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古墳時代の年表:古墳時代の流れや出来事の解説と年表を使った中学・高校のテスト対策のメリットを紹介

古墳の写真 中学生
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「古代の出来事の順番がややこしい」
「人名や古墳が次々出てきて覚えられない」

このような悩みを抱えている中学生・高校生の方は多いのではないでしょうか。

古墳時代は古代のなかでも「いつ」「誰が」「何をした/何が起こった」かが分かりにくい時代のひとつです。ですが、年表をみながら勉強すると登場する人物や出来事の順番が分かるようになり、テストでも高得点を取りやすくなります。

そこで、古墳時代の年表を紹介し、古墳時代の出来事や覚えておくべき古墳名を紹介します。

※関連記事:日本史年号一覧:覚えやすい語呂合わせと入試によく出る重要な出来事を年表を使って解説

古墳時代はいつからいつまでか

まず、古墳時代がいつからいつまでなのかを確認しましょう。

古墳時代は3世紀後半(250年ごろ)から593年までを指します。年代区分でいうと「古代」にあたります。

ただし、時代区分にはさまざまな考えがあり、「仏教が伝来」したとされる538年までを古墳時代とする考え方もあります。

古墳時代の年表

古墳時代の年表を紹介します。出来事の順番を確認しましょう。

なお、赤字箇所は中学生も暗記必須の人名や用語です。

3世紀後半ヤマト政権が成立する
4世紀前半巨大な前方後円墳が造営される
369年倭・百済が新羅と戦い、伽耶(任那)諸国を支配下におさめる(『日本書紀』
372年百済より七支刀が贈られる
391年~407年ごろ倭国と高句麗が戦い、高句麗が勝利をおさめる(高句麗好太王碑文)
421年~478年倭の五王(讃・珍・済・興・武)が中国南朝の宋に遣使する(『宋書』倭国伝
5世紀半ば国内各地に大規模な古墳が出現する
507年継体大王(天皇)が近江より迎えられる
527年磐井の乱が起こる
538年もしくは552年百済の聖明王より仏教伝来→崇仏論争 ・『上宮聖徳法王帝説』では538年 ・『日本書紀』では552年
540年大伴金村の失脚
587年蘇我馬子・厩戸王が物部守屋をほろぼす

古墳時代の出来事

古墳時代はほかの時代にくらべて期間がやや長かった時代です。どのような出来事があったのかをまとめて説明します。

ヤマト政権の成立

古墳時代のはじまりは「ヤマト政権の成立」からです。

それまでは邪馬台国など小国に分かれて争っていた状態でしたが、巨大な連合国家であるヤマト政権が3世紀なかごろに近畿地方の奈良盆地を中心に成立しました。

政権のトップは大王(おおきみ)で、大王のもとで複数の大豪族が共同したり争ったりしながら政権運営を行いました。

大王が死ぬと大きな古墳がつくられたことから「古墳時代」と呼ばれます。

中国や朝鮮半島と交流

ヤマト政権は中国の王朝に使いを送ったり、朝鮮半島の利権(加羅諸国の鉄など)を獲得しようと兵を派遣したりしていました。

日本は朝鮮半島の王朝のひとつである百済(くだら)と同盟をむすび、朝鮮半島東部の新羅や北部の高句麗と戦います。391年~407年ごろには高句麗・新羅と戦い、最終的に高句麗の勝利に終わったと「高句麗好太王碑文」に書かれています。

また、中国の王朝である宋にたびたび使いを送り、日本の統治者であり朝鮮半島でも優位な立場にあると承認してもらおうとしていました(倭の五王による遣使)。

朝鮮半島から仏教伝来

日本は中国や朝鮮半島から最新の知識や技術をたくさん輸入していました。

なかでも、同盟を結んでいた百済は友好を深めるためにたびたび専門の知識や技術を持った人(渡来人)の派遣などをしていました。

そして538年には仏教が伝来します(「上宮聖徳法王帝説」による。「日本書紀」では552年の伝来)。ヤマト政権内の大豪族である蘇我氏は渡来人を積極的に保護していたため、仏教も保護します。逆に、蘇我氏のライバル豪族である物部氏は日本古来の神道を保護し、仏教を排斥しようとします。

この対立が崇仏論争になり、蘇我氏・物部氏の大きな戦いへと発展しました。

蘇我氏と物部氏の争い

蘇我氏と物部氏の緊張関係は高まっていきます。崩御した天皇の葬式の場でも互いを非難するなど、一触即発の状態になります。

ついに587年、蘇我氏と物部氏の間で大きな戦いが起こります。蘇我氏は皇族である厩戸王と手を結んで物部氏をほろぼすことに成功します。

以降、蘇我氏に味方する推古天皇初の女性天皇となり、厩戸王が摂政となって蘇我氏中心の政治が行われるようになります。

古墳時代の主な古墳

古墳時代につくられた古墳として主なものを紹介します。赤字部分は中学生も暗記必須です。

古墳の名称現在の都道府県古墳の形状
箸墓古墳奈良県前方後円墳
大仙陵古墳大阪府前方後円墳
稲荷山古墳埼玉県前方後円墳
江田船山古墳熊本県前方後円墳

いずれも「前方後円墳」で、平面積が大きいことで知られています。

特に、大仙陵古墳は平面積が世界最大です。

日本史(歴史)の勉強で年表を使うメリット

中学歴史や高校の歴史総合、日本史探求では「年表」使って勉強するといくつかメリットがあります。

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歴史の流れを把握できる

何よりも、年表をみながら勉強すると歴史の流れを把握しやすくなります。

日本史は縦の流れ(古い順に何が起こったか)が重要です。年表は重要な出来事を順番に掲載しているので、「何が起こったか」だけでなく「どの順に起こったか」も分かります。

重要な出来事を効果的に覚えられる

定期テストや入試の勉強で必要なのは「効率的」「効果的」な勉強です。短時間で「大切なことだけ」覚えると高得点につながります。

その点、年表には重要な出来事のみ書かれてあるので、「何を覚えれればいいか」が一目瞭然です。

テスト直前に年表をみて総チェックもできます。

※関連記事:【中1歴史の一問一答問題】日本の成り立ち:縄文時代、弥生時代、古墳や遺跡の場所などの問題
※関連記事:日本史一問一答(高校生向け)

記述問題の対策に役立つ

年表は記述問題の対策にも役立ちます。

中学校の社会のテストや高校の歴史総合、日本史探求のテストでは「なぜその出来事が起こったのか?」「その後にどのような影響があったのか?」を記述する問題が良く出てきます。

年表は出来事が順に載っているので出来事の関係性を考えやすいです。

年表をみながら記述問題の解答を確認するとさらに効果的です。

※関連記事:日本史の論述問題と解答例

まとめ

いかがでしょうか。

中学生や高校生向けに古墳時代の年表を紹介し、古墳時代の出来事やテストで覚えておくべきポイントを解説しました。

年表をみると歴史の流れを把握しやすくなります。流れが分かると中学のテストや、高校の歴史総合、日本史探求のテストで点を取りやすくなります。

一問一答や論述問題集と併用して日本史を得意にしましょう!

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