「英検®2級を受けるから対策方法を知りたい」
「学校の勉強もあるから、効率よく合格を取れる対策がしたい」
「入試が近いから、次の試験で確実に合格を取りたい」
こういうご希望をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
準2級があれば中学入試・高校入試でも優遇されますし、大学入試でも利用できます。
2級は準2級よりも大きく難易度があがりますから、効率よく対策したいと思っている人は多いです。
そこで、英検®2級を目指される方に向けて、
- 英検®2級の一次試験(リーディング・ライティング・リスニング)の出題傾向と対策方法
- 英単語や英文法の覚え方
を例文付きで、詳しく解説します。この記事1つで一次試験の対策方法は完璧になるはずです。
※英検®2級の対策問題集は下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:英検2級の問題集
※ほかの級の対策方法を下記の記事で詳しく解説しています。
英検®2級の二次試験対策の仕方と当日の流れ
英検®準2級のレベルと一次試験対策の仕方
英検®準2級の二次試験対策の仕方と当日の流れ
英検®3級のレベルと一次試験の対策の仕方
英検®3級の二次試験対策の仕方と当日の流れ
英検®4級のレベルと大問別対策の仕方
英検®5級のレベルと大問別対策の仕方
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60分500円の英会話スクール【ワンコイングリッシュ】英検®とは何か
英検®の正式名称は「実用英語技能検定」で、国内最大級の英語資格試験です。公益財団法人の「日本英語検定協会」が主催し、文部科学省が後援しています。
英語の試験を受けて合格したら受験者の英語技能の証明書が発行されます。この証明書は生涯有効で、履歴書にも書けますし、中学入試・高校入試・大学入試にも使えることが多いです。
試験は年に3回あり、試験会場は全国にあります。学校で受けることも可能で、総志願者数は250万人を超えています。
ほかの英語資格検定(TOEIC、TOEFLなど)が留学やビジネスなど限定された範囲の英語試験なのに対して、英検®の試験範囲は幅広く、日常生活から大学やビジネスまで多岐にわたります。
合格すると認定される級があり、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つです。
受験者は自分のレベルに合いそうな級を自分で選んで申し込みます。5級を飛ばして4級から受けることも可能です。
英検®の試験日程
英検®は年3回、毎年同じ時期に開催されています。個人で申し込む際の試験日程を下記の表にまとめています。
受付期間 | 1次 | 2次 | |
第1回 | 3月15日~5月2日 (書店は4月19日締切) | 6月2日(日)本会場 | (A日程)7月7日(日) (B日程)7月14日(日) |
第2回 | 7月1日~9月6日 (書店は8月30日締切) | 10月6日(日)本会場 | (A日程)11月10日(日) (B日程)11月17日(日) |
第3回 | 11月1日~12月16日 (書店は12月6日締切) | 2025年1月26日(日)本会場 | (A日程)2025年3月2日(日) (B日程)2025年3月9日(日) |
英検®の評価方法
英検は4技能を測るテストです。
一次試験でリーディング・ライティング・リスニングの3技能を測り、それにパスした人のスピーキング技能を二次試験で測ります。
各級で測定される技能は下記のとおりです。
・1級~3級:リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能
・4級と5級:リーディング・リスニングの2技能
※4級・5級は、受験者自身のパソコン・スマホ・タブレットなどの端末でスピーキングテスト(録音方式)を受けられます。合否には関係しません。
4技能すべて必要な試験
英検の大きな特徴として、話す・聞く・読む・書くの4技能すべて求められる試験であるという点が挙げられます。どれか1つが極端に苦手だと合格するのがむずかしいです。
2015年以前はライティングやリスニングが苦手でも、リーディングでがんばれば合格しやすい試験でした。例えば、ライティングが0点でもリーディングとリスニングが満点なら準1級の一次試験は合格でした。
ところが2016年から技能ごとの配点が同じになったため、特定の技能の点数で合格を取るのはかなり困難になっています。
また、配点も統計処理されて決められるため、試験回ごとに代わります。30問中27問正解したから9割の得点になる、というわけではないのです。
英検®2級のレベルと合格点
英検®の全体像がわかったところで、
「英検®2級のレベル」と「合格するにはどれくらいの点数が必要なのか」確認します。
英検®2級のレベル
日本英語検定協会によると、2級のレベルは「高校卒業程度」(高校3年生程度)です。
日常生活の枠をこえて、社会生活の話題も出題されます。
また、審査領域は下記のように公表されています。
読む:社会性のある内容の文章を理解することができる。
日本英語検定協会-各級の審査基準より引用
聞く:社会性のある内容を理解することができる。
話す:社会性のある話題についてやりとりすることができる。
書く:社会性のある話題について書くことができる。
英検®2級では、「社会的な話題について英語を使えるレベル」が必要になります。
英検®2級の入試利用
英検®2級は中学入試・高校入試・大学入試すべてで利用できます。
入試利用の概要を説明します。
中学入試の英語利用
中学受験では英検®をはじめとした英語資格を入試に利用できます。
利用方法は下記の3パターンです。
- 受験資格を得られる
- 加点される
- 英語で受験できる
中学入試では英検®5級から利用できます。小学生なので、準2級以上(高校中級程度)を所持している子がそもそも非常に少ないです。
なかでも2級はトップクラスです。
英語教育に力を入れている学校はもちろん、難関校の英語入試も余裕を持って解けます。
中学入試で英語利用をお考えの方は、志望校の英語利用状況を募集要項から確認しておきましょう。
※関連記事:英語利用できる私立中学を下記の記事で紹介しています。
英語利用できる東京の私立中学
英語利用できる神奈川、埼玉、千葉の私立中学
英語利用できる関西の私立中学
高校入試の英検®優遇制度
英検®2級は高校卒業程度です。高校入試では英語科目を満点扱いされるなど、かなり優遇されます。
具体的には3点であります。
- 内申点に加点
- 当日の入試点数に加点
- 併願で優遇
入試のライバルは中学3年生ですから、英語力は英検®3級までにとどまる子がほとんどです(文部科学省「令和3年度公立中学校における英語教育実施状況調査」)。
中学2年生までに2級を取得していれば、
3年生になったときは英語の入試勉強に回す時間を数学などほかの科目に回すことも可能です。
英検®を取得しておくことで、英語だけでなくほかの科目も含めて高校入試を有利に持っていけるのです。
※関連記事:高校受験で使える英検®優遇措置
大学受験の英語利用
大学受験でも英検®2級は有効です。具体的には、
- 入試得点に加点
- 出願資格の取得
の2点です。
・国立大学62校(京都大学・一橋大学・九州大学など)
・公立大学40校(国際教養大学や大阪公立大学など)
・私立大学379校(早稲田大学、上智大学など)
といった全国480大学以上で英語利用できます(日本英語検定協会より)。
高1、高2のうちに各大学HPでチェックしておきましょう。
英検®2級の合格点
では、2級に合格するにはどれくらいの点数を取ればいいのか確認します。
合格点は日本英語検定協会が公表しています。
満点 | 合格点 | |
一次試験 | 1950点 | 1520点 |
二次試験 | 650点 | 460点 |
2級に合格するには、一次試験・二次試験あわせて7割以上の得点が必要です。
一次試験では77.9%という高得点が求められます。
準2級の一次試験は73.4%が合格ラインでしたから、試験範囲が広がり、なおかつ合格ラインが上がっています。
英検®2級の範囲
英検®2級で出題される範囲はどれくらいなのか確認します。
英検®2級合格に必要な英単語数
2級の合格には4500語程度必要とされています。
準2級の必要単語数が3300語ですから、さらに1200語も必要です。
これだけの数になると暗記が大変です。ほかの勉強もありますので、効率よく・確実に覚えられる暗記方法を工夫する必要があります。
1語1語丸暗記するよりも、語源から覚えるようにすると効率的です。
英検®2級の文法の一覧と例文
前述のように、2級で出題されるのは高校3年生程度です。中学・高校で習う英文法すべてが出題範囲です。
2級から登場する文法を一覧にしました。
それぞれ例文もつけましたので、参考にしてください。
文法 | ポイント | 例文 |
動名詞・不定詞を目的語に取る動詞 | ・動名詞だけ・不定詞だけを目的語に取る動詞を区別 ・動名詞と不定詞で意味がかわる動詞 | 【動名詞だけ(mind, finish, admitなど)】 She didn’t mind playing tennis on a rainy day. (彼女は雨の日にテニスをするのを嫌がっていなかった。) 【不定詞だけ(agree, fail, pretendなど)】 She agreed to play tennis on a rainy day. (彼女は雨の日にテニスをすることに同意した。) 【意味が変わる(forget, remember, tryなど)】 She forgot to play tennis yesterday. (昨日、彼女はテニスをすることを忘れていた。) She forgot playing tennis yesterday. (昨日、彼女はテニスをしたことを忘れていた。) |
使役動詞 | Let<have=get<make | She made him play tennis yesterday. (昨日、彼女は彼にテニスを強制した。) She got him to play tennis yesterday. (昨日、彼女は彼にテニスをさせた。) |
分詞構文 | 現在分詞・過去分詞の訳し方・書き換え | 【現在分詞】 When she plays tennis, she looks happy. =Playing tennis, she looks happy. (テニスをしているとき、彼女はうれしそうだ。) 【過去分詞】 When she is seen from the classroom, she always plays tennis in the schoolyard. =Seen from the classroom, she always plays tennis in the schoolyard. (教室からみると、彼女はいつも校庭でテニスをしている。) |
熟語 | (暗記で対応) | She did the tennis practice program all over again from the beginning. (彼女は、テニスの練習プログラムを最初からやり直した。) |
英検®2級一次試験の出題傾向と対策方法
前述のように、2級は一次試験でリーディング・ライティング・リスニングがあり、二次試験でスピーキングがあります。
日本英語検定協会によると、2級の出題内容は下記画像のようになっています。
■リーディング・ライティング(85分) | ||||
形式・課題 | 形式・課題の詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
短文の語句空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 20 | 短文 会話文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
長文の語句空所補充 | パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補充。 | 6 | 説明文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
長文の内容一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 12 | Eメール 説明文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
英作文 | 質問に対する回答を英文で書く。 | 1 | (問題文なし) | 記述式 |
■リスニング(25分) | ||||
形式・課題 | 形式・課題の詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
会話の内容一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数1回) | 15 | 会話文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
文の内容一致選択 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数1回) | 15 | 物語文 説明文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
それぞれの出題内容と対策方法を詳細にお伝えします。
2級の合格点・合格率
2級の一次試験合格には1520/1950点(77.9%)の得点が必要で、合格率は25%ほどとかなり低いです。4人に1人しか合格できない難易度のたかい試験です。
ちなみに準2級は35%でした。準2級よりもさらに難易度があがっています。
英検®2級はTOEICで換算してもスコア550-780点の間とされており(文部科学省「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」)、大学入試でいえばMARCHや関関同立レベルと言われています。
単語・文法・長文・英作すべてで、正確で実践的な力をつける必要があります。準2級に合格後、6か月~1年程度の勉強期間を見積もっておきましょう。
リーディング・ライティングの出題内容
リーディング・ライティングは下記のように4つの大問にわかれています。
- 大問1:短文の語句空所補充
- 大問2:長文の語句空所補充
- 大問3:長文の内容一致選択
- 大問4:英作文
準2級では大問4つでしたが、2級では大問3つに減ります。問題数は減りますが、長文問題数とライティングの字数が増えます。
この3つの大問に加えて、ライティング(英作文)が1題あります。
リーディング・ライティングの時間配分
リーディングとライティングの試験時間は85分、
リスニングの試験時間は25分です。
大問ごとに時間配分と解答のコツをお伝えします。
見直しの時間を5分残すようにします。思ったより時間がかかってしまった場合に調整もできます。
また、次のリスニングが始まる前に問題用紙をみる時間にもあてましょう。
リーディングの対策方法
リーディングの対策方法を大問ごとにお伝えします。前述のように、リーディングは大問が3つあります。
※関連記事:英検2級リスニングのコツ
「大問1:短文の語句空所補充」のコツ
問題数は20問あり、大学入試レベルの英文法や熟語の知識を問う問題が中心です。
大問1で7割(14/20問)正解できるレベルであれば、英検®2級に合格できる知識がそなわっているとみて大丈夫です。
5割以下(10/20問正解)になってしまう人は、単語・文法の知識をつけることを優先させるほうが2級合格に早く近づけます。
下記の手順で解きます。
- 短文を良い/悪いのイメージに分ける
- 選択肢をみて、イメージに近いものを選ぶ
- 空欄に入れてみて、話の流れを確認する
大問1の問題を見ていきましょう。
まず、短文の内容をつかみましょう。
Considering that Keiko has only been studying English for six months, she gave a ( ) good English presentation at yesterday’s contest. She got a second prize.
(英語の勉強を6か月しかしていないことを踏まえると、昨日のコンテストで、Keikoは( )良い英語のプレゼンをした。2位だった。)
( )に入る単語を選ぶ問題です。
文が長いうえに短文は唐突ですから、大まかなイメージからつかむようにしましょう。
「良い/悪い」のどちらかのイメージに分けます。
上記の問題例だと、「コンテストで2位だった」「プレゼンがgoodだった」と書いています。
「良いイメージ」にわけておきましょう。
つづいて、選択肢をみて「良いイメージの単語」を探します。
「1. remarkably」(いちじるしく)が合いそうです。
一応、「3. suddenly」(突然)も候補に入れておきましょう。
どちらも短文の( )に入れてみて、話の流れが自然なほうを選びます。
すると、「プレゼンが(いちじるしく)良かった」のほうがしっくりきますので、「1. remarkably」が正解だとわかります。
大問1は1問30秒以内に解いておきたいです。大まかなイメージをつかんで、素早く正解の選択肢を選ぶようにしましょう。
そのためには、単語を「意味」で覚えるだけでなく、「語感(ニュアンス)」もつかむようにするのがおすすめです。
「大問2:長文の語句空所補充」のコツ
リーディングの大問2は6問あります。長文1つにつき、空所が3か所あります。
4級から長文の空所補充問題は毎回出題されています。空所の前後1-2文を読めば解答がわかる問題ばかりでした。
2級でもこのテクニックは有効ですが頼りすぎず、「何が書かれているか」を読み取るように心がけましょう。
まず、長文のタイトルを確認します。
「Trouble at Sea」というタイトルです。海の問題についてです。海をイメージしておきましょう。
下記のようなイメージです。↓↓↓
このような具体的なイメージを頭に思い浮かべながら文章を読むと、細かなニュアンスをつかめるようになり、話の流れを予測しやすくなります。
つづいて、空所の前後1-2文を読みます。まず(21)から読んでみましょう。
「ゴミの大半は土中に埋められているが、大量のゴミが( )。The International Union for Conservation of Natureによると、1400万トン以上のプラスチックゴミが毎年海に行く。」
という内容です。環境破壊についてですね。
文の流れからすれば、(21)の空所は「ゴミが海に捨てられている」という内容かなと予想がつきます。
(21)の設問を確認しましょう。
4つの選択肢を1つ1つ空所に入れて前後を読んでみます。
「1. 大量のゴミが(完全に消える)。プラスチックゴミが海に行く。」
「2. 大量のゴミが(どこかに漂流している)。プラスチックゴミが海に行く。」
「3. 大量のゴミが(チャリティに出される)。プラスチックゴミが海に行く。」
「4. 大量のゴミが(再利用される)。プラスチックゴミが海に行く。」
空所の後に「プラスチックゴミが海に行く」と続くので、「2. end up elsewhere」が入るとわかります。
選択肢をみる前に答えを予想していると、「どれが合いそうか」をスムーズに判断できます。
英検は時間制限がなかなか厳しいので、急いで答えを出す必要があります。
ですが、ただ急ぐだけだと間違いが多発します。
そこで、このような「早く適切に解答を選択するテクニック」を使うようにするのです。
同じ手順で(22)(23)も解きます。
(22)の前後の文意は下記のとおりです。
「プラスチックの破片が問題になる。動物はよく( )する。最近の調査で、魚類の2/3、海鳥類の90%が海に浮かぶプラスチックの破片を誤って食べてしまう。」
「食べる」という記述につながる選択肢を(22)から選べばいいですね。
(23)は、
「こうした問題を人々に啓発している。( )、人々はプラスチックを投げ捨てつづけ、海洋のプラスチックは増えつづけている。」
とありますから「ゴミを捨てないで」と言っているのに捨てているという「逆接の語句」を選択肢から選べばいいはずです。
(22)(23)の選択肢をみてみましょう。
(22)は「3. see these as food」(これらを食べ物だと思ってしまう)が予想した解答にピッタリです。これが正解だとわかります。
(23)は「逆接」の語句を探すので、「1. In spite of this」(これにも関わらず)がよさそうです。
こちらも予想したとおりです。
選んだ選択肢を空所に入れて読んでみましょう。
(22)「プラスチックの破片が問題になる。動物はよく(これらを食べ物だと思ってしまう)。最近の調査で、魚類の2/3、海鳥類の90%が海に浮かぶプラスチックの破片を誤って食べてしまう。」
(23) 「こうした問題を人々に啓発している。(これにも関わらず)、人々はプラスチックを投げ捨てつづけ、海洋のプラスチックは増えつづけている。」
どちらも話の流れがスムーズですね。予想どおりの解答で大丈夫だったようです。
仮に、空所に入る語句の予想にあう選択肢がなくても、消去法で2つに絞ってどちらも入れて読んでみたら判別しやすくなります。
大問2の解答手順をまとめると、下記のようになります。
- タイトルから文章のイメージをつかむ
- 空所の前後1-2文を読む
- 空所に入る語句のニュアンスを予想する
- 予想に合う選択肢を選ぶ
(予想と違っていれば消去法で選択肢を2つに絞る) - 空所に入れてみて話の流れを確認する
(23)は「逆接」という話の展開を左右する接続語を選ぶようにしました。
このように、「話の流れを追うこと」と「長文解答テクニック」を両方組み合わせるとかなり解きやすくなります。
「大問3:長文の内容一致選択」のコツ
リーディングの大問3は長文3題で設問が12問あります。
時間をかければ解ける範囲ですから、30分かけてしっかり点数を稼いでおきましょう。
大問3の問題を見ていきましょう。
まずメールの送信者(From)と受信者(To)、タイトル(Subject)を確認します。
この問題ではMichaelからテレビ局のお客様相談室(Television Depot Customer Service)にZX950 LCD TVというテレビについてのメールだとわかります。
確認できたら、設問をみましょう。
設問をみると、「長文から何を探せばいいのか」がわかります。
この長文だと、下記の3点です。
(27)「Michaelは自分が購入したテレビについて言っていること」
(What is the one thing that Michael Green says about the TV that he bought?)
(28)「Michaelが言うテレビの故障について」
(What problem does Michael Green say the TV has?)
(29)「Michaelはお客様相談室にどうしてほしいと思っているか」
(Michael Green hopes the customer service representative will)
探す内容がわかれば長文に戻ります。段落が3つあります。
このタイプの問題は、設問の順番と長文内で解答の書かれている場所が同じです。段落が3つで設問も3つですから、
第1段落に(27)の答え、
第2段落に(28)の答え、
第3段落に(29)の答えがある確率が非常に高いです。
本文に戻って解答が書かれている箇所を探します。
(27)は「ネットで良いレビューをみた」、
(28)は「テレビの音量が調節できない」、
(29)は「数日以内に故障を直してほしい」
と書かれている箇所が本文にあります。
その内容に合う選択肢を選んで解答終了です。「読む」だけでなく「探す」と早く答えが見つかります。
解答手順をおさらいします。
- メールの送信者(From)と受信者(To)、タイトル(Subject)を確認する
- 設問をみて「探す内容」を確認する
- 設問順に各段落から答えを探す
大問3も、「話の流れをみる」と「解答を探す箇所を特定するテクニック」の両方を組み合わせました。
英検®2級は読解と解答テクニックの両方を用いることが大切です。
ライティングの対策方法
ライティングは1問です。形式も解答の仕方も毎回同じです。
- トピックが提示される
- トピックに80-100語の英語で回答する
- 自分の考えと、理由2つ、理由の根拠も2つ書く
- 定型表現を使う
- 本当のことでなくてもいい(書きやすい内容を書く)
書く構成と順番が決まっているので、それに沿って定型表現を使って書きます。
実際の問題をみながら解説します。
まず、トピックを確認します。真ん中やや下に書かれています。
Some people say that Japan should accept more people from other countries to work in Japan. Do you agree with this opinion?
(日本は外国人労働者をもっと受け入れるほうがいいという意見があります。あなたは賛成ですか。)
このトピックに対する解答を書きます。
「構成」と「書く順番」は下記のようになります。
1. 主張「賛成か反対か」
2. 理由①「まず1つ目の理由は~」
3. 理由①の根拠「なぜなら~」
4. 理由②「2つ目の理由は~」
5. 理由②の根拠「なぜなら~」
6. 再主張「それゆえ~」
どのトピックでもこの6つの構成・書く順番で解答します。
自分の意見は賛成・反対どちらでも大丈夫です。定型表現があるので、その定型表現どおりに書きます。
解答例をみてみましょう。赤字部分が定型表現です。
<主張>I agree that Japan should accept more people from other countries to work in Japan.
(日本はもっと多くの外国人労働者を受け入れるべきだという意見に賛成です。)
※I agree with~かI disagree with~で書き始め、TOPICをほぼ丸写しします
<理由①>First, in this aging society, it is necessary to increase the working-age population.(まず、高齢社会では労働人口の増加は欠かせません。)
〈具体例・根拠①〉This is especially important for( For example,) workplaces that need many workers, such as construction sites and nursing homes.
(特に(例えば、)建設現場や介護施設などたくさんの労働者が必要な職場に重要です。)
<理由②>Second, accepting people from abroad will bring new ideas to Japanese society.
(次に、学習内容の解説を動画で見られます。)
〈具体例・根拠②〉By exchanging opinions with people who have different culture and customs, people will be able to make something new and creative.
(異なる文化や習慣を持つ人と意見を交換すれば、人は新しくて創造的なものを作り出すことができます。)
〈再主張〉Therefore, I think accepting more foreign workers would be a good idea for Japan.
(それゆえ、私は外国人労働者の受け入れは日本にとって良いアイデアだと考えます。)
日本語は理由を先に書いて、結論や主張を後ろに持ってくる傾向があります。「主張を先に書く」というのを覚えておきましょう。
この例では「Yes」で解答していますが、「No」でも大丈夫です。
書く順番や定型表現は同じで、「I agree with~/disagree with~.」で自分の意見を主張し、その理由2つを「First,」「Second,」で書きだします。
理由の具体例やさらなる根拠をそれぞれもう1文付け加えます。あまり詳しく書くと字数が大きくオーバーしてしまうので、簡潔に書くようにしましょう。
また、減点を少しでも減らすため、「間違えずに書ける単語と文法で書くこと」が大切です。
できるだけ中学英文法などの易しい文法だけで書くようにします。
リスニングの対策方法
つづいて、リスニングの対策方法を説明します。
リスニングは大問2つにわかれています。問題数は15問ずつです。
- 大問1:会話の内容一致選択
- 大問2:文の内容一致選択
放送は1回ずつしか流れません。
解答のコツを1つ1つ説明します。
「大問1:会話の内容一致選択」のコツ
リスニングの大問1は15問あります。男女の会話を聞き、その会話内容にふさわしい選択肢を選びます。
選択肢は問題用紙に印刷されているので、
何を聞き取ればいいかを確認しておきましょう。
放送の流れは下記のようになります。
①1人目の発言が流れる
②2人目の発言が流れる
③1人目の発言が流れる(2回目)
④2人目の発言が流れる(2回目)
⑤質問が流れる
下記の手順で解答すると正解しやすくなります。
- 放送が流れる前に選択肢を読んで状況をイメージする
- 質問内容を予想する
- 放送を聞き、予想した質問内容の答えを聞き取る
- 解答を選ぶ
実際の問題をみながら解説します。
1回目の放送が流れる前にまず、解答の選択肢をみます。
選択肢から会話内容を想像できる場合があります。
「1. 地図をなくした。」
「2. 疲れてもう歩けない。」
「3. 友だちの家を見つけられない。」
「4. 近所の人が好きじゃない。」
彼女は道に迷って歩き疲れているかもしれません。
まず、この状況をイメージしてみましょう。
こんな感じです。↓↓↓
女性が道に迷って困っている様子を具体的にイメージしましょう。
リーディングの項でもお伝えしたように、具体的にイメージしておくと展開を予想しやすくなります。
次に、質問内容を予想します。
選択肢をよくみると、「どうしているか」「どうなっているか」を説明する内容ばかりです。
「彼女はどうしたのですか?」みたいな質問をされるかもしれません。放送ではその点を聞き取るようにしてみましょう。
実際の放送原稿は以下の内容でした。
1人目(女性):
Excuse me, I’m looking for Cherry Avenue. Is it near here?
(すみません、Cherry Avenueを探しているんですが、ここから近いですか?)
2人目(男性):
Actually, it’s pretty far away. Is that a map you’re looking at?
(ああ…すごく遠いですよ。あなたが見ているのは地図ですか?)
1人目(2回目):
Yes, my friend drew me a map to his new house, but I’m having trouble following it.
(そうです。友だちが新しい家までの地図を書いてくれたのですが、うまくたどれなくて。)
2人目(2回目):
I can tell he doesn’t know this part of town very well. His map is all wrong.
(友人は町のこの辺りはよく知らないみたいだね。地図が完全に間違ってるよ。)
質問:
What is the woman’s problem?
(この女性はどのような問題を抱えていますか?)
予想どおり、女性が道に迷っています。友人の新居に行く途中で道に迷ったと言っています。
答えは、「3. 友だちの家を見つけられない。」ですね。
なお、1-2語の単語から解答を推測しようとする方法が3級くらいまでは有効でした。
2級はむしろ間違いやすくなるようにできています。
「1. 地図をなくした」は、男性も女性もmap(地図)と言っていましたから、思わず「1」を選択しそうになります。ですが内容が違います(地図をなくしてはいません)。
同様に、「2」の選択肢に「farther」という単語が入っています。男性の1回目の発言に「far away」とあり、発音が似ています。「2」を選択しそうになります。
また、「4」の選択肢(「近所の人が嫌い」)は女性の2回目の発言にある「having trouble」の引っかけかと思われます。
このように、ちゃんと内容を聞き取ろうとしないと間違いを誘発する仕掛けが選択肢に散りばめられています。注意しましょう。
また、1問解き終えたら、すぐに次の問題の選択肢に目をとおしておきましょう。
「大問2:文の内容一致選択」のコツ
リスニングの大問2も問題数が15問あります。問題用紙に選択肢が印刷されています。
英文を聞き、その質問に対する適切な回答を4つの選択肢から選びます。
下記の手順で解答すると正解しやすくなります。
- 放送が流れる前に選択肢をみて状況をイメージする
- 質問内容を予想する
- 予想した質問内容を聞き取ろうとする
- 聞き取った内容にあう選択肢を選ぶ
- 次の問題の放送が流れる前に、選択肢を確認しておく
No. 16の選択肢をみてみると、下記のようになっています。
「1. 彼女には大きすぎる。」
「2. ガソリンの消費が激しすぎる。」
「3. 彼女は運転しやすい車がほしい。」
「4. 彼女はドアがもっとほしい。」
選択肢に「運転」「ガソリン」とあるので、女性が車を買おうとしているシーンかもしれません。
まず状況をイメージしましょう。
選択肢をよくみると、「どういう車が良いか」が並んでいます。
放送では、「彼女が欲しい車のタイプ」を聞き取るようにしてみましょう。
実際の放送原稿は以下の内容でした。
Vivian is thinking of selling her old car. It still works well and does not use a lot of gasoline, but it only has two doors. Vivian wants a bigger car with four doors so that he three children can get in and out more easily.
Q. Why is Vivian thinking of selling her old car?
(Vivianは中古の車を売ろうと考えています。まだ動くし、燃費も良いです。ですが、ドアが2つしかありません。Vivianは4ドアの大きいサイズの車が欲しいのです。3人の子どもたちが車の出入りをしやすくするためです。
Q. Vivianが車を売ろうと考えているのはなぜ?)
車の売却・購入を考えているシーンでした。Vivianは「4ドアの大きい車」を買いたがっています。
大問1同様に、聞こえてくる1-2単語に惑わされてしまうと、不正解の選択肢に引っ張られてしまいます。
選択肢「1」の「big」は、Vivianが「a bigger car」を欲しがっているという内容に合いません。
選択肢「2」の「uses too much gasoline(燃費が悪い)」は放送内の「(does not)use a lot of gasoline」という言い回しに引っ張られるかもしれません。ですが、内容が合いません。
「大問1の解き方」でもお伝えしたように、英検®2級のリスニングは「内容を聞き取ること」が第一です。
テクニックで選択肢を選ぼうとすると間違えてしまいますので、注意しましょう。
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過去問を使って対策
大問ごとの練習が終われば、最後は過去問を1回分ずつ解いてみましょう。
目的は3つあります。
- 時間配分の練習
- 集中力維持の練習
- 不得意範囲のあぶり出し
それぞれ説明します。
時間配分の練習
英検®は時間が限られています。
2級は一次試験で69問解きます。
問題数が多いので、1つの問題で詰まってしまうと時間がすぐになくなります。
大問が1つ終わるごとに時計をみて時間を確認しましょう。
リーディングの大問1なら10分以内に解きたいところですから、もし大問1が終わって12分経っていたら、大問2は急がないといけません。
- 事前に決めておいた時間内に解けているか
- 急いだほうがいいのか
などを、時計をみて考える練習をします。
英検®本番でも、時間が足りないことはよくあります。
そういうときに練習で時間配分に慣れていると、あわてずに対処できます。
集中力維持の練習
リーディングは問題を解くスピードを自分でコントロールできます。
ですがリスニングのパートは流れてくる放送にあわせて問題を解かないといけません。
リスニングは大問が2つしかありません。1問聞き取れなかったときに引きずってしまうと、その大問をまるまる失敗してしまいます。
「上手く聞けなかった…」と気になってしまう問題も出てきますが、次の問題に気持ちを切り替えましょう。
過去問を使って、1問ずつ集中して解く練習もしておきましょう。
不得意範囲のあぶり出しと対策
2級の一次試験はリーディング・ライティング・リスニングあわせて大問が6つあります。
- 長文の内容一致は得意だけど、ライティングは苦手
- 2人の会話を聞くリスニング問題は得意だけど、1人で話しているのを聞き取るのは苦手
など、人によって得意・不得意があります。
英検の採点方式が変わってから、「満遍なく正解を取れる人」が合格しやすくなっています。
不得意なタイプの問題を繰り返し練習して克服しましょう。
また、リーディングの大問1が20問中10問以下の正解になる場合、単語や文法の知識を申少しインプットしなおすほうがいいです。
知識をつければ、ほかのパートの点数もグっと上がってきます。
過去問を10回は解く
「自宅で勉強したときは解けるのに、試験の場になると解けない」
こういうこと、ありますよね。慣れた環境や慣れた方法じゃないと、人はなかなか実力を発揮しづらいです。
検定当日に実力を発揮できるようにするには、やはり問題になれる必要があります。
過去問を、時間を計って10回は解くようにしましょう。
同じ試験回のものを2回解いても大丈夫です。過去問は「何点取るか」よりも「解き慣れる」ほうが大切です。
英単語と英文法の勉強方法
英検®は出題内容が固定されているので、しっかり対策すれば得点を伸ばしやすい試験です。
前述の大問ごとの対策方法を繰り返しつつ、過去問演習で慣れておくと試験本番でも合格をあわてずに解答しやすくなります。
ただし、準2級にくらべて2級は難易度が急激にあがります。注意点と対策方法をお伝えします。
広く復習する
2級の範囲は「小学校5年生から高校3年生までの8年分」です。
覚える範囲がとても広いうえに、出題される文法のレベルも高いです。
不定詞・動名詞など、使い方がよく似ている文法もあります。
定期的に、複数単元をまとめて復習するようにしましょう。
複数の単元をまとめて復習すると、それぞれの文法の違いもわかりやすくなります。
単語と文法をきっちり覚えておく
英語の基本は「単語と文法」です。
前述のように2級の一次試験は合格点が77.9%です。合格するには正確な知識が必要です。
試験時間も限られているので、問題をみたらすぐに答えを選べるように、アウトプットをたくさんしておきましょう。
また、中学・高校の定期テストで出てくるような、「重箱の隅をつつく」ような引っかけ問題はあまり出ません。文意を正確に取ることを1番重視しましょう。
また、リスニングも「テクニックによる解答選び」ができる問題が減り、「会話の自然な流れ」をわかっているかどうかで判断する問題が増えています。
テクニックに頼り切らず、「英語の実力」をつける勉強も並行して進めましょう。
英訳・英作練習を週1する
2級のライティングは準2級同様に、書き方が決まっています。得点源にできる問題です。
英訳・英作練習を毎週するようにしましょう。
ライティングは「減点されない書き方」がポイントです。
- 定型表現を使う
- 簡単な英語で書く
上記の2点を意識して練習しましょう。練習しているうちに、「絶対正解だとわかる書き方・表現」を身に付けられます。
書き方がわからない表現や文法は、そのつど勉強すれば知識を補強できます。
問題集を3周以上して、「なじみのある英語表現」を増やすようにしましょう。
※関連記事:英検®準2級~1級のおすすめ問題集
リーディングの練習方法
英検®2級の長文は4題で1000字ほどあります。
リーディングで時間を節約できれば、ライティングに時間を回せるようになります。
しかも英検®の長文は比較的読みやすく、設問の難易度もやさしめです。早く正確に読む練習をしておくと、長文問題を得点源にできます。
長文の練習方法として、下記の3つがおすすめです。
- 日本語に訳さない
- 文の意味を前から取る
- 1分間120語を目標に時間をはかる
それぞれ説明します。
英語のまま理解する
長文を読むときは、和訳しないほうがスムーズに読めます。
高校入試までは、「後ろから訳す」という方法で英語長文を読む人が多いです。
日本語の語順と英語の語順はちがいますから、日本語に訳そうとすると最後まで読んでからまた戻らないといけなくなります。
この方法だと、読むのに時間がかかります。
和訳せずに、英語のまま読むようにしましょう。
英文の意味を前から取る
文の意味を前から順番にちょっとずつ取るようにすれば、英語のまま読めるようになります。
2022年度の大問3の一文を例にとって説明します。
I was unable to adjust the volume of the TV with the remote control.
(私はテレビの音量をリモコンで調節できませんでした。)
途中で文を区切ります。
I was unable to adjust / the volume of the TV / with the remote control.
(調節できなかった/ テレビの音量を/ リモコンで)
斜線を引いた箇所までで意味を取るようにします。キレイな日本語ではありませんが、意味は伝わります。
1分間120語を目標に時間をはかる
長文が4題で合計1000字。読むのと設問を解くのに同じ時間かかるとすると、
読むのに15分かかる人は設問を解くのにも15分かかります。合計30分です。
読むのが10分で終われば、設問を解くのも10分で終わります。合計20分で済みます。
和訳せずに前から意味を取る方法だと、1分間に120語以上で読めるようになります。長文を読むときに時間をはかって解くようにしましょう。
単語数を数えたいときは、下記の方法で大まかに単語数を数えられます。
- 3行分の単語数を数える
- 1行あたりの平均語数を計算する
- その長文の行数から大体の単語数を計算する
英検®2級対策におすすめの単語帳
英検®2級対策用の英単語帳を使えば、効率よく必要な英単語だけを暗記できます。
下記の英単語帳は英検®2級用の単語帳として定番です。
これを使って暗記に慣れておくと、この先も同じシリーズで英検®の勉強をしやすくなります。
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英単語の暗記に使えるアプリ
英単語はそのまま丸暗記してもいいのですが、アプリを使うと楽しく暗記できます。
英検®2級用のアプリを2つ紹介します。
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※ほかにも下記の記事でおすすめ問題集を紹介しています。
英検®対策のおすすめ問題集と出題傾向を解説します!(準2級、2級、準1級、1級)
まとめ
いかがでしょうか。
英検®は英語学習と入試の両方に役立ちます。
2級を取得しておくと中学入試での加点が大きくなりますし、中堅校なら英語入試を余裕を持って解けるだけの実力がついてきます。
慶應湘南藤沢のような難関校の問題も解けるようになります。
また、高校入試でも有利になります。英検®と高校入試は出題ポイントが似ていますが、高校入試のほうが、長文が長い傾向にあります。
英検®なら、それほど長い文章は出ません。
英検®資格を計画的に取得しておけば、英語の受験勉強の時間をほかの教科に回せるようになるというメリットもあります。
大学入試でも2級なら英語利用できる大学がたくさんあります。
英語は継続的に学習すればきちんと成果がでる勉強です。英検®という目標があるとモチベーションも保ちやすくなります。
2級目指して頑張ってください!
※関連記事:英検®2級の二次試験対策(スピーキング)の仕方と当日の流れを徹底解説!
※関連記事:中学・高校・大学入試の英検®優遇制度について下記の記事で紹介しています。
英語入試のある東京の私立中学一覧
英語入試のある神奈川、埼玉、千葉の私立中学一覧
英語入試のある関西の私立中学一覧
高校入試の英検®優遇制度の解説
大学入試の英検®優遇制度の解説
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※関連記事:中学生向けオススメの通信教育5社
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