英語のtoには前置詞と不定詞の2つの単語があります。形が同じなので、区別の仕方で悩む人は多いのではないでしょうか。
そこで、前置詞toとto不定詞の見分け方を意味や用法から説明します。
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前置詞のtoと不定詞のtoを見分けるには2通りの方法があります。それぞれ説明します。
1つ目の見分け方は「意味」です。
前置詞のtoは「~に、~へ、~まで」という意味があります。
それに対して不定詞のtoは「~すること、~するために、~するための」といった意味があります。
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【前置詞の例文】
I went to school.
(私は学校に行きました。)
この例文では「学校に」と訳しているので、toは前置詞です。
【不定詞の例文】
I went to the park to play tennis.
(私はテニスをするために公園に行きました。)
この例文にはtoが2つあります。1つ目のtoは「公園に(to the park)」の訳なので前置詞のtoです。
2つ目のtoは「テニスをするために(to play tennis)」の訳です。「~するために」と訳しているので、不定詞のtoだと分かります。
このように、和訳からtoが前置詞なのか不定詞なのかを見分けられます。
2つ目の見分け方は「用法」です。
前置詞のtoは後ろに名詞・代名詞・動名詞などが来ます。
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それに対して、不定詞のtoの後ろは動詞です。
【例文】
前置詞:I went to the park.(私は公園に行きました。)
不定詞:I studied English hard to become an English teacher.(私は英語の先生になるために英語を一生懸命勉強しました。)
1つ目の例文ではtoの後ろは「the park」という名詞です。ですから、このtoは前置詞だと分かります。
それに対して2つ目の例文のtoは「become(なる)」という動詞です。この点から、to不定詞だと分かります。
このように、「toの後ろにくる単語の品詞」で前置詞か不定詞かを見分けられます。
前置詞のtoと不定詞のtoは意味と用法で見分けがつきます。
【意味の違い】
前置詞to:~に、~へ、~まで
to不定詞:~すること、~するために、~するための
【用法の違い】
前置詞to:後ろの単語が名詞・代名詞・動名詞
to不定詞:後ろの単語が動詞
これらのポイントを踏まえて、以下の練習問題を解いてみましょう。
以下の和訳になるように、【 】の単語を並び替えてください。また、文中のtoが前置詞と不定詞のどちらかを答えてください。
(1)彼女は本を読みたがっています。
【wants/ to/ a / read/ she/ book】.
(2)彼は新しい家に引っ越しました。
【moved/ to/ a / he/ new house】.
(3)私の兄はサッカーをすることが好きです。
【likes/ to/ brother/ soccer/ my/ play】.
(4)彼女らは宿題を終える必要があります。
【finish/ to/ homework/ they/ their/ need】.
(5)彼らは先生に話しかけました。
【spoke/ they/ to / teacher/ the】.
(1) She wants to read a book.:不定詞
意味:本を読むこと→~すること
toの後ろ:readという動詞
(2) He moved to a new house.:前置詞
意味:新しい家に→~に
toの後ろ:a new houseという名詞
(3) My brother likes to play soccer.:不定詞
意味:サッカーをすること→~すること
toの後ろ:playという動詞
(4) They need to finish their homework.:不定詞
意味:宿題を終えること→~すること
toの後ろ:finishという動詞
(5) They spoke to the teacher.:前置詞
意味:先生に→~に
toの後ろ:the teacherという名詞
以下の英文を和訳してください。また、英文中のtoが前置詞と不定詞のどちらなのか答えてください。
(1) She went to the store.
(2) She gave a book to her friend.
(3) We plan to visit the zoo.
(4) He wants to be a doctor.
(5) They listened to music.
(1)彼女はそのお店に行きました。:前置詞
意味:そのお店に→~に
toの後ろ:the storeという名詞
このtoはです。
(2)彼女は友だちに本をあげました。:前置詞
意味:友だちに→~に
toの後ろ:her friendという名詞
このtoはです。
(3)私たちは動物園に行くことを計画しています。:不定詞
意味:動物園に行くこと→~すること
toの後ろ:visitという動詞
(4)彼は医者になることを望んでいます。:不定詞
意味:医者になること→~すること
toの後ろ:beという動詞
(5)彼らは音楽を聞きました。:前置詞
意味:~を
toの後ろ:musicという名詞
最後に、中学英文法を練習するのにおすすめの問題集を紹介します。
こちらの問題集は文法の形や使い方をパターン演習で身に付けるものです。
「選択問題→並び替え問題→英作問題」と段階的にレベルアップできるような問題構成です。問題の難易度は基本から標準(公立中学校の定期テストレベル)までです。
中1用~中3用まで学年別に分かれており、定期テストの勉強と並行して進めると使いやすいです。
定期テスト70点くらいまでが目標の人におすすめです。
出版社:文英堂
こちらも中学英文法を学年別にまとめているシリーズです。
参考書と問題集に分かれており、セットで使うと使いやすいです。あるいは学校のワークで分からないところを「参考書」で確認するという使い方も便利です。
基本レベルからやや難しいレベルまで網羅されており、定期テストで60-80点くらいを目指す人におすすめです。
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最後に紹介するのは最高水準問題集です。難関私立・国立高校志望者向けの問題集で、学校の定期テストよりハイレベルな問題が掲載されています。
基本は分かっている中学生が間違いやすい問題が多数載っているので、定期テストで安定して90点台を取りたい人におすすめです。
出版社:文英堂
いかがでしょうか。
中学生向けに、前置詞toと不定詞toの見分け方を説明しました。
意味の違いや用法の違いで前置詞と不定詞のtoを見分けます。
前置詞toとto不定詞を使い分けられるように練習問題も用意しています。並び替え問題と和訳問題です。
記事内で紹介している問題集も使って、前置詞や不定詞の使い分けを得意にしましょう!
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