導入文
中学英語で多くの生徒がつまずくポイントの一つが、「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の区別です。
この違いがあいまいなままだと、a や an をつけるべきかどうか、is と are のどちらを使うか、some や any が正しく使えているかが分からなくなり、定期テストでの減点につながります。
特に There is / There are の文では、名詞が数えられるか数えられないかを正しく判断できないと、文全体が間違いになってしまいます。
そこでこの記事では、数えられる名詞と数えられない名詞の違いを基本から整理し、テスト本番で迷わない考え方を身につけることを目的とします。
この記事で分かること
この記事を読むことで、英語で「数えられる名詞」と「数えられない名詞」がどのように区別されているのかが分かるようになります。
また、日本語の感覚だけで判断すると間違えてしまう理由を理解し、a や an、is や are を選ぶときの考え方が整理できます。
定期テストや高校入試でよく出る名詞の扱い方を意識しながら学べるため、丸暗記ではなく、理由を考えて文法を判断できるようになることを目指します。
数えられる名詞と数えられない名詞とは何か
英語の名詞は、大きく分けて「数えられる名詞」と「数えられない名詞」の2種類に分けられます。
この区別は、意味ではなく、英語の文法上どのように扱われるかによって決まっています。
数えられる名詞かどうかを正しく判断できるようになると、冠詞や動詞の形を間違えにくくなり、英文全体を正確に作れるようになります。
逆に、この区別があいまいだと、細かいミスが積み重なって点数が伸びにくくなります。
数えられる名詞(可算名詞)の基本
数えられる名詞とは、1つ、2つ、3つと数をはっきり数えられる名詞のことです。
たとえば、book や student、chair のように、目に見えて個数を数えられるものが代表例です。
数えられる名詞には、単数形と複数形があります。
1つのときは単数形を使い、2つ以上のときは複数形に変えます。また、単数形のときには a や an をつけることができます。
この性質のため、数えられる名詞が主語になる場合は、is と are の使い分けにも直接関係してきます。
数えられない名詞(不可算名詞)の基本
数えられない名詞とは、1つ、2つと個数で数えない名詞のことです。
水や空気、情報のように、全体を一つのまとまりとして考えるものが多く含まれます。
数えられない名詞には、基本的に複数形がありません。
また、a や an をつけることもできません。そのため、文の中では常に単数として扱われ、is が使われます。
このルールを理解していないと、「a water」や「are water」のような間違いをしてしまいやすくなります。
日本語訳だけで判断すると間違える理由
数えられる名詞と数えられない名詞を判断するとき、日本語訳だけを頼りにすると間違えやすくなります。
日本語では「水を一本」「パンを一つ」のように言えるため、つい英語でも数えられると考えてしまうからです。
しかし、英語では water や bread は、形や区切りを意識せず、全体をまとめて扱う名詞として考えられています。
そのため、日本語で数えられるかどうかではなく、英語でどのように扱われるかを基準に判断する必要があります。
定期テストや高校入試では、このズレを突いた問題がよく出題されます。
意味ではなく、文法上の扱いを意識して考えることが、安定して得点するための重要なポイントです。
可算名詞・不可算名詞でよく使われるsome / any・many / much の使い分けはこちらで詳しく解説しています。
→ 中学英語|some / any・many / much の使い分けを整理【定期テスト・高校入試対策】
定期テストで使える見分け方のコツ
数えられる名詞か数えられない名詞かを見分けるとき、意味を考えすぎるとかえって迷ってしまいます。
定期テストでは、限られた時間の中で素早く判断する必要があるため、考え方の順番を決めておくことが大切です。
ここでは、英文を見た瞬間に使える三つの視点を紹介します。
この順番で確認すれば、is と are、a / an、some / any のミスを大きく減らすことができます。
見分け方① 形が決まっているか
まず考えるべきなのは、その名詞に決まった形があるかどうかです。
一つ一つがはっきり区別できる形をしていれば、数えられる名詞である可能性が高くなります。
たとえば、book や chair、student などは、形が明確で、1つと2つを簡単に区別できます。
このような名詞は、英語でも個数で数える対象として扱われます。
一方で、水や砂のように、形が決まっていないものは、英語では一つのまとまりとして考えられます。
形があいまいなものは、数えられない名詞として扱われることが多いと覚えておくと判断しやすくなります。
見分け方② 同じものをいくつも並べられるか
次に考えるのは、同じものを横に並べて数えられるかどうかです。
頭の中で「これを二つ、三つと並べられるか」を想像してみてください。
りんごやペンのように、同じものをいくつも並べて数えられる場合は、数えられる名詞です。
このとき、自然に複数形のイメージが浮かぶかどうかが判断のポイントになります。
逆に、水や空気、音楽のように、並べること自体が難しいものは、数えられない名詞として扱われます。
見た目のイメージで判断できるため、テスト本番でも素早く確認できます。
見分け方③ a / an がつくかを考える
最後に使うのが、a や an をつけられるかどうかを考える方法です。
a / an は、数えられる名詞の単数形にしか使えないため、文法的な最終チェックとして非常に有効です。
もし「a 名詞」と言えそうであれば、その名詞は数えられる名詞です。
逆に、a をつけると不自然に感じる場合は、数えられない名詞である可能性が高くなります。
この考え方は、空欄補充問題や並び替え問題で特に役立ちます。
選択肢に a や an がある場合、名詞の種類を見抜く手がかりになります。
テスト本番での判断手順まとめ
定期テスト本番では、以下の順に確認しましょう。
- 名詞を見たらまず形が決まっているかを確認
- 次に、同じものをいくつも並べて数えられるかをイメージ
- 最後に、a / an をつけられるかを考える
この順番を普段から意識しておくことで、感覚ではなく理由をもって判断できるようになります。
結果として、There is / There are や冠詞のミスが減り、安定して点数を取れるようになります。
数えられる名詞・数えられない名詞 一覧表(中学生向け)

まずは、定期テストや高校入試で特に出題されやすい「数えられる名詞」と「数えられない名詞」を一覧で整理します。
細かい説明を読む前に、全体像をここでつかんでおくことが大切です。
| 分類 | 名詞の種類 | 代表例 | 一緒に使える語 | 例文の形 |
|---|---|---|---|---|
| 数えられる名詞 | 単数 | book / apple / student / car | a / an | a book |
| 数えられる名詞 | 複数 | books / apples / students / cars | many / some | many books |
| 数えられない名詞 | 不可算 | water / money / information / homework | much / some | much water |
| 数えられない名詞 | 量で表す | water / bread / paper | a cup of / a piece of | a cup of water |
この表は「丸暗記」ではなく、「判断の基準」を理解するためのものです。
ここから先では、定期テストで実際によく出る名詞を中心に、なぜその名詞が数えられるのか、数えられないのかを具体的に見ていきます。
定期テストで頻出の数えられる名詞
定期テストでよく出る数えられる名詞は、形がはっきりしていて、1つずつ区切って考えられるものが中心です。
book、pen、student、chair、dog などは、見た目や単位が明確なため「1つ、2つ」と自然に数えられます。
数えられる名詞で特に重要なのは、「単数か複数か」を必ずセットで判断することです。
単数なら a / an が必要になり、複数なら many や some が使われます。
この判断ができていないと、There is / There are や a / an / some / any の問題で失点しやすくなります。
テストでは、前置詞句が長くなって主語が見えにくくなる形で出題されることが多いですが、最終的に「数えられるか」「単数か複数か」を見抜ければ正解できます。
定期テストで頻出の数えられない名詞
数えられない名詞には、液体や抽象的なもの、まとまりとして考えるものが多く含まれます。
water(水)、milk(牛乳)、juice(ジュース)、rice(米)、bread(パン)、money(お金)、homework(宿題)、information(情報) などは、定期テストで非常によく出る語です。
これらの名詞は、複数形にせず、a や an をつけないという点が共通しています。
そのため、文の中では常に単数として扱われ、is が使われることになります。
特に homework や information は、日本語の感覚で複数形にしてしまう間違いが多いため、注意が必要です。
入試で差がつく間違えやすい名詞
高校入試では、文脈によって数えられるか数えられないかが変わる名詞が狙われやすくなります。
paper(紙)、time(時間)、work(仕事)、food(食べ物) などは、その代表例です。
例えば、paper は「紙全体」を表すときは数えられませんが、「新聞」や「書類」の意味になると数えられる名詞になります。
time も「時間」という意味では数えられませんが、「回数」を表すときは数えられます。
入試問題では、単語だけで判断させず、文全体の意味を理解して名詞の扱いを考えさせる問題が多くなります。
そのため、「この名詞は可算か不可算か」と固定的に覚えるのではなく、「今は何を表しているのか」という視点で判断できるかどうかが得点差につながります。
There is / There are や a / an / some / any との実戦的な結びつけ
数えられる名詞・数えられない名詞の知識は、それ単体で覚えてもテストでは点になりにくい分野です。
定期テストや高校入試では、その知識を使って There is / There are や a / an / some / any を正しく選べるかどうかが問われます。
ここでは「名詞を見て、どう判断すればよいか」を実戦目線で整理します。
There is / There are は名詞の「数」で決まる
There is と There are の使い分けは、文の最初にある There ではなく、その後ろに来る名詞の数で決まります。
場所を表す語句や前置詞句が長く続いていても、最終的に判断すべきなのは「あるものが1つか、2つ以上か」です。
- 名詞が単数または数えられない名詞の場合は There is が使われます。
- 名詞が複数の場合は There are が使われます。
このルールは、定期テストでも高校入試でも一貫しています。
テストでは、There の直後に前置詞句が入り、主語が見えにくくなる形がよく出題されます。
その場合も慌てず、There の後ろで「実際に存在している名詞」を探し、その数を確認することが重要です。
a / an / some / any は名詞の「種類」で決まる
a / an / some / any は、名詞の「単数か複数か」だけでなく、「数えられる名詞か、数えられない名詞か」という種類によって使い分けます。
ここで迷う生徒が非常に多いため、判断の順番を固定しておくことが大切です。
a / an は、数えられる名詞の単数にしか使えません。
数えられない名詞や複数の名詞には使えないため、まず名詞が可算か不可算かを確認します。
some は、複数の数えられる名詞と、数えられない名詞の両方に使われます。
any も同様に使われますが、否定文や疑問文で使われることが多い点がポイントです。
テストでは、「日本語訳だけを見ると正しそうに見えるが、名詞の種類に合っていない選択肢」がよく紛れ込んでいます。
名詞の種類を無視して感覚で選ばないことが、間違いを防ぐコツです。
テスト本番での判断手順まとめ

テスト本番では、文を最初から最後まで読んで考え込む必要はありません。
名詞を基準に、一定の手順で判断することで、安定して正解できます。
- まず、文の中で「何があるのか」「何について述べているのか」という名詞を見つけます。
- 次に、その名詞が数えられる名詞か、数えられない名詞かを判断します。
- 数えられる名詞であれば、単数か複数かを確認します。
この順番で判断すれば、There is / There are を迷うことはほとんどありません。
同時に、a / an / some / any も自然に正しく選べるようになります。
数えられる・数えられない名詞の知識は、「覚えるもの」ではなく「使うもの」です。
判断手順を体にしみ込ませることが、定期テストでも高校入試でも得点力を上げる最大の近道です。
数えられない名詞を「数えて表す」言い方
数えられない名詞は、そのままでは一つ、二つと数えることができません。
しかし、英語では表現の工夫によって、量や個数を伝えることができます。
この考え方を理解しておくと、「a water は使えないが、どう言えばよいのか」という疑問が自然に解決できます。
定期テストだけでなく、高校入試の英作文や並び替え問題でも重要なポイントです。
a cup of / a glass of / a piece of の考え方
数えられない名詞を数えて表したいときは、「入れ物」や「区切り」を表す語を使います。
a cup of water や a glass of milk のように、名詞そのものではなく、その量や単位を数えていると考えます。
このとき、数えられているのは water や milk ではなく、cup や glass です。
そのため、a や an が使えるのは入れ物のほうであり、元の名詞は数えられないまま変わりません。
a piece of bread や a piece of information のように、はっきりした形がないものも、区切りを示す語を使うことで数えられるようになります。
英語では「名詞を直接数える」のではなく、「数えられる形に言い換える」という発想が大切です。
much / many / a lot of の使い分け
量を表す表現も、名詞が数えられるかどうかによって使い分けます。
many は数えられる名詞の複数形と一緒に使われ、much は数えられない名詞と一緒に使われます。
たとえば many books は正しい表現ですが、many water とは言えません。
逆に、much water は正しいですが、much books は使えません。
a lot of は、数えられる名詞にも数えられない名詞にも使える便利な表現です。
定期テストでは、many と much の使い分けを問う問題がよく出るため、名詞の種類を先に判断する習慣をつけることが重要です。
文脈によって数えられる・数えられないが変わる名詞
英語の名詞の中には、文脈によって数えられる名詞にも数えられない名詞にもなるものがあります。
高校入試では、この違いに気づけるかどうかが得点差につながります。
これらの名詞は、「何を指しているのか」を具体的に考えることで判断できます。
意味を丸暗記するのではなく、使われ方に注目することが大切です。
paper / time / work / food の考え方
paper は、紙という素材を表すときは数えられない名詞です。
一方で、新聞やレポートなど、具体的な一つのものを指すときは数えられる名詞になります。
time は、時間そのものを表すときは数えられませんが、回数や機会を表すときには数えられる名詞になります。
three times のように、複数形になることで判断できます。
work は、仕事という活動全体を表す場合は数えられません。
しかし、作品や作業内容を一つのまとまりとして扱う場合には、数えられる名詞として使われることがあります。
food は、食べ物全体を指すときは数えられない名詞です。
種類や一品一品を意識すると、数えられる形で使われることがあります。
定期テストと高校入試での扱いの違い
定期テストでは、これらの名詞は基本的な使い方がそのまま問われることが多く、単純な空欄補充や並び替え問題が中心です。
そのため、「どの意味で使われているか」を正しく判断できれば、確実に得点できます。
一方、高校入試では、前後の文や状況から意味を読み取り、数えられるかどうかを判断させる問題が出題されます。
名詞の意味だけでなく、文全体の流れを意識して読む力が求められます。
この違いを理解しておくことで、定期テスト対策と入試対策を同時に進めることができ、応用力のある文法力を身につけることができます。
There is / There are と名詞の数の関係
There is / There are の文は、「そこに何があるか」を伝えるときに使われます。
このとき最も重要なのが、There の後ろに来る名詞が数えられるか数えられないか、そして単数か複数かという点です。
There is / There are の使い分けは、意味ではなく名詞の形で決まります。
そのため、数えられる名詞と数えられない名詞の理解があいまいだと、文全体を正しく作ることができません。
There is / There are の基本的な形や作り方については、メイン記事で詳しく解説しています。
→ 中学英語|There is / There are の意味と使い分けを完全解説
ここでは、名詞の数との関係にしぼって整理します。
There is が使われるケース
There is は、数えられる名詞の単数形が後ろに来るときに使われます。
たとえば、There is a book on the desk のように、名詞が一つであることがはっきりしている場合です。
また、数えられない名詞が後ろに来るときも、There is を使います。
There is water in the bottle のように、名詞は単数として扱われるため、is が選ばれます。
テストでは、名詞の意味に引きずられて are を選んでしまう間違いが多く見られます。
There の直後ではなく、後ろに続く名詞の形を必ず確認することが重要です。
There are が使われるケース
There are は、数えられる名詞の複数形が後ろに来るときに使われます。
There are two books on the desk のように、名詞が二つ以上あることが分かる場合です。
数えられない名詞は複数形にならないため、There are と一緒に使われることはありません。
この点は、定期テストでよく狙われるポイントです。
数を表す語や複数形の s に注目することで、is と are の判断がしやすくなります。
a / an / some / any との関係


名詞の数を正しく判断できるようになると、a / an / some / any の使い分けも自然に理解できるようになります。
これらの語は、名詞の種類と数によって使えるかどうかが決まっているからです。
ここでは、数えられる名詞と数えられない名詞との関係に注目して整理します。
a / an / some / any の詳しい使い方については、以下の記事で解説しています。
→ 中学英語|someとanyの使い分けを完全整理
a / an が使える名詞・使えない名詞
a / an は、数えられる名詞の単数形にしか使えません。
そのため、a book や an apple のような表現は正しいですが、a water や a rice は使えません。
数えられない名詞には、a / an をつけることができないため、別の言い方をする必要があります。
このルールを理解していないと、英作文や並び替え問題で失点しやすくなります。
a / an を使うかどうか迷ったときは、その名詞が一つとして数えられるかを考えると判断しやすくなります。
some / any が使われる理由
some と any は、量や数がはっきりしないときに使われます。
そのため、数えられない名詞や、数えられる名詞の複数形と一緒に使われることが多くなります。
たとえば some water や some books のように、具体的な数を言わない場合に使われます。
否定文や疑問文では any が使われることが多い点も、定期テストでよく問われます。
some / any は、名詞が数えられるかどうかを前提として使い分ける表現です。
名詞の種類を先に判断することで、文全体を正しく組み立てることができるようになります。
高校入試での出題パターンと対策
高校入試では、数えられる名詞と数えられない名詞を「知っているか」ではなく、「文の中で正しく判断できるか」が問われます。
単語だけを見て答えられる問題は少なく、前後の文や状況を読み取る力が必要になります。
文部科学省の学習指導要領でも、名詞の数や文法的な使い分けを正しく理解して使うように指導内容が規定されています。
指導すべき代名詞の種類
文部科学省『中学校学習指導要領解説(英語 – 内容)』より引用
・・・
数量を表すもの…some,few,muchなど。
そのため、定期テストで身につけた基本ルールを土台にしながら、入試特有の出題パターンに慣れておくことが重要です。
空欄補充問題で見られるパターン
空欄補充問題では、冠詞や be 動詞、数量表現を入れさせる形で出題されることが多くなります。
このとき、名詞が数えられるか数えられないかを見抜けないと、正しい語を選ぶことができません。
たとえば、空欄の直後に名詞があり、その名詞が不可算名詞であれば a や an は選べません。
また、There is / There are のどちらかを入れる問題では、空欄のすぐ後ではなく、その先にある名詞の形を確認する必要があります。
高校入試では、選択肢がどれも文法的にありそうに見えることが多いため、名詞の数に注目して消去していくことが効果的です。
英作文・並び替え問題でのチェックポイント
英作文や並び替え問題では、自分で文を組み立てる力が求められます。
このとき、名詞の数を意識せずに書き始めると、後から修正が必要になり、ミスにつながりやすくなります。
まず、伝えたい内容の中にある名詞が、数えられるか数えられないかを判断します。
その上で、a / an を使うのか、some を使うのか、is と are のどちらを使うのかを決めると、文全体が安定します。
並び替え問題では、冠詞や数量表現の位置がヒントになることも多く、名詞との組み合わせを意識して語順を考えることが重要です。
定期テスト・入試でよくある間違いパターン
定期テストや高校入試でよく見られる間違いの一つが、日本語の感覚で名詞を数えてしまうことです。
その結果、a water や many money のような誤りが生じます。
(→ 正しくは、water、a lot of money)
また、名詞の意味だけを見て判断し、文の中での使われ方を確認しないことも失点の原因になります。
特に、paper や time のように、文脈によって扱いが変わる名詞では注意が必要です。
There is / There are の文で、There の直後の動詞だけを見て判断し、後ろの名詞を確認しない間違いも多く見られます。
名詞の数を最初に確認する習慣を身につけることで、これらのミスは大きく減らすことができます。
基本ルールを理解したうえで、問題文全体を見て判断する姿勢が、定期テストと入試の両方で安定した得点につながります。
数えられる名詞・数えられない名詞の練習問題【定期テスト対策】
ここでは、数えられる名詞と数えられない名詞の区別を、問題を通して確認します。
定期テストでよく出る基本問題から、高校入試を意識した応用問題まで段階的に取り組める構成です。
なお、問題集を使って定期テスト対策をしたい人には、旺文社の『中学定期テスト 得点アップ問題集』もおすすめです。
基本問題
和訳2問
次の英文を日本語に訳しなさい。
1 There is some water in the bottle.
2 There are many students in the classroom.
並び替え2問
日本語に合う英文になるように、語を並び替えなさい。
1 机の上に本が一冊あります。
【is / a / book / there / on / the / desk】.
2 公園にはたくさんの木があります。
【are / trees / many / there / the / in / park】.
英作文2問
次の日本文を英語にしなさい。
1 私はたくさんの宿題があります。
2 コップにミルクがいくらかあります。
応用問題
和訳2問
次の英文を日本語に訳しなさい。
1 I don’t have much time today.
2 There are two papers on the desk.
並び替え2問
日本語に合う英文になるように、語を並び替えなさい。
1 私は役に立つ情報をいくつか持っています。
【some / have / information / I / useful】.
2 テーブルの上にパンが少しあります。
【is / bread / there / some / on / the / table】.
英作文2問
次の日本文を英語にしなさい。
1 私はお金をあまり持っていません。
2 テストのために三つのアドバイスをもらいました。
練習問題の解答・解説
基本問題の解答・解説
和訳1の答えは「そのびんの中に水が少し(いくらか)あります。」です。
water は数えられない名詞なので、some が使われ、There is になります。
和訳2の答えは「教室にはたくさんの生徒がいます。」です。
students は数えられる名詞の複数形なので、many と are が使われています。
並び替え1の正解は There is a book on the desk. です。
book は数えられる名詞の単数形なので、a が必要になります。
並び替え2の正解は There are many trees in the park. です。
trees が複数形のため、There are が選ばれます。
英作文1の正解は I have a lot of homework. です。
homework は数えられない名詞なので、複数形や many は使えません。
英作文2の正解は There is some milk in the glass. です。
milk は数えられない名詞のため、There is と some を使います。
応用問題の解答・解説
和訳1の答えは「私は今日はあまり時間がありません。」です。
time は数えられない名詞なので、much が使われています。
和訳2の答えは「机の上に二つの紙があります。」です。
paper は「新聞・書類」の意味では数えられる名詞になります。
並び替え1の正解は I have some useful information. です。
information は数えられない名詞なので、some が適切です。
並び替え2の正解は There is some bread on the table. です。
bread は数えられない名詞のため、is が使われます。
英作文1の正解は I don’t have much money. です。
money は数えられない名詞なので、many は使えません。
英作文2の正解は I got three pieces of advice for the test. です。
advice は数えられない名詞なので、piece を使って数えています。
もっと練習問題を解いて定期テストや高校入試対策をしたい人には、
→ 中学英語|数えられる名詞・数えられない名詞の使い分け練習問題【定期テスト・高校入試対策】
がおすすめです。
まとめ
数えられる名詞と数えられない名詞の区別は、単語の意味ではなく、英語での扱われ方で判断することが重要です。
名詞の種類が分かれば、There is / There are、a / an、some / any、much / many の選択も自然に決まります。
定期テストでは基本ルールを確実に、高校入試では文脈から判断する力を意識して対策していきましょう。
よくある質問
Q1 数えられる名詞と数えられない名詞はどう覚えればいいですか
英語で一つ一つを数えるかどうかを基準に考えると覚えやすくなります。
Q2 water はなぜ数えられないのですか
英語では水を形のないまとまりとして扱うためです。
Q3 a water は本当に使えませんか
基本的には使えませんが、店での注文など特殊な場面では別の意味になります。学校のテストでは×になります。
Q4 homework に s をつけてはいけませんか
homework は数えられない名詞なので複数形にしません。
Q5 many と much はどう見分けますか
many は数えられる名詞、much は数えられない名詞に使います。
Q6 some はどんな名詞に使えますか
数えられない名詞と、数えられる名詞の複数形に使えます。
Q7 There is と There are はどこを見て決めますか
後ろに来る名詞が単数か複数かを見て判断します。
Q8 paper は数えられる名詞ですか
意味によって変わり、紙は不可算、新聞や書類は可算になります。「1枚の紙」なら”a piece of paper”と表現します。
Q9 英作文で迷ったらどうすればいいですか
最初に名詞が数えられるかどうかを決めてから文を作ります。
Q10 高校入試ではどこがよく出ますか
文脈で可算・不可算が変わる名詞がよく出題されます。
Q11 数えられない名詞を数えたいときはどうしますか
a piece of や a cup of のような表現を使います。
「英語ネイティブの頭の中のイメージ」をつかめると、「数えられるかどうか」が分かりやすくなります。それには、アルクの英文法解説ドリルがおすすめです。
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この記事を書いた人
現役の塾経営者。指導歴25年以上、のべ3,500人以上の小・中・高校生を指導。
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