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【高校英語】動名詞と現在分詞の違いを徹底解説!大学入試まで通用する判別法と分詞構文

高校生・大学受験生向けの英語学習イメージ:夜のデスクで広げられた参考書と、分詞構文や動名詞の構造が書き込まれたノート、ノートパソコン、眼鏡 中学生
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英文の文頭に ing形 が出てくると、
「分詞構文?」「動名詞?」「having done や being done は何者?」
と手が止まってしまう人は多いはずです。

実は、文頭の ing 形は たった3つの視点 で判断できます。
しかも、入試や共通テストで差がつく having done / being done も、
「現在分詞の進化形」として整理すると一気に見通しが良くなります。

この記事では、
・文頭 ing を 0.5秒で見分ける判断フロー
・分詞構文と動名詞の決定的な違い
・上位校・共通テストで狙われる 複雑な ing 形の処理法
を、図解とセットでわかりやすく解説します。

「なんとなく分詞構文で読んでいた」状態から、
理由を説明できる理解 まで、一気に引き上げましょう。

なお、これらの内容は、高等学校英語の文法指導として文部科学省の学習指導要領にも基づいて扱われています。

  1. 高校英語で差がつく「動名詞」と「現在分詞」の根本的な違い
    1. 品詞で考える:名詞の動名詞、形容詞・副詞の現在分詞
    2. 【重要】C(補語)になる時の判別:感情動詞のingとedの使い分け
    3. boring / bored が一瞬で分かる思考手順
    4. テストで「意味を取り違える」典型パターン
  2. 【重要】前置詞+ingはなぜ100%「動名詞」なのか
    1. 前置詞の後ろに来るのは「名詞」だけという大原則
    2. 例外はある?現在分詞と誤認しやすいケース
    3. with + O + ing(付帯状況)との違い
    4. by / without / after + ing の入試頻出処理
  3. 【難関大入試】意味上の主語をマスターする
    1. 動名詞の意味上の主語:my singing か me singing か?
    2. 所有格が好まれる理由(書き言葉・入試視点)
    3. 目的格でもOKなケース
    4. 現在分詞の意味上の主語:独立分詞構文(It being…など)の攻略
  4. 文頭のingを0.5秒で見分ける!分詞構文 vs 動名詞の主語
    1. カンマの有無で見分ける判別テクニック
    2. 分詞構文の5つの意味と「訳し方のコツ」
    3. 理由・時・条件の見分け方
    4. 日本語に自然に訳すための順序
  5. 完了形と受動態が絡む複雑なing形
    1. having done(完了形)で時制のズレを表す
    2. being done(受動態)の処理と省略
    3. 省略される条件と入試での見抜き方
  6. 【頻出】to不定詞とingで意味が変わる動詞(最小限)
    1. remember / forget / try の意味差をing視点で整理
    2. 入試で問われるのは「動作のタイミング」
  7. 【実戦】大学入試・共通テスト形式の演習問題
    1. 基本問題12問
      1. 和訳(3問)
      2. 穴埋め(3問)
      3. 並び替え(3問)
      4. 英作文(3問)
    2. 応用問題16問
      1. 和訳(4問)
      2. 穴埋め(4問)
      3. 並び替え(4問)
      4. 英作文(4問)
  8. 【解答・解説】なぜそのingは動名詞/現在分詞なのか
    1. 基本問題の解答・解説(全問和訳つき)
    2. 応用問題の解答・解説(構文分解あり)
  9. Q&A:高校生がやりがちな間違いと解決策
    1. Q1:文頭のingは全部分詞構文だと思っていました
    2. Q2:カンマがあれば必ず分詞構文ですか
    3. Q3:意味上の主語が分からず迷います
    4. Q4:me coming late ではダメですか
    5. Q5:having done の意味が毎回あいまいになります
    6. Q6:being done が消えている文が理解できません
    7. Q7:to不定詞とingの違いは暗記ですか
    8. Q8:try to と try ing の区別が苦手です
    9. Q9:独立分詞構文が長文で見抜けません
    10. Q10:ingの識別で時間を取られます
    11. Q11:長文になると判断がぶれます
    12. Q12:共通テストと私大で対策は違いますか
  10. まとめ:ingの識別は英語長文読解の武器になる

高校英語で差がつく「動名詞」と「現在分詞」の根本的な違い

動名詞と現在分詞の違いを品詞と役割で整理した比較図
ing形は同じでも、名詞として働くか、形容詞・副詞として働くかで文の意味が大きく変わる。

動名詞と現在分詞はどちらも 動詞+ing の形ですが、文中での役割(品詞)がまったく異なります。
ここを曖昧にしたまま覚えると、感情動詞や長文読解で確実に誤答します。

品詞で考える:名詞の動名詞、形容詞・副詞の現在分詞

まず最重要ポイントはここです。
動名詞は名詞、現在分詞は形容詞または副詞として働きます。

動名詞は「〜すること」という意味を持ち、主語・目的語・補語になるのが特徴です。

例文
Playing tennis is fun.
(テニスをすることは楽しい。)

この文では Playing tennis が主語になっています。
名詞の位置に置けているので、これは動名詞です。

例文
I like reading books.
(私は本を読むことが好きです。)

reading books は like の目的語で、やはり名詞の働きです。

一方、現在分詞は 名詞を説明する形容詞、または 動詞を説明する副詞として使われます。

例文
The boy playing tennis is my brother.
(テニスをしている少年は私の弟です。)

playing tennis は boy を後ろから説明しており、形容詞の役割です。
名詞にはなれないため、これは現在分詞です。

例文
She walked down the street singing a song.
(彼女は歌を歌いながら通りを歩いた。)

singing a song は walked を説明しているため、副詞の働きをする現在分詞です。

ここまでをまとめると
名詞の位置にあれば動名詞、説明していれば現在分詞
これが基本ルールです。

【重要】C(補語)になる時の判別:感情動詞のingとedの使い分け

高校英語で一気に難しくなるのが、補語(C)に来る ing 形です。
特に感情動詞では、ing と ed の違いが意味そのものを変えます。

例文
The movie was interesting.
(その映画は面白かった。)

この文で interesting は movie を説明する補語です。
映画が「人を楽しませる性質を持っている」ことを表しています。

例文
I was interested in the movie.
(私はその映画に興味を持っていた。)

こちらの interested は I の状態を表す補語です。
「興味を持たされた」という受け身的な感情になります。

ここで重要なのは
ing は「感情を引き起こす側」
ed は「感情を感じる側」
という視点です。

※なお、実際の英語使用例については、英英辞典の用例を確認すると理解が深まります。
→ Cambridge Dictionary participle

boring / bored が一瞬で分かる思考手順

入試本番では長く考えていられません。
次の 2ステップで瞬時に判断します。

① 主語は「人」か「物・事」か?
② 感情を与える側か、感じる側か?

例文
The lecture was boring.
(その講義は退屈だった。)

主語は lecture(物・事)
人を退屈させる側なので boring

例文
I was bored during the lecture.
(私はその講義の間、退屈していた。)

主語は I(人)
退屈させられている側なので bored

この思考を癖にすると、感情動詞はほぼノーミスになります。

テストで「意味を取り違える」典型パターン

最も多い失点パターンは、主語を見ずに形だけで判断することです。

誤りやすい例
I was interesting in science.
これは誤りです。

正しくは
I was interested in science.
(私は理科に興味を持っていた。)

interesting にすると
「私が人を興味深くさせる存在」
という意味になってしまいます。

もう一例です。

誤りやすい例
The story was surprised.
これは不自然です。

正しくは
The story was surprising.
(その話は驚くべきものだった。)

surprised は「驚いた状態の人」に使う語だからです。

ここでの最重要チェックポイントは
ing は原因、ed は結果(感情の状態)
という対応関係です。

この区別ができると、文法問題だけでなく
長文読解での意味取り違えも激減します。

【重要】前置詞+ingはなぜ100%「動名詞」なのか

結論から言うと、前置詞の直後に来る ing 形は必ず動名詞です。
これは例外のない文法ルールで、感覚や意味ではなく 品詞の制約によって決まっています。

入試では
「前置詞+ing=動名詞」
と即断できるかどうかが、処理速度と正答率を大きく左右します。

前置詞の後ろに来るのは「名詞」だけという大原則

前置詞の本質的な役割は、名詞を後ろに取って意味関係を作ることです。
つまり、前置詞の直後には名詞(または名詞相当語句)しか置けません。

例文
I am interested in studying English.
(私は英語を勉強することに興味があります。)

in の後ろにある studying English は
「勉強すること」という意味の 名詞句として機能しています。
したがって、これは現在分詞ではなく 動名詞です。

例文
She left the room without saying anything.
(彼女は何も言わずに部屋を出た。)

without の後ろの saying anything も
「何かを言うこと」という名詞の働きです。

重要なのは
現在分詞は形容詞・副詞であり、名詞にはなれない
という点です。
そのため、前置詞の直後に置かれること自体が不可能なのです。

例外はある?現在分詞と誤認しやすいケース

結論から言うと、前置詞+ing に例外はありません。
ただし、見た目が似ている別構文と混同されやすいケースがあります。

その代表が with + O + ing です。

with + O + ing(付帯状況)との違い

まず、前置詞+動名詞の例です。

例文
I am happy with getting the job.
(その仕事を得たことに満足しています。)

with の後ろは getting the job という名詞句です。
これは純粋な 前置詞+動名詞 です。

一方、次の文を見てください。

例文
She sat on the bench with her eyes closed.
(彼女は目を閉じたままベンチに座っていた。)

ここでの with her eyes closed は
名詞句ではなく、主節の動作に付け足された状況説明です。
closed は her eyes を説明する過去分詞で、動名詞ではありません。

さらに次です。

例文
He entered the room with people watching him.
(人々が彼を見ている状態で、彼は部屋に入った。)

この with people watching him は
people を主語とする 現在分詞の句で、
前置詞の目的語ではありません。

見分け方は一つだけです。

with の直後に「名詞+ing」が来て、その名詞が ing の意味上の主語になっていれば、付帯状況
ing 単独で「〜すること」と訳せるなら動名詞

by / without / after + ing の入試頻出処理

これらは 100%動名詞が来る前置詞として、入試で非常によく使われます。

例文
He solved the problem by using a new method.
(彼は新しい方法を使うことによってその問題を解決した。)

by の後ろの using a new method は
「使うことによって」という名詞句です。

例文
She left without saying goodbye.
(彼女はさよならを言わずに立ち去った。)

without の後ろも動名詞で、
「〜することなしに」という意味になります。

例文
After finishing his homework, he went out.
(宿題を終えた後で、彼は出かけた。)

after の後ろの finishing his homework は
「終えることの後で」という名詞句です。

ここで重要なのは
after は接続詞としても使えるが、前置詞として使われる場合は必ず名詞を取る
という点です。

After he finished his homework, he went out.
(彼が宿題を終えた後で、彼は出かけた。)

この文では after は接続詞なので、後ろに 主語+動詞が来ています。

入試では
after + ing = 前置詞+動名詞
after + S + V = 接続詞
と機械的に処理できると、迷いが完全になくなります。

このルールを押さえることで
前置詞+ing で現在分詞と迷う場面はゼロになります。

【難関大入試】意味上の主語をマスターする

動名詞・現在分詞は、文法上の主語とは別に
「その動作を実際に行っているのは誰か」
を示すことがあります。
これが 意味上の主語 です。

意味上の主語の扱いは、旺文社など多くの受験参考書でも重要ポイントとして解説されています。

意味上の主語を正確に処理できるかどうかは
英文解釈・和訳問題での減点回避に直結します。

動名詞の意味上の主語:my singing か me singing か?

動名詞は名詞なので、
「誰がその動作をするのか」を示したい場合、
動名詞の前に意味上の主語を置くことができます。

例文
I don’t like my singing in public.
(私は人前で歌う自分の行為が好きではありません。)

この文では singing が動名詞で
my は singing を修飾する所有格です。
意味としては
「私が歌うこと」
を表しています。

次の文も見てください。

例文
I don’t like me singing in public.
(私は人前で自分が歌っている状態が好きではありません。)

文法的には誤りではありませんが、
この場合は
「歌う行為そのもの」よりも
「私という人間が歌っている場面」
をやや生々しく表すニュアンスになります。

所有格が好まれる理由(書き言葉・入試視点)

入試やフォーマルな英文では
所有格+動名詞 が強く好まれます。

理由は明確です。

動名詞は名詞なので、名詞は所有格で修飾するのが原則
だからです。

例文
She was annoyed at his coming late.
(彼が遅れて来ることに彼女は腹を立てていた。)

his は coming を修飾し、
「来るという行為」に焦点があります。

もし目的格にすると
She was annoyed at him coming late.
となり、意味は通じますが
口語的でやや説明的な印象になります。

難関大入試では
所有格+動名詞を選ばせる選択肢が
正解になることが非常に多いです。

目的格でもOKなケース

では、目的格は間違いなのかというと、そうではありません。

話し言葉や意味上の主語が長い場合には
目的格が自然になることもあります。

例文
I remember him singing that song.
(彼がその歌を歌っていたことを覚えている。)

この文では
remember の目的語として
him singing that song 全体をまとめて捉えています。

また、意味上の主語が長い場合です。

例文
I was surprised at the man next to me shouting loudly.
(隣にいた男性が大声で叫んだことに私は驚いた。)

この場合
the man next to me’s shouting
とは通常言いません。
長くて不自然になるため、目的格が選ばれます。

整理すると
短く形式的=所有格
長い・口語的=目的格
という使い分けになります。

現在分詞の意味上の主語:独立分詞構文(It being…など)の攻略

現在分詞では、
主節の主語とは異なる意味上の主語を持つ場合があります。
これが 独立分詞構文 です。

例文
It being rainy, we stayed at home.
(雨が降っていたので、私たちは家にいた。)

It が being の意味上の主語で、
主節の主語 we とは一致していません。

通常の分詞構文では
分詞の意味上の主語=主節の主語
ですが、
独立分詞構文ではこれが崩れます。

もう一例です。

例文
The weather being fine, we went on a picnic.
(天気がよかったので、私たちはピクニックに出かけた。)

この場合も
The weather が being の意味上の主語です。

入試での処理ポイントは次の2点です。

分詞の直前に名詞があれば、それが意味上の主語
主節の主語と一致しなくても即誤りと判断しない

この視点を持つことで
It being ~
The weather being ~
といった構文を、理由・背景説明として
正確に読み取れるようになります。

意味上の主語を制することは
難関大英語の構文問題を制することに直結します。

文頭のingを0.5秒で見分ける!分詞構文 vs 動名詞の主語

文頭のingが分詞構文か動名詞かを0.5秒で判別するフローチャート
文頭のingは構造で判断する。意味で悩む前に、形から処理できるようにするのが入試攻略の近道。

文頭に ing が来た瞬間、多くの受験生が
「これ動名詞?分詞構文?」
と立ち止まってしまいます。

しかし、判断に必要なのは たった2点だけです。

① 文頭の ing が主語になっているか
② カンマで区切られているか

この2点を見れば、0.5秒で判別できます。

カンマの有無で見分ける判別テクニック

まず、文頭の ing にカンマがあれば分詞構文です。

例文
Playing soccer, he injured his leg.
(サッカーをしていて、彼は足をけがした。)

Playing soccer, の直後にカンマがあり、
後ろに he injured his leg という完全な文が続いています。
この ing は主語ではなく、
主節の動作に状況を付け足す現在分詞です。

一方、カンマがなければ
文頭の ing は主語(=動名詞) になります。

例文
Playing soccer is fun.
(サッカーをすることは楽しい。)

Playing soccer が文全体の主語になっており、
後ろに動詞 is が続いています。

この違いは極めて重要です。

文頭+カンマあり=分詞構文
文頭+カンマなし=動名詞の主語

これで迷う必要はありません。

分詞構文の5つの意味と「訳し方のコツ」

分詞構文は、日本語にするとき
「〜して」「〜ので」「〜と」など
複数の意味に訳されます。

代表的なのは次の5つです。

① 時
② 理由
③ 条件
④ 譲歩
⑤ 付帯状況

例文
Walking along the street, I met an old friend.
(通りを歩いていると、旧友に会った。)

これは 時 を表します。

例文
Not knowing his address, I couldn’t contact him.
(彼の住所を知らなかったので、連絡できなかった。)

これは 理由 です。

例文
Turning left at the corner, you will see the station.
(角を左に曲がれば、駅が見えます。)

これは 条件 です。

例文
Admitting his mistake, he insisted on his opinion.
(自分の誤りを認めながらも、彼は自分の意見を主張した。)

これは 譲歩 を表します。

例文
She sat by the window reading a book.
(彼女は窓辺に座って本を読んでいた。)

これは 付帯状況 です。

入試では
「5つを暗記する」よりも
主節との意味関係を見ることが重要です。

理由・時・条件の見分け方

特に迷いやすいのが
理由・時・条件 の3つです。

見分け方は次の通りです。

主節が過去の事実 → 理由・時
主節が未来の結果 → 条件

例文
Feeling tired, I went to bed early.
(疲れていたので、私は早く寝た。)

went は過去形なので、
理由 と判断します。

例文
Feeling tired, you should go to bed early.
(疲れているなら、早く寝るべきだ。)

should go は未来志向なので、
条件 と判断します。

この視点を持つだけで、
和訳の精度が一気に上がります。

日本語に自然に訳すための順序

分詞構文は
英語の語順のまま訳そうとすると不自然になります。

自然に訳すための手順は次の通りです。

① まず主節を普通に訳す
② 次に ing 部分を後ろから補足する
③ 必要なら「〜ので」「〜とき」などを補う

例文
Seeing the sign, he stopped the car.

まず主節
he stopped the car
(彼は車を止めた。)

次に分詞部分
Seeing the sign
(その標識を見て)

まとめると
(その標識を見て、彼は車を止めた。)

この順序で処理すると
長い分詞構文でも迷わず正確に訳せるようになります。

文頭の ing を瞬時に見抜けるようになると、
英語長文の処理速度が一段階上がります。

完了形と受動態が絡む複雑なing形

高校英語:完了分詞(having done)の時間軸と、受動態の分詞構文におけるbeingの省略構造の図解
having doneは時制、being doneは態に注目すると処理が一気に楽になる。

ing 形は現在分詞・動名詞だけでなく、
完了形(having done) や 受動態(being done) の形を取ることで
時制や意味関係を明確にする役割を持ちます。

これらは「見た目が難しい」だけで、
処理ルール自体は非常にシンプルです。

having done(完了形)で時制のズレを表す

having + 過去分詞 は
分詞の動作が主節の動作よりも先に完了していることを表します。

例文
Having finished his homework, he went out.
(宿題を終えてから、彼は外出した。)

finish(宿題を終える)
→ went out(外出する)
という 時間の前後関係 が明確です。

もし完了形を使わずに
Finishing his homework, he went out.
とすると、
「宿題をしている途中で出かけた」
という誤解が生じる可能性があります。

完了形を使うことで
「すでに終わっている」
という意味を強調できます。

もう一例です。

例文
Having been to Paris, she knows the city well.
(パリに行ったことがあるので、彼女はその街をよく知っている。)

ここでは
「パリに行った経験」
が先にあり、
その結果として「よく知っている」
という現在の状態が続いています。

being done(受動態)の処理と省略

being + 過去分詞 は
分詞部分が受動の意味を持つことを示します。

例文
Being criticized by his teacher, he felt depressed.
(先生に批判されたので、彼は落ち込んだ。)

criticized の主体は teacher で、
he は 批判を受ける側です。

この being は
「受動であること」を示すための形ですが、
実際の英文では 省略されることが非常に多いです。

例文
Criticized by his teacher, he felt depressed.
(先生に批判されて、彼は落ち込んだ。)

意味はまったく同じです。

入試では
being が消えていても、過去分詞があれば受動
と即座に判断する必要があります。

省略される条件と入試での見抜き方

では、どんなときに being が省略されるのか。
判断基準は次の通りです。

現在分詞+受動態(being done)は、省略されて過去分詞だけになることが多い

特に
分詞構文・後置修飾・補語
では、being は省かれやすくなります。

例文
The book written by the author is popular.
(その著者によって書かれた本は人気がある。)

本来は
The book being written by the author
という形も理論上は可能ですが、
実際には written だけが使われます。

もう一例です。

例文
Seen from the hill, the city looks beautiful.
(丘から見ると、その街は美しく見える。)

これは
Being seen from the hill
の being が省略された形です。

入試での見抜き方は簡単です。

過去分詞が名詞を説明していれば受動
主語がその動作を「される側」なら受動

この2点を確認すれば、
being の有無に惑わされることはありません。

完了形と受動態の ing 形を正確に処理できるようになると、
難関大の英文でも構造が一気に見えるようになります。

【頻出】to不定詞とingで意味が変わる動詞(最小限)

to不定詞と ing のどちらを取るかで意味が変わる動詞は多数ありますが、
大学入試で実際に問われるのはごく一部です。

特に重要なのは
remember / forget / try
の3語です。

ここでは ing 視点で
「なぜ意味がそうなるのか」
を整理します。

remember / forget / try の意味差をing視点で整理

まず共通する考え方です。

ing は「すでに起こった(または起こっている)行為」を名詞として捉える
to不定詞は「これから起こる行為」を表す

この時間感覚がすべてです。

remember の場合です。

例文
I remember meeting her at the station.
(駅で彼女に会ったことを覚えています。)

meeting はすでに起きた出来事です。
「会ったという経験」を記憶しています。

対照的に to不定詞です。

例文
Remember to lock the door.
(ドアに鍵をかけるのを忘れないで。)

lock the door は
これから行うべき行為です。

次に forget です。

例文
I’ll never forget visiting Kyoto for the first time.
(初めて京都を訪れたことを決して忘れません。)

visiting は
すでに経験した出来事です。

例文
Don’t forget to call me.
(私に電話するのを忘れないで。)

call は
これからする行為です。

最後に try です。

例文
I tried opening the window.
(窓を開けてみた。)

opening は
「実際にやってみた行為」
を指します。

一方で
I tried to open the window.
(窓を開けようとした。)

こちらは
試みたが、成功したかどうかは分からない
というニュアンスです。

入試で問われるのは「動作のタイミング」

入試問題で聞かれるのは
「細かい意味の違い」ではありません。

問われるのは常にこれです。

その動作は、文の基準時より前か後か

ing が来ていれば
基準時より前に起こった行為・経験

to不定詞が来ていれば
これから起こる予定・意図

この時間関係を押さえるだけで
選択問題・和訳問題の両方に対応できます。

例文
He remembered sending the email.
(彼はそのメールを送ったことを覚えていた。)

sending は already done です。

例文
He remembered to send the email.
(彼はそのメールを送るのを忘れなかった。)

send は after remembering です。

この視点で処理すれば
remember / forget / try は
確実に得点源になります。

【実戦】大学入試・共通テスト形式の演習問題

基本問題12問

和訳(3問)

以下の英文を和訳しなさい。

1
Playing the piano helps me relax after school.

2
She was surprised at his arriving late without saying anything.

3
Feeling nervous, he forgot locking the door.

穴埋め(3問)

以下の( )内に入る語を答えてください。

4
私は英語を勉強することに興味があります。
I am interested in (    ) English.

5
彼は先生に注意されて落ち込んだ。
(    ) by his teacher, he felt depressed.

6
彼女は初めてその映画を見たことを覚えている。
She remembers (    ) the movie for the first time.

並び替え(3問)

7
次の英文の( )内を正しい語順に並び替えなさい。

He entered the room, ( people / him / watching / with ).

8
次の英文の( )内を正しい語順に並び替えなさい。

( finishing / after / his homework / he ) went out to play soccer.

9
次の英文の( )内を正しい語順に並び替えなさい。

( surprised / at / her / coming / late / we ) were.

英作文(3問)

10
「宿題を終えてから、彼は外出した。」
という意味になるよう英文を書きなさい。

11
「彼女が人前で歌うことは、彼をいらだたせた。」
という意味になるよう英文を書きなさい。

12
「疲れていたので、私は早く寝た。」
という意味になるよう英文を書きなさい。

応用問題16問

和訳(4問)

以下の英文を和訳しなさい。

13
Having been criticized repeatedly, he stopped speaking in class.

14
The man standing by the door seems to know the answer.

15
It being rainy, the game was canceled.

16
She tried opening the window, but it wouldn’t move.

穴埋め(4問)

以下の( )内に入る語を答えてください。

17
彼が遅刻したことに、彼女は腹を立てていた。
She was angry at (    ) arriving late.

18
彼は人に見られながら部屋に入った。
He entered the room with people (    ) him.

19
私は彼がその事実を隠そうとしたことを覚えている。
I remember him (    ) to hide the fact.

20
その橋は現在修理されている。
The bridge (    ) repaired now is very old.

並び替え(4問)

21
次の英文の( )内を正しい語順に並び替えなさい。

( knowing / not / her address / I ) couldn’t contact her.

22
次の英文の( )内を正しい語順に並び替えなさい。

( being / finished / the work / having / he ) left the office.

23
次の英文の( )内を正しい語順に並び替えなさい。

The girl ( sitting / by / the window / reading / was ) a book.

24
次の英文の( )内を正しい語順に並び替えなさい。

( surprised / was / at / us / his / coming ) late.

英作文(4問)

25
「彼が試験に合格したことを、私は覚えている。」

26
「彼女はドアに鍵をかけるのを忘れなかった。」

27
「雨が降っていたので、私たちは家にいた。」

28
「先生に褒められて、彼はうれしそうだった。」

【解答・解説】なぜそのingは動名詞/現在分詞なのか

基本問題の解答・解説(全問和訳つき)

1
動名詞
Playing the piano helps me relax after school.
(ピアノを弾くことは、放課後に私をリラックスさせてくれる。)
主語になっているため動名詞

2
動名詞
She was surprised at his arriving late without saying anything.
(彼が何も言わずに遅れて来たことに、彼女は驚いた。)
前置詞 at の後ろなので動名詞

3
現在分詞+動名詞
Feeling nervous, he forgot locking the door.
(緊張していて、彼はドアに鍵をかけたことを忘れた。)
Feeling は分詞構文、locking は forget の目的語で動名詞

4
studying
I am interested in studying English.
(私は英語を勉強することに興味があります。)
前置詞+ing=動名詞

5
Criticized
Criticized by his teacher, he felt depressed.
(先生に注意されて、彼は落ち込んだ。)
being が省略された受動の現在分詞

6
seeing
She remembers seeing the movie for the first time.
(彼女は初めてその映画を見たことを覚えている。)
すでに起こった行為なので ing

7
with people watching him
He entered the room, with people watching him.
(人々が彼を見ている状態で、彼は部屋に入った。)
付帯状況の現在分詞

8
After finishing his homework, he went out to play soccer.
(宿題を終えた後で、彼はサッカーをしに出かけた。)
after+動名詞

9
We were surprised at her coming late.
(彼女が遅れて来たことに、私たちは驚いた。)
前置詞+動名詞

10
Having finished his homework, he went out.
(宿題を終えてから、彼は外出した。)
完了形の分詞構文

11
Her singing in public irritated him.
(彼女が人前で歌うことは、彼をいらだたせた。)
主語なので動名詞

12
Feeling tired, I went to bed early.
(疲れていたので、私は早く寝た。)
理由の分詞構文

応用問題の解答・解説(構文分解あり)

13
Having been criticized repeatedly, he stopped speaking in class.
(何度も批判されて、彼は授業中に話すのをやめた。)
完了形+受動の分詞構文

14
The man standing by the door seems to know the answer.
(ドアのそばに立っている男性は、その答えを知っているようだ。)
名詞を説明する現在分詞

15
It being rainy, the game was canceled.
(雨が降っていたので、その試合は中止になった。)
独立分詞構文

16
She tried opening the window, but it wouldn’t move.
(彼女は窓を開けてみたが、動かなかった。)
実際にやってみた行為なので ing

17
his
She was angry at his arriving late.
(彼が遅刻したことに、彼女は腹を立てていた。)
所有格+動名詞

18
watching
He entered the room with people watching him.
(人に見られながら、彼は部屋に入った。)
付帯状況の現在分詞

19
trying
I remember him trying to hide the fact.
(彼がその事実を隠そうとしたことを覚えている。)
remember+目的格+現在分詞

20
being
The bridge being repaired now is very old.
(現在修理されているその橋はとても古い。)
受動の現在分詞

21
Not knowing her address, I couldn’t contact her.
(彼女の住所を知らなかったので、連絡できなかった。)
理由の分詞構文

22
Having finished the work, he left the office.
(仕事を終えてから、彼は会社を出た。)
完了形の分詞構文

23
The girl sitting by the window was reading a book.
(窓のそばに座っている少女は本を読んでいた。)
後置修飾の現在分詞

24
We were surprised at his coming late.
(彼が遅れて来たことに、私たちは驚いた。)
前置詞+動名詞

25
I remember his passing the exam.
(彼が試験に合格したことを覚えている。)

26
She remembered to lock the door.
(彼女はドアに鍵をかけるのを忘れなかった。)

27
It being rainy, we stayed at home.
(雨が降っていたので、私たちは家にいた。)

28
Praised by his teacher, he looked happy.
(先生に褒められて、彼はうれしそうだった。)

この演習セットを通して
ing の正体を「形」ではなく「役割」で判断できるようになれば、
大学入試英語での安定感は一段階上がります。

Q&A:高校生がやりがちな間違いと解決策

※基礎があいまいな場合は、見出し直下で
「中学生向け 動名詞と現在分詞の見分け方」
を先に確認すると理解が安定します。

Q1:文頭のingは全部分詞構文だと思っていました

誤りです。文頭のingでも主語の位置によっては動名詞です。
例
Running every morning is good for your health.
和訳:毎朝走ることは健康に良い。
この文ではRunningが主語なので動名詞です。

Q2:カンマがあれば必ず分詞構文ですか

ほぼ正解ですが例外はあります。
例
My brother, studying abroad, often sends me emails.
和訳:留学中の兄はよく私にメールを送ってくる。
これは分詞構文ではなく現在分詞の形容詞用法です。

Q3:意味上の主語が分からず迷います

所有格か目的格が前にあるかを確認してください。
例
I was annoyed at his coming late.
和訳:彼が遅れて来たことに私はいらだちました。
comingの主語はhisで、動名詞です。

Q4:me coming late ではダメですか

口語ではOKでも入試では所有格が優先されます。
例
I was annoyed at me coming late.
和訳:私が遅れて来たことに私はいらだちました。
意味は通じますが、書き言葉・入試ではhis coming型が無難です。

Q5:having done の意味が毎回あいまいになります

主節より「前」に起きたことを表します。
例
Having finished the homework, he went out.
和訳:宿題を終えてから、彼は外出した。
finishがgo outより先なので完了形の分詞です。

Q6:being done が消えている文が理解できません

受動態のbeingはよく省略されます。
例
Seen from the hill, the town looks beautiful.
和訳:丘から見ると、その町は美しい。
元はBeing seenですが、入試では省略形が頻出です。

Q7:to不定詞とingの違いは暗記ですか

暗記ではなく「動作のタイミング」を見ます。
例
I remembered meeting her.
和訳:私は彼女に会ったことを思い出した。
例
I remembered to meet her.
和訳:私は彼女に会うことを忘れずに覚えていた。

Q8:try to と try ing の区別が苦手です

toはこれから、ingは実験的行為です。
例
Try opening the window.
和訳:試しに窓を開けてみなさい。

Q9:独立分詞構文が長文で見抜けません

主語が主節と違えば独立分詞構文です。
例
It being rainy, the game was canceled.
和訳:雨だったので、その試合は中止になった。

Q10:ingの識別で時間を取られます

カンマ・主語・役割の3点を0.5秒で確認します。
名詞なら動名詞
修飾なら現在分詞
文全体にかかれば分詞構文
この順で見ます。

Q11:長文になると判断がぶれます

意味で決めようとすると失敗します。構文優先です。
まず「主語はどこか」「動詞は何か」を押さえます。

Q12:共通テストと私大で対策は違いますか

本質は同じですが私大は省略形・完了形が多いです。
共通テストは意味把握
私大は構文処理力が問われます。

まとめ:ingの識別は英語長文読解の武器になる

ing形は暗記項目ではありません。
主語・役割・時制を見抜く構文力そのものです。

基礎が不安な場合は
「中学生・高校生向け 動名詞と現在分詞の完全整理」
で全体像を先に押さえると、今回の内容が一気につながります。

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この記事を書いた人
現役の塾経営者。指導歴25年以上、のべ3,500人以上の小・中・高校生を指導。
定期テスト対策から中学・大学受験、英検対策まで幅広く対応。
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福地 暁です。
25年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。

これまで3500組以上のご家庭を担当させていただき、中学受験(灘中・御三家など最難関含む)、高校受験、大学受験(医学部・旧帝大含む)への合格をアシストしてきました。

この記事では中学受験、高校受験、大学受験、英検・TOEIC対策、中学生・高校生の定期テスト対策など、さまざまな学習アドバイスをしています。

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