「難関大学に合格するためにはどれくらい勉強すればいいんだろう」
「勉強しているのになかなか偏差値60を越えられない。勉強方法が間違っているのかな」
こうした疑問を感じている高校生は多いのではないでしょうか。受験勉強は長丁場ですし、本当に勉強の効果があるのかどうかを日々実感するのも難しいですよね。
ですが、大学受験は人生においてとても大切なチャレンジの機会です。効率よく努力して、志望校合格を勝ち取りたいですね。
そこで、本日は偏差値60を越えるための勉強時間、勉強のやり方について紹介します。
※関連記事:【高校生】定期テストで90点以上を取れる勉強方法
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大学受験生にとって「偏差値60」というのは1つの壁です。多くの受験生が目標にしてはねかえされたり乗り越えたりしています。
共通テストでいえば約8割で、この得点ラインを越えれば有名大学の合格が一気に見えます。逆に、共通テスト8割のラインに届かないと出願校を下げざるを得なくなるケースもよくあります。
そんな「偏差値60」を安定して取ることができれば、大学入試にも自信を持って立ち向かえるはずです。
偏差値60を越えたいと思ったら、「どれだけ勉強すればいいか?」が気になる人は多いでしょう。ですが、「これだけ勉強すれば偏差値60を越えられる」という「必要十分な勉強時間」はありません。
毎日5時間勉強しても届かない人もいますし、高3で引退するまで部活に青春をささげていたのに受験まで残り数か月で一気に国公立医学部に合格してしまう猛者もいます。
「必要十分な勉強時間」ではありませんが、目安として学校のある平日には1日2時間は勉強しましょう。学校の宿題や小テスト対策以外に2時間です。
学校や先生によって宿題・小テストの量は違いますが、「学校の課題」だけをしていて偏差値60以上になる人はほとんどいません。復習をしたり、学校の課題以外に勉強時間を割くなどして「プラスアルファ」の勉強が必要です。
高1・高2の間は、休日には1日6時間は勉強しましょう。高3になれば6時間ではさすがに少なすぎますが、高2までは「続けられるペース」に抑えておきましょう。
よく言われる表現ですが、受験勉強は短距離走ではありません。マラソンです。
勉強したりしなかったりを繰り返すのではなく、「毎日コツコツ」「長期間勉強を続ける」ことが大切です。
春休み・夏休み・冬休みは復習の大きなチャンスです。1日8時間は勉強しましょう。8時間を長いと感じる人もいるかもしれませんが、学校の授業がある日より短いくらいです。
学校のある通常期なら1日6-7時間の授業に加えて宿題もあります。授業と宿題・小テスト対策だけで1日8時間は勉強しています。少なくとも1日8時間は復習に時間を回しましょう。
偏差値60を安定して越えるのに特に大切なのが「高1での基礎固め」です。「基礎=簡単な問題」ではありません。勉強でいう基礎は「土台」の意味です。
基礎がしっかりできていないと高2や高3で以下のような状況におちいってしまいがちです。
これだといくら勉強してもなかなか応用レベルに到達できないため、余計に勉強時間が必要になります。
もし高2や高3でこのような状況に陥っていたら、いったん高1で習った範囲の基礎固めに勉強時間を振り分けましょう。。
ネット上でたまに「学校の教科書と過去問だけで理Ⅲに受かります(ました)」という極端な意見が出ています。ごく一部の頭の良すぎる人以外はあまりマネしないほうがいい勉強方法ですが、「基礎を理解する重要性」として一理あります。
偏差値60というと、大学でいえばどの辺りになるでしょうか。
河合塾の入試難易予想ランキング表で検索すると、下記の国公立大学が当てはまります。
ほかにも京都府立医科大学などたくさんありますが、代表的な国公立大を列挙すると上記のようになります。
旧帝大や医学部のある大学がやはり偏差値上位にあがってきます。
つづいて、偏差値60以上の私立大学を列挙します。
私立大学も一部を紹介しています。早慶上理、GMARCH、関関同立や医学部のある私立大が偏差値60以上の大学になります。
大学受験生なら誰もが知っている有名大学ばかりです。
国公立大も私立大も、偏差値60以上は有名大学がほとんどです。そもそも偏差値は相対評価であり、一定の学力レベルを表しているのではありません。
何らかのテストを受けた人たちのなかで成績上位何%までは偏差値いくら、と決まっています。
では偏差値60はどれくらいなのかというと、上位16%です。上位6分の1です。かなり難関ですね。
偏差値60以上の大学に入ることができれば、やはり満足感・達成感も大きなものがあります。
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Z会高校講座への資料請求はこちら偏差値60以上は上位16%という狭き門です。そのなかに入るには普通の勉強方法では足りません。
勉強時間をほかの人より断然多く取れれば可能でしょうが、1日は誰にも等しく24時間です。一定以上の勉強量はもちろん必要ですが、やはり勉強のやり方も大切です。その勉強方法を紹介していきます。
まず、志望大学の入試問題と合格最低点を見てみましょう。どれくらいのレベルの問題をどれくらい正解すればいいのかを確認します。
共通テストは全員同じ問題を受けますが、二次入試の問題は大学によってまちまちです。自由英作が出るのかどうか、長文のテーマはどういうものが多いのか、数学で出やすい分野はどれなのかなどの出題傾向を知っておけば、問題集を選ぶ際にも適切なものを選びやすくなります。
※関連記事:高校数学のおすすめ問題集・参考書
特に、「合格最低点」は重要です。入試問題に難問が多かったとしても、合格最低点次第では難問対策がそれほど必要ない場合もあります。
というのも、難問はどの受験生にとっても解くのが難しい問題ですから、一部の難関大学を除いて難問の正解/不正解で大きな差はつきません。例えば難問が比較的多い大阪大学でも、医学部以外の学部では合格者の多くは標準問題でしっかり点数をかせいでいます。
つまり、「取りこぼし」の少ない人が合格しやすいのです。難問では0点になるのを防いで部分点を取り切ればいいのです。
合格最低点を確認しておくのは、標準問題を取り切ればどこまで得点できるかを確認するためでもあります。
難関大学になればなるほど、共通テストは高得点の勝負になります。高い学力が求められるのはもちろんですが、何より「苦手科目がないこと」が大きな武器になります。
例えば下記の得点表をご覧ください。
(受験生A)
英語 | 数① | 数② | 国語 | 物理 | 化学 | 地歴公民 | 合計 |
160点 | 80点 | 80点 | 160点 | 80点 | 80点 | 80点 | 720点(80%) |
(受験生B)
英語 | 数① | 数② | 国語 | 物理 | 化学 | 地歴公民 | 合計 |
180点 | 90点 | 90点 | 100点 | 90点 | 90点 | 50点 | 690点(76%) |
受験生Aは全科目8割です。得意科目はないものの、苦手科目もありません。合計で80%の得点率です。
一方、受験生Bは英語数学理科が得意ですが、国語と地歴公民を苦手にしています。合計で76%の得点率です。
共通テストの点数だけみると、得意科目のある受験生Bよりも苦手科目のない受験生Aのほうが高い得点率です。
この2人が同じ大学を受験するとすると、受験生Bは二次試験で逆転を狙わないといけない立場になります。
浪人生や最難関の中高一貫校に通っている人なら二次力の極めて高い人も少なからずいますが、ほとんどの高3は二次対策をあまり十分にできていません。二次試験で勝負せざるを得ない立場になった時点で、つまり共通テストで点数を取りこぼした時点でやはり不利になってしまいます。苦手科目をなくしておけば、順当に合格をねらえる立場に自分を持っていきやすくなります。
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※関連記事:【大学受験】英語の勉強方法
受験勉強という長期間の勉強をするには、学習計画が欠かせません。計画を立てるときには、入試本番から逆算で立てるようにしましょう。
大まかに下記のようなスケジュールで予定を立てます。
入試本番
↑
過去問対策
↑
実践演習終了
↑
応用レベルの網羅的な学習終了
↑
標準レベルの網羅的な学習終了
「標準レベルの網羅的な学習終了」「応用レベルの網羅的な学習終了」「実践演習終了」の3つは
「いつまでにどの問題集を終わらせておくのか」
を決めておけば大丈夫です。
例えば高1の夏休みに黄チャートの例題とpracticeを1周しておくなど、使う問題集を決めてその問題集をどこまで終わらせるかを計画しておきます。
後はそれを粛々と実行しつつ、模試を受けて成果を確認しておきます。
※関連記事:高校数学のおすすめ問題集・参考書
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〈プロ講師のみ〉数学が苦手な生徒のための個別塾「数強塾」模試を受けるとどうしても「偏差値」に目が行きがちですが、高1・高2の模試は「勉強した範囲がどれくらいできるようになったか」を確認し、「これからどの範囲をどれくらい勉強すればいいか」を判断するようにしましょう。
振り返りをして学習計画の修正をする。そのために模試を活用しましょう。受験直前までこれを繰り返します。
なお、模試の結果を見てやる気が出ないときや弱気になるときもありますが、ネガティブな感情に配慮していてもなかなか勉強は進みません。そういうときは、今日すべきこと(=行動)だけ考えるようにしましょう。
入試まで1-2ヵ月前になれば過去問を解きましょう。第一志望校であれば10年分以上は解くようにしましょう。
どれほど勉強して実力を高めても、入試本番で実力を出し切れないともったいないです。「実力を出せる」というのは、言いかえれば「いつもどおり解ける」ということです。
使い慣れた問題集を解くように、いつものようにシス単で暗記をするように、志望校の過去問を解き慣れておきましょう。これだけで凡ミスを防げるようになります。
さらに、問題を解きながら「いつもより時間がかかってるな」といった時間配分が感覚的にわかるようになります。解くペースを速めるようにしたり、問題に詰まっているときは早々に次の問題に移るようにするなど、適切な対策を取りやすくなります。
ここまで受験勉強について説明してきましたが、偏差値60を越える実力をつけるためにまず取り組むべきは「学校の定期テスト」です。
戦術のように「基礎を固める」のは上位大学に食い込んでいくのに欠かせない勉強です。それには学校の定期テスト対策がとても便利です。理由は3つあります。
自分で勉強しようとすると単元や科目による好みが出てしまい、あまり勉強しない範囲も出てしまうかもしれません。その点、学校の授業は受験に必要な内容を網羅してくれています。好き嫌いにかかわらず全部授業→宿題→テストの順に学習機会を与えてくれます。
しかも「はじめてその内容を勉強する人向け」に丁寧に教えてくれます。予備校の授業だと、時間的な都合でどうしても一部の基本的な内容を飛ばしてしまいますが、学校の授業は飛ばしません(飛ばす学校も一部あります)。
さらに授業の後に復習に必要な問題まで宿題として提示してくれます。人間ですから、「復習しなくちゃ」と思っていてもつい後回しにしてしまいがちです。
宿題として出してもらっていれば、「ちょっと面倒だな」と感じていてもしますよね。「わかる」を「できる」に変えていくにはやはり問題演習をして、その成果をテストで確認するのが近道であり王道です。
※関連記事:高校の評定の出し方と上げ方:大学受験に評定が重要な理由
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定期テストで高得点を取り、模試のやり直しもして復習に時間をあてるには、それなりに勉強時間が必要です。高1ですでに毎日2時間以上の勉強時間を取っている人が多いです。
部活をしていて毎日2時間はキツイという人もいますが、全国大会に出場している部活でない限り1日2時間は可能です。
何となくスマホをみている時間や、「ちょっとだけのつもりで長くなってしまったゲーム時間」を見直してみましょう。1日2時間の勉強時間を生みだすのはそれほどむずかしくありません。
大学受験を予定している高校生のなかで塾・予備校を利用している人は約4割と推定されています(ベネッセの調査より)。大学受験のために塾・予備校はやはり強い味方になります。
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せっかく利用するなら活用効果を最大限にしたいですね。塾・予備校を上手く活用する方法を4つお伝えします。
塾や予備校には「教わる」ために行くのではなく「使う」ために行きましょう。わざわざ時間とお金を使って通うわけですから、解決したい課題があるはずです。その課題を明確にし、塾・予備校の授業はその課題解決のために受けるようにしましょう。
「教わる」というのは受け身の姿勢です。授業も宿題も受け身の姿勢で漠然と受けていると、せっかくの学習効果も半減します。
を明確にして、その目的を意識しながら授業を受けるようにしましょう。
塾・予備校の授業は、学力をアップさせるスピードを速めるためにあります。時間がいくらでもあるなら、誰でも大抵の大学に合格できます。合格するまで勉強すればいいだけですから。
実際の入試には期限があり、その期限日までに一定のライン以上にまで学力を上げる必要があります。「解けるようになるかどうか」に意識がいきがちですが、むしろ「間に合うかどうか」を意識するようにしてみてください。
自分1人で間に合いそうなら独学するほうが良いですが、間に合わなさそうな科目や内容について授業を受けるほうが早く解けるようになりそうな場合に授業を受けるようにしましょう。
そういう意味では、授業は「分かりやすいかどうか」よりも「早く解けるようになるかどうか」のほうが重要なのです。
志望校合格に向けての自身の課題は何か、授業を受ければその課題が解決できそうか。
1人でそれを判断するのは時として困難です。何せ、初めての大学受験です。正確な判断材料がありません。
これらを適切に判断するためには、たくさんの受験生を見てきた人にアドバイスをもらうようにしましょう。
たくさんの受験生を見てきた人はこの判断材料を持っています。「どうすれば合格できますか?」とダイレクトに質問をして、合格のために必要な勉強方法や計画、考え方を引き出すようにしましょう。
合格者に共通しているのは「自学自習ができること」です。学習習慣がなければ、どれほど有効なアドバイスをもらって、どれほど効果的な授業を受けても、なかなか自分のものにできません。
長い時間勉強しつづけるのが難しい人は、勉強する場所を変えながら(場所を転々としながら)自習してみましょう。
同じ場所で長時間勉強するよりも、場所を変えて勉強するほうが記憶に残りやすい(エピソード記憶になる)ことが分かっています(理化学研究所 脳と時空間のつながりより)。学校・塾・自宅の三か所を勉強場所として使い分ければ、記憶に残りやすい勉強ができるようになります。
偏差値60以上は上位16%という高い到達点です。そこに達するのに必要十分な勉強時間は一概に言えませんが、やっておくべき勉強方法はあります。
入試から逆算して学習計画を立て、平日は2時間、休日は6時間勉強するようにしましょう。模試を活用すれば、学習計画の振り返りをして効率よく学習効果をアップさせることができます。
独学で難しい場合は塾・予備校や通信教育、オンライン家庭教師なども上手に活用しましょう。
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また、推薦入試や後期試験で小論文が入試科目になっていることがよくあります。共通テスト対策をしながらでも小論文の対策も週1~月2くらいではしておきましょう。
推薦をもらえるようにするには学校の評定平均を4.0以上にしておくほうがいいです。定期テストで80点、90点を目指してがんばりましょう!
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