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Z会小学生コース:中学受験しない子がZ会をするメリット・デメリットを解説

リビングで勉強する小学生 小学生勉強情報
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「Z会は小学生にはむずかしすぎない?」
「中学受験しないけどZ会ってするほうが良い?」

小学生の子どものいるご家庭では、このような疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

たしかにZ会は難関受験対策に強いカリキュラムのため、問題がむずかしいことで知られています。

ですが、Z会の問題は難問ばかりではありません。小学生コースはむしろ、「思考力」を養う内容になっています。

そこで、中学受験をしない小学生向けにZ会だけで勉強が得意になる方法を紹介します。

中学受験をする場合もしない場合も役立つ方法なので、ぜひご参考ください。

※関連記事:Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法

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  1. Z会小学生コースとは
    1. Z会の特徴と教材のレベル
    2. 学年ごとのコース内容(1年生~6年生)
      1. 小学1・2年生
      2. 小学3~6年生
    3. Z会小学生コースの料金体系とコスパ
      1. 小学1・2年生
      2. 小学3~6年生
  2. Z会小学生コースのメリット|塾なしでも大丈夫?
    1. 思考力を鍛えられる教材設計
    2. 添削指導が手厚いから理解が深まる
    3. オンライン講座も活用可能!映像授業の魅力
    4. 通塾不要!自宅で好きな時間に学習できる
    5. 解説が丁寧なのでひとりで進められる
    6. 考えて解くことに重きを置いている
    7. 教科横断の教材で課題解決力を身に付けられる
    8. 添削がかなり丁寧
    9. 3年生から中学受験コースを選択できる
  3. Z会小学生コースのデメリット|向いていない子は?
    1. 自主学習の習慣がないと続かない
    2. 親のサポートが必要な場面もある
    3. 塾と比較すると仲間との競争意識が生まれにくい
  4. 受験しない子がZ会を使って勉強を得意にする方法
    1. 1~2年生:小学生コースを受講する
      1. 毎日15-30分の学習ペースをつくる
      2. 論理力を伸ばす
      3. 観察力を伸ばす
      4. 知的好奇心を伸ばす
      5. 文章力を伸ばす
    2. 3~4年生:中学受験コースを受講する
      1. 算数の解き方の応用を学ぶ
      2. 図で表して考える力を伸ばす
      3. 国語の文法・熟語の知識をつける
      4. 長文の読み方・解き方を学ぶ
      5. 語彙を増やす
    3. 5~6年生:公立中高一貫コース受講する
      1. 知識の活用を得意にする
      2. 論理性を飛躍させる
      3. 文章表現力を飛躍させる
      4. 表やグラフの読み取りを得意にする
    4. 主体的に取り組む姿勢を養うことが重要
  5. Z会小学生コースの費用
    1. 通常の小学生コースの費用(月ごと)
    2. 中学受験コースの費用
    3. 公立中高一貫校コースの費用
  6. まとめ

Z会小学生コースとは

Z会小学生コースは、思考力や表現力を育むことを重視した通信教育プログラムです。学年ごとに適切な教材とカリキュラムが用意されており、基礎から発展まで段階的に学習を進められます。

Z会の特徴と教材のレベル

Z会の教材は、教科書の内容を超えたオリジナルカリキュラムで構成されており、考える力を養う良質な問題が多く含まれています。

特に、記述・表現問題を一般的な通信教育よりも多く出題しており、自分の考えをまとめ、他者に伝える表現力を低学年のうちから育成します。

Z会小学生コースの問題例
Z会小学生コースHPより

また、いきなり難問にチャレンジするわけではなく、
基礎から応用、発展へと段階的にステップアップしていく教材構成です。

むずかしい問題に当たるとすぐあきらめてしまう…という子も、無理なく取り組めます。

学年ごとのコース内容(1年生~6年生)

小学1・2年生

国語・算数・経験学習がセットになっており、デジタル教材として英語(月3回)やプログラミング(年4回)も提供されています。オプションで「みらい思考力ワーク」を追加することも可能です。

参考:Z会小学生コース1・2年生

英語の勉強は「トド英語」からはじめられているご家庭も多いようですが、Z会のほうが単語や文法の理解・暗記にシフトしている印象です。

英語の授業がはじまる3年生くらいからはZ会に切り替えると、
「コミュニケーションツールとしての英語」
「科目としての英語」の両方の力を伸ばせるのではないでしょうか。

小学3~6年生

各学年で国語、算数、理科、社会、英語の5教科が提供されており、教科ごとにスタンダードとハイレベルの2つのレベルから選択できます。

特に、ハイレベルコースは難関校受験を視野に入れた高度な内容となっています。

参考:Z会小学生コース3~6年生

Z会小学生コースの料金体系とコスパ

Z会の受講料は学年や選択する教科数、支払い方法によって異なります。

  • 毎月払い
  • 6か月一括払い
  • 12か月一括払い

一括払いのほうが毎月払いよりも割引(最大15%)が適用され、お得に受講できます。

小学1・2年生

「みらい思考力ワーク」の有無で料金が変わります。

例えば、1年生の場合、12カ月一括払いで「みらい思考力ワーク」なしの場合は月額4,760円、「みらい思考力ワーク」ありの場合は月額5,610円となります。

参考:Z会小学生コース1・2年生 受講会費

小学3~6年生

教科数や支払い方法によって料金が異なります。

例えば、5年生で5教科を12カ月一括払いで受講する場合、月額9,980円となります。セット割引が適用され、複数教科をまとめて受講することでお得になります。

参考:Z会小学生コース3~6年生 受講会費

Z会小学生コースのメリット|塾なしでも大丈夫?

参考:あこblog – Z会小学生コースは難しい?口コミ評判と娘が1年生で受講した感想

思考力を鍛えられる教材設計

Z会の教材は、単なる知識の詰め込みではなく、思考力や応用力を養う問題が多く含まれています。

特に「みらい思考力ワーク」などのオプション教材では、推理力や問題解決能力を高める問題が提供されており、子どもたちの考える力を育てます。

添削指導が手厚いから理解が深まる

Z会では、毎回の課題に対して丁寧な添削指導が行われます。これにより、子どもたちは自分の理解度を確認し、間違いやすいポイントを把握することができます。

添削を通じて、学習内容の定着と深い理解が促進されます。

オンライン講座も活用可能!映像授業の魅力

Z会の小学生コースでは、紙の教材だけでなく、オンライン講座や映像授業も提供されています。そのため、視覚的に学習内容を理解しやすくなり、子どもたちの興味や関心を引き出すことができます。

特に、難しい概念や抽象的な内容を映像で学ぶので、理解が深まります。

参考:ベビーカレンダー – Z会の評判は良い?悪い?コース別の口コミ・料金を徹底比較

通塾不要!自宅で好きな時間に学習できる

Z会の通信教育は、Z会は1回15~30分でその日の勉強を終えられるように設計されており、自宅で自分のペースで学習を進めることができます。

自宅受講ですから、当然ながら通塾の時間や費用を節約でき、家庭のスケジュールに合わせて柔軟に学習計画を立てられます。

また、子ども自身が学習の主導権を持つことで、自主性や自己管理能力の育成にもつながります。

解説が丁寧なのでひとりで進められる

Z会の教材は「子どもがひとりで進められる」ように設計されています。

解説が丁寧で、困ったときのヒントを参考にするとひとりで解けるものも多数あります。

もちろん、ヒントを見ても解けないむずかしい問題もありますが、そうした問題には「正解できなくても大丈夫」のように書かれてあります。

Z会小学生コースの問題・解説例
Z会HPより

考えて解くことに重きを置いている

Z会の問題は難易度が高いことで知られています。ですが、ひたすら難しいというわけではありません。

「特別な解き方や知識を覚えること」よりも、「考えて解くこと」を重視した問題構成です。

Z会HPより

たとえ正解にたどりつかなくても、がんばって考えているうちに思考の糸口が見えてきます。

むずかしい問題は3-4問の小問に分かれており、誘導に乗って問題を解いていきます。

そうして学習をくり返していくうちに長期的に思考力が伸びていき、自力で正解にたどりつく力が養われます。

教科横断の教材で課題解決力を身に付けられる

国語や算数といった教科だけでなく、複数の教科をまたいだ横断型の教材もあります。

理科の実験をしながら算数の知識を使ったり、算数・理科の知識を使った工作をして社会の学習につなげたり。

Z会HPより

紙の上での学習だけでなく、「つくってみる/試してみる」ことで「工夫」が生まれます。

この工夫が入試でよく問われる課題解決力につながります。

添削がかなり丁寧

Z会の大きな利点の1つが「添削」です。

1年間同じ人が担当してくれるので、「以前との変化」に気づきやすく、ほめてくれます。

また、細かく内容を確認して添削しているようで、正解した問題でも解き方のアドバイスをくれます。

Z会小学生コースの添削例
Z会HPより

3年生から中学受験コースを選択できる

「添削」と並んでZ会の大きな特徴が「難関中学受験対策に強い」という点です。

3年生から中学受験コースを選択でき、5年生からは公立中高一貫コースも選択できます。

後ほどお伝えしますが、中学受験を考えていない子の場合にも、中学受験コースがおすすめです。

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Z会小学生コースのデメリット|向いていない子は?

参考:PLAY PROGRAM – Z会の通信教育って本当に効果あるの?小学生向けのリアルな口コミと評判を徹底検証!

自主学習の習慣がないと続かない

Z会の教材は、基本的に自主学習を前提としています。そのため、自ら学習に取り組む習慣がない子どもにとっては、毎日学習を継続するのが難しい場合があります。

特に低学年の子どもの場合、保護者のサポートや学習の促しが必要となることが多いです。

親のサポートが必要な場面もある

特に低学年では、学習内容の理解や課題の進め方について、保護者のサポートが求められることがあります。

また、学習の進捗管理やモチベーションの維持のために、親が積極的に関与する必要がある場合もあります。そのため、保護者の負担が増える可能性があります。

塾と比較すると仲間との競争意識が生まれにくい

通信教育の特性上、同年代の仲間と直接交流する機会が少なく、競争意識や協働学習の機会が限られます。これにより、学習意欲の維持や向上が難しいと感じる子どももいるかもしれません。

集団の中での競争や協力を通じて成長するタイプの子どもには、物足りなさを感じる可能性があります。

受験しない子がZ会を使って勉強を得意にする方法

ここまでお伝えしたZ会の特徴をまとめると下記のようになります。

  • ひとりで学習する習慣をつけられる
  • 頭を使って解く練習ができる
  • 課題解決力を伸ばせる

これらの特徴を活かし、Z会で勉強を得意にできる方法をお伝えします。

1~2年生:小学生コースを受講する

まず、できるだけ早い段階から、できれば1年生から小学生コースで勉強をスタートするのがおすすめです。

毎日15-30分の学習ペースをつくる

1~2年生の間は通常の小学生コースで学習のペースづくりをしましょう。

保護者が感じる小学生の学習に関する悩みで一番多いのが「学習習慣」という結果が出ています(ベネッセ教育総合研究所より)。

低学年のうちに、1日15~30分の短時間から勉強習慣をつくっておきましょう。高学年になって勉強が本格化する頃に必要に応じて勉強時間を長くしやすくなります。

毎日同じ時間か同じタイミング(学校から帰ってきたらすぐ、など)」で勉強するようにすると習慣化しやすいです。

論理力を伸ばす

問題がむずかしくなっても解けるようになる子には「論理力が高い」という特徴がみられます。

ところが小学校低学年の問題はかけ算、わり算など「作業的に解ける問題」がメインです。論理的に考える機会がとぼしいです。

小学生コースは論理的に考える、条件を整理するといった論理性を発揮する問題も多数掲載されており、論理力を伸ばすのに向いています。

観察力を伸ばす

前述のように、Z会には観察力をきたえる問題も多いです。

  • かぶっている帽子の色や形の違い
  • シャツのそでの長さの違い
  • メガネをかけているかどうか

上記のような「細かな違い」に注目して取り組む問題などが定期的に登場します。

こうした問題をとおして細かな違いや共通点をみつける観察力を養えます。

知的好奇心を伸ばす

論理的に考える、細かな違い・共通点を見つける、頭をひねって考える、複数の解答切り口を考える。

これらの解答プロセスをとおして、「考えて解けたときのうれしさ」や「初めてやってみた体験」で知的好奇心が刺激されます。

特にこの点が小学校低学年の間は重要だと考えています。

「その問題を解けるようになるかどうか」以上に、「問題・課題に取り組む楽しさを知ること」がその後の成長に大きく関わると思っています。

4年に1回行われている算数・数学及び理科の到達度に関する国際的な調査(TIMSS:Trends in International Mathematics and Science Study)では、小学生や中学生の算数・数学や理科の勉強への興味は徐々に低下してきています。
参考:文部科学省「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の調査結果」

小学生の間に、「解けるとうれしい!」「分かると楽しい!」と感じる経験の積み重ねが大切なようです。

文章力を伸ばす

Z会の小学生コースは1-2年生でも作文があり、文章力を伸ばす練習を少しずつできます。

最初は「気に入っている文章を写す」という作業からです。添削で担当の先生にほめてもらえるので(おそらく「文章/作文は必ずほめる」と決めている)、子どもが作文に得意意識を持ちやすくなります。

現在は中学受験(私立・公立)、高校受験、大学受験のいずれの受験種別でも、文章力の高い子が圧倒的に有利です。

文章力は時間をかけて伸びるものなので、そのモチベーションを持つきっかけとしてもZ会の作文トレーニング、添削指導は便利です。

※関連記事:【小学生】文章力のトレーニングにおすすめのドリルや問題集

3~4年生:中学受験コースを受講する

3年生からは中学受験コースに切り替えます。目的は「算数・国語の知識を増やすため」です。

算数の解き方の応用を学ぶ

小学生コースは小学校で勉強する内容が主ですが、中学受験コースでは小学校の内容を超えるものも一部学習します。時計算や年齢算、連除法など。

これらの算数の知識は、中学受験を予定していない場合でも高校受験や大学受験でかなり役立ちます。

例えば112=121、122=144、…182=324くらいまでは暗記しておくと中3で習う平方根を楽に解けるようになりますし、時計算の考え方は「速さ」の応用問題を解くための基礎になります。

3-4年生の内容なら私立中受験対策に特化しておらず、小学校内容とその発展レベルのほうが比重は大きいです。

「絶対に必要な知識」はもちろん、「備えていると大きなプラスになる知識や思考法」もみにつけられます。

図で表して考える力を伸ばす

3-4年生の中学受験コースなら、図形問題や文章問題の応用をとおして「図を使って考える力」を伸ばせます。

私立中学受験の算数には、線分図や面積図を使うという特徴があります。

「線分図」や「面積図」より中学校で習う「方程式」を使うほうがはるかに簡単に解けます。ですが、方程式と線分図・面積図は解き方の切り口が異なります。

  • 方程式:文章を式に当てはめて解く
  • 線分図・面積図:文章を図に変換して解く

言葉を使って考える力は必須ですが、図を使うと物事をシンプルに捉えられるようになり、問題解決能力を伸ばせます(グロービス「論理的思考力を鍛える4つの方法」より)。

例えば以下の問題は、私立中学受験でよく使う「線分図」の基礎を学習する内容です。

Z会中学受験コースの問題例
Z会HPより

兄と弟の所持金に関する条件が問題文に書かれてあり、その条件を図にまとめます。

図にすると、「兄のほうがお金を多く持っている」という状況が一目瞭然です。

複雑なことをがんばって理解することも重要ですが、「物事を分かりやすくする」と思考しやすく、相手に伝えやすくもなります。

思考力が高い子には、複雑な問題文の条件をシンプルにして、「つまり何を求めれば良いか」を捉えることが得意です。

この「シンプルにして問題を解きやすくするための方法」を3-4年生の中学受験コースで獲得できます。

国語の文法・熟語の知識をつける

算数だけでなく、国語の重要な知識も中学受験コースで身に付けられます。

具体的には主語や述語、文節、熟語の構成などです。これらは小学校であまり習いません。

漢字を覚えるというと「漢字の丸暗記」になりがちです。ですが、漢字の成り立ちや熟語の構成が分かると、漢字や言葉を「意味」から考えて覚えられるようになります。

例えば部首の「のぎへん」は「穀物」を表しているので、「稲」や「穀」といった漢字に使われます。

意味が分かると語彙を獲得しやすくなります。

また、国語だけでなく、算数や理科の問題文の条件を整理するのにもこうした知識が役立ちます。

さらに英語の勉強をするときに主語・動詞や文節を正確に扱えると、英語の勉強がしやすくなります。英文では主語・動詞を最初に持ってくるので、日本文をみて主語・述語を瞬時に判別できる子は英文を正しく言える・書けるようになります。

長文の読み方・解き方を学ぶ

受験コースでは国語の長文読み取りのレベルが上がります。

文章のテーマがややむずかしくなり文章が長くなるので、「なじみのうすいテーマでも読める力」を養えます。

また、記述問題の答え方など、文章題の解き方もよりハイレベルで身に付けられます。

国語は「考えること」「答えをしぼりだすこと」に学習効果があります。ある程度むずかしい文章にチャレンジするほうが学力を伸ばしやすくなります。

語彙を増やす

小学生になじみのうすい題材の文章では、子どもが日常生活であまり使わない言葉も出てきます。

文章読解をたくさん経験すると、語彙力アップにもつながります。語彙力が豊富にあると、文章の読み替えや言いかえがしやすくなります。

中学受験、高校受験、大学受験のいずれの受験カテゴリーでも、難関校になるほど「言いかえる力」の高い子が合格しやすいです。

なお、子どもの語彙力を伸ばせるおすすめのアプリを以下の記事でくわしく解説しています。
子どもにおすすめの無料国語辞典アプリ

5~6年生:公立中高一貫コース受講する

5年生からは公立中高一貫コースでの勉強がおすすめです。

私立中学受験のコースは5年生になると特殊な解法が多くなってきて、受験しない子にはメリットが小さくなります。一方、公立中高一貫コースは受験(受検)しない子にもかなりメリットが大きいコースです。

知識の活用を得意にする

公立中高一貫コースでは、教科の枠を越えて知識を適切に選択して活用する力を伸ばせます。

私立中を受けない子の場合、「公立中高一貫校の適性検査で正解できる力を身につけること」が「小学生の学習目標」と言っても過言ではありません。

文部科学省も学習プロセスの重要性について以下のように伝えています。

学習のプロセスにおいて、人類の知的活動を通して蓄積され精査されてきた多様な思考の在り方を学び、その枠組みに触れることは、問題発見・解決の手法や主体的に考える力を身に付けるために有効であり、その点で教科間の区別を超えて重要である。

文部科学省「新しい学習指導要領等の在り方について」より引用

算数、国語といった教科の枠を越えて、問題発見・解決の手法を考える力をつけることが学校教育のゴールです。

公立中高一貫校の適性検査ははもちろん、高校入試も大学入試の共通テストもこの方針に沿ってつくられています。

Z会の教材は一貫して「思考力を伸ばすこと」に主眼が置かれており、公立中高一貫コースは難関公立中高一貫校にも対応しているため特に「思考力を伸ばすこと」に長けた教材です。

論理性を飛躍させる

知識を活用するには、論理性が求められます。

小学生の日常生活でよくある状況、たとえば運動会の100m走を題材にして、100m走の順位を何人かの児童の発言から考えます。

「〇〇くんは1番ではない」「私の前は□□さんだった」といったセリフから条件を整理して解きます。

小学校で習う知識だけで解ける問題ばかりですが、線分図や特殊算の基本的な解き方など、私立中入試特有の解き方を使うとさらに考え方の幅が広がります。

3-4年生の中学受験コースで勉強しておくと、5-6年生で論理力アップのトレーニングを行ったときに大きく論理力を伸ばせます。

文章表現力を飛躍させる

公立中高一貫コースでは作文や記述の練習も多量にします。受検で作文が必須で、50字前後の記述問題が頻出だからです。

3-4年生の中学受験コースで長文の読み取り力を身に付け、語彙を増やしておくと、5-6年生でこうした作文・記述トレーニングで一気に文章力が向上します。

表やグラフの読み取りを得意にする

公立中高一貫校の適性検査には表やグラフの読み取り問題が多量に出てきます。その対策をしておくと、自然に表・グラフの読み取りにも強くなります。

小学校や中学校の理科の実験・観察問題や社会の資料問題を苦手にしている子は、図表の読み取りが浅いです。牛肉の輸出量が増えていることを読み取れても、「輸出量が増えたんだね」で終わります。

「増えた理由」を考え、さらに「増えるとどうなるのか?」まで考えるのが「思考」です。

中学生になってからだとこの練習をする時間・機会が大きく減ります。小学生の間にみっちり練習しておくほうが良いです。

主体的に取り組む姿勢を養うことが重要

ここまで、Z会の特徴やコース選択の仕方を説明してきました。

Z会に限らず塾でもそうですが、「受講させたらもう大丈夫」という教育サービスはありません。

「どう取り組ませるか」が大切です。

Z会であれば、「主体的に考え取り組む姿勢を養うこと」が学習方針です。子どもが主体的に取り組めるような習慣づけを意識すると、上手くいきやすいです。

具体的には下記のような行動です。

  • 毎日取り組んだらほめる
  • 1問解くのに10分考えたらほめる
  • 自分で学習スケジュールを工夫して実行したらほめる

実際には、できていない日のほうが多いかもしれません。そんなときは「できるようになっている姿のイメージ」や「以前との変化」を伝えると、子どもが前向きに取り組むようになりやすいです。

「今日自分からZ会勉強してエライね。明日も自分から取り組めたらもっとスゴイね!」
「半年前なら1週間のスケジュールを立てても実行できなかったのに、最近は自分で予定を考えて過ごせてるね!」

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Z会小学生コースの費用

最後にZ会小学生コースの費用を紹介します。

通常の小学生コースの費用(月ごと)

12か月一括払い、6か月一括払い、毎月払いの3通りあり、12か月一括払いが一番割安です。

12か月の途中で退会することも可能ですし、退会時には受講期間に応じて6か月払いや毎月払いに変更して精算できます。

下記の表では「12か月一括払い」「オプションなし(思考力ワークなし・Asteriaなし)」「5教科セット」の場合の費用を月ごとに割ったときの金額を載せています。

※2025年度の費用です
参考:Z会小学生コース 受講費用シミュレーション

 紙の教材タブレット
1年生4,760円3,995円
2年生4,998円4,335円
3年生7,915円7,480円
4年生8,680円7,990円
5年生9,980円8,925円
6年生10,978円10,752円

中学受験コースの費用

つづいて、3年生から受けられる中学受験コースの費用を紹介します。

受講内容と難易度が下記のように分かれています。

【内容】
トータル指導:Z会のみで受験対策する人向けのトータル指導。難関レベルと最難関レベルに分かれています。
要点集中:塾と併用する人向けに受講内容を絞った指導。レベル設定はありません。

【難易度】
難関:偏差値50以上(中堅校以上)の中学全般
最難関:御三家、関西最難関(灘・洛南・神女・西大和・東大寺・甲陽・四天王寺・星光・清風南海・洛星・白陵)、ラ・サールなど

ここでは、トータル指導と要点集中に分けて、12か月払いの場合の月額費用をお伝えします。プログラミングなしで、6年生でのオプションの特訓講座もない場合の費用です。

※2025年度の費用です
参考:Z会中学受験コース 費用シミュレーション

学年トータル指導・難関/最難関要点集中
3年生15,980円8,500円
4年生18,020円9,180円
5年生23,800円11,900円
6年生24,820円12,408円

公立中高一貫校コースの費用

5年生からの公立中高一貫校コースの費用も紹介します。

適性検査コースと作文コースに分かれています。両方の受講がおすすめですが、作文は市販教材ですでに得意になっている人は適性検査コースだけでも十分です。

※2025年度の費用です
参考:Z会公立中高一貫校受検対策

学年適性検査コース作文コース
5年生3,145円– 
6年生3,400円3,400円
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まとめ

いかがでしょうか。

小学生向けに、Z会を使って塾にかよわずに勉強を得意になるための方法を紹介しました。

1-2年生は小学生コースで学習習慣の形成と知的好奇心の刺激をし、3-4年生は中学受験コースで解法の糸口や語彙を増やし、5-6年生は公立中高一貫コースで思考力・表現力を大きく伸ばせます。

中学受験をする場合だけでなく、しない場合にもこの方法で長期的に伸びつづける学力を養えます。

※関連記事:Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法

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プロフィール
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福地 暁です。
20年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。

これまで3000組以上のご家庭を担当させていただき、中学受験(灘中・御三家など最難関含む)、高校受験、大学受験(医学部・旧帝大含む)への合格をアシストしてきました。

この記事では中学受験、高校受験、大学受験、英検・TOEIC対策、中学生・高校生の定期テスト対策など、さまざまな学習アドバイスをしています。

みなさまの学びにプラスになる情報をお伝えしていきます!
よろしくお願いします。

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どうやら娘には「甘いパパ」と思われているようで、
アイスやジュースをねだるときは必ずパパのところにきます。

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