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【英語】前置詞を置く順番(from to、with in)を例文と練習問題をつかって分かりやすく解説

英語の勉強中のノート 中学生
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「前置詞のfromとtoはどちらを先に書けばいい?」
「前置詞のwithとinはどちらが先?」

英語を勉強する中学生のなかには、こうした疑問を持つ人が少なくありません。

そこで、前置詞を置く順番を解説し、練習用に問題を準備しました。

前置詞を得意にして、英語のテストで高得点をねらいましょう!

※関連記事:前置詞の問題:時間・場所・乗り物の使い分け、in・on・atの使い分けfromとofの違い

前置詞とは

前置詞とは、名詞の前に置き、意味を付け足して状況を表すのにつかわれる単語です。

in、on、at、for、fromなどが前置詞です。

例:

  • 時間: in, on, at
  • 場所: on, under, beside
  • 方向: to, towards

※関連記事:【英語の前置詞一覧】前置詞の意味と覚え方

参考:Ameba塾探し「前置詞とは?35種類をイラストで徹底解説!使い分け方も伝授【中学英語】」

前置詞が使われる具体的な場面(例:時間・場所・方向)

前置詞が使われるのは、以下のような内容を表す場合です。

  1. 時間:
    • : “at 5 o’clock”, “on Monday”, “in the evening”
  2. 場所:
    • : “on the table”, “under the bed”, “beside the park”
  3. 方向や動作の目的地:
    • : “go to the station”, “towards the mountain”

前置詞の例文

以下のように、前置詞はほかの単語と一緒に「名詞の前」に置かれることが多く、その文が説明している状況をもう少しくわしく説明する働きがあります。

She played tennis in the park.
(彼女は公園でテニスをしました。)

上記の例文では、inという前置詞が使われています。「in the park」で「公園のなかで」という意味になります。

もしinではなくaroundという前置詞を使うと、「公園の周りでテニスをした」という意味になります。

このように、使う前置詞によって状況をさらに細かく伝えられるようになります。

前置詞を置く順番

前置詞によって文の意味が少し変わるとお伝えしました。1つの文で前置詞を2つ以上使うケースもあります。

前置詞を置く順番は決まっています。

参考:kimini英会話 – もう悩まない!英語の前置詞「at」「in」「on」の使い方を完全理解

強調したい語句を先にする

英語では、「強調したい語句を先に書く(言う)」というルールがあります。前置詞の場合も同様です。

fromとtoを置く順番

前置詞の順番でややこしくなる代表例の1つがfromとtoです。ほとんどの場合、fromが先でtoが後です。

例文を使って説明します。

【例文】
He ran from the station to the store.
(彼は駅からお店まで走っていった。)

上記の文では、「from the station(駅から)」と「to the store(お店まで)」の2つの句(まとまり)が前置詞を含んでいます。どちらを先に書けばいいかというと、一般的にはfromが先で、toが後です。

ただ、もし「to the store(お店まで)」を強調したい場合には「to the store(お店まで)」を先に書くこともあります。

「彼は遠くにあるお店まで走ったんだよ!スタミナあるよね~!」という驚きを伝えたい場合などでは、「to the store(お店まで)」を先に置くほうがニュアンスは伝わります。

定期テストや入試ではほぼ、fromが先でtoが後です。toを先に書くのは特殊な状況の場合だけと思っておいてください。

withとin、withとatを置く順番

withとin/ atもどちらを先に書けば良いか迷ってしまう例です。「in/ at 場所」の場合はin/atが先で、withが後です。ただし、絶対そうしないといけないというほどでもないです。

こちらも例文を使って説明します。

【例文】
She played tennis in the park with her friends.
(彼女は公園で友だちと一緒にテニスをした。)

上記の文には「in the park(公園で)」と「with her friends(友だちと一緒に)」という2つの句を含まれています。これは、どちらかというと「in the park(公園で)」が先です。

英語には「場所が先」というルールがあります。英語は動詞が最も重要で、動詞に近い関係性の単語を先に書きます。

前述の例だと、動詞は「played(した)」です。以下の順になります。

1番目は「を(したのか)」→tennis
2番目は「どこで(したのか)」→in the park
3番目は「と(したのか)」→her friends

「彼女はしたんだよ!」とだけ言われても、「何を??」となります。ですから動詞の後に「何」を最初にもってきます。

「彼女がテニスをした」という内容さえ伝われば、「どこで」「誰と」は言わなくても会話は成り立ちます。そのため、「in/ at(場所)」「with(人)」のどちらを先に持ってくるのかは、それほど厳密ではありません。

「with(人)」を強調したいときは「with(人)」を先におきます。

一応のルールとしては、「in/ at(場所)」が先で「with(人)」が後です。

時間に関する前置詞の順番のルール

in、on、atといった「時間を表す前置詞」は一般的に以下のルールで使います:

  • 広い時間 → 狭い時間の順に表現する
    • : “in the morning”, “on Monday”, “at 5:00 PM”
時間の種類使用する前置詞例文
1日より長い時間inin April(4月に)
in the week(その週に)
曜日onon Monday(月曜日に)
時刻atat eight(8時に)

なお、英語では「時間」を最後に言うというルールがあるので、時間を言いたい場合のin、on、atは文の最後に書きます。

【例文】
I went to the station with my friends on Monday at eight.
(私は友だちと一緒に駅に月曜の8時に行った。)

上記の文では、前置詞がto、with、on、atの3つ出てきています。onとatは「時間」を表す前置詞なので、文の最後に持ってきます。

「on Monday(月曜日に)」のほうが「at eight(8時に)」より広い範囲を表しているので、「on Monday」を先に書きます。

また、前述のように英語は「動詞に近いもの」を先に持ってくるので、went(行った)のすぐ後にはto the station(駅に)が来ます。with my friends(友だちと一緒に)は消去法で真ん中におきます。

場所を表す前置詞の順番のルール

場所の前置詞は、動作や物の位置を示す場合に以下のように使われます:

  • 特定の場所(点) → at
  • 広い範囲(面) → on
  • 中にある場合(空間) → in

例文:

  • “He is at the corner.”(彼は角にいる。)
  • “The book is on the table.”(その本は机の上にある。)
  • “She is in the room.”(彼女は部屋のなかにいる。)

よくある間違いとその解決方法

笑顔で勉強する中学生

前置詞の語順が間違いやすい理由

日本語では前置詞に相当する表現が後置詞のように使われるため、英語の語順に混乱が生じます。

:

  • 日本語: “机の上ある”
  • 英語: “on the table”

混乱しやすい例(例: in vs. at)

:

  • “He is in the office.” (建物の中にいる)
  • “He is at the office.” (その場所にいるが、建物内とは限らない)
inのイメージ図
atのイメージ図

前置詞の順番の問題

英語を勉強中のノート

それでは、ここまで説明してきた前置詞の順番の内容をふまえて、練習のために問題を解いてみましょう。

問題(1)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。

「朝は歩いて学校に行く。」

I go【on foot】/【to school】/【in the morning】.

解答

I go to school on foot in the morning.

問題(2)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。「私のネコはリビングのソファーで寝るのが好きだ。」

My cat likes to sleep【in the living room】/【on the sofa】.

解答

My cat likes to sleep on the sofa in the living room.

問題(3)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。「私は日曜日には友だちと一緒に公園でサッカーをする。」

I play soccer【on Sundays】/【in the park】/【with my friends】.

解答

I play soccer in the park with my friends on Sundays.

問題(4)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。

「私の母は毎週金曜日には、夕食用に市場から野菜を買ってくる。」

My mother buys vegetables【for dinner】/【on Fridays】/【from the market】.

解答

My mother buys vegetables from the market for dinner on every Friday.

問題(5)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。

「私は夜寝る前にベッドのなかで好きな本を読む。」

I read my favorite book【begore sleeping】/【at night】/【in bed】.

解答

I read my favorite book in bed before sleeping at night.

問題(6)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。

「私は夏に家族と一緒に海に行った。」

I went【in the summer】/【to the beach】/【with my family】.

解答

I went to the sea with my family in the summer.

問題(7)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。

「私は午前中、ベッドの下にある箱のなかにおもちゃを入れた。」

I put my toys【in the morning】/【in a box】/【under my bed】.

解答

I put my toys in a box under my bed in the morning.

問題(8)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。

「私の父は毎日家からオフィスまで車に乗っていく。」

My father drives【from home】/【in his car】/【to his office】every day.

解答

My father drives in his car from home to his office every day.

問題(9)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。

「鳥たちが今朝、窓の外の木で楽しそうに鳴いていた。」

The birds were singing happily【in the trees】/【outside our window】this morning.

解答

The birds were singing happily in the trees outside our window this morning.

問題(10)

以下の【 】の句を、日本文の意味や前置詞をおくルールに合うように並び替えてください。

「私は洗濯をした後、洗濯物を裏庭で干した。」

I arrived【near my house】/【at the train station】/【at 9】/【with my family】.

解答

I arrived at the train station near my house with my family at 9.
(I arrived with my family at the train station near my house at 9.)

中学英文法の問題集

最後に、中学英文法を練習するのにおすすめの問題集を紹介します。いずれもAmazonのリンクをつけているので、リンク先で購入できます。

『英文法パターンドリル』

こちらの問題集は文法の形や使い方をパターン演習で身に付けるものです。

「選択問題→並び替え問題→英作問題」と段階的にレベルアップできるような問題構成です。問題の難易度は基本から標準(公立中学校の定期テストレベル)までです。

中1用~中3用まで学年別に分かれており、定期テストの勉強と並行して進めると使いやすいです。

定期テスト70点くらいまでが目標の人におすすめです。


英文法パターンドリル 中学1年 (中学英文法パターンドリル)


英文法パターンドリル 中学2年 (中学英文法パターンドリル)


英文法パターンドリル 中学3年 (中学英文法パターンドリル)

出版社:文英堂

『ニューコース参考書/問題集』

こちらも中学英文法を学年別にまとめているシリーズです。

参考書と問題集に分かれており、セットで使うと使いやすいです。あるいは学校のワークで分からないところを「参考書」で確認するという使い方も便利です。

基本レベルからやや難しいレベルまで網羅されており、定期テストで60-80点くらいを目指す人におすすめです。


ニューコース参考書 中1英語 (学研ニューコース参考書)


ニューコース参考書 中2英語 (学研ニューコース参考書)


ニューコース参考書 中3英語 (学研ニューコース参考書)


ニューコース問題集 中1英語 (学研ニューコース問題集)


ニューコース問題集 中2英語 (学研ニューコース問題集)


ニューコース問題集 中3英語 (学研ニューコース問題集)

出版社:学研

『最高水準問題集 特進』

最後に紹介するのは最高水準問題集です。難関私立・国立高校志望者向けの問題集で、学校の定期テストよりハイレベルな問題が掲載されています。

基本は分かっている中学生が間違いやすい問題が多数載っているので、定期テストで安定して90点台を取りたい人におすすめです。


最高水準問題集 特進 中1英語


最高水準問題集 特進 中2英語


最高水準問題集 特進 中3英語

出版社:文英堂

前置詞を置く順番に関するQ&A

Q: 英語の前置詞って何ですか?どんな役割を持っていますか?

A:
前置詞(preposition)は、名詞や代名詞の前に置かれて、それが他の単語とどのような関係にあるかを示す言葉です。主に以下のような役割があります:

  • 時間: “at 5 o’clock”, “on Monday”, “in the morning”
  • 場所: “on the table”, “under the bed”, “in the room”
  • 方向: “to the park”, “towards the mountain”

Q: 前置詞の順番にルールはありますか?

A:
はい、前置詞の順番にはいくつかのルールがあります。たとえば:

  1. 時間の場合: 広い範囲から狭い範囲へ
    • : “in the morning” → “on Monday” → “at 7:00”
  2. 場所の場合: 小さい場所から大きい場所へ
    • : “on the desk in the office”

Q: 日本人が混乱しやすい前置詞の使い方にはどんな例がありますか?

A:
以下はよく混乱する例です:

  • in vs. at:
    • “He is in the office.”(建物の中にいる)
    • “He is at the office.”(建物にいるが、中とは限らない)
  • on vs. in:
    • “The book is on the table.”(机の上にある)
    • “The book is in the bag.”(カバンの中にある)

Q: 前置詞を覚えるためのコツを教えてください。

A:
前置詞を覚えるためには以下の方法が役立ちます:

  1. 例文暗記: よく使われる例文を繰り返し練習する。
    • 例: “He is at home.” “She is on the bus.”
  2. 音声で学ぶ: リスニングやシャドーイングで正しい使い方を確認。
  3. 図や表を活用: 前置詞の使い分けを視覚的に整理する。

Q: 英語試験でよく出る前置詞の問題にはどんなものがありますか?

A:
以下は典型的な例です:

  • TOEIC例題:
    “The meeting will be held ___ Monday.”
    • A) in
    • B) on
    • C) at
      答え: B) on

Q: 日常会話でよく使う前置詞のフレーズは?

A:
以下は日常会話で頻出の前置詞を使ったフレーズです:

  • 時間: “on time”, “in a minute”
  • 場所: “at home”, “on the bus”, “in the park”
  • その他: “good at”, “interested in”, “afraid of”

Q: 前置詞の使い方を間違えないためにはどうすればいいですか?

A:
間違いを減らすには次の方法が有効です:

  1. ルールを理解する: 時間・場所・方向のカテゴリで使い方を整理する。
  2. 実際に使ってみる: 短い文章を作り、練習する。
  3. フィードバックを得る: 英語話者や教師に正しい使い方を確認してもらう。

まとめ

いかがでしょうか。

中学生向けに英語の前置詞を置く順番を解説し、練習問題を用意しました。

前置詞のfromとto、withとinやwithとatなど、1つの文で複数の前置詞を使う場合、「動詞の近い関係性の前置詞」を先に置きます。また、英文法には「場所」→「時間」の順に書くというルールもあります。

ただし、厳密なものではなく、その文のニュアンスによって変わります。

たくさん練習して、感覚的に扱えるまで慣れておきましょう!

プロフィール
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福地 暁です。
20年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。

これまで3000組以上のご家庭を担当させていただき、中学受験(灘中・御三家など最難関含む)、高校受験、大学受験(医学部・旧帝大含む)への合格をアシストしてきました。

この記事では中学受験、高校受験、大学受験、英検・TOEIC対策、中学生・高校生の定期テスト対策など、さまざまな学習アドバイスをしています。

みなさまの学びにプラスになる情報をお伝えしていきます!
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