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小論文と作文の違い:文章の書き方や目的、構成の違いを例文つきで説明

原稿用紙 中学受験の勉強法
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作文は公立中高一貫の中学入試や公立高校入試で必須ですし、
小論文は高校入試や大学入試でよく問われます。

ですが、文章の書き方や目的がそれぞれ異なっており、その違いを意識して書かないと大きく減点される恐れがあります。

そこで、小論文と作文の違いを「書き方」「目的」「構成」「オリジナリティ」の4つの観点から説明します。

入試対策におすすめの参考書も紹介しているので、ご参考ください。

※関連記事:【中学受験】作文の書き方やルール
※関連記事:【高校受験】作文・小論文の書き方(模範解答付き)
※関連記事:小論文の書き方とコツを例文付きで解説(高校生向け)

小論文と作文の違い

小論文と作文はどちらも「テーマに沿って書く」という点で共通しています。それぞれ下記のような文章のことです。

  • 小論文:自分の意見を根拠とともに読み手に伝える文章
  • 作文:自分の感じたことを読み手に伝える文章

小論文は「意見」、作文は「感情」を伝える文章です。

この違いを、例文を使いながら「書き方」「目的」「構成」「オリジナリティ」の4つの観点から説明します。

ここでは、「学校生活における友人関係」をテーマにします。

文章の書き方の違い

まず、文章の書き方が異なっています。下記のとおりです。

  • 小論文:自分の意見に読み手が納得できるように、理由や根拠を明確に書く
  • 作文:自分の感情に読み手が共感できるように、そのときの状況をさまざまな表現方法で書く

書き方の違いの例文

以下の例文で書き方の違いをご確認ください。

【テーマ:学校生活における友人関係】
小論文:
学校生活において友人関係は重要だ。
なぜなら信頼できる友人を持つ人は充実した学校生活を送る傾向にあるからだ。

作文:
これまでの3年間を振り返って、信頼できる友人がいたおかげで充実した学校生活を送ることができたと感じる。
勉強が上手くいかず落ち込んでいたとき、ある友人の言葉に救われた経験がある。普段は冗談ばかり言っていた友人なのに、このときばかりは真顔で私の目を真っすぐ見つめて励ましてくれた。

上記のように、小論文は「シンプルで、言いたいことがすぐ伝わるような書き方」をします。

対して作文は、「落ち込んでいた」「救われた」のような感情を入れた書き方をします。

文章の目的の違い

「意見」を伝えるのか、「感情」を伝えるのかで文章の目的にも違いがあります。

  • 小論文:自分の意見に読み手が賛成してもらえることが目的
  • 作文:自分の感情に読み手が共感してもらえることが目的

こうした目的の違いから、小論文では「客観性」が重要で、作文では「主観性」が重要です。

文章の目的の違いの例文

以下の例文で目的の違いをご確認ください。

【テーマ:学校生活における友人関係】
小論文:
学校生活において友人関係は重要だ。
学生を対象にした調査で、「信頼できる友人がいる」と回答した人の9割は学校生活に「充実を感じる」と回答していた。ところが、「信頼できる友人がいない」と回答した人のうち「充実を感じる」と回答した割合は3割に過ぎなかったことが分かっている。
この理由から、私は学校生活において友人関係は重要だと考えている。
※注:調査結果は架空の内容です

作文:
これまでの3年間を振り返って、信頼できる友人がいたおかげで充実した学校生活を送ることができたと感じる。
私には仲の良い友人がいる。いつも冗談ばかり言って笑いあっていた。
あるとき、私は勉強が上手くいかず落ち込んでいた。そんな私の様子をみてその友人は、真顔で私の目を真っすぐ見つめて励ましてくれた。自信を失って目の前が真っ暗になったと感じていたが、この友人の一生懸命なまなざしに私は明るい光を感じられるようになった。
今後は落ち込んでいる友人がいたら、私が励まして元気づけてあげたいと思っている。

小論文は「読み手に賛同してもらうこと」が目的なので、「論理性」や「客観的な根拠」が重要です。上記の例では、架空の調査結果で根拠を示しています。

一方、作文は「読み手に感情を伝えること」が目的なので、「そのとき自分がどう感じたか」「今後自分がどうしていきたいと思っているか」という主観を書いています。

構成の違い

目的の違いは文章の構成の違いにもつながります。

大まかには、小論文は3部構成(序論→本論→結論)です。ですが、細かくみると以下のような違いがあります。

  • 小論文:序論→本論→結論(自身の意見→意見の根拠→再度自身の意見)
  • 作文:起→承→転→結(これから何を書くか伝える→詳細に書く→内容を転じて発展させる→全体をまとめる)

なお、各パートの字数目安も合わせて以下にお伝えします。

序論/起:10%
本論/承と転:70%
結論/結:20%

導入部分は10~15%ほど、本論やメインパートは70%ほど、最後の締めは15~20%ほどの字数にします。

この数字は厳密なものではなく、あくまで目安です。この目安に沿って書くと高得点の小論文・作文を書きやすいです。

文章の構成の違いの例文

以下の例文で公正の違いをご確認ください。

【テーマ:学校生活における友人関係】
小論文:
学校生活において友人関係は重要だ。(序論:意見の主張)
学生を対象にした調査で、「信頼できる友人がいる」と回答した人の9割は学校生活に「充実を感じる」と回答していた。ところが、「信頼できる友人がいない」と回答した人のうち「充実を感じる」と回答した割合は3割に過ぎなかったことが分かっている。(本論:根拠付き)
この理由から、私は学校生活において友人関係は重要だと考えている。(結論:意見の再度主張)
※注:調査結果は架空の内容です

作文:
これまでの3年間を振り返って、信頼できる友人がいたおかげで充実した学校生活を送ることができたと感じる。(起:これから書く内容のあらまし)
私には仲の良い友人がいる。3年間同じクラス、同じ部活に所属して、いつも冗談ばかり言って笑いあっていた。(承:状況説明)
あるとき、私は勉強が上手くいかず落ち込んでいた。そんな私の様子をみてその友人は、真顔で私の目を真っすぐ見つめて励ましてくれた。自信を失って目の前が真っ暗になったと感じていたが、この友人の一生懸命なまなざしに私は明るい光を感じられるようになった。(展:話の転換と発展)
今後は落ち込んでいる友人がいたら、私が励まして元気づけてあげたいと思っている。(結:全体のまとめ、今後の展望)

上記のように、小論文では序論→本論→結論と書きます。序論と本論は同じ内容です。

一方、作文では上記のように起→承→転→結の4部構成から「承」と「転」をまとめて3部構成にして書きます。「起」と「結」の内容は違っていることが多いです。

オリジナリティの違い

文章の目的や構成の違いから、書き方の「オリジナリティ(自由度)」にも違いが出ます。

  • 小論文:書き方が決まっていて、文学的文章のような表現は不要
  • 作文:自由な表現で書く

オリジナリティの違いの例文

以下の例文で公正の違いをご確認ください。

【テーマ:学校生活における友人関係】
小論文:
学校生活において友人関係は重要だ。
学校は勉学の場であり、友人の存在は必ずしも必要ではないという意見もある。しかし、学生を対象にした調査で、「信頼できる友人がいる」と回答した人の9割は学校生活に「充実を感じる」と回答していた。ところが、「信頼できる友人がいない」と回答した人のうち「充実を感じる」と回答した割合は3割に過ぎなかったことが分かっている。
この理由から、私は学校生活において友人関係は重要だと考えている。
※注:調査結果は架空の内容です

作文:
これまでの3年間を振り返って、信頼できる友人がいたおかげで充実した学校生活を送ることができたと感じる。
私には仲の良い友人がいる。3年間同じクラス、同じ部活に所属して、いつも冗談ばかり言って笑いあっていた。
あるとき、私は勉強が上手くいかず落ち込んでいた。そんな私の様子をみてその友人は、真顔で私の目を真っすぐ見つめて励ましてくれた。自信を失って目の前が真っ暗になったと感じていたが、この友人の一生懸命なまなざしに私は明るい光を感じられるようになった。
今後は落ち込んでいる友人がいたら、私が励まして元気づけてあげたいと思っている。

上記の例を説明すると、小論文では、「友人関係は重要だ」という自身の意見を「明確に」述べます。「重要だと思います」「重要なときもあります」といった曖昧な表現はNGです。

さらに、「友人関係は重要ではない」という意見も紹介し、その意見に対する反論を述べています。最後に改めて「従って/この理由より」と付けて自身の主張をもう一度述べます。

これは小論文の定型文で、オリジナリティはありません。内容が同じなら誰が書いても書き方にそれほど違いは出ません。

一方の作文はオリジナリティが重要なので、同じ内容でも書く人によって書き方が変わります。

「勉強のことで落ち込んでいる様子」をもっとリアリティあふれる書き方にする人もいるでしょうし、友人関係がいかに「笑顔であふれていたものだったか」をもっと増しましで書く人もいるでしょう。

どれが正解ではなく、「どのように感情を伝えたいか」で大きく変わります。

原稿用紙の使い方

入試では小論文や作文の回答を原稿用紙に書くことが多いです。

原稿用紙の使い方を知っておけば、「減点されにくい回答」を書きやすくなります。

入試ではタイトルを書かない

学校の宿題で原稿用紙に作文を書く場合、タイトルを書くのが普通です。

ですが、入試ではタイトルは書きません。本文からいきなり書きはじめます。

各段落のはじめの1マスは空ける

各段落のはじめの1マスは空けて書きます。

前述のようにタイトルなしで本文から書きはじめるので、最初の1マス目は空けておきましょう。

句読点の書き方

「、」や「。」の書き方にはいくつかルールがあります。

まとめて紹介します。

1マス使う

まず、句読点には1マス使います。

マスの右上に書きます。

行の始めに書かない

また、行の始めのマスには句読点を書きません。

必ず、行の途中か最後に書きます。

行の最後は文字と一緒に書く

行の最後のマスに文字を書く場合、句読点はその文字と同じマスに書きます。

「~だった。」の「た」で行が終わる場合、最後の1マスに「た。」と書きます。

またこの場合、句読点はマスの右下に書きます。

小さい「ゃ・ゅ・ょ」「っ」の書き方

小さい「ゃ・ゅ・ょ」「っ」も1マス使います。

句読点と同じく、マスの右上に書きます。

ただし、行の始めに小さい「ゃ・ゅ・ょ」「っ」を書いても大丈夫です。行の最後にほかの文字と一緒に書いても大丈夫です。

「~しちゃった。」と書くケースで、行の最後のマスに「ちゃ」と書いても、最後のマスに「ち」で次の行頭に「ゃ」を書いてもOKです。

かっこの書き方

原稿用紙で使うかっこには2種類あります。それぞれの使い方は以下のとおりです。

  • かぎかっこ(「 」):会話や引用、言葉を強調するときに使う
  • 二重かぎかっこ(『 』):かぎかっこの中でさらにかぎかっこを使う場合、本や映画のタイトルなどを書く場合に使う

中学入試対策におすすめの作文ドリル

小学生向けに、中学入試対策におすすめの作文ドリルを紹介します。

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『小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本』

作文に何を書いていいか分からない子向けに、内容の思いつき方や書き方を丁寧に解説してくれているドリルです。

「基本編」は説明メインで、「ステップアップ編」は説明+演習です。

作文に苦手意識の強い子なら「基本編」から始め、
特別苦手意識がないなら「ステップアップ編」から入るのがおすすめです。

基本編です↓


小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本

ステップアップ編です↓


小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本 ステップアップ編

出版社:かんき出版

『作文力ドリル 作文の基本編』

こちらは学研の作文ドリルです。

学年別に分かれており、低学年用・中学年用・高学年用に分かれています。説明する言葉のむずかしさや例題のむずかしさ、各ドリルの到達目標の高さが異なります。

作文対策をはじめる学年相当のものからスタートするとはじめやすいです。

また、小学校の国語全般に苦手意識の強い子なら、同じシリーズの「はじめての作文力ドリル」のほうが合うかもしれません。そちらも低学年・中学年・高学年に分かれています。

低学年用です↓


作文力ドリル 作文の基本編 小学低学年用

中学年用です↓


作文力ドリル 作文の基本編 小学中学年用

高学年用です↓


作文力ドリル 作文の基本編 小学高学年用

出版社:学研プラス

高校入試対策におすすめの小論文・作文の問題集

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『高校入試 作文・小論文対策 三訂版』

1冊目は旺文社の作文・小論文問題集です。

書き込み式になっているので、書き方の説明を読みながらアウトプットして練習できます。

添削ポイントもかかれているので、ある程度ひとりでも作文対策ができます。


高校入試 作文・小論文対策 三訂版

出版社:旺文社

『高校入試 合格を決める作文・小論文』

スタディサプリでも講師として活躍されている神崎先生の著書です。

作文・小論文の書き方をイチから解説し、演習までできる1冊です。


高校入試 合格を決める作文・小論文 (シグマベスト)

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『改訂版 高校入試 塾で教わる 小論文・作文の書き方』

作文・小論文の書き方を講義形式やイラストで説明しています。

実践演習も多めで、「高得点を取るためのルール」といったワンポイントレッスンもありがたいです。


改訂版 高校入試 塾で教わる 小論文・作文の書き方

出版社:KADOKAWA

大学推薦入試対策におすすめの小論文の参考書

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『何を準備すればいいかわからない人のための 総合型選抜・学校推薦型選抜』

最初に紹介するのは総合型選抜・学校推薦型選抜の解説からしてくれている小論文問題集です。

小論文をはじめて書く人、推薦入試で必要になり何をどうすれば良いか知りたい人向けです。

総合型選抜とは何か、学校推薦型選抜とは何か。小論文はどう書けば良いかが書かれています。


何を準備すればいいかわからない人のための 総合型選抜学校推薦型選抜(AO入試…

出版社:KADOKAWA

『改訂版 何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55』

こちらは小論文の書き方をイチから解説してくれている参考書です。

小論文と作文の違いなど、小論文を書くにあたって知っておくべき内容にはじまり、「資料型小論文」では資料のどこを見れば小論文を書けるかといった「入試で役立つコツ」をたくさん紹介しています。

練習問題は少ないので、最初に読んだら別問題集で練習をし、ときどき「これってどうだったかな?」と気になったときに戻るようにしましょう。


改訂版 何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55

出版社:KADOKAWA

まとめ

いかがでしょうか。

小学生・中学生・高校生向けに小論文と作文の違いを説明しました。

中学入試・高校入試・大学入試では小論文や作文を書く問題がよく出てきます。小論文は意見を伝えるので客観的に書き、作文は感情を伝えるので主観的な書き方をします。

小論文・作文は入試で高得点を取って逆転合格をねらえる重要なパートです。違いを理解して対策しやすくため例文もつけているので、ぜひご参照ください。

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※関連記事:【高校受験】作文・小論文の書き方(模範解答付き)
※関連記事:小論文の書き方とコツを例文付きで解説(高校生向け)

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