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指定校推薦で落ちる理由とは?推薦をもらってから落ちないようにするためにできる対策を紹介

学校の懇談で頭を抱える先生と生徒 高校生勉強方法
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「指定校推薦をもらえたら絶対に合格できる?」
「指定校推薦をもらったのに落ちるのはどんな場合?」

このような質問を高3生から受けることがたびたびあります。

指定校推薦はほぼ100%合格できる推薦制度ですが、それでも推薦取り消しになる場合もあります。せっかくもらった推薦が取り消されると非常に困ります。急に受験対策をはじめても「時すでに遅し」です。

そんな困った事態にならないように、指定校推薦で落ちる例と、確実に合格を取るための対策方法を紹介します。

※関連記事:指定校推薦とは?校内選考の仕組みと、推薦をもらうための評定の上げ方

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指定校推薦で落ちる理由

指定校推薦は高校と大学の信頼関係から成り立つ推薦です。

  • 高校:この生徒なら〇〇大学に確実に入学して、入学後もしっかり勉強すると保証
  • 大学:確実に入学して大学でも勉学にはげむと信用

この信頼構造があるわけですから、指定校推薦をもらうとほぼ100%合格確定です。それでも「ほぼ」というのは、「落ちる場合」があるからです。

指定校推薦で合格できない理由をいくつかお伝えします。

必要書類を提出しなかった

指定校推薦をもらうと、志望理由書を書いて面接を受けます。そもそも志望理由書を書いて高校に提出しないと必要書類がそろいません。

志望理由書は600~800字以内で書くケースが多く、朝飯前に書ける量ではありません。どう書いていいかわからず、また志望理由をあまり思い浮かばずに困る高校生も珍しくありません。

面接で大失敗した

大学に行って面接を受けますが、面接で大失敗をしてしまうと合格をもらえない場合もあります。その例をいくつか紹介します。

面接官に暴言をはいた

面接官からは志望理由や大学でチャレンジしたいことなどを聞かれます。上手く答えられなかったり緊張したりして、「ちょっと静かにして!」などの暴言をつい吐いてしまわないよう気をつけましょう。

「貴大学には進学しません」と宣言した

指定校推薦は専願です。推薦をもらえば必ず進学しないといけません。面接で「〇〇大学には進学しません」と面接官に伝えてしまうと、当然ながら進学はできません。

推薦をもらうまでは「早く大学受験を終えたい」と思っていたのに、推薦をもらうと安心して「やっぱり他の大学に行きたい」という気持ちになる人もいます。迷わないように、事前によく考えてから推薦願を提出するようにしましょう。

面接をすっぽかした

予定していた面接に行かなかった(忘れていた)ら、やはり合格は難しくなります。

事故やトラブルで予定時間に行けない場合は大学側と所属高校に必ず連絡を入れましょう

刑事事件を起こした

窃盗・暴行など刑事事件を起こすと合格が取り消しになる場合があります。大学側としてもそのようなリスクのある学生を受け入れることはできません。

そもそも高校が「大丈夫」と保証したはずなのに刑事事件を起こしてしまえば、大学と高校との間の信頼関係にヒビが入ります。浮かれて変なことに巻き込まれないように注意しましょう。

高校を留年して卒業できなかった

大学進学の条件として、どの大学も募集要項に「〇〇年3月に高校を卒業予定であること」と明記しています。その条件を満たせなければ、進学できません。高校を退学しても同様に大学には進学できません。

成績や出席日数が卒業に足りなくなってしまわないように気をつけましょう。成績不足であれば、補習を受ける・レポートを提出するなどで高校が寛容に対応してくれます。ですが、出席日数は高校側で配慮できません。欠席日数を別の何かでフォローできないのです。注意しましょう。

※関連記事:【高校生】定期テストで90点以上を取れる勉強方法

指定校推薦で落ちると所属高校や後輩に迷惑がかかる

指定校推薦は高校と大学の信頼関係にうえで成り立っている制度です。推薦をもらった生徒は確実に合格しないと、所属している高校や後輩に迷惑がかかります。

具体的には、大学からの推薦枠を減らされる可能性があります。指定校推薦は「必ず入学する」という約束とセットですから、「合格できなかった=入学しなかった」となれば大学側が高校に不信感を抱きます。翌年から指定校推薦の枠を減らされると、その大学・学部に進学したいと思って勉強をがんばっている後輩がかわいそうです。

「推薦をもらえば進学できる立場」になるだけでなく、「進学しないといけない立場」になることも意識しておきましょう。

指定校推薦に落ちないためにすべき対策

では指定校推薦をもらってから合格を確実にするために何をしておけばいいでしょうか。しておくべき対策をいくつか紹介します。

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志望理由書をしっかり書く

大学から志望理由書の提出や小論文を課されます。600~800字以内の字数制限がもうけられていることが多いです。

  • 〇〇大学・△△学部を志望した理由
  • 入学後にしたいこと
  • 大学卒業後、将来やりたいこと

などを書きます。

※関連記事:【高校生】小論文の書き方とコツを例文付きで解説

志望理由の分析方法

大学のHPをみたり、オープンキャンパスに行ったときのことを思い出しましょう。

  • 大学が求めている学生像
  • 自分がその大学に感じている魅力

を洗い出します。大学が求めている学生像はHPに掲載されています。「学生像に自分が合っている理由」を具体的な根拠と一緒に志望理由書に書きます。

将来やりたいことが決まっていれば、「そのために大学で何を学びたいか」を「入学後にしたいこと」として書きましょう。

将来やりたいことが決まっていなくても、入学希望の学部について感じている魅力を書くようにしましょう。「なぜその点に魅力を感じているのか?」を考えると自己分析になり、将来やりたいことを考えるきっかけにもなります。

指定字数を守る

字数が指定されている場合、その9割以上で書かないと0点です。600字なら540字以上、800字なら720字以上です。簡単に書ける字数ではありませんし、「なんとなく」書くと支離滅裂な内容になりがちです。

小論文を書く練習を繰り返して行い、誰かに添削してもらいながら書くようにしましょう。

※関連記事:【高校生】小論文の書き方とコツを例文付きで解説(構成とメモの取り方)

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面接練習をする

大学での面接にそなえて、数回以上は面接練習をしておきましょう。

高校の先生が2-3回面接練習をしてくれます。ほかにも、塾に通っている人は塾の先生に、また可能なら保護者の方にも面接官になって練習させてもらいましょう。

面接は「自分のことを相手に伝える場」です。本番の面接官がどのような人なのかは分かりません。3人くらいに面接官役になってもらえば、相手にきちんと伝わるかどうかを確認できます

模範回答でなくてもいい

面接の「模範回答」はありますが、そのとおり回答する必要はありません。自分の思ったとおりに回答するか、答えやすい内容にしましょう。

難しい、言い慣れていない言葉を使おうとすると余計に言いにくくなります。普段使っている言葉を「御校」「私」「父」「母」「高校の担任の先生」などのように、もう少し丁寧な言い方をすれば大丈夫です。

志望理由書と内容を一致させる

面接では志望理由なども聞かれます。志望理由書を書いて提出していると、面接官は志望理由書を読んだうえで志望理由を確認します。志望理由書の内容と面接での受け答えの内容が食い違わないように、志望理由書はコピーを取っておき、手元に置いて面接練習しましょう。

敬語を使いなれる

多くの高校生は、日常生活で敬語を使う機会が少ないです。尊敬語、謙譲語をしっかり使い分けられるように練習しておきましょう。

それぞれ下記のような違いがあります。

  • 尊敬語:相手をアゲる
  • 謙譲語:自分をサゲる

特に間違いやすいのが、「内部の人間のことを外部の人に対して話すとき」です。通常であれば尊敬語を使う場合でも、外部の人と話をするときには丁寧語や謙譲語を使います。

例えば、「校長先生が言った。」と言うとき、下記のようになります。

  • 尊敬語:校長先生がおっしゃった。
  • 学校外の人と話すとき:校長先生が申していました。

マンツーマンで面接練習をする

面接の練習にはマンツーマンがおすすめです。

面接では下記の3点がとても大事です。

  • 相手の目を見て受け答えする
  • 志望理由に論理的な破綻がない
  • 大学入学後にしたいことと将来の夢が一貫している

これらをクリアできているかどうかは自分ではよく分かりません。マンツーマンで面接練習すれば、適切なフィードバックをすぐに得られます。

指定校推薦をもらうためにできる対策

指定校推薦をもらえるかどうかは、評定平均が大きく左右します。まず評定を上げることに取りくみましょう。

※関連記事:評定の出し方・上げ方

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高1から定期テストで高得点を取る

評定平均で大きな比重を占めるのは、「定期テストの点数」です。定期テストで高得点を取るようにしましょう。

評定は高1の1学期から入ります。大学受験を意識しだしたのは高校2年生ごろが一番多いという調査結果もありますが(ベネッセ教育総合研究所 大学進学を意識し始めた時期・受験対策を始めた時期より)、高1の最初から意識して対策しましょう。

80点以上、できれば90点を目指して取り組んでおくことをおすすめします。そうすれば評定平均4.5以上にもなり、よほど強いライバルが現れない限り指定校推薦をもらいやすくなります。

※関連記事:【高校生】定期テストで90点以上を取れる勉強方法

所属コースを下げておく

定期テストで高得点を取れば高い評定を得られます。高得点を取るには、高校で所属するコースを下げておく(コースアップしない)のも1つの手です。

現在のコースで定期テスト90点前後を取っている人なら、上位コースに上がるかどうかを高校から打診されるでしょう。ですが、上位コースにあがればせいぜい平均点くらいしか取れません。そうなると高1では評定4.5だった人が高2で3.5くらいになり、評定平均が4.0になってしまうかもしれません。

評定平均が下がってしまうくらいなら、現在のコースで上位の成績を取りつづけるほうが有利な場合はよくあります。

コースアップできそうな人は、所属している高校の指定校推薦の出し方を先生に確認しておきましょう。

遅刻・欠席をしない

定期テストの点数の次に重要なのは出席状況です。遅刻・早退・欠席は大きなマイナスになります。できれば皆勤を目指しましょう。

大学によって年間の欠席日数何日以内と指定している場合もあります。希望する大学があれば、学校の先生に確認しておきましょう。

授業態度をよくする

評定には、授業態度や課題の提出有無も重要です。

無理に先生に愛想笑いをする必要はありませんが、授業中に先生の解説に大きめにうなずいたり、顔を上げて説明を聞いたりするようにしましょう。

生徒会役員をする

生徒会の活動も指定校推薦に重要です。大学によっては、生徒会役員をしたかどうかを評価項目に明示しているところもあります。

特に生徒会会長は加算点が一番大きいです。選挙があるので、希望すればなれるわけではありませんが、積極的に検討してみましょう。

部活で活躍する

部活動の状況も評定に関わります。ただ部活をしていただけでは不十分ですが、全国大会に出場したり、部活のキャプテンをしていたりすると加算されます。

強い部活に所属していてレギュラーを目指せそうなら、必死に取りに行きましょう。ただし、部活動だけで評定を大きく上げるのは難しいので、勉強とのバランスを取るようにしてください。

学校外の活動状況を学校の先生に伝える

英語の資格取得など、学校外の活動状況を学校の先生に伝えるようにしましょう。

評定を決めるのは学校の先生です。せっかくボランティア活動や英検などの資格取得をがんばっていても、その活動状況を先生が知らなければ評定にプラスされません。

定期懇談などの機会に、いつ・何をしたかをしっかりと先生に伝えておきましょう。

評定が足りないと指定校推薦を取れない

指定校推薦の枠は限られています。評定が足りないとそもそも推薦をもらえません。

「うちの高校は推薦枠をたくさん持っています」とアピールしている学校でも、有名大学・学部の推薦枠は他校と同程度です。推薦できる大学の数が多いというだけです。

  • 定期テストの点数をあげる
  • 理由のない欠席を避ける
  • 授業態度を良くする

こうした努力を怠らないようにしましょう。

特に高校受験をした人の場合、「高校受験から解放された」という安心感から1年間ほとんど勉強せずに過ごしがちです。

前述のように、評定は高1から入ります。入学直後から気持ちを切り替えて目の前の勉強にコツコツ取り組みましょう。

高校からの指示を守る

指定校推薦が決定すると、いくつかの指示が高校から出されます。高校側は「きみなら推薦してもいい」と信用して推薦を出しています。高校からの指示は守るようにしましょう。

定期テストの勉強を怠らない

指定校推薦は高3の1学期までの成績で決まります。夏休み以降の定期テストの成績は推薦に関係しません。

だからと言って、1学期まで80-90点取っていたのに2学期に入って急に20-30点になるとかなり印象は悪いです。最低でもマイナス20点程度に抑えられるよう、最低限の勉強は続けておきましょう。

※関連記事:予備校と塾の違い:部活と定期テスト・大学入試対策の両立にはどちらがいいか

共通テストを受ける

高校によっては共通テストの受験を指示してきます。指示されたら受けるようにしましょう。

共通テストの結果で推薦が取り消されるようなことはありませんし、結果が良くても別の大学・学部に出願することもできません。

それでも高校が共通テストの受験を指示してくるのは、クラスの受験ムードを守るため・共通テストの結果を次年度以降の後輩の進路指導に活用するためです。

なお、早稲田大学のように共通テストの受験を必須としている大学もあります(早稲田大学・入学センター)。この場合は共通テストの受験も進学条件の1つなので、ためらわずに受けるようにしましょう。

共通テストの結果は指定校推薦の合否に影響しませんが、次年度以降の後輩の推薦枠に影響する可能性があります。早稲田大学に指定校推薦で進学予定するのに共通テストで2-3割しか取れなかったら、次年度から校内選考のハードルが上がってしまう恐れもあります。

逆に、良い成績を取れば後輩の推薦枠を増やせる可能性もあります。

「覚えれば点数が取れる範囲」だけでも共通テストや定期テストに向けてしっかり勉強しておき、後輩に有利な道を開いてあげましょう。

※関連記事:日本史の一問一答の問題
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周囲の受験生に配慮する

指定校推薦はもらっても、浮かれたような態度を学校で出さないようにしましょう。ほかのクラスメートはまだ受験勉強が続きます。遊びに誘うのもやめておきましょう。

高校の先生にとっても、推薦をもらった生徒がクラスの勉強の雰囲気を壊すのを避けたいところです。指定校推薦の条件にはなくても、共通テストを必ず受験させる学校もあります。

共通テストの結果が指定校推薦の合否に影響することはありませんが、クラスメートや学校に配慮しておとなしく静かに過ごすようにしましょう。

まとめ

指定校推薦で落ちる例や理由を紹介しました。

指定校推薦はほぼ100%合格する制度です。それでも、書類の不備や面接での暴言、刑事事件、留年などで合格できない場合もあります。

確実に合格・入学を取れるように、志望理由書の添削や面接練習をしておきましょう。

また、指定校推薦を獲得してからも勉強を一定以上は続けて、周囲の受験生に配慮した生活を心がけましょう。

※関連記事:【高校生】定期テストで90点以上を取れる勉強方法

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プロフィール
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福地 暁です。
個別指導の塾を経営しています。

これまで3000組以上のご家庭を担当させていただきました。
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