調査」によると、公立中学生と私立中学生で教育費の平均は以下の表のようになっていたそうです。

 公立中学生私立中学生
学校教育費約14万円約107万円
学校外活動費(主に塾代)約31万円約33万円
合計約45万円約140万円

高校受験で塾に通う子は多いですが、それでも「学校教育費+塾代」を合わせると、公立中学生のほうが教育費の負担はかなり小さいです。

高校受験対策で勉強をがんばる

公立中学に入ると勉強をしない子が多くて不安、という方もいます。

確かに定期テストで1科目10-20点という子も多く、勉強していない子は多数います。

ただ、中3になると高校受験があるため、勉強嫌いな子も含めてほとんどの子は中学3年間の復習に時間を費やします。

高校受験があることで「中学内容を復習する」というメリットが生まれます。

高校受験から進学校を目指せる

中高一貫の進学校が難関大学受験に強いのは確かですが、高校受験からでも進学校に進むことは可能です。

小学生のころはあまり勉強に熱心ではなくても、高校受験を経て学習習慣や学習姿勢が身について高校入学後に一層勉強に力を入れる子は少なくありません。

中学受験するかどうかの決め方

私立中学のメリットと公立中学のメリットをそれぞれ紹介しました。

中学受験をするほうが良いのか、地元の公立中学のほうが良いのか迷う親御さんも多いと思います。

そこで、中学受験するかどうかを決める判断基準をいくつか紹介します。

※関連記事:中学受験するかどうか迷っている親御さん必見!判断基準と最適な決断のタイミング

子どもの学習スタイルと好奇心

中学受験をするほうが良いかどうかは、子ども自身の学習スタイルと好奇心が大きく影響します。

子どもが自発的に学び、好奇心旺盛であるなら、中学受験が適しているかもしれません。

小学校の勉強より明らかに問題量が多く、むずかしい問題ばかりです。無理に学習を進めると苦痛になってしまいそうな場合は、高校受験を検討するほうがいいかもしれません。

中高一貫校の教育環境と家庭の教育方針が合うかどうか

中学校にはそれぞれ特徴があります。

私立中学にもさまざまな学校があり、進学校は学力向上を重視する一方で、英語教育や国際的な経験を非常に重視する学校もあります。

独自の教育方針を貫く学校もあります。

一方で、地元の公立中学校は地域社会とのつながりが強く同世代のさまざまなタイプの子とコミュニケーションを取れる環境があります。

親として子どもにどのような力や特性を身につけてほしいのか、その目標に対してどの学校が適しているかを考えましょう。

親子でじっくり話し合ってみよう

中学受験するかどうか判断に迷っているときは、親子でしっかりコミュニケーションを取ってみましょう。

「親としてあなたにこうなってほしいと思っている。だから受験を考えている。あなたはどう思う?(してみたい?)」

こんな相談を子どもとしてみると、子どもなりに考えて判断します。

よく分からないけれど親が喜ぶなら受験してみてもいいと考える子も多いですが、最初はそれで十分です。

勉強していくうちに子ども自身の感じ方が変わっていきます。

  • 本当に自分は小学校のみんなと違う中学に行きたいのか?
  • 勉強に長い時間を費やす生活で良いのか?
  • 中学受験をしたいのか?

こうした疑問を子どもが感じ出したらまた親子でじっくり相談しましょう。

結論ありきではなく、「何がこの子の成長に一番良いか」という視点で相談してみると、親子ともに納得のいく進路を取れるようになります。

中学受験するならいつまでに決めればいいか

中学受験するかどうか悩んでいる保護者の方は多いと思います。

中学受験をするならいつまでに決めれば良いでしょうか。

遅くとも5年生までに決める

中学受験をするかどうか悩んでいても、遅くとも5年生までには決めましょう。

それ以降だとさすがに受験対策をできる期間が限られてしまい、勉強しても思うような成果を出しづらくなります。

※関連記事:中学受験は5年生からでは遅い?出遅れを取り返すための対策と親のサポート方法を解説

決定が遅くなれば志望校の選択肢がせまくなる

受験すると決めるのが遅くなればなるほど、志望校の選択幅はせまくなります。

難関中学になると3-4年以上の準備をして臨んでいる人が多く、そういう人たちとのこり1-2年で戦うのはなかなか大変です。

中学受験の準備だけ先にしておこう

受験するかどうか決められない、親はさせたいけれど子どもがその気にならないという場合もあります。

親・子双方がその気にならないと中学受験をするかどうかはなかなか決められません。

そういう場合は受験するかどうかの判断は先送りにして、受験準備だけでもはじめておきましょう。

本好きにする、パズルで立体思考を磨く、学習習慣をつけるといった、中学受験をしてもしなくても必ず役に立つ準備を先にしておきます。

※関連記事:中学受験をする子どもにおすすめのパズルブロック
※関連記事:中学受験をする小学生におすすめの図鑑

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いざ受験しよう!と決まったときに、これらの準備ができているかどうかで実力の伸び方が断然変わります。

※関連記事:中学受験準備:いつから始める?どういう子が中学受験で有利になる?

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まとめ

いかがでしょうか。

中学受験をするかどうか考え中の親向けに、中学受験に意味がないと考える理由をまとめて紹介しました。

中学受験に意味がないかどうかは各家庭での取り組み方で変わります。

中学受験にも公立中学進学にもそれぞれメリットがあり、どちらが絶対に良いかは言えません。子どもの好奇心や学習姿勢、家庭の教育方針によって決定しましょう。

また、受験するかどうか決まらない場合は、家庭でできる受験準備だけでもはじめておくことをおすすめします。

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