中学生向けに、理科の定期テスト対策用の一問一答問題をまとめました。
今回は中1範囲の「水溶液の性質」です。溶質、溶媒、溶液の違いや質量とは。また、濃度や質量を求める計算問題を用意しました。
計算練習をくりかえして、ぜひ定期テストで高得点をねらいましょう!
※関連記事:中学理科の計算問題
※関連記事:【高校入試】理科でよく出る問題の一問一答
【下記は難関高校受験に強いZ会のHPへのリンクです。リンク先で資料請求ができます。】
Z会 中学生コースの案内
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
(1)液体にとけている物質のことを何というか。
(2)水など、溶質をとかしている液体のことを何というか。
(3)溶質が溶媒にとけている液体のことを何というか。
(4)溶媒が水である溶液を何というか。
(5)物質を水にとかして長い時間放置すると、粒子はどのように広がるか。
ア:底のほうに粒子がかたまる イ:上のほうに粒子がかたまる ウ:粒子が一様に広がる
(6)青い硫酸銅を水に入れて長い時間放置すると、どのような変化がみられるか。
ア:底のほうが青くなる イ:上のほうが青くなる ウ:全体が青くなる
(7)物質を水にとかすと粒子が一様に広がるのは、粒子と粒子の間に何が入り込んでくるからか。
(8)溶質を限度までとかした状態を何というか。
(9)飽和した水溶液を何というか。
(10)物質を飽和状態まで水にとかすとき、とける物質の質量は物質の種類によって(変わる/ 変わらない)。
(11)ろ紙などを使って、液体や気体から不純物をとりのぞくことを何というか。
(12)純粋な物質で氷のように固まっているものを何というか。
(13)物質をいったん水などの溶媒にとかした後に、再び結晶として取り出すことを何というか。
(14)空気や海水など、複数の物質が混ざり合っているものを何というか。
(15)水や酸素など、1種類の物質からできているものを何というか。
(16)食塩、エタノール、水、酸素のなかで、①純物質、②混合物をそれぞれすべて選んでください。
(1)溶質
(2)溶媒
(3)溶液
(4)水溶液
(5)ウ
(6)ウ
(7)水
(8)飽和
(9)飽和水溶液
(10)変わる
(11)ろ過
(12)結晶
(13)再結晶
(14)混合物
(15)純物質
(16)①食塩・水・酸素、②エタノール
(1)水450gに50gの食塩をとかしたときの食塩水の濃度は何%ですか。
(2)100gの水に10gの砂糖をとかしました。この砂糖水の質量は何gですか。
(3)70gの水に10gの食塩を溶かしました。この食塩水の濃度は何%ですか。
(4)540gの水に60gの砂糖を溶かしました。この砂糖水の濃度は何%ですか。
(5)340gの水に60gの塩化ナトリウムを溶かしました。この塩化カリウム水溶液の濃度は何%ですか。
(6)85gの水に15gの砂糖をとかしたコップAと、40gの水に10gの砂糖をとかしたコップBがあります。どちらのコップのほうが濃度は高いですか。
(7)200gの水に50gの砂糖をくわえた砂糖水Aに300gの砂糖水Bをまぜて20%の砂糖水Cをつくりました。砂糖水Bには何gの砂糖が入っていましたか。
(8)50gの水に150gの砂糖を入れたところ、砂糖が一部とけ残った。そこで、さらに水を50g足したところ、砂糖はすべてとけた。このとき、砂糖水の濃度は何%ですか。
(9)以下の表は、硝酸カリウムと塩化ナトリウムの溶解度を示したものです。
水の温度(℃) | 硝酸カリウム(g) | 塩化ナトリウム(g) |
0 | 13 | 35 |
10 | 22 | 35 |
20 | 32 | 35 |
40 | 64 | 36 |
60 | 110 | 37 |
①20℃のとき、水により多くとけるのは硝酸カリウムと塩化ナトリウムのどちらですか。
②温度によって水にとける量が大きく変わるのは硝酸カリウムと塩化ナトリウムのどちらですか。
③硝酸カリウムを60℃の水100gにとけるだけとかして飽和水溶液をつくりました。この飽和水溶液を10℃まで冷やすと、何gの硝酸カリウムが結晶として出てきますか。
(10)下の表は、2種類の物質について100gの水にとける質量を表したものです。
水の温度 | 物質A(g) | 物質B(g) |
0 | 8 | 36 |
10 | 10 | 36 |
20 | 15 | 36 |
40 | 30 | 37 |
60 | 60 | 38 |
①10℃の水100gにより多くとける物質はAとBのどちらですか。
②20℃の水50gに物質Aを20g入れてよくかき混ぜたところ、とけ残りが出た。何gとけ残ったか。
③60℃の水100gの入ったビーカーを2つ用意し、物質A、Bをそれぞれとけるだけとかした。その後、これらの水溶液の温度を10℃までさげたところ、より多くの結晶を取り出せるのは物質Aと物質Bのどちらか。
④③のとき、取り出せる結晶は約何gか。
(1)10%
50g÷(50g+450g)×100
(2)110g
10g+100g
(3)12.5%
10g÷(10+70)×100
(4)10%
60g÷(60g+540g)×100
(5)15%
60g÷(60g+340g)×100
(6)コップB
コップA: 15g÷(15g+85g)×100=15%
コップB: 10g÷(10g+40g)×100=20%
(7)50g
砂糖水Cに入っている砂糖: (200g+300g)×20%=100g
砂糖水Aには50gの砂糖が入っていたので、砂糖水Bの砂糖は100g-50g=50g
(8)25%
水を加えたあとの砂糖水:50g÷(50g+150g+50g)×100
(9)
①塩化ナトリウム
②硝酸カリウム
③88g
表より、60℃の水100gに硝酸カリウムは110gとける。10℃では22g。
110g-22g=88gが結晶になる。
(10)
①物質B
②12.5g
物質Aは20℃の水100gに15gまでとける。水の量を半分の50gにするととける量も半分になるので、7.5gとける。
20g-7.5g=12.5g
③物質A
60℃の水100gにとける量は、物質Aが60gで物質Bが38g。10℃だと物質Aが10g、物質Bが36g。
物質Aの結晶:60g-10g=50g
物質Bの結晶:38g-36g=2g
④50g
理科は単元ごとに分かれているため、どうしても苦手単元が生まれやすいです。
覚えられない、計算問題が苦手など、人によって得意・不得意はさまざまです。
そこで、理科のテスト勉強をどうすれば良いかを簡潔に紹介します。
※関連記事:中学理科の勉強方法
まず、教科書や参考書を使って単元ごとにしっかり理解しましょう。
理科は1つの知識や解き方をいくつもの単元で使えるわけではありません。「前回のテストで高得点だったから今回のテストも大丈夫!」と思っていると失敗しがちです。
単元ごとにしっかり理解しておきましょう。
いくら理解を深めても、アウトプットしないと記憶には定着しづらいです。
単元を理解できたら、すぐに市販問題集や学校のワークを使って演習しましょう。
学校の授業を受けたらその日のうちに教科書を読みなおし、問題集で演習するのが理科で高得点を取るコツです。
問題を解いたらすぐに答え合わせをしましょう。
覚えきれていなかった用語や知識があれば、すぐ覚えなおし、その問題を解きなおします。
繰り返し正解することで記憶に定着しやすくなります。
理科は実験の問題がよく出てきます。単元ごとに代表的な実験がありますので、それぞれの実験で「目的」「手順」「結果」「考察」まで覚えておくと便利です。
テストではこの4つのいずれか(もしくはすべて)が問題になります。
覚えておくだけで正解できます。
80点以上を取りたい人は記述問題の演習もしましょう。
理科でよく出てくる記述問題も、前述のような実験問題です。ここでも、「目的」「手順」「結果」「考察」を覚えておくと正解しやすくなります。
記述問題では、問題と自身の解答がずれていないか確かめましょう。
原因を聞かれているのに結果を書いていると大きく減点されます。
問題の問われ方によって解答の文末の書き方は決まっています。
理科では特に「なぜ?」「何のため?」を聞く記述問題が多いです。
文末を「~(だ)から」「~(の)ため」とするのを忘れないようにしてください。
これだけで2-3点拾えます。
前述のように、理科は得意/不得意が単元ごとに分かれやすいです。
苦手単元は中3になって高校受験勉強をはじめると大きな障壁になります。
逆に、苦手単元を1つも残さずに中3を迎えられれば、受験対策でかなり有利になります。
学校の授業を受けて問題集を解き、「この単元難しいかも」と感じたら、すぐ苦手克服に乗り出しましょう。
いつもより復習の頻度を増やす、解説のくわしい参考書を併用するなどすれば克服しやすいです。
最後に、中学理科のおすすめの問題集・参考書を紹介します。
1冊目に紹介するのは「ひとつひとつわかりやすく。」のシリーズです。
この問題集は基礎的な内容に特化しています。
解説はイラスト多めで視覚的に分かりやすく、理科に苦手意識の強い人でもスムーズに勉強に入れます。
学年ごとに分かれているので、高校入試対策で必要な単元の入っているものだけ利用するのにも便利です。
演習問題は少ないので、学校のワークなどで補うと良いでしょう。
出版社:学研プラス
2冊目は「標準問題集」のシリーズです。
解説はややシンプルですが、問題の質の高さで定評があります。
しっかりと理解して解く問題が多く、着実にレベルアップできます。
丸暗記に頼ってなかなか点数が伸び悩んでいる人に特におすすめです。中1~中3まで学年ごとに分かれています。
出版社:受験研究社
3冊目は「自由自在」です。流行の浮き沈みの多い問題集のなかで、数十年前から一貫して人気のあるシリーズです。
解説が分かりやすく、問題量も豊富です。基礎から難問まで幅広い問題が掲載されているので、理科が苦手な人から難関高校志望者まで使えます。
出版社:受験研究社
最後に紹介するには「面白いほどわかる」のシリーズです。
教科書以上に解説がくわしく、たくさんの図版を使って臨場感ある解説で理解が深まります。
これ1冊で中学3年間を網羅しています。
出版社:KADOKAWA
いかがでしょうか。
中学理科の水溶液の性質の問題をまとめました。溶質、溶媒、質量の意味や結晶と再結晶の違い、混合物と純物質の違いなどを一問一答にしています。
また、この範囲は水溶液の濃度や取り出す結晶の重さなどを求める計算問題が良く出てきます。水溶液の計算問題も載せているので、何度か練習して得意にしておきましょう!
※関連記事:【中1理科の一問一答問題】気体の性質(酸素などの発生の仕方・集め方、酸性・アルカリ性の見分け方など)
※関連記事:【中1理科の一問一答問題】物質の状態変化(固体・液体・気体):体積・質量・密度の問題など
【下記は難関高校受験に強いZ会のHPへのリンクです。リンク先で資料請求ができます。】
Z会 中学生コースの案内
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
This website uses cookies.