「中学受験をさせたい、でも塾に通わずに家庭学習で合格力を身につけさせたい。」
このようなご希望をお持ちの方は増えてきています。
中学受験において、塾に通わずに家庭学習を成功させるためには、計画的な学習方法と適切な学習環境の整備が不可欠です。
そこでこの記事では、親子で協力しながら効果的に学習を進めるためのおすすめの方法や環境づくりについて紹介します。
親子で今日からはじめられる方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
※関連記事:中学受験の転塾はいつまでがいい?
市販の問題集で中学受験対策をするメリットとは?
塾に通わずに中学受験を目指すご家庭にとって、市販の問題集はとても心強い味方になります。ここでは、実際に多くのご家庭が活用している市販教材の具体的なメリットを解説します。
自分のペースで学習できるから、子どもの理解度に合った進度でOK
時間や曜日に縛られず、苦手分野に時間をかけられる
塾はどうしても授業のペースに合わせる必要がありますが、市販教材を使った家庭学習なら、子どもの理解度や性格に合わせた学び方が可能です。
- 算数の文章題に苦手意識があるなら、同じ単元を繰り返してじっくり演習
- 理科や社会は得意なので先取り学習を進める、などの柔軟な対応ができます。
予習・復習を自由に調整できる
例えば、模試や単元テストの結果を見て、「今週は理科の電流を重点的にやろう」といった戦略も可能です。
そのときの理解度やモチベーションに応じて内容を選べる点が、家庭学習の大きなメリットです。
コストを抑えつつ、良質な教材が手に入る
月謝不要で経済的
中学受験塾の月謝は、平均で3万~7万円/月(+季節講習費)と高額です。
一方、市販教材は1冊1000〜3000円程度で、教科書・問題集・解答集がセットになっているものも多く、コストを大幅に抑えながら高品質な学習が可能です。
※なお、中学受験の塾代について、以下の記事でくわしく解説しています。
中学受験にかかる費用はいくら?塾代・通信教育・節約術まで完全ガイド
プロ監修の教材や過去問集も市販で手に入る
最近では、大手進学塾監修の問題集も多数市販されています。
たとえば、四谷大塚の「予習シリーズ」や、日能研ブックスのシリーズなどは、塾に通わなくても質の高い学習内容に触れられると評判です。
教材選び次第で、塾と同等以上の学習内容が可能
出題傾向に特化した問題集・参考書が充実
科目別・単元別・志望校別に、豊富な問題集が市販されています。
- 算数の図形問題だけを徹底的に扱う問題集
- 難関校の頻出語句に特化した国語の語彙集 など、ピンポイントな対策も可能です。
志望校別の過去問対策も自宅でできる
「赤本」や「学校別入試問題集」を使えば、志望校の出題傾向・時間配分・記述形式に対応した練習ができます。
塾の志望校別講座に参加しなくても、十分に対策が可能です。
失敗しない!中学受験向け市販教材の選び方ガイド

教材選びは、家庭学習成功のカギです。種類が多すぎて迷ってしまう方も多いですが、ポイントをおさえれば失敗は防げます。
参考:読売新聞オンライン
基礎・応用・過去問の3段階でそろえるのが鉄則
中学受験では、知識の「理解」→「定着」→「応用」→「実践」のステップが必要です。以下の3段階で教材を用意するのが基本です。
- 【基礎】:四谷大塚の「予習シリーズ」など、初学者向けに丁寧な解説と例題がある教材
- 【応用】:Z会、日能研の応用問題集、体系的にまとめられた演習問題集
- 【過去問】:「赤本」シリーズ、学校別入試問題集(首都圏模試/東京学参など)
レベル・志望校に合わせた教材かをチェック
受験校のレベルに応じて、教材の難易度を見極めることが大切です。
- 難関校を目指す場合:応用・発展問題に対応した教材
- 中堅校を目指す場合:基礎〜標準レベルの教材で確実に点を取る戦略
また、図解や補足説明が豊富な教材は、理解の助けになり、特に理科・社会では大きな差が出ます。
親がフォローしやすい教材かも確認
塾なし受験では、保護者のサポートが重要です。
そのため、以下の点をチェックしましょう:
- 解答と解説が別冊・大きな字で丁寧に書かれているか
- 1週間単位・単元ごとに学習の進行が見えやすい構成になっているか(→計画が立てやすい)
迷ったら信頼のあるシリーズを選ぶのが安心
特に初めての中学受験家庭では、定評あるシリーズに頼るのが最も安心です。
【おすすめ出版社・シリーズ】
- 旺文社「中学入試 でる順シリーズ」
- 増進堂・受験研究社「自由自在シリーズ」
- 四谷大塚「予習シリーズ」
【選ぶときの参考情報】
- Amazonや楽天のレビュー(★4以上が多数)
- 書店員のおすすめコーナー
- 他の保護者の口コミ・ブログ記事など
まとめ:市販教材は“戦略的に選べば”塾に頼らず合格可能
- 自分のペースで無理なく進められる
- 経済的な負担を抑えつつ高品質な学習ができる
- 志望校別・単元別対策も自在にできる
塾なし中学受験は決して無理ではありません。
教材選びと家庭のサポート次第で、十分に合格は目指せます。
塾なし中学受験におすすめの算数問題集
家庭学習で使いやすい算数の問題集を紹介します。
『小学ハイクラスドリル 算数』
最初に紹介するのは中学受験勉強の定番である「ハイクラスドリル」です。小学校の勉強をベースに、その応用レベルから中学入試レベルまでカバーしています。
問題量も豊富で、しっかり勉強できます。標準レベル・ハイレベルに分かれているので、単元によってレベルを使い分けても良いですね。
このシリーズのおすすめポイントは、「家庭でできるテスト形式のドリルもある」という点です。
問題集で問題を解いていると、どうしてもそのうち惰性になってしまいます。
- 本当に解けるようになっているのか、忘れている単元はないか
- どれくらい解けるようになっているのか
これらの状況を定期的に確認しながら問題演習を進めていくほうが保護者としても安心できますし、何より子どもにとって「勉強の励み」になります。
ハイクラステストのほうがハイクラスドリルよりやや難易度が高めですが、切り離しができるので「テスト感」が出ます。
出版社: 増進堂・受験研究社
『スーパーエリート問題集』
難関中学・最難関中学志望者、首都圏のSAPIXの入塾希望をされている方、関西圏の浜学園で灘合を意識されている方などに定番の問題集です。
問題の質がすばらしく、大人がみても本当に感心します。
正解することにこだわらなくても、「解き方をじっくり考えてみる」だけでも十分意味のある1冊です。
出版社:文英堂
『自由自在シリーズ』
本格的な受験対策を家庭でするなら「自由自在」がおすすめです。問題量が豊富で、毎日しっかり時間をかけて取り組む必要があります。
問題の難易度も幅広く、標準レベル~発展レベルまでカバーしています。
3・4年生用と高学年用で合わせて900ページほどあります。それだけ解説も豊富です。
1回解いただけではすぐに忘れてしまいます。家庭学習で受験される場合には、6年生夏までには最低2周しておくほうが良いです。
どの子も得意単元・不得意単元があるので不得意単元なら標準問題を3周するなど、単元によって使い分けるのがおすすめです。
ただし、最難関レベルはこれだけでは心もとないです。このあとに紹介する「トップレベル」や「塾技」を併用されるほうが良いです。
3・4年生用↓
高学年向け↓
出版社:増進堂・受験研
『中学入試 実力突破 算数計算と一行問題』
つづいては、中学入試で絶対に落としたくない「一行問題」の対策に特化した問題集です。
過去の入試問題から一行問題をたくさんピックアップして掲載してくれています。問題と解説が対になっていて見やすく、「確実に得点アップしたい人」や「算数が苦手だけど逆転合格したい人」に特におすすめです。
「偏差値55」と「偏差値63」の2種類に分かれています。「偏差値55」でも後半はハイレベルな問題がつづいており、下記のようなレベルの子におすすめです。
「偏差値55」と「偏差値63」の2種類に分かれています。
「偏差値55」でも後半はハイレベルな問題がつづいており、難関中学志望者にも「偏差値55」がかなり役立ちます。
「偏差値63」だと、難関中学志望者で算数のやや得意な子、最難関中学志望者で算数の苦手な子にちょうどいいレベルです。
偏差値55↓
偏差値63↓
『カリスマ家庭教師が秘策を伝授! 中学受験「算数」教え方のコツ』
家庭で保護者の方が勉強を教えやすくするための参考書です。
タイトルに「解き方のコツ」ではなく「教え方のコツ」とあるように、教える側の視点で気をつけることや子どもに分かりやすい説明の仕方のコツを伝授してもらえます。
5-6年生の保護者の方対象に、中堅校~難関校まで使えます。
出版社:PHP研究所
『中学入試 算数 塾技100【新装版】』
難関中学を志望していて、算数の勉強がかなり進んでいる子には「塾技」がおすすめです。入試で間違いやすい問題の実践的な解法を学べます。
長期休みに短期集中で取り組むのも良いですね。
難関中学・最難関中学の志望者は「必ず」取り組んでおかれるほうが良い問題集です。
出版社:文英堂
塾なし中学受験におすすめの国語問題集
国語の家庭学習におすすめの問題集を6冊紹介します。
『ハイレベ(ハイレベル)100 読解力』
1冊目は、『ハイレベ(ハイレベル)100 読解力』です。学年別につくられています。
使用目安は「その学年では国語の読解が得意なほう」の子です。物語の筋をしっかり追う力が養われます。
国語の読解がかなり得意という子にはやや簡単で、1つ上の学年のものを使うとちょうど良いです。
出版社:奨学社
『自由自在 国語』
2冊目は、『自由自在 国語』です。中学受験で家庭学習の定番のシリーズです。
1冊3か月くらいで終わってしまうシリーズが多い中で、これはとにかく分量が多いです。半年以上かかります。1冊終わったころには大手中学受験塾の模試で偏差値が10ポイント以上伸びる子も多いです。
3-4年生向け↓
高学年向け↓
『合格する国語の授業』
つづいては、『合格する国語の授業 (中学受験 「だから、そうなのか! 」とガツンとわかる)』です。
入試問題を使って文章の読み方を解説してくれるのはもちろん、文章によく出てくる語彙を取り上げ、それらの語彙の意味を丁寧に解説してくれています。
入試問題を使って文章の読み方を解説してくれるのはもちろん、文章によく出てくる語彙を取り上げ、それらの語彙の意味を丁寧に解説してくれています。
解答テクニックに偏りがちな中学受験の国語対策のなかで、異彩を放っている参考書です。国語嫌いの子に向いています。
4年生~6年生におすすめです。
『中学受験国語 文章読解の鉄則 増補改訂版』
4冊目は、『中学受験国語 文章読解の鉄則 増補改訂版』です。家庭学習国語の定番で、入試や模試の点が伸びた!と評判です。
読解・解答テクニックを指南してくれる、難関中学を目指す5~6年生が必読の1冊です。
これ1冊で入試で10点は拾えそうです。
『中学入試 国語 塾技100』
国語の指導が得意な塾の講師が教えている読解ポイントをたくさん掲載しています。
すべて活用するのは大変ですから、できそうな読解テクニックを1つ1つ実践してみてください。
『受験国語の読解テクニック』
最後に紹介するのは、『受験国語の読解テクニック』です。
本文中に線を引きながら(書き込みながら)解いていくドリルです。
保護者の方が子どもに教えるときのポイントや教え方(ナビ)もついており、「実践編」と合わせての活用がおすすめです。
特に関西で中学受験をされる方向けです。
親向けのナビつきはコチラ↓
実践編はコチラ↓
塾なし中学受験におすすめの理科問題集
理科の家庭学習におすすめの問題集を6冊紹介します。
『自由自在 理科』
最初に紹介するのは家庭学習での中学受験対策の定番、「自由自在」です。
先述の算数・国語と同様に解説や問題のボリュームの多さが特徴です。
理科は覚える知識が多いですが、問題そのものはパターン化されています。しっかり覚えて、問題数をこなせば確実に高得点をねらえるようになります。
3-4年生向け↓
高学年向け↓
『続々受験理科の裏ワザテクニック 新装版』
受験理科の総まとめとして便利です。中堅中学から難関中学対策まで幅広く使えます。
6年生の夏以降におすすめです。
『中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 理科』
つづいてのおすすめは「魔法ワザ」シリーズです。中学受験の大家である西村先生監修で、特に中堅中学で理科を高得点にしたい人や、難関中学の理科で苦手を克服したい人におすすめです。
計算問題編はコチラ↓
思考力問題対策編はコチラ↓
表とグラフの対策はコチラ↓
『中学入試 理科 塾技100』
難関中学を目指す人には定番の「塾技」シリーズです。
中学受験塾の上位コースで教わる「難関中学で頻出の問題の解き方」を勉強できます。
『中学入試 知識だけでは解けない思考力問題集 理科』
首都圏の難関中学・最難関中学受験者には必須の問題集です。入試の思考力問題を集めており、長期休みや入試直前に集中的に取り組めます。
『中学受験 論述でおぼえる最強の理科 増補改訂5版』
「最強」とタイトルにありますが、理科がすでに得意な人だけでなく「これから理科を得意にしたい人」にもおすすめです。
論述問題に解答するには「なぜそうなるのか?」を理解しておく必要があります。この問題集には小学生にとって盲点になりやすい(「言われてみればなぜそうなるのか分からない」と感じるような)ポイントがたくさん詰まっています。
毎日少しずつこなせば徐々に理解が進み、理科を得意にしやすくなります。
塾なし中学受験におすすめの社会問題集
社会の受験対策におすすめの問題集・参考書を7冊紹介します。
『自由自在 社会』
地理や歴史で得点をかせいでおきたいという人にはやはり「自由自在」がおすすめです。
3・4年生用だとまだ問題集というより参考書の色合いが強く、マンガやイラストなどで楽しく印象付けていけます。
高学年向けでは情報量が一気に増えて、暗記しないといけないものがたくさん掲載されています。
コツコツ勉強するのにとても役立つ問題集です。
3-4年生向け↓
高学年向け↓
『中学入試まんが攻略BON!』シリーズ
その名のとおり、マンガで地理や歴史を学べるシリーズです。
「勉強しよう!」と言わなくても、リビングに置いておけば子どもが勝手に手に取ってくれるので、社会の勉強のスタートとして子どもに取りくませやすいです。
地理の上巻です↓
地理の下巻です↓
歴史の上巻です↓
歴史の下巻です↓
歴史の年代暗記用です↓
公民です↓
『小学総合的研究 わかる社会』シリーズ
つづいて、「わかる社会」シリーズです。
教科書と資料集を足して2をかけたような詳しさです。これ1冊で中学入試の社会を広くカバーできます。
併用して勉強しやすい「問題集」もあります↓
『完全理解 小学社会』
難関中学受験対策用の定番参考書です。問題数はやや少ないですが、資料による解説が豊富です。
1冊を最初から最後まで読むというより、別の問題集を解いていて分からないときや知識を補充したいときに使うと便利です。
『受験社会のワザあり解答テクニック 新装版』
やや古くなってきましたが、それでも受験対策用として便利な「解答テクニック」シリーズ。入試直前チェック用としても便利です。
『中学受験 論述でおぼえる最強の社会 改訂5版』
難関中学対策として必須の記述問題対策です。
難関中学受験者だけでなく、社会をある程度覚えたけれどいまひとつ高得点を取れないという人にもおすすめです。
覚えたのにテストで思い出せないのは「用語や人名などのつながりや背景」の知識が不足していることが原因です。
記述の勉強をとおして「なぜそうなるのか?」を学べるので、ストーリー性を持って覚えることができます。
『中学入試 知識だけでは解けない思考力問題集 社会』
つづいても、難関中学対策として定番のシリーズです。難関中学対策用につくられており、特に首都圏の受験者には必須です。
中学入試では資料をみて「その場で考える問題」も多数出てきます。資料の見方、覚えている知識の活用の仕方をこの問題集で練習できます。
塾なし中学受験におすすめの作文問題集
ここでは主に公立中高一貫校の適性検査対策におすすめの問題集を3冊紹介します。
いずれも作文の練習で定番の問題集です。6年生の夏休みなどに集中的に取り組むのにも使えますし、長期にわたって月1本ずつ書いて練習するのも効果的です。
『小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本』
基本編です↓
ステップアップ編です↓
『作文力で合格! 公立中高一貫校適性検査対策問題集』
『作文力ドリル 作文の基本編 小学高学年用』
低学年用です↓
中学年用です↓
高学年用です↓
中学受験の家庭学習で親ができるサポート
中学入試は親の入試ともいわれます。
親による子どものサポート次第で勉強の成果は大きく変えられます。
そこで、最後に成績を伸ばすために子どもをどうサポートすれば良いか紹介します。
勉強に集中しやすい環境をつくる
まず、家で勉強に集中しやすい環境づくりをしましょう。
ごく一時期をのぞくと、塾で過ごす時間より家で過ごす時間のほうが長いです。
家で勉強に集中しやすいと、子どもが進んで勉強に取り組みやすくなります。
ポジティブな声かけをする
子どもにはできるだけポジティブな声かけを心がけます。
例えば下記のような声かけです。
「早く勉強しなさい!」→「どのページから解きたい?」
「いつまでダラダラ宿題してるの!?」→「長い時間宿題がんばってるね!」
これはあくまで「例」なので、この言い方をすればたちまち子どもが勉強に前のめりになることはないでしょう。
むしろ、「ポジティブな反応を親がしてくれる」と子どもに感じさせ、安心させてあげるのが目的です。
短期的に目に見える変化がなくても、しばらくつづけてみましょう。
スマホを自分からリビングに置くようになったり、自分から宿題に取り組むようになったりと、子どもにポジティブな変化がみられるようになります。
じっくり話を聞いてあげる
子どもの話をじっくり聞いてあげましょう。
親からすると、子どもの言う内容に「そんな考えじゃ甘い!」「こうするほうが良いんじゃないか」と感じるときはよくあります。
それでも、あくまで「聞く」という姿勢を維持します。
「あなたはそう感じているのね」と傾聴します。
「勉強めんどくさい」と言われたら、「志望校に合格できなくても良いの!?」とつい言いたくなります。
ですが、「勉強がめんどくさいって感じてるのね。(どうしたの?)」のように返します。子どもは「今日は勉強する気にならないけど、受験のためにがんばらないと」と思いながら、背中を押してもらいたくて「めんどくさいな」と言っているのかもしれません。
言うだけ言ったら親の反応を待たずにスルスルと勉強に移る場合もあります。
話を聞く(判断しない、提案しない、指示しない)という姿勢で子どもに接してみてましょう。
取り組むべき内容を一緒に整理する
たいていの子どもは塾からの宿題をすべて解こうとがんばります。むずかしくて解き方が分からなくても、一生懸命考えます。
ですが、前述のように、取り組む範囲をしぼるほうが結果的に成績は伸びやすいです。
分からなくてもがんばっている時間も決して無駄ではありませんが、塾のノートや教材を見直して解くほうが早く正解できるかもしれません。
- 解き方の分からない問題はどれか
- そのうちノートや塾テキストを見ても分からない問題はどれか
上記2点を子どもに聞き、時間をかけて取り組む範囲を一緒にしぼってあげましょう。
※関連記事:中学受験算数の勉強法:家庭での効果的な伸ばし方や苦手分野を克服するコツ
リフレッシュする日をつくる
定期的に勉強から離れ、リフレッシュする日をつくってあげましょう。勉強のモチベーションを維持できます。
塾に通っている子は、6年生夏以降は入試日までノンストップで勉強することになります。
週6-7日塾に行き、毎日何時間も勉強にはげみます(夏休みや冬休み以降は一日12時間くらい)。
ラストスパートをかけられるだけの気力を残しておくためにも、「もうちょっとがんばれる」状態で過ごさせるようにしましょう。
まとめ
中学受験をお考えのご家庭向けに塾に通わずに中学受験対策をする方法や環境づくりの仕方を紹介しました。
中学受験において、塾なしで家庭学習を成功させるためには、親子のコミュニケーションと協力が欠かせません。計画的な勉強と適切な学習環境の整備を通じて、親子で共に成長し、受験に臨む準備を整えましょう。
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