中学受験は子どもにとって大きな試練であり、その成功には周到なスケジュール管理と十分な勉強時間の確保が欠かせません。
親がサポートすることで、子どもの学習環境を整え、成功への道を切り拓くことができます。
そこで、この記事では親によるスケジュール管理の仕方と勉強時間の生み出し方のコツについて詳しく解説します。
※関連記事:塾なしで中学受験を成功させる方法
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塾なし中学受験成功のポイント
中学受験は数年間にもおよぶ長期の取り組みです。受験生本人だけでなく親やきょうだいも含めた家族全体で取り組まれているご家族も多いです。
そんな受験を成功させるためのポイントを確認していきます。
目標の明確化
まずは中学受験の目標を明確にしましょう。目標によって中学受験の成功イメージは変わります。
「目標は当然、第一志望校合格じゃないの?」と思われるかもしれませんが、志望校合格以外にも各ご家庭で重視されている内容がある場合が多いです。
例えば下記のような項目が多いのではないでしょうか。
- 勉強の楽しさを知る
- 理系科目を得意にする(大学受験や将来をみすえて)
- 何かに必死に取り組む経験をさせたい
受験勉強ですから志望校合格を目指すのはもちろんとしても、受験後を考えると「どう受験を乗り越えるか」も実は重要なポイントになってきます。
計画的な学習
目標が定まれば次は「計画」です。
中学受験は長期戦ですので、合格までの道筋をみすえて「ゴールに向けて順調に進んでいるのかどうか」を把握できるようにしましょう。
週ごとにスケジュールを立てる
学習スケジュールは「週ごと」に立てるのがポイントです。
1日単位や1時間単位の細かいスケジュールだと実施しつづけるのが大変です。「スケジュールどおりにしなくちゃ!」と焦ってしまって、勉強に集中するどころかスケジュールをこなすのが目的になってしまいかねません。
リフレッシュできる日をつくる
長期にわたって安定して勉強しつづけるために、学習と休息のバランスを取りましょう。
最初は週1-2日勉強しない日をつくり、5-6年生くらいになれば月1日遊びに行く日をつくるのもおすすめです。
柔軟な対応
子どものペースに合わせて柔軟なスケジュール調整を行うことも大切です。無理なく継続できる計画が、中学受験勉強の成功につながります。
子どものモチベーション維持
子どものモチベーションを安定させ、高めることを心がけましょう。
小学生はそのときそのときの感情で成績が大きく変わります。
勉強に集中してスイスイ解ける日もあれば、昨日まで正解できていた問題でケアレスミスを頻発させてしあう日もあります。
高学年になると自己評価がゆらぎやすくなると言われています(All About)。親からのフィードバックをうまく使い分けて、モチベーションを安定させたいですね。
塾なし中学受験の学習スケジュール管理のポイント
先述の中学受験成功のコツをふまえて、学習スケジュール管理のポイントを紹介します。
スケジュールを週単位で作成
一般に、スケジュールは「時間単位」「日単位」「週単位」「月単位」「学期単位」「年単位」と、期間の長さがさまざまです。
小学生の学習スケジュールは「週単位」がおすすめです。
子どもが予定を把握しやすく、実践しやすいです。
勉強→復習のサイクル
市販教材や通信教育の教材で復習する量を決めておきます。
今週解いた問題は今週のうちに解きなおすというシンプルなサイクルで勉強すると、定着しやすく、実践しつづけやすいです。
余裕のあるスケジュール
勉強量は一般に多ければ多いほど良いですが、続けるのが負担になると勉強しなく(できなく)なります。
体調をくずすこともありますし、遊ぶ時間も必要です。
子どもが「これくらいならがんばれそう」と感じられる、余裕のあるスケジュールにしましょう。
定期的な進捗確認
週単位で子どもの学習進捗を確認し、理解できていない箇所や苦手な科目を見つけましょう。
進捗確認は下記の2点がポイントです。
- 親が毎回指示をださなくて良い
- 子どもが何をすれば良いか考えなくて良い
単元ごとにチェックテストがついている問題集なら、チェックテストの結果で進捗を確認できます。
チェックテストがなければ、その週に勉強した範囲の「真ん中のページ」をもう一度解いてもらうというチェックの仕方でも十分です。
親子でコミュニケーションを図りながら、サポートしましょう。
ポジティブなフィードバック
成果をほめたり努力を認めてあげたりして、ポジティブなフィードバックを与えることで、子どものモチベーションを高めましょう。
成功体験が継続的な学習意欲を生み出します。
大人からみると「もっとしっかりやらないとダメでしょ」と感じる場合も多々あります。
今以上の努力をさせたいときは、「自分はできている」とまず子どもに感じさせると行動変化を起こさせやすいです。
成果やまず認めてあげれば子どもの自己評価は高まります。その状態で「さらにこれもできるようになると良いね」と伝えてあげましょう。
中学受験で勉強時間を生み出すコツ
勉強時間の確保は中学受験成功のカギとなります。親が工夫をこらし、子どもに最適な学習環境を提供することが重要です。
中学受験生の勉強時間は長い
中学受験をする小学生は毎日長時間勉強します。
以下は、中学受験生が平日に何時間勉強しているかをZ会が調査した結果です。
学年 | 勉強時間 |
3年生 | 1~2時間 |
4年生 | 1~2時間 |
5年生 | 2~3時間 |
6年生 | 3~4時間 |
勉強に前向きになれる環境の整備
勉強時間が足りないと感じるのは、子どもが勉強に対してあまり熱心ではないときが多いのではないでしょうか。
- なかなか勉強に取りかからない
- ダラダラと問題を解いている
- 解けない問題でずっとフリーズしている
こうした状況を少しでも改善できれば勉強時間は生みだせます。
※関連記事:勉強の集中を高める方法
適切な学習スペースの確保
子どもが勉強に集中しやすい環境を整えましょう。
明るく静かな場所に机と椅子を用意し、学習に集中できる環境を整えます。
机の上にものがたくさんあると気が散りやすくなります。必要なもの以外は引き出しなどにしまっておきましょう。
短時間で勉強を切り上げる
子どもは長時間集中しつづけるのがむずかしいです(ベネッセ)。短時間で質の高い学習ができるよう、30分を目安に切り上げることも有効です。
「やり切った」「ボロボロになるまでがんばった」と感じるほど勉強する経験は達成感につながりますが、同時に「勉強するのはとっても疲れる」というイメージを持ってしまいかねません。
一気に2時間勉強するのも、30分の勉強を4回するのも勉強時間の長さは同じです。
勉強を短時間で切り上げるには親が声かけをしてあげるか、タイマーを使えば子どもが一人で管理できるようになります。
得意な勉強から開始
勉強をはじめるときは、得意な科目からはじめるのも有効です。
勉強になかなか取りかからないのは、勉強に対しての苦手意識が働いていることが考えられます。
手を付けやすいもの、得意なものからはじめれば苦手なものや解くのにエネルギーを要する問題に取り組む勢いをつけやすくなります。
目標の設定とごほうび
子どもと一緒に学習目標を設定し、達成した際にはちょっとしたごほうびを用意すると、モチベーションを維持しやすくなります。
ごほうびは特別なものでなくて大丈夫です。「さすがだね!」「ちゃんと続けられるのが〇〇くん/ちゃんの良いところだね!」の一言でも十分です。
目標達成の達成感やポジティブなフィードバックが勉強意欲を高めます。
家族での協力と励まし
受験生とはいえまだ小学生です。家族全体で協力し、勉強に対する励ましやサポートが重要です。
ポジティブな雰囲気をつくり、学習意欲を高めるようにしましょう。
学習計画をこなせないときの対処法
子どもが学習スケジュールをこなせないときもよくあります。そんなときは以下の対処法がおすすめです。
コミュニケーションを重視する
子どもと対話を通じて、学習に対する意見や感情を聞きましょう。
何がむずかしいのか、どの科目に苦手意識があるのかを理解し、「協力して解決策を見つけたい」というスタンスを子どもに伝えます。
目標の見直し
学習目標を分割して、小さな目標にしてみてください。
目標を負担に感じると達成しようとする意欲がうすれます。小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションが向上しやすくなります。
勉強時間を分割
勉強時間を短くして、集中する時間と短い休憩を交互に取るようにしましょう。学習の効率が向上するかもしれません。
学習環境の見直し
子どもの学習環境を見直してみましょう。
静かで明るく、集中しやすい場所になっているか確認します。
また、机の向きを変えるだけで集中力は復活しやすくなります。
※関連記事:勉強の集中を高めるおすすめアイテム
興味を引く学習方法の導入
勉強に飽きてきた様子があれば、子どもの興味を引く教材や学習方法を取り入れてみてください。
- ゲーム性の強くない学習アプリを取り入れる
- 問題集を変える
- 外出して直接ものに触れる体験をさせる
「いつもと違う」と子どもが感じると興味がわきやすくなり、学習への意欲が高まります。
特に、算数の図形問題で苦労している子が専用のパズルを使うと楽しく問題を解けるようになります。
※関連記事:中学受験算数で図形を得意にできるおすすめパズル教材
軽い運動でリフレッシュ
学習の合間などに、適切な休息や遊びの時間を定期的に確保しましょう。
特に軽い運動はおすすめです。ストレス解消になり、イライラや倦怠感を解消して気持ちを安定させやすくなります(運動がメンタルヘルスに与える影響)。
リフレッシュされた状態で学習することができれば、効果的な学習が可能です。
学習の自己評価
子どもに自己評価を促し、自分で進捗や理解度を確認できるようにしましょう。
無理やり勉強をさせているわけではないのに、「やらされている」と感じている子もいます。
自己評価ができることで、学習の主体性が高まります。
まとめ
いかがでしょうか。
塾なし中学受験をする小学生の保護者の方向けに、子どもの勉強のスケジュール管理の仕方と勉強時間の生み出し方を紹介しました。
なかなか勉強に取りかからず、勉強が進まないときもあります。
子どもとコミュニケーションを取ってスケジュール内容や学習環境を変え、リフレッシュ時間をつくるなどすると勉強へのモチベーションアップにつながります。
「一緒にがんばって良かった!」と親子で思える中学受験ができるよう、祈っています!
※関連記事:共働き家庭の中学受験塾選びのポイント
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