高校生向けに日本史の一問一答問題と解説を用意しました。今回は鎌倉幕府の仕組みをまとめています。鎌倉幕府の成立過程、侍所・政所・問注所などの役割と別当、御恩と奉公の内容などです。
歴史総合や日本史探求の定期テスト対策、大学入試対策などにご活用ください!
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日本史の一問一答問題:鎌倉幕府の仕組み
(1)1180年、源頼朝と平氏の軍勢が川をはさんで対峙しますが、水鳥の羽音を敵襲と間違えて平家軍が逃げ散りました。この戦いを何といいますか。
(2)富士川の戦いで勝利した源頼朝は、御家人の統率のために役所を設けました。何という役所ですか。
(3)侍所の初代別当(長官)に任命されたのは誰ですか。
(4)1183年、源頼朝は東国の荘園・公領からの年貢納入の保証を朝廷から命じられ、東国の実質的な支配権を獲得しました。この朝廷からの命令を何といいますか。
(5)1184年、源頼朝は公文書の管理を行う役所を設置しました。この役所を何といいますか。
(6)公文所の初代別当(長官)に任命された御家人は誰ですか。
(7)公文所はのちに何という名称に変更されましたか。
(8)1184年、源頼朝は御家人どうしの争いごとに関わる裁判を行う役所を設置しました。この役所を何といいますか。
(9)問注所の初代執事(長官)に任命された御家人は誰ですか。
(10)1185年、大江広元の建議により源頼朝は全国に官僚を派遣して土地の管理をさせることにしました。そのうち、荘園からの税の取り立てをする役職を何といいますか。
(11)国ごとの軍事や警察を担当した職を何といいますか。
(12)1189年、源頼朝は奥州藤原氏をほろぼしました。このときの藤原氏の当主は誰ですか。また奥州藤原氏の本拠地はどこですか。
(13)源頼朝は征夷大将軍に任命されるよう朝廷に働きかけた結果、1190年に常置の武官として最高位に任命されました。この役職を何といいますか。
(14)1203年、将軍を補佐して政務を統轄する役職が設置されました。この役職を何といいますか。
(15)初代の執権に任命された御家人は誰ですか。
(16)1225年、執権を補佐して政務にあたる役職が設置されました。この役職を何といいますか。
(17)初代連署に任命された御家人は誰ですか。
(18)1225年に設置され、執権や連署に次ぐ決定権を持つ、幕府内での最高決定機関は何ですか。
(19)1249年、主に御家人の土地問題の裁判を担当するための機関が設置されました。この機関を何といいますか。
(20)1221年の承久の乱後に朝廷を監視するために設置された機関は何ですか。
(21)1885年に設置された、九州を統轄するための機関は何ですか。
(22)鎮西奉行は元寇後に権限を強めた機関へとグレードアップしました。何という機関ですか。
(23)守護の職務について、京都大番役を督促・監視する役割を何といいますか。
(24)守護の職務について、戦乱に備えて地頭は兵糧米を徴収する権利を得ていました。徴収できる兵糧米は1段あたり何升でしたか。
(25)御恩と奉公について、御恩のなかで御家人の先祖伝来の土地所有権を幕府が認めることを何といいますか。
(26)御恩と奉公について、御恩のなかで御家人が活躍したら新たな領地や役職を幕府が与えることを何といいますか。
(27)御恩と奉公のように土地の給与をつうじて主人と従者が関係性を持つ制度を何といいますか。
(28)鎌倉幕府の将軍家が所有する荘園(税を朝廷に納めなくていい)を何といいますか。
(29)鎌倉幕府の将軍家の知行国(税を朝廷に納めないといけない)を何といいますか。
解答
(1)富士川の戦い
(2)侍所
(3)和田義盛
(4)寿永二年十月宣旨
(5)公文所
(6)大江広元
(7)政所
(8)問注所
(9)三善康信
(10)守護
(11)地頭
(12)藤原泰衡・平泉
(13)右近衛大将
(14)執権
(15)北条時政
(16)連署
(17)北条時房
(18)評定衆
(19)引付衆
(20)六波羅探題
(21)鎮西奉行
(22)鎮西探題
(23)大番催促
(24)5升(段別5升)
(25)本領安堵
(26)新恩給与
(27)封建制度
(28)関東御領
(29)関東御分国
鎌倉幕府の役職のまとめ
鎌倉幕府の役職名とその役割、また初代長官を以下の表にまとめています。
役職(機関) | 役割 | 初代長官 |
執権 | 将軍を補佐して政務を統括する | 北条時政 |
連署 | 執権を補佐して政務を統括する | 北条時房 |
侍所 | 御家人を統率する | 初代別当:和田義盛 |
政所(公文所) | 公文書を管理する | 初代別当:大江広元 |
問注所 | 御家人どうしの争いごとの裁判をする | 初代執事:三善康信 |
評定衆 | 幕府の最高決定機関 | – |
引付衆 | 御家人の土地問題の裁判をする | – |
六波羅探題 | 朝廷の監視 | – |
鎮西奉行 | 九州の統轄 | 天野遠景 |
守護 | 軍事・警察 | – |
地頭 | 荘園からの税の徴収 | – |
日本史の問題集
最後に日本史のおすすめ問題集を紹介します。
※関連記事:日本史文化史の参考書と覚え方
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金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 原始・古代史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業)
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 中世・近世史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業)
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 近現代史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業)
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】文化史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業シリーズ)
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日本史B一問一答【必修版】 (東進ブックス 大学受験 一問一答シリーズ)
日本史一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 一問一答シリーズ)
出版社:ナガセ
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学研が出版している「標準レベルまで」の参考書です。教科書よりも解説がくわしく、日本史探求に苦手意識を持っている人も理解しやすいです。
定期テスト対策用の問題ページもあり、定期テスト対策、中堅レベルまでに大学入試対策に便利です。
よくわかる高校日本史探究 (MY BEST)
出版社:Gakken
まとめ
いかがでしょうか。
高校生の日本史の勉強用に、鎌倉時代の仕組みを一問一答にまとめました。
鎌倉幕府成立までの流れ、役職や機関名とその初代長官、御恩と奉公の内容(新恩給与と本領安堵)、守護と地頭の違いなどです。
定期テストや大学入試に出やすいポイントをしっかり覚えておきましょう!
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