「明日社会のテストがある!やばい!」
こんなときに役立つ「1日で社会を覚える方法」を紹介します。歴史、地理、公民それぞれ分野ごとに紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1日で社会を覚える方法
定期テストや高校入試まで日にちがない。1日でなんとかして社会の勉強を終わらせたい。そんなときの覚え方を紹介します。
教科書の太字を覚える
まず、教科書で太字になっているものを手あたり次第に覚えましょう。
学校のテストは、出題ポイントが教科書ごとに決められています。大事なポイントは教科書では必ず太字になっています。ですから、太字を覚えておけば効率よくテスト対策ができるのです。
問題集の解答を見ながら覚える
教科書で用語や人名をサラっと覚えたら、問題集の解答を見ながら暗記しましょう。
用語や人名を覚えても、「テストでどのように問われるのか」を知らないとテストで思い出しにくいです。そこで、テストでの定番の問われ方を問題集で確認し、「どう問われたら何が答えなのか」をあらかじめ知っておきます。
歴史を1日で覚える裏ワザ
前述の覚え方をベースに、特に「歴史を1日で覚える方法」を紹介します。
年表をみながら勉強する
教科書には「歴史年表」がぴら~んと載っています。問題集を使って勉強するときに、その年表を机に広げておきましょう。
「永仁の徳政令」「大政奉還」のような歴史上の出来事が出てきたら、それが年表のどの辺りの出来事なのか、その前後には何があったのかを年表で確認します。
例えば足利義満の時代に「南北朝合一」と「勘合貿易」がありましたが、どちらが先だったのかを丸暗記しようとすると、テストでややこしくなりがちです。
下記の年表をみると、南北朝合一が先だと「視覚的に」確認できます。視覚記憶は残りやすいので、短時間の勉強でもテストで思い出しやすくなります。
1338年 | 足利尊氏が征夷大将軍に任命され、室町幕府を開く |
1392年 | 将軍・足利義満が南北朝合一をする |
1404年 | 勘合貿易がはじまる (明との貿易がはじまる) |
1428年 | 正長の土一揆が起こる |
1438年 | 永享の乱が起こり、鎌倉公方と関東管領が争う |
1441年 | 嘉吉の乱(変)が起こり、将軍・足利義教が暗殺される |
このように、年表を視覚的に確認するというひと手間をはさんでおくだけで時代や出来事の順番が分かりやすくなり、歴史の流れを把握できます。
※関連記事:中学生向けの室町時代の年表
※関連記事:中学生向けの江戸時代の年表
資料も勉強しておく
教科書や資料集に載っている資料もサラっと勉強しておきましょう。
興福寺仏頭や竹崎季長の『蒙古襲来絵巻』(以下の画像)のように、テストには定番の資料が良く出てきます。
資料をみて、それが「何を表している資料なのか」を答えられるように練習しておきましょう。定番の資料は問題集に必ず出てくるので、その問題と解答をみて出題ポイントを覚えておけば大体OKです。
地理を1日で覚える裏ワザ
つづいて、地理を1日で覚える方法を紹介します。
地図をみながら勉強する
最初に「教科書の太字を覚える」「問題集の解答をみながら覚える」という勉強法を紹介しています。その勉強をするときに「日本地図」か「地方ごとの地図」を机に広げておきましょう。
地理は「内陸」「太平洋側」「日本海側」といった場所も視覚的に覚えておくほうが良いです。テストで直接出題されるだけでなく、日本海側と太平洋側の気候の違いなども覚えやすくなります。
また、工業地帯や工業地域は地図を見ながら場所と名称と工業出荷額の多い工業も覚えておくと、テストで効率よく点を取れます。
工業地域と工業地帯の違いや工業出荷額の特徴を以下の記事でくわしく紹介しています。
工業地帯と工業地域の違いとは?特徴や工業出荷額の変化を中学生向けに解説
また、地形と一緒に地域ごとの農業の特徴も一緒に覚えておきましょう。例えば、アメリカの農業は地域によって主要作物が異なります。小麦にも「春小麦」と「冬小麦」があります。
場所と農業をセットで覚えると時短でテストの点数を上げられます。
アメリカの農業分布や主要作物の特徴について以下の記事でくわしく解説しています。
【中学地理】アメリカの農業分布と主要作物の特徴の解説|春小麦と冬小麦、輸出の影響と気候条件について
山脈・山地・河川・平野・気候を地域別にまとめて覚える
地域別に山脈・山地・河川・平野・気候の特徴をまとめて覚えましょう。できれば、白地図に自分でざっくりとした場所と名称を書き込む練習をしておくとテストで非常に役立ちます。
例えば世界地理で「西岸海洋性気候」が良くテストに出てきます。海流や風の影響でヨーロッパの農業などの産業にも大きな影響を与えています。ひとつひとつ覚えようとするとややこしくなってきますが、「まとめて」覚えると早く覚えられます。
西岸海洋性気候や農業などの特徴について以下の記事でくわしく解説しています。
【中学地理】西岸海洋性気候の特徴や影響:定期テストでのポイントを中学生向けに解説します
公民を1日で覚える裏ワザ
中3途中から公民も習います。公民を1日で覚える方法も紹介します。
よく似た用語どうしの意味を覚える
公民では重要な用語がたくさん出てきますが、よく似た用語も多数出てきます。1つ1つ覚えようとするより、以下のように違いが分かりにくい用語をまとめて覚えるようにしましょう。
教科書や問題集で表にまとめられているものを覚える
公民は過去数十年の国際組織や法令などをまとめて習います。関連する組織名、法令・条約名をまとめて覚えるとテストで解答しやすいです。
例えば国際連合でも、安全保障理事会、総会、常任理事国、非常任理事国、PKO、WHOなど覚える組織名や会議名が多々出てきます。まとめて覚えるほうが早く終わります。
※関連記事:【中3公民の一問一答問題】国際社会:EU、APEC、ASEAN、国家の3要素、主権とは何かなど
定期テスト時事問題で点を取る裏ワザ
定期テストの時事問題の対策法も紹介します。
テレビや新聞でニュースをチェックしつづけるのが大変だし面倒という人は以下の方法を試してみてください。
社会の先生が男性なら野球ネタを調べる
まず、社会のテスト問題をつくる先生が男性なら野球ネタをネットでチェックしておきましょう。
特に大谷翔平やイチローのようにアメリカのMLBで活躍した野球選手についてちょくちょくテストに出てきました。
これが本当に「社会」という科目で覚えておくべき内容がどうかはさておき、男性の先生は「自分の好きなネタ」を1つは入れたくなる人が多いように感じます。
政治ニュースを調べる
ここ1-2ヵ月の間にテレビなどでさかんに報道されている政治ニュースを覚えておきましょう。やはり科目名が「社会」ですから、社会に関する大きな時事問題も出されます。
特に、以下の内容がテストに出やすいです。
中学生向け!一日で社会を覚えるためのQ&A
Q1: 一日で社会を覚えることなんて本当にできるの?
A: 一日で全部を完璧に覚えるのは難しいけど、重要なポイントに絞れば可能だよ!テストによく出る範囲を優先して学べば、効率よく点数を取れるようになるよ。
Q2: 何から始めればいいの?
A: まずは、教科書やノートのまとめをチェックして、よく出る単元(例: 歴史の年号や地理の都道府県)を見つけよう。その後、重要なキーワードをノートに書き出してみてね。
Q3: 時間が足りないときはどうすればいい?
A: 時間がないときは、優先順位をつけるのが大事!「社会の一問一答」や「定期テスト対策プリント」などを使って、頻出問題だけを覚えると効率的だよ。
Q4: 年号や用語が覚えられない!どうすればいい?
A: 語呂合わせを使うと覚えやすくなるよ!たとえば、1192年は「いい国作ろう鎌倉幕府」。また、用語はカードを作って何度も反復してみてね。
以下の記事で歴史の語呂合わせを紹介しています。
高校受験でよく出る歴史年号の語呂合わせ一覧
Q5: 地図やグラフが苦手なんだけど、どう勉強すればいいの?
A: 地図やグラフは、まず「問題文と関連付ける」ことがポイント。地図なら地名にマーカーを引いて、グラフなら増減のポイントだけを覚えると効果的だよ。
Q6: 休憩をとらずに勉強した方がいい?
A: それは逆効果!20~30分勉強したら5分休憩するリズムがオススメだよ。短い休憩を取ると集中力が持続しやすくなるよ。
Q7: テストに出るかどうかわからない範囲も覚えるべき?
A: 時間が限られている場合は、出題されそうな範囲を先生や友達に確認するのがベスト!「模擬テスト」や「過去問」を使って、よく出るところを優先して覚えよう。
Q8: 覚えた内容を忘れてしまいそう…どうすればいい?
A: 寝る前にもう一度ノートを見返すと記憶に残りやすいよ!また、次の日の朝に軽く復習するとさらに効果的。
Q9: 親や友達に手伝ってもらう方法はある?
A: 親や友達に質問してもらうと、知識を再確認できるよ。ゲーム感覚でクイズを出し合うと楽しく覚えられるからおすすめ!
Q10: テスト当日に覚えるコツはある?
A: テスト当日は新しいことを覚えるより、前日に覚えた内容を復習することが大事!教科書やノートの「まとめ部分」だけを読むといいよ。
中学社会のおすすめ参考書
中学生向けに社会の役立つ参考書を紹介します。
『わかるをつくる 中学社会』
地理、歴史、公民を1冊にまとめて解説を載せている参考書です。ストーリーでの解説のほかに図表やイラストも多く、視覚的に理解しやすいのが特徴です。
分からないところだけ調べるのにも使えますし、問題集版もあるので、問題集+参考書でじっくり取り組むのにも使えます。
わかるをつくる 中学社会 新装版 (パーフェクトコース参考書)
わかるをつくる 中学社会問題集 新装版 (パーフェクトコース問題集)
出版社:学研プラス
『わからないをわかるにかえる 高校入試 社会』
こちらは、「文字で説明されても分かりにくい、印象に残らない」という人におすすめです。
イラストが多く、カラーで余白も大きいため見やすいです。
問題数は少ないので、あくまで「社会が苦手な人の参考書」です。
わからないをわかるにかえる 高校入試 社会
地理、歴史、公民の分野別に分かれているものもあります。
わからないをわかるにかえる 中学地理 (オールカラー,付録付き)
わからないをわかるにかえる 中学歴史 (オールカラー,付録付き)
わからないをわかるにかえる 中学公民 (オールカラー,付録付き)
出版社:文理
『全国高校入試問題正解 社会』
「入試まで時間がない。とにかく実戦問題で覚えるしかない!」という人におすすめです。
全国の高校入試問題が掲載されているので、解答・解説をみながら浅く広く問題を解いていくと「頻出問題」に早く慣れられます。
2025年受験用 全国高校入試問題正解 社会
2025年受験用 全国高校入試問題正解 分野別過去問 1282題 社会 地理・歴史・公民
出版社:旺文社
まとめ
いかがでしょうか。
中学生向けに、1日で社会を覚える方法を紹介しました。地理を1日で覚える裏ワザ、歴史を1日で覚える裏ワザ、公民を1日で覚える裏ワザ、時事問題で点を取る裏ワザもそれぞれ説明しています。
社会の勉強は時間がかかりますが、勉強方法を工夫すれば短時間でも成果を出せます。
とはいえ、テスト範囲を2-3周する、授業後にすぐ復習するなどちゃんとした勉強法もぜひ実践しましょう!
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