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英語の「意味上の主語」を完全マスター!不定詞・動名詞・分詞の見分け方と書き換えのコツ

英語の意味上の主語まとめ図解:不定詞(for/of)、動名詞(所有格)、分詞構文の形と見分け方を一覧比較 大学入試
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大学入試英語では、「文法は分かっているのに意味を取り違える」「正確に読めたと思ったのに選択肢を外す」といった間違いがよく起こります。
その原因の一つが、意味上の主語の見落としです。

不定詞・動名詞・分詞といった準動詞は、動詞の形をしていても文の主語になれません。
その結果、「だれがその動作をしているのか」が文の主語とズレることがあり、これを正確に処理できないと誤読につながります。

この後の記事本文は、まず意味上の主語の正体と共通ルールを押さえ、大学入試でなぜ重要なのかを明確にします。

  1. 意味上の主語とは?準動詞(不定詞・動名詞・分詞)の共通ルール
    1. 意味上の主語は「だれが」その動作をするのかを示す目印
    2. なぜ大学入試で「意味上の主語」が狙われるのか
      1. 主語がズレると「誤読」→「誤答」につながる
    3. 否定語 not は常に「意味上の主語」の後ろに置く
      1. 語順ミスで減点される典型例
  2. 【比較一覧】準動詞別・意味上の主語の「形」と「作り方」
    1. 不定詞:for[of]+目的格の使い分け
      1. for+人/of+人の判断基準(性質か行為か)
    2. 動名詞:所有格[目的格]の優先順位
      1. 口語・試験での扱いの違い
    3. 分詞(独立分詞構文):文の主語と異なる場合の処理
      1. 主節と意味上の主語がズレるときの見抜き方
  3. 【入試の壁】意味上の主語が必要なケース・不要なケース
    1. 文の主語と一致するとき(省略のルール)
    2. 一般の人(we / you / people)を指すとき
    3. 文の目的語と一致するとき
      1. ask / want / expect 型の重要パターン
  4. 【差がつく】意味上の主語が原因で起こる誤読パターン
    1. 分詞構文で「主語が一致している」と思い込むミス
    2. 動名詞の所有格を見落として意味を取り違える例
    3. for人 to ~を「目的」だと誤解するケース
  5. 【書き換え演習】that節から準動詞へ!得点に繋がる変換術
    1. that節 → 動名詞への書き換え
    2. that節 → 不定詞への書き換え
    3. 注意:意味上の主語を落とすと不正解になる例
  6. 【大学入試頻出】意味上の主語が出る問題パターンまとめ
    1. 共通テストでの出題され方
    2. 国公立二次・難関私大の記述・英作文
    3. 自由英作文での減点ポイント
  7. 練習問題【基本問題】
    1. 和訳問題
    2. 穴埋め問題
    3. 並び替え問題
    4. 英作文
  8. 練習問題【応用問題】
    1. 和訳問題
    2. 穴埋め問題
    3. 並び替え問題
    4. 英作文
  9. 練習問題の解答・解説【基本問題】
    1. 問1
    2. 問2
    3. 問3
    4. 問4
    5. 問5
    6. 問6
    7. 問7
    8. 問8
  10. 練習問題の解答・解説【応用問題】
    1. 問9
    2. 問10
    3. 問11
    4. 問12
    5. 問13
    6. 問14
    7. 問15
    8. 問16
  11. 各準動詞のさらに詳しい解説はこちら(一緒に勉強しておきたい関連記事)
    1. ▶ 動名詞の意味上の主語を完全攻略(所有格・目的格)
    2. ▶ 不定詞の意味上の主語を完全攻略(for / of 判別)
    3. ▶ 分詞構文の意味上の主語を完全攻略(独立分詞構文)
  12. まとめ:意味上の主語を制する者は英語の長文読解を制する
  13. よくある質問(FAQ)
    1. Q1:意味上の主語とは何ですか?
    2. Q2:意味上の主語は必ず書かなければいけませんか?
    3. Q3:for と of の見分け方が覚えられません
    4. Q4:動名詞の前は必ず所有格ですか?
    5. Q5:分詞構文で主語が違うとどうなりますか?
    6. Q6:意味上の主語のミスはどんな減点につながりますか?
    7. Q7:共通テストでも意味上の主語は問われますか?
    8. Q8:自由英作文で気をつけることは?
    9. Q9:that節にすれば安全では?
    10. Q10:長文読解ではどう意識すればいいですか?
    11. Q11:意味上の主語は高校英語だけの話ですか?

意味上の主語とは?準動詞(不定詞・動名詞・分詞)の共通ルール

意味上の主語とは、不定詞・動名詞・分詞が表す動作を「実際に行う人・もの」を示す語です。

準動詞は、文法上の主語を持てません。
そのため、文の主語とは別に「だれがその行為をするのか」を補足する必要があるとき、意味上の主語が置かれます。

ここで重要なのは、意味上の主語は文の主語とは一致しないことがあるという点です。
大学入試では、このズレを正しく読めるかどうかが頻繁に問われます。

意味上の主語の基本構造図。不定詞・動名詞・分詞における主語の位置関係を示した図解
意味上の主語は「だれがその動作をするのか」を示す要素。不定詞・動名詞・分詞すべてに共通する考え方。

意味上の主語は「だれが」その動作をするのかを示す目印

意味上の主語を含む準動詞の理解は、文部科学省の学習指導要領でも「文構造の把握」として重視されています。
→ 文部科学省 学習指導要領(高等学校 英語)

次の英文を見てください。

I am surprised at his coming here so early.
私は彼がこんなに早くここに来たことに驚いている。

この文の主語は I ですが、「来た」のは I ではなく he です。
この his が、coming の意味上の主語になります。

もし意味上の主語を意識せずに読むと、
「私が来たことに驚いている」という不自然な解釈になってしまいます。

大学入試では、
文の主語と準動詞の動作主が一致しているかどうかを常に確認する必要があります。

もう一例を見てみましょう。

It is important for students to think independently.
学生が自分で考えることが重要だ。

to think の動作主は it ではなく students です。
このように、for + 名詞(代名詞)の形で意味上の主語が示されることも非常に多く出題されます。

なぜ大学入試で「意味上の主語」が狙われるのか

意味上の主語は、単なる知識問題ではなく、読解力・構文把握力を同時に測れる要素です。

大学入試では、
「単語や文法は知っているが、構造を正確に取れていない受験生」をふるい落とすために、
あえて意味上の主語が絡む文が使われます。

特に、
不定詞
動名詞
分詞構文
これらが複雑に組み合わさった長文では、意味上の主語の把握が不可欠です。

主語がズレると「誤読」→「誤答」につながる

次の英文を見てください。

Walking down the street, a strange building caught my eye.
通りを歩いていると、奇妙な建物が目に留まった。

この文で「歩いている」のは a strange building ではありません。
実際の動作主は my eye を通して話者自身です。

意味上の主語を誤って
「建物が歩いている」と解釈すると、内容が破綻します。

このような主語のズレに気づけないと、長文全体の意味を取り違え、設問をまとめて落とすことになります。

否定語 not は常に「意味上の主語」の後ろに置く

意味上の主語を含む準動詞では、
否定語 not の位置が厳密に決まっています。

原則は一つだけです。
not は必ず意味上の主語の後ろに置く。

例を見てください。

I was surprised at his not coming to the party.
私は彼がそのパーティーに来なかったことに驚いた。

his coming not という語順は誤りです。
正しい位置に not を置けているかどうかは、並び替え問題で頻出です。

語順ミスで減点される典型例

次のような問題は、大学入試で非常によく見られます。

I am disappointed at ( ) on time.
「彼が時間通りに来なかったことにがっかりしている」

正解は
his not coming

I am disappointed at his not coming on time.
私は彼が時間通りに来なかったことにがっかりしている。

not の位置を誤ると、
意味が通じなくなるだけでなく、文法的に完全な誤りとなります。

意味上の主語を含む表現では、
主語の確認 → not の位置確認
この2点を必ずセットで処理することが、減点防止の鍵です。

【比較一覧】準動詞別・意味上の主語の「形」と「作り方」

不定詞・動名詞・分詞の意味上の主語の形と作り方を比較した一覧表
準動詞ごとに異なる意味上の主語の作り方。不定詞はfor/of、動名詞は所有格、分詞は独立分詞構文に注意。

意味上の主語は、不定詞・動名詞・分詞のいずれでも使われますが、
形・作り方・入試での扱いはそれぞれ異なります。

まずは全体像を、一覧表で一気に確認してください。

【準動詞別|意味上の主語 一覧表】

準動詞意味上の主語の形基本構文例文
不定詞for / of + 目的格for him to ~
of him to ~
It is easy for him to solve the problem.
動名詞所有格(目的格)his / him ~ingI am surprised at his coming early.
分詞名詞・代名詞名詞 + 分詞Weather permitting, we will start.

この表で最も重要なのは、
準動詞ごとに「使える形」が完全に決まっているという点です。
大学入試では、この違いを曖昧に覚えていると確実に間違えます。

動名詞や不定詞の文法的性質については、Cambridge Dictionaryの文法解説も参考になります。

以下で、それぞれを詳しく見ていきます。

不定詞:for[of]+目的格の使い分け

不定詞の意味上の主語は、
for+人 または of+人 の形で表します。

ただし、この二つは自由に使い分けられるわけではありません。

for+人/of+人の判断基準(性質か行為か)

判断基準は一つです。
評価の対象が「人」か「行為」かで決まります。

まず、for+人のケースです。

It is important for students to study every day.
学生が毎日勉強することは重要だ。

この文では、
重要だと評価されているのは「勉強するという行為」です。
そのため、for students が使われます。

次に、of+人のケースです。

It was kind of him to help me.
私を助けたのは彼の親切さだった。

この文で評価されているのは、
「助ける」という行為そのものではなく、彼の性格・資質です。

まとめると、
行為の評価 → for+人
人の性質の評価 → of+人

この判断は、
入試でほぼ確実に問われる最重要ポイントです。

不定詞の意味上の主語の使い方について、
→ 不定詞の意味上の主語を完全攻略!forとofの使い分けと入試必須の書き換えテクニック
の記事で詳しく解説しています。

動名詞:所有格[目的格]の優先順位

動名詞の意味上の主語は、
所有格が原則です。

I was surprised at his coming so early.
私は彼がとても早く来たことに驚いた。

この his が、coming の意味上の主語です。

口語・試験での扱いの違い

口語では、
目的格を使うこともあります。

I was surprised at him coming so early.
私は彼がとても早く来たことに驚いた。

意味は同じですが、
大学入試では所有格が最優先です。

なぜなら、
動名詞は「名詞」として扱われるため、
その主語は「所有」を表す形が最も論理的だからです。

試験では、
所有格 → 正解
目的格 → 原則減点または不正解
と判断されるケースが多いと覚えておいてください。

分詞(独立分詞構文):文の主語と異なる場合の処理

分詞構文では、
原則として 主節の主語と意味上の主語は一致します。

しかし、
一致しない場合に使われるのが
独立分詞構文です。

Weather permitting, we will start the game.
天候が許せば、私たちは試合を始める。

この文では、
permitting の意味上の主語は weather であり、
主節の主語 we とは異なっています。

主節と意味上の主語がズレるときの見抜き方

見抜くポイントはシンプルです。

分詞の直前に名詞が置かれていたら、それが意味上の主語です。

次の例を見てください。

All things considered, the plan is reasonable.
すべてのことを考慮すると、その計画は妥当だ。

considered の意味上の主語は all things です。
主節の主語 the plan ではありません。

このズレに気づかずに読むと、
文全体の意味を誤解します。

分詞構文では常に、
この分詞は「だれが」しているのか
を一瞬で確認することが、入試攻略の鍵です。

【入試の壁】意味上の主語が必要なケース・不要なケース

意味上の主語は、常に書かなければならないわけではありません。
大学入試では、「必要なときにだけ置けているか」「不要な場面で書いていないか」が厳しく見られます。

このセクションでは、受験生が最も迷いやすい
意味上の主語を省略できるケースと
書かないと減点されるケースを整理します。

文の主語と一致するとき(省略のルール)

準動詞の意味上の主語が、文の主語と同じ場合、
意味上の主語は 原則として省略 します。

例を見てください。

I hope to pass the exam.
私はその試験に合格したいと思っている。

to pass の動作主は I です。
文の主語と一致しているため、
for me のような意味上の主語は不要です。

次の例も同じです。

She decided to study abroad.
彼女は留学することを決めた。

この文でも、study の動作主は she です。
意味上の主語を書いてしまうと、
不自然で不正確な英文になります。

大学入試では、
「主語が同じなのに意味上の主語を書いてしまうミス」が頻発します。
まずは、主語が一致しているかを確認することが最優先です。

一般の人(we / you / people)を指すとき

動作主が特定の人物ではなく、
一般の人全体を指す場合も、
意味上の主語は省略されます。

次の例を見てください。

It is important to tell the truth.
正直に話すことは重要だ。

この文では、
「だれが正直に話すのか」は特定されていません。
we や you、people といった
一般論を表しています。

もう一例です。

It is dangerous to drive too fast.
スピードを出しすぎて運転することは危険だ。

この場合も、
特定の人物を示す必要がないため、
意味上の主語は不要です。

大学入試では、
一般論=意味上の主語なし
という判断が重要になります。

文の目的語と一致するとき

意味上の主語が、
文の目的語と一致する場合も、
意味上の主語を別に置かないのが原則です。

次の例を見てください。

I asked him to help me.
私は彼に手伝ってくれるよう頼んだ。

to help の動作主は him です。
この him はすでに文中に目的語として存在しているため、
改めて意味上の主語を置く必要はありません。

ask / want / expect 型の重要パターン

このパターンは、大学入試で非常に頻出です。

  • ask 人 to ~
  • want 人 to ~
  • expect 人 to ~

これらの構文では、
to 不定詞の意味上の主語は、直前の目的語になります。

例を確認しましょう。

She wants him to succeed.
彼女は彼が成功することを望んでいる。

to succeed の動作主は him です。
そのため、for him to succeed のような形にはなりません。

次の例です。

I expect you to arrive on time.
私はあなたが時間通りに到着することを期待している。

ここでも、
you が意味上の主語を兼ねています。

この型で
for や of を使ってしまうと、
文法的に誤りになるため注意が必要です。


意味上の主語の要不要は、
主語・一般論・目的語
この三点を確認することで、
ほぼすべて判断できます。

【差がつく】意味上の主語が原因で起こる誤読パターン

大学入試英語では、単語や文法を知っているだけでは得点できません。
意味上の主語を正しく特定できるかどうかが、長文読解・和訳・英作文での差を生みます。

ここでは、実際の入試で頻出する
意味上の主語が原因の典型的な誤読パターンを3つ取り上げます。

分詞構文で「主語が一致している」と思い込むミス

分詞構文は、原則として
主節の主語と分詞の意味上の主語が一致します。

しかし、この原則だけを機械的に当てはめると、
誤読が起こります。

次の例を見てください。

Walking down the street, a large statue came into view.
通りを歩いていると、大きな像が目に入ってきた。

この文で歩いているのは a large statue ではありません。
実際の動作主は、話者自身です。

文頭の分詞構文を見た瞬間に
「主語は a large statue だ」と決めつけると、
「像が歩いている」という不自然な解釈になります。

分詞構文では、
論理的にその動作をできる存在かどうかを必ず確認してください。

動名詞の所有格を見落として意味を取り違える例

動名詞では、
所有格が意味上の主語になるというルールがあります。

これを見落とすと、
文の意味が逆転することがあります。

例を見てみましょう。

I was surprised at his leaving so early.
私は彼がそんなに早く出発したことに驚いた。

この文の驚きの対象は
「私が出発したこと」ではありません。
彼が出発したことです。

所有格 his を軽く読み飛ばしてしまうと、
主語 I と動作 leaving を結びつけてしまい、
意味を誤解します。

もう一例です。

There is no excuse for your being late.
あなたが遅れたことに言い訳はない。

being late の意味上の主語は your です。
これを見落とすと、
「誰が遅れたのか」が曖昧になります。

動名詞が出てきたら、
直前の所有格を必ずチェックすることが重要です。

for人 to ~を「目的」だと誤解するケース

不定詞の for 人 to ~ は、
「目的」ではなく「意味上の主語」を表す形です。

しかし、多くの受験生が
for を見た瞬間に「〜のために」と訳してしまいます。

次の例を見てください。

It is difficult for him to explain the problem.
彼がその問題を説明するのは難しい。

ここで for him は
「彼のために」ではありません。
to explain の動作主を示しています。

誤って
「彼のために説明するのは難しい」
と訳すと、意味が変わってしまいます。

もう一例です。

It is unusual for children to stay up so late.
子どもがそんなに遅くまで起きているのは珍しい。

この文でも、
for children は目的ではなく、
stay up の意味上の主語です。

不定詞を見たら、
for + 人 が目的か主語かを必ず判別することが、
誤読を防ぐ最大のポイントです。


意味上の主語の誤読は、
一文だけでなく、
長文全体の理解を崩す原因になります。

【書き換え演習】that節から準動詞へ!得点に繋がる変換術

that節から動名詞・不定詞へ書き換えるときの意味上の主語判断フロー
that節を書き換える際は、意味上の主語を落とさないことが得点の分かれ目。

大学入試では、
that節を不定詞や動名詞に書き換える問題が頻出します。

このとき最も重要なのは、
意味が変わらないように、意味上の主語を正確に処理できているかです。

準動詞への書き換えは、
単なる形の変換ではなく、
主語の移動作業だと考えてください。

that節 → 動名詞への書き換え

that節を動名詞に書き換えるときは、
that節の主語を所有格にするのが原則です。

例を見てみましょう。

I am surprised that he arrived so early.
私は彼がとても早く到着したことに驚いている。

この文を動名詞に書き換えると、

I am surprised at his arriving so early.
私は彼がとても早く到着したことに驚いている。

he → his
arrived → arriving

という変換が行われています。

主語をそのまま残したり、省略したりすると、
意味が変わるため注意が必要です。

もう一例です。

She insisted that we wait for him.
彼女は私たちが彼を待つべきだと主張した。

書き換えると、

She insisted on our waiting for him.
彼女は私たちが彼を待つことを主張した。

このように、
that節の主語は必ず所有格に変換する
これが得点に直結するポイントです。

that節 → 不定詞への書き換え

that節を不定詞に書き換える場合、
for+意味上の主語+to不定詞の形を使うことが多くなります。

例を見てください。

It is important that students think for themselves.
学生が自分で考えることが重要だ。

この文は次のように書き換えられます。

It is important for students to think for themselves.
学生が自分で考えることが重要だ。

that節の主語 students が、
for students という形で不定詞の意味上の主語になります。

もう一例です。

It is surprising that he said such a thing.
彼がそんなことを言ったのは驚きだ。

書き換えると、

It is surprising for him to say such a thing.
彼がそんなことを言うのは驚きだ。

不定詞に書き換えるときは、
主語を for の後ろに移す
という意識を持つと、ミスを防げます。

注意:意味上の主語を落とすと不正解になる例

書き換え問題で最も多い減点は、
意味上の主語を落としてしまうことです。

次の例を見てください。

I am sure that he will win the match.
私は彼がその試合に勝つと確信している。

正しく書き換えると、

I am sure of his winning the match.
私は彼がその試合に勝つと確信している。

もし意味上の主語を落として、

I am sure of winning the match.
としてしまうと、
「私が勝つと確信している」という別の意味になります。

意味が変わった時点で、
大学入試では不正解です。

もう一例です。

It is natural that children make mistakes.
子どもが間違いを犯すのは自然なことだ。

正しくは、

It is natural for children to make mistakes.
子どもが間違いを犯すのは自然なことだ。

for children を省略すると、
一般論と特定の主語の区別が曖昧になり、
減点対象になります。

書き換え問題では常に、
「だれがその動作をするのか」
を最後に必ず確認してください。

それが、
that節の書き換えで確実に得点するための
最重要チェックポイントです。

【大学入試頻出】意味上の主語が出る問題パターンまとめ

意味上の主語は、
単独の文法問題としてだけでなく、
読解・和訳・英作文のあらゆる場面で横断的に出題されます。

ここでは、
共通テスト
国公立二次・難関私大
自由英作文
それぞれで、どのように意味上の主語が問われるのかを整理します。

共通テストでの出題され方

共通テストでは、
意味上の主語を直接聞く問題はほとんどありません。

代わりに、
正確に構文を取れているか
内容を誤解していないか
を測る形で出題されます。

次の英文を見てください。

It is difficult for beginners to understand this rule.
初心者がこの規則を理解するのは難しい。

この文で問われるのは、
「誰が理解するのか」です。

for beginners を
「初心者のために」と誤読すると、
内容一致問題や要約問題で選択肢を誤ります。

共通テストでは、
for + 人 to ~を意味上の主語として処理できているか
が、正答率を左右します。

国公立二次・難関私大の記述・英作文

国公立二次や難関私大では、
意味上の主語が明示的に問われます。

和訳問題では、
主語を補って日本語にできているかが評価対象です。

例を見てください。

I was surprised at his refusing the offer.
私は彼がその申し出を断ったことに驚いた。

his を訳に落とさず
「断ったことに驚いた」としてしまうと、
主語が欠落した不完全な和訳になります。

英作文でも同様です。

「彼がその計画を理解するのは難しい」

It is difficult for him to understand the plan.
彼がその計画を理解するのは難しい。

for him を書かないと、
「誰にとって難しいのか」が曖昧になり、
減点されます。

実際の入試問題では、旺文社の英文法参考書でも扱われているように、意味上の主語の有無が正誤を分けます。

自由英作文での減点ポイント

自由英作文では、
意味上の主語のミスは
致命的な減点要因になります。

最も多い減点は、
主語のズレによる意味の変化です。

次の例を見てください。

I think it is important to respect others.
私は他人を尊重することが重要だと思う。

これは一般論として正しい英文です。

しかし、
「子どもが他人を尊重することが重要だ」
と書きたい場合は、

I think it is important for children to respect others.
私は子どもが他人を尊重することが重要だと思う。

for children を書かなければ、
意図した主語が伝わりません。

また、動名詞でも同様です。

I am against people being judged by appearance.
私は人が外見で判断されることに反対だ。

people を落として
being judged だけにすると、
意味が不明確になり評価が下がります。

自由英作文では、
意味上の主語が必要かどうかを自分で判断し、明示できるか
が、得点を大きく左右します。


意味上の主語は、
「知っているか」ではなく
「使いこなせるか」が問われる分野です。

これまで見てきた
共通テスト
記述・英作文
自由英作文
それぞれの出題形式を意識して練習することで、
大学入試での間違いを確実に防ぐことができます。

練習問題【基本問題】

和訳問題

以下の英文を和訳しなさい。

問1
I was surprised at his coming so early.

問2
It is important for students to review what they learned.

穴埋め問題

以下の( )内に入る語を書きましょう。

問3
「彼女がその提案を拒んだことに、私は驚いた。」

I was surprised at (   ) refusing the offer.

問4
「子どもが一人で考えることは大切だ。」

It is important for (   ) to think by themselves.

並び替え問題

以下の【 】内の単語を並び替えましょう。

問5
「彼が時間通りに来なかったことに失望した。」

【his / disappointed / not / I / coming / was】.

問6
「学生がその問題を理解するのは難しい。」

【to / students / difficult / for / understand / it / is】.

英作文

以下の文を英文にしましょう。

問7
「彼が真実を話さなかったことに、私は腹を立てた。」

問8
「初心者がこの規則を理解するのは簡単ではない。」

練習問題【応用問題】

和訳問題

以下の英文を和訳しなさい。

問9
All things considered, the plan seems reasonable.

問10
I am sure of her passing the entrance exam.

穴埋め問題

以下の( )内に入る語を書きましょう。

問11
「彼がそんなことを言ったのは失礼だった。」

It was rude of (   ) to say such a thing.

問12
「人が外見で判断されるべきではない。」

I am against (   ) being judged by appearance.

並び替え問題

以下の【 】の語を並び替えましょう。

問13
「彼女が私たちを待つことを期待している。」

【us / she / waiting / expects / to / be】.

問14
「天候が許せば、私たちは出発する。」

【we / permitting / weather / will / start】.

英作文

以下の文を英文にしなさい。

問15
「彼がその仕事を引き受けたことに、私は感心した。」

問16
「子どもが遅くまで起きているのは珍しい。」

練習問題の解答・解説【基本問題】

問1

①正解英文
I was surprised at his coming so early.

②意味上の主語の説明
coming の意味上の主語は his(=he)。文の主語 I ではない。

③和訳
私は彼がとても早く来たことに驚いた。

問2

①正解英文
It is important for students to review what they learned.

②意味上の主語の説明
to review の意味上の主語は students。

③和訳
学生が学んだことを復習するのは重要だ。

問3

①正解英文
I was surprised at her refusing the offer.

②意味上の主語の説明
refusing の意味上の主語は her(=she)。

③和訳
私は彼女がその提案を拒んだことに驚いた。

問4

①正解英文
It is important for children to think by themselves.

②意味上の主語の説明
to think の意味上の主語は children。

③和訳
子どもが自分で考えることは大切だ。

問5

①正解英文
I was disappointed at his not coming.

②意味上の主語の説明
not coming の意味上の主語は his。not は主語の後ろ。

③和訳
私は彼が来なかったことに失望した。

問6

①正解英文
It is difficult for students to understand.

②意味上の主語の説明
to understand の意味上の主語は students。

③和訳
学生がそれを理解するのは難しい。

問7

①正解英文
I was angry at his not telling the truth.

②意味上の主語の説明
not telling の意味上の主語は his。

③和訳
私は彼が真実を話さなかったことに腹を立てた。

問8

①正解英文
It is not easy for beginners to understand this rule.

②意味上の主語の説明
to understand の意味上の主語は beginners。

③和訳
初心者がこの規則を理解するのは簡単ではない。

練習問題の解答・解説【応用問題】

問9

①正解英文
All things considered, the plan seems reasonable.

②意味上の主語の説明
considered の意味上の主語は all things。独立分詞構文。

③和訳
すべてのことを考慮すると、その計画は妥当だ。

問10

①正解英文
I am sure of her passing the entrance exam.

②意味上の主語の説明
passing の意味上の主語は her。

③和訳
私は彼女が入試に合格すると確信している。

問11

①正解英文
It was rude of him to say such a thing.

②意味上の主語の説明
to say の行為が 彼の性質として評価されているため of を使用。

③和訳
彼がそんなことを言ったのは失礼だった。

問12

①正解英文
I am against people being judged by appearance.

②意味上の主語の説明
being judged の意味上の主語は people。

③和訳
私は人が外見で判断されることに反対だ。

問13

①正解英文
She expects us to be waiting.

②意味上の主語の説明
to be waiting の意味上の主語は us。

③和訳
彼女は私たちが待っていることを期待している。

問14

①正解英文
Weather permitting, we will start.

②意味上の主語の説明
permitting の意味上の主語は weather。

③和訳
天候が許せば、私たちは出発する。

問15

①正解英文
I admired his accepting the job.

②意味上の主語の説明
accepting の意味上の主語は his。

③和訳
私は彼がその仕事を引き受けたことに感心した。

問16

①正解英文
It is unusual for children to stay up late.

②意味上の主語の説明
to stay up の意味上の主語は children。

③和訳
子どもが遅くまで起きているのは珍しい。

各準動詞のさらに詳しい解説はこちら(一緒に勉強しておきたい関連記事)

▶ 動名詞の意味上の主語を完全攻略(所有格・目的格)

動名詞は名詞扱いなので、本来は「誰がその行為をするか」を表すとき、所有格が最優先になります。

I remember his coming early.
私は彼が早く来たことを覚えている。

この文では、coming という「行為」を所有しているのが his であり、意味上の主語は his = he です。

口語では目的格が使われることもあります。

I remember him coming early.
私は彼が早く来たことを覚えている。

ただし、入試・文法問題では所有格が原則であり、目的格は減点・誤りと判断されることがあります。

これらの内容を、
→ 動名詞の意味上の主語を完全攻略!所有格・目的格の見分け方と入試頻出ポイントを例文つきで解説
の記事でくわしく解説しています。

▶ 不定詞の意味上の主語を完全攻略(for / of 判別)

不定詞では、意味上の主語は for 人 to ~ または of 人 to ~ の形で表します。

It is important for students to study every day.
学生が毎日勉強することは重要だ。

この場合、important は「勉強する行為の条件」を述べており、行為者そのものの性質を評価していないため for を使います。

It is kind of you to help me.
私を助けてくれるとは、あなたは親切だ。

この場合、kind は you の性質を評価しているため of を使います。

性質評価なら of、行為条件なら for が鉄則です。

これらの内容を、
→ 不定詞の意味上の主語の解説
の記事でくわしく解説しています。

▶ 分詞構文の意味上の主語を完全攻略(独立分詞構文)

分詞構文は原則として、主節の主語と意味上の主語が一致します。

Walking along the street, I met an old friend.
通りを歩いていると、私は旧友に会った。

Walking の意味上の主語は I です。

一致しない場合は、独立分詞構文として明示します。

The weather being fine, we went on a picnic.
天気がよかったので、私たちはピクニックに行った。

being の意味上の主語は the weather であり、主節の we とは異なるため省略できません。

これらの内容を、
→ 分詞構文の意味上の主語の解説
の記事でくわしく解説しています。

まとめ:意味上の主語を制する者は英語の長文読解を制する

意味上の主語は、長文読解・英作文・和訳すべてに影響します。

誰がその行為をしているのか
省略されているのか、書く必要があるのか
for / of、所有格 / 目的格の選択は正しいか

これらを意識するだけで、誤読・減点は一気に減ります。

準動詞が出てきたら、必ず
「この行為の主語は誰か?」
を自分に問いかけてください。

よくある質問(FAQ)

Q1:意味上の主語とは何ですか?

文法上の主語とは別に、不定詞・動名詞・分詞の動作を行う人や物を指します。

To study English is important for students.
英語を勉強することは学生にとって重要だ。

この場合、study の意味上の主語は students です。

Q2:意味上の主語は必ず書かなければいけませんか?

不要な場合も多いです。

文の主語と一致する場合は、原則として省略します。

I hope to pass the exam.
私は試験に合格したい。

to pass の意味上の主語は I なので、省略されています。

Q3:for と of の見分け方が覚えられません

人の性質評価なら of、行為の条件なら for で判断します。

It is careless of him to make such a mistake.
そんなミスをするとは、彼は不注意だ。

Q4:動名詞の前は必ず所有格ですか?

文法上は所有格が原則です。

I dislike his being late.
私は彼が遅れるのが嫌いだ。

口語では目的格もありますが、入試では所有格が安全です。

Q5:分詞構文で主語が違うとどうなりますか?

独立分詞構文として、主語を必ず書きます。

The sun rising, we started our journey.
太陽が昇ったので、私たちは旅を始めた。


Q6:意味上の主語のミスはどんな減点につながりますか?

和訳では主語の取り違え
英作文では文法ミス・意味不明文
記述問題では部分点なしになることがあります。

Q7:共通テストでも意味上の主語は問われますか?

直接聞かれなくても、正確な内容把握問題で差がつきます。

Q8:自由英作文で気をつけることは?

不定詞や動名詞を使うとき、意味上の主語を落とさないことです。

I want you to help me.
私はあなたに手伝ってほしい。

you を落とすと意味が変わります。

Q9:that節にすれば安全では?

that節は安全ですが、書き換え問題では準動詞が要求されることが多いです。

Q10:長文読解ではどう意識すればいいですか?

準動詞を見た瞬間に
「この動作の主語は誰か」
を確認してください。

Q11:意味上の主語は高校英語だけの話ですか?

いいえ。大学入試・英検・TOEFL まで共通の重要概念です。

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この記事を書いた人
現役の塾経営者。指導歴25年以上、のべ3,500人以上の小・中・高校生を指導。
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福地 暁です。
25年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。

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