英語を学ぶうえで最初に覚えておきたいのが「一般動詞」です。動作や行動を表す一般動詞は、日常会話でも頻繁に使われるため、正しい使い方を理解することが英語力アップの第一歩になります。
しかし、「be動詞との違いがわからない」「疑問文や否定文でどう使えばいいの?」といった悩みを持つ方も多いでしょう。
そこでこの記事では、一般動詞の基本的な使い方から、例文、よくある間違い、練習問題(45問)までを詳しく解説します。
英語初心者の方でも安心して学べる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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一般動詞(action verbまたはmain verb)とは、物事の動きや状態、または行動を表す動詞のことです。英語では、動詞は「行動を示す語」として重要な役割を持っています。例えば、「eat(食べる)」、「go(行く)」、「run(走る)」などが一般動詞にあたります。
簡単に言うと、「be動詞以外の動詞はすべて一般動詞」です。
※be動詞については、以下の記事でくわしく解説しています。
be動詞と一般動詞の違い
英語の文の中で一般動詞は、主語が何をしているのか、何をしているかを伝える役割を果たします。一般動詞は、単独で使われることもあれば、助動詞(例えば「can」「will」など)と一緒に使われることもあります。
英語文法において、一般動詞は文の主軸となる動作を示します。これによって文の意味が決まり、主語が何をしているのかを明確に伝えることができます。
例えば、以下の文では「eat」という動詞が行動を示しています:
ここでは、「eat」が動作を示す一般動詞です。このように、一般動詞は文の中で動作や状態を表現し、文全体の意味を支える重要な役割を担っています。
一般動詞は、文を作る際にその使い方が文の種類によって異なります。以下では、肯定文、否定文、疑問文での使い方を解説します。
肯定文では、主語が行動や状態を表現するために一般動詞をそのまま使います。
この文では、「reads」が一般動詞です。一般動詞を肯定文に使用する際は、主語と動詞の間に特別な語(例えば、助動詞など)は必要ありません。
否定文では、一般動詞の前に「do not(don’t)」または「does not(doesn’t)」を付け加えます。主語が三人称単数の場合、「doesn’t」を使用します。
ここでは、「do not」または「does not」が動詞の前に加わり、「like」の意味を否定しています。
疑問文では、一般動詞の前に「do」または「does」を使って疑問文を作成します。主語が三人称単数の場合、「does」を使います。
このように、疑問文では動詞の前に「do」または「does」を挿入して、相手に質問を投げかけます。
さらに、現在時制の場合は主語によっても形が変わります。
主語が三人称単数の場合には語尾に”-s”を加えます。
詳しくは下記の記事で解説しています。
一般動詞の活用の仕方マスター:現在形・過去形・現在完了【例文・練習問題と活用一覧付き】
一般動詞は、日常会話で非常に頻繁に使われます。以下では、基本的な動詞をいくつか紹介します。
これらの動詞は非常に基本的ですが、日常生活で使う頻度が高い動詞です。
これらのフレーズも日常会話でよく使われる一般動詞の例です。動詞を使ったフレーズを覚えることで、会話力が向上します。
一般動詞に関する誤用もよく見られます。以下にいくつかの例とその改善方法を示します。
このように、一般動詞を使用する際に主語や時制を確認することは大切です。適切な形を使うことで、より正確な英語を使うことができます。
一般動詞の使い方を身につけるためには、実際に問題を解きながら学ぶことが重要です。実践的な練習を通じて、理解を深め、使い方を定着させましょう。
以下では、一般動詞に関する練習問題を紹介し、それに対する解答を詳しく解説します。
練習問題は、以下の形式で提供します。問題を解くことで、肯定文、否定文、疑問文の使い方が確認できます。問題を解いた後、解答と解説を読むことで、誤りを修正し、正しい使い方を理解できます。
それでは、一般動詞を使って肯定文をつくる練習をしましょう。
現在時制:
(1)私は毎日英語を勉強します。
(2)彼女はピアノを上手に弾きます。
(3)彼らは学校から帰るとすぐに宿題をします。
(4)私の兄は速く走ることができます。
(5)彼女の妹は毎日友だちと一緒に公園に行きます。
過去時制:
(6)私は昨日友だちと映画を見ました。
(7)彼は去年新しい車を買いました。
(8)彼らは先週末に公園でサッカーをしました。
(9)彼女たちはそのレストランに行きませんでした。
(10)昨夜、私たちは夕食を楽しみました。
現在完了時制:
(11)彼はすでにその本を読み終えています。
(12)私たちはこれまでに何回もロンドンを訪れたことがあります。
(13)これまでに彼女はたくさんの言語を学んでいます。
(14)彼女のお母さんはちょうどアメリカに出発したところです。
(15)彼はこれまでに何冊か本を書いています。
(1)What do you do on weekends?
(2)She plays the piano well.
(3)They do their homework as soon as they get home from school.
(4)My brother can run fast.
(5)Her sister goes to the park every day with her friends.
(6)I saw a movie yesterday with a friend (my friends).
(7)He bought a new car last year.
(8)They played soccer in the park last weekend.
(9)They didn’t go to the restaurant.
(10)We enjoyed dinner last night.
(11)He has already finished reading the book.
(12)We have been to London many times before.
(We have visited London many times before. )
(13)She has ever learned many languages.
(14)Her mother just left for the United States.
(15)He has ever written several books.
つづいて、一般動詞の否定文をつくる練習をしましょう。
こちらも、現在時制、過去時制、現在完了時制別に分けています。
現在時制:
(1)彼はコーヒーを飲まない。
(2)私たちは通常、昼食をとらない。
(3)あなたの友だちは犬を飼っていない。
(4)彼女はこの本が好きではない。
(5)子どもたちは毎晩早く寝ない。
過去時制:
(6)昨日の夜、私たちはテレビを見なかった。
(7)彼らはおととい学校に行かなかった。
(8)先週、私たちはその新しいレストランに行かなかった。
(9)彼は昨年の夏にサッカーをプレイしなかった。
(10)私は先月、旅行に行かなかった。
現在完了時制:
(11)彼はこれまでにその映画を見たことがない。
(12)私たちはまだその本を読んでいない。
(13)今までに彼女は一度も外国に行ったことがない。
(14)私はまだそのレストランに行ったことがない。
(15)彼はまだそのゲームをプレイしていない。
(1) He doesn’t drink coffee.
(2) We usually do not have lunch.
(3) Your friend doesn’t have a dog.
(4) She doesn’t like this book.
(5) My children don’t go to bed early every night.
(6) We didn’t watch TV last night.
(7) They didn’t go to school the day before yesterday.
(8) W didn’t go to the new restaurant last week.
(9) He didn’t play soccer last summer.
(10) I didn’t travel last month.
(11) He hasn’t seen the movie before.
(12) We haven’t read the book yet.
(13) She hasn’t been to a foreign country before.
(14) I haven’t been to the restaurant yet.
(15) He hasn’t played the game yet.
最後に、一般動詞を使って疑問文をつくる練習をしましょう。
現在時制:
(1)あなたは普段何を食べますか?
(2)彼は毎日何時に学校に行きますか?
(3)彼女らは週末に何をしますか?
(4)あなたはこの本が好きですか?
(5)猫は魚が好きですか?
過去時制:
(6)おととい、あなたは何をしましたか?
(7)昨日、彼らはどこに行きましたか?
(8)あなたの友だちは昨夜何を見ましたか?
(9)先週、私たちは何を食べましたか?
(10)彼は昨年何を買いましたか?
現在完了時制:
(11)これまでにあなたは何か新しいことを学びましたか?
(12)今までに何回その映画を見ましたか?
(13)これまでにあなたは外国に行ったことがありますか?
(14)あなたはどれくらいの期間入院しているのですか?
(15)彼らはこれまでに何冊の本を読みましたか?
(1) What do you usually eat?
(2) What time does he go to school?
(3) What do they do on weekends?
(4) Do you like this book?
(5) Do cats like fish?
(6) What did you do the day before yesterday?
(7) Where did they go yesterday?
(8) What did your friends see last night?
(9) What did we eat last week?
(10) What did he buy last year?
(11) Have you ever learned anything new?
(12) How many times have you ever watched (seen) the movie?
(13) Have you ever been to a foreign country?
(14) How long have you been in the hospital?
(15) How many books have they ever read?
問題ごとの解説を通じて、正しい文法を学びます。特に、疑問文や否定文を作る際の助動詞「do」や「does」の使い方をしっかりと理解しましょう。
例えば、問題2の「She ( ) not like vegetables.」では、「does」が正しい解答です。三人称単数の「she」に対して、否定文を作る際には「does not(doesn’t)」を使います。
このルールをしっかりと覚えておくと、上記の例文や練習問題以外の文でも使いやすくなります。
さらに実力をつけるためには、他のリソースも活用しましょう。以下のリンクは、英語の基礎的な練習に役立つ資料です。
これらを参考にしながら、さらなる練習を行ってください。
これらのリンクから練習問題に取り組むことで、一般動詞の理解を深め、英語力をさらに向上させることができます。
一般動詞の使い方をしっかりとマスターするためには、繰り返しの練習と効果的な学習法が欠かせません。
ここでは、初心者向けの学習法や覚えやすい方法、そして記憶に残りやすい学習方法について詳しく解説します。
一般動詞を学び始めたばかりの方には、まず基本をしっかりと身につけることが大切です。初心者におすすめの学習法としては、毎日の復習や基本的な教材の活用があります。
語学学習において最も重要なのは、毎日の復習です。一般動詞に関する知識も、繰り返し復習することで記憶に定着します。毎日少しずつでも練習問題を解くことで、次第に自信がついてきます。
初心者向けの教材としては、まずは簡単な英文法書や、初級者向けの英語ドリルが効果的です。おすすめの教材は次の通りです。
また、初心者向けにはビジュアル教材や英語を使ったゲームなどを活用するのも効果的です。ビジュアル教材では動詞の使い方や例文をイメージと一緒に覚えることができ、楽しみながら学習できます。
一般動詞を効果的に覚えるためには、覚えやすいフレーズを使った練習や、ゲームを活用した学習が効果的です。
英語の動詞は、基本的なフレーズで覚えることが効果的です。例えば、「I eat breakfast every morning.」や「She plays tennis every Sunday.」のように、日常生活の中で使う簡単なフレーズを練習します。
近年では、ゲームやアプリを使った学習法が非常に効果的です。特に、インタラクティブな要素を取り入れることで、楽しみながら学習でき、記憶にも定着しやすくなります。
ゲームやアプリを活用することで、飽きずに続けられ、学習のモチベーションも保ちやすくなります。また、ゲーム内での問題解決を通じて、実際の使用場面に近い形で学ぶことができます。
一般動詞をマスターするためには、毎日の復習や効果的な学習法を実践し、フレーズを覚えながら実力をつけていくことが大切です。また、アプリやゲームを使って楽しみながら学べば、継続して学習でき、記憶に定着しやすくなります。
自分に合った学習法を見つけて、少しずつ確実に学びを深めていきましょう。
もっと一般動詞の練習をしたい人向けに、おすすめのドリル・問題集を紹介します。
小学校中学年・高学年向けですが、一般動詞を学ぶのに非常に分かりやすく、おすすめです。
品詞ごとに色分けするなど、理解しやすい説明の仕方で解説してくれています。
ドリル2:一般動詞↓
ドリル3:疑問詞↓
ひととおり勉強したら復習+確認テスト↓
英文法をパターン別に反復練習できるドリルです。
小学生向けと中学生向けに分かれています。小学生向けのほうが掲載されている範囲がせまく、練習しやすいかもしれません。
一般動詞は、英語の文を作るうえで欠かせない要素です。肯定文・否定文・疑問文での使い方や、be動詞との違いをしっかり理解することで、正確な英文を組み立てることができるようになります。
覚えにくい場合は、毎日の復習やフレーズ練習、アプリの活用などを取り入れて、楽しく学ぶのがおすすめです。
記事後半の練習問題やリンク集もぜひ活用して、一般動詞の使い方をマスターしましょう。
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
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