中1地理の「アフリカ州」は、地図・気候・生活のつながりを理解できているかがテストでしっかり問われる単元です。
しかし、「覚えることが多い」「地図問題が苦手」という声も多く、得点差がつきやすい範囲でもあります。
この記事では、定期テストでよく出る一問一答・記述・地図問題をまとめて解説します。
中学生でも理解しやすいように、
- テストに出るポイント
- よくある間違い
- 模範解答の書き方
- 地図の読み取りコツ
などをくわしく説明しています。
この記事を読むだけで、アフリカ州のテスト対策がまるごと完成し、点数アップにつながる内容になっています。ぜひ、テスト前の総復習に活用してください。
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
中1地理「アフリカ州」のテストでよく出るポイント(まずここを押さえる)
押さえるべき“超重要ポイント”(3つ)
- 場所と形(どこにあるか) — 赤道をまたぐ大陸。北は地中海、東はインド洋・紅海、西は大西洋に面している。
- 気候と地形の多様さ — サハラのような広い砂漠、サバナ(草原)、熱帯雨林(コンゴ盆地)などがある。
- 資源と生活の特徴 — 豊富な鉱物資源や農産物があるが、地域によって経済や生活水準が大きく違う。
テストでよく問われる形式
- 国や都市の位置を地図で答えさせる問題(例:ナイル川、ナイロビ、ケープタウン)。
- 気候帯や植生(サバナ・砂漠・熱帯雨林)の説明。
- 農産物や資源と、それが生活や経済に与える影響の記述。
テスト対策のコツ
- 「地図で位置を覚える」→ 見取り図を自分で何度も塗る。
- 「気候帯は『赤道付近=多雨→熱帯雨林』、北・南に行くほど乾燥や温帯に変わる」と覚える。
- 用語(サハラ、サバナ、コンゴ盆地、ナイル川など)は短い日本語説明で暗記。
※アフリカ州の気候や産業について、NHK for School「アフリカ州のあらまし」を参考にしています。
アフリカ州の位置・面積・気候の基本
位置の基本
- アフリカ大陸は赤道を挟んで南北にまたがる。つまり赤道より北の国も南の国もある。
- 周囲は主に**大西洋(西)・インド洋(南東)・地中海(北)・紅海(北東)**に接する。
面積の目安(中1向け)
- 世界で2番目に大きい大陸(アジアに次ぐ)。国の数が多く、多様な地形を持つ。
気候の基本パターン
- 赤道付近:熱帯雨林気候(年中高温で雨が多い)→ 例:コンゴ盆地。
- その北と南:サバナ気候(乾季と雨季がある草原)。家畜や耕作が行われる地域が多い。
- 北部広域:砂漠気候(サハラ砂漠)。昼夜の寒暖差が大きい。
- 地中海沿岸(北端)や一部高地:地中海性気候や高地性気候(冬に雨、夏に乾燥など)。
テストによく出るポイント
- 「赤道のある場所」であることを問う問題。
- 「なぜ熱帯雨林と砂漠が同じ大陸にあるのか?」という理由を問う記述(緯度・大気循環・山地の影響など)。
短い練習問題
Q:アフリカ大陸が赤道をまたいでいることが、気候の多様さにどのように関係しますか?(50字以内)
A(模範):赤道付近は太陽光が強く高温多雨で熱帯雨林になり、赤道から離れると降水が少なくなりサバナや砂漠ができるため、多様な気候が生まれる。
アフリカ州に多い気候帯と自然環境(図で理解)
主要な気候帯(図にすると理解しやすい)
- 熱帯雨林(コンゴ盆地):常に高温で雨が多い → 濃い緑で塗るとわかりやすい。
- サバナ(草原):乾季と雨季がはっきり → 雨季に草が育ち家畜が放牧される。
- 砂漠(サハラ):降水ほぼゼロ、広大な砂地 → 黄色で塗る。
- 地中海性・温帯(北端の沿岸部や南端の一部):季節で雨の降り方が異なる。
- 高地(エチオピア高原など):標高が高いため気温が低く、独特の気候。

自然環境と植生の関係(テストでの重要点)
- 雨の量で植生は決まる:多雨→熱帯雨林、少雨→草原→さらに少雨→砂漠。
- 地形の影響:大きな山脈や高地は降水を増やしたり、乾燥を生じさせたりする(例:風上・風下の差)。
- 河川の重要性:ナイル川やニジェール川などは農業や人々の生活の基盤。
図にして覚えるコツ
- 横(緯度)方向に「熱帯雨林 → サバナ → 砂漠」と帯で色分け。
- 重要な河川は青い線で示し、都市や農地は近くにマークをつける。
短い練習問題
Q:サバナ気候の地域で農業と家畜が発達する理由を簡単に答えなさい。
A(模範):雨季に草がよく育ち、作物も育つため農業が行われ、乾季でも草が残る場所で家畜の放牧ができるから。
人々の生活・産業の特徴
生活の違い(地域別の代表例)
- 熱帯雨林地域(例:コンゴ盆地):狩猟や採集、焼畑農業が行われることが多い。道路や都市化が進みにくい。
- サバナ地域:定住農業(穀物)と遊牧・放牧が混在。季節に合わせた移動生活をする人もいる。
- 砂漠周辺(オアシス地域など):オアシスでの農業やキャラバン(昔の交易隊)の歴史がある。
- 都市部(ナイロビ、ラゴス、カイロなど):貿易・工業・サービス業が発達。人口集中による問題(スラム、交通、衛生)もある。
主要産業・資源
- 農業:コーヒー、カカオ、綿花、穀物など(地域によって作物が異なる)。
- 鉱業・資源:金・ダイヤモンド・銅・石油などが多い。資源は輸出収入の重要な柱。
- 漁業・観光:一部の沿岸地域や自然景観が観光資源に。
- 輸出入の偏り:一次産品(原料)に依存する国が多く、工業化が進んでいる国は限られる。
テストに出やすい論点(記述)
- 「資源が豊富でも貧しい国がある理由」→ 政治・経済構造、インフラ不足、植民地時代の影響などを簡潔に示す。
- 「大都市に人口が集中する理由と問題点」→ 雇用や教育の機会、逆にスラムや失業問題。
覚え方のコツ
- 農産物は「赤道付近=ココア・コーヒー、乾季のある地域=穀物」、国や都市は地図でセットで覚えると定着しやすい。
短い練習問題
Q:アフリカの多くの国で「資源はあるが生活が豊かでない」理由を2つ答えなさい。
A(模範):①資源の輸出に頼る経済で加工・付加価値が低い。②インフラや教育・医療が不足している場合が多い。
教科書・定期テストの頻出テーマまとめ
よく出るテーマ(分類して覚える)
- 地形・河川:サハラ砂漠、ナイル川、コンゴ川、エチオピア高原など。
- 気候・植生:熱帯雨林、サバナ、砂漠、地中海性気候の違いと場所。
- 農業・産業:主要作物(コーヒー・ココアなど)、鉱産資源、輸出品の特徴。
- 文化・民族・都市:主要都市(カイロ、ラゴス、ナイロビなど)や言語・宗教の分布(イスラム教が多い北部、伝統宗教やキリスト教が多い地域もある)。
- 生活と環境問題:砂漠化、森林伐採、都市化の問題、水不足など。
- 歴史的・国際的背景(簡単に):植民地支配の影響、国境線と民族分布のずれが現代の対立に影響することがある。
定期テストの出題パターン(頻度が高い)
- 地図で場所を答えさせる問題(最も多い)
- 一問一答(用語の意味)
- 短い記述(理由や特徴を説明)
- 資料読み取り(気候グラフやグラフ) — 図を読んで答える問題が増えている。
点をとる勉強法(短期〜中期)
- 短期(テスト1週間前):地図と一問一答を繰り返す。
- 中期(2〜3週間):記述問題の模範解答を真似して書く練習。
- 長期:教科書の写真・図をよく見る。地域ごとの「生活と気候のつながり」を意識して覚える。
定期テスト直前チェックリスト
- 地図で大陸の向き、主要河川、主要都市を指で指せるか。
- 熱帯雨林・サバナ・砂漠の違いを一言で説明できるか。
- コーヒー/ココア/綿花/石油など主要生産物と産地を結べるか。
- 砂漠化・森林破壊など環境問題の原因を2つ言えるか。
最後に:短いまとめ(テストで確実に点を取るために)
- 地図を使って覚えること(場所+河川+都市)。
- 気候帯ごとの特徴を“雨の多さ”で整理すること(多い→熱帯雨林、少ない→砂漠)。
- 生活と産業は気候と地形と結びつけて覚える(例:サバナは雨季に作物、乾季に放牧)。
- 定期テストは“地図問題+一問一答+短い記述”の組合せが多い → それぞれの対策をバランスよく。
中1地理の問題:「アフリカ州」の一問一答
中学社会のアフリカ州の範囲で、テストによく出る問題を一問一答にまとめました。
「テストで正解しておきたい基本問題」と「テストで差がつく問題」に分けています。
※問題作成にあたって、以下のサイトを参考にしています。
「ちばのやる気学習ガイド」社会1年生 – 千葉県
中学生チャレンジテスト復習教材 – 大阪府
テストで正解しておきたい基本問題
(1)アフリカは赤道付近の国と回帰線付近の国とで気候帯が変わる。赤道付近での気候帯は何になるか。
(2)アフリカは赤道付近の国と回帰線付近の国とで気候帯が変わる。回帰線付近での気候帯は何になるか。
(3)アフリカの北端と南端の地域の気候帯は何か。
(4)アフリカにある世界最大の砂漠は何か。
(5)①サハラ砂漠の北で信者の多い宗教、②サハラ砂漠の南で信者の多い宗教をそれぞれ答えなさい。
(6)アフリカではかつて四大文明の1つが栄えていた。その文明の名称を答えなさい。
(7)コートジボワールやガーナはチョコレートの原料の産地として有名です。その原料はなんですか。
(8)カカオの生産など、植民地時代に広がった大規模な農園を何というか。
(9)樹木を切って土地を燃やしてその灰を肥料とし、数年後には移動する農業方式を何というか。
(10)移動しながら家畜を飼育する方法を何というか。
(11)20世紀半ばからアフリカではコバルトなどの希少金属が注目されている。こうした金属のことを何というか。
(12)ナイジェリアの主な輸出品は何か。
(13)ボツワナの主な輸出品は何か。
(14)アフリカの多くの国は特定の商品作物や鉱物資源の輸出に経済を頼っている。こうした経済のことを何というか。
(15)アフリカの地域統合を目指して2002年に結成された組織は何か。
(16)アフリカとヨーロッパの間にある内海を何というか。
(17)アフリカ中央部にある大きな盆地で、コンゴ民主共和国など複数の国またがっている盆地は何か。
(18)アフリカの人々はかつてヨーロッパに植民地化され、別の大陸に労働力として連れ去られた。主にどこの大陸か。
(19)ヨーロッパの国々に植民地化されなかった国もある。1つ答えよ。
(20)アフリカ大陸北東部にある大きな高原の名前を答えよ。
(21)南アフリカ共和国ではかつて人種隔離政策が行われていた。この政策のことを何というか。
(22)政府開発援助をアルファベット3文字で答えなさい。
(23)非政府組織をアルファベット3文字で答えなさい。
(24)ブラジル、中国、南アフリカ共和国など経済発達が著しい5つの国をまとめてアルファベット5文字で何というか。
解答
(1)熱帯
(2)乾燥帯
(3)温帯
(4)サハラ砂漠
(5)①イスラム教、②キリスト教
(6)エジプト文明
(7)カカオ
(8)プランテーション
(9)焼畑農業
(10)遊牧
(11)レアメタル
(12)石油
(13)ダイヤモンド
(14)モノカルチャー経済
(15)アフリカ連合(AU)
(16)地中海
(17)コンゴ盆地
(18)北アメリカ大陸と南アメリカ大陸(南北アメリカ大陸)
(19)リベリア(エチオピア)
(20)エチオピア高原
(21)アパルトヘイト
(22)ODA
(23)NGO
(24)BRICS
テストで差がつく応用問題
(1)アフリカの熱帯地域では、まばらに樹木のある草原が広がっている。その地域のことを何というか。
(2)サバナの外側には、砂漠と何が広がっているか。
(3)サハラ砂漠の東側を流れる世界最大の河川は何か。
(4)アフリカ大陸で最も標高の高い山は何か。
(5)カカオの産地であるコートジボワールなどが接している湾は何か。
(6)アフリカの乾燥帯で多く遊牧飼育されている動物は羊ともう1種類は何か。
(7)16~19世紀にヨーロッパ諸国アフリカの人々を南北アメリカ大陸に労働力として連れ去った貿易を何というか。
(8)1960年にアフリカの多くの国が独立を果たした。この年のことを何というか。
(9)サハラ砂漠の南のふちにひろがる乾燥地帯を何というか。
(10)ザンビアの主な輸出品は何か。
(11)南アフリカに広がる広大な砂漠は何か。
(12)アフリカ西部からギニア湾に注ぐ河川は何か。
(13)アフリカで最も経済が発達している国はどこか。
(14)アフリカで最も人口の多い国はどこか。
(15)アフリカの気候帯を北から順に3つ答えなさい。
(16)北アフリカやギニア湾岸でよく産出される鉱物資源は何か。
(17)エジプトの首都はどこか。
(18)南アフリカ共和国の首都はどこか。
(19)南アフリカ共和国でよく産出される鉱物資源は何か。
(20)ナイジェリアの首都はどこか。
(21)ケニアの首都はどこか。
(22)タンザニアの主な輸出品は何か。
(23)発展途上国で作られた製品を適正価格で取引して売ることで、生産者の生活を支える取り組みのことを何というか。
解答
(1)サバナ
(2)ステップ
(3)ナイル川
(4)キリマンジャロ山
(5)ギニア湾
(6)ヤギ
(7)奴隷貿易
(8)アフリカの年
(9)サヘル
(10)銅
(11)カリハラ砂漠
(12)ニジェール川
(13)南アフリカ共和国
(14)ナイジェリア
(15)乾燥帯→熱帯→温帯→乾燥帯
(16)石油
(17)カイロ
(18)プレトリア
(19)金鉱
(20)アブジャ
(21)ナイロビ
(22)金
(23)フェアトレード
アフリカ州の記述式問題(頻出パターンを徹底解説)
記述式問題は「理由を書く」「違いを説明する」「原因と結果をつなぐ」タイプが多いです。良い答案は次の構成になります。
- 結論(1文):まず答えの要点を書く。
- 理由(2〜3文):具体例を1つか2つ入れて説明する。
- まとめ(1文):最後に結論をもう一度短くまとめる。
例の型(テンプレート):
「〜(結論)。その理由は〜だからである。例えば〜。したがって〜(まとめ)。」
なぜアフリカ州は高温で乾燥する地域が多いのか?(模範解答つき)
ポイント(教科書レベルで)
- 赤道付近は年中暑く雨が多いが、赤道から離れた地域は日差しは強くても雨が少ないため暑くて乾燥する場所が増える。
- サハラのような広い砂漠は雨がほとんど降らないため昼は非常に暑くなる。
- 海から遠い大きな陸地は湿った空気が届きにくいため乾燥しやすい。
模範解答(中学生向け・約60〜80字)
アフリカには高温で乾燥する地域が多い。理由は、広い大陸で海から遠い所が多く雨が届きにくいことと、赤道から離れると降水が減るためである。たとえば北のサハラは年間降水量が少なく砂漠になっている。
書き方のコツ(点を取るため)
- 結論は簡潔に1文で。
- 「なぜ」の部分で具体例(サハラなど)を入れる。
- 「だから〜になる」と因果関係を明確にする。
サバナと砂漠の生活の違いを説明する問題
ポイント(簡単に覚える)
- サバナ:雨季と乾季がある草原。雨季に作物が育ちやすい→定住農業や放牧ができる。
- 砂漠:降水量が非常に少ない。作物が育ちにくく、オアシスのまわりで小さな農業や移動する生活(遊牧)が行われることが多い。
模範解答(中学生向け・約70〜90字)
サバナの人々は雨季に農作物を育て、乾季には放牧を行うことが多く、比較的定住がしやすい。一方砂漠では雨が少なく農業が難しいため、オアシスの周りで暮らすか、家畜を連れて移動する遊牧をすることが多い。
採点ポイント
- 生活の違い(定住 vs. 移動) を明確に書いているか。
- なぜそうなるか(雨の有無) を理由として書いているか。
資源が豊富なのに貧しい国が多い理由を説明する問題
ポイント(教科書的に押さえるべき理由)
- 一次産品の輸出が中心:資源をそのまま売るだけで、加工して高い値段で売る産業が少ない。
- インフラや教育が未整備:道路や港、学校や病院が足りないと産業が育ちにくい。
- 歴史的な背景:植民地時代の影響で資源が外部に持ち出されやすかった。
- 政治・紛争の問題:内戦や不安定な政治が投資や経済発展を妨げる。
模範解答(中学生向け・約90〜110字)
資源があっても貧しい国があるのは、資源をそのまま輸出するだけで加工産業が少なく付加価値が低いこと、道路や港などのインフラや教育が十分でないため産業が育ちにくいこと、そして歴史的に外部に資源が持ち出されやすかったことや政治の不安定さが影響しているからである。
採点ポイント
- 理由を複数挙げる(2〜3個)こと。
- それぞれに簡単な説明や例を添える。
- 結論で「だから〜である」とまとめる。
高得点のための書き方のコツ
- 最初に結論を1文で書く(採点者が最初に答えを確認できる)。
- 理由は順序立てて書く(原因→結果、または重要な理由→補助理由)。
- 具体例を1つ入れる(例:ナイル川、サハラ、鉱山など)。
- 接続詞を使って因果を示す(だから・そのため・その結果)。
- 専門語は一度だけ使い、すぐに簡単に説明する(例:「サバナ(雨季と乾季がある草原)」)。
- 最後に短いまとめ(1文)で締める。
- 字数内に収める。答案用紙の字数制限があれば守る。
「因果関係」で説明する練習
使えるつなぎ言葉(例)
- 原因→結果:「〜だから」「そのため」「その結果」
- 補足説明:「例えば」「つまり」
練習問題(短め)
- 「なぜサバナでは放牧が行われることが多いのか」を因果で説明しなさい。
- 「資源があっても貧しい理由」を因果で3つ挙げて簡潔に説明しなさい。
模範(1の解答例)
サバナは雨季と乾季がはっきりしているため、雨季に草がよく育つ。そのため草を餌にして家畜の放牧がしやすく、放牧が行われることが多い。
専門用語を短く分かりやすく書くコツ
- 最初に日本語で簡単に説明する
例:「サバナ(雨季と乾季がある広い草原)」 - その後は短い語を使う(2回目以降は「サバナ」でOK)
- 難しい言葉は例で補う(「一次産品=原料のまま輸出するもの(例:石油や木材)」)
- 長い説明は箇条書きで整理すると読みやすい
- 理由を書くときは短い文を2〜3個続ける(長い1文より分かりやすい)
アフリカ州の地図問題対策(場所・気候・産業のセットで覚える)
基本方針(覚え方のコツ)
- セットで覚える:国名 → 代表的な地形(山・川・砂漠)→ 気候帯 → その地域の代表的な産物/資源、を一緒に覚えると定着しやすい。
例:ナイル川(地形)→ エジプト(国)→ 地中海性気候(北岸)・砂漠(内陸)→ 綿花栽培や都市(カイロ)。 - 色分け+図で記憶:砂漠は黄色、熱帯雨林は濃い緑、サバナは薄緑、主要河川は青で塗る。地図を何度も塗る。
- 「ランドマーク」を決める:ナイル川・サハラ・コンゴ盆地・マダガスカルなど、大きく目立つものから覚える。
- 短いフレーズで結びつける:例「ナイル=北東を流れる長い川・エジプトの命」など。
- 紙の白地図で反復練習:印刷して何度も書き込む。指で場所を指して答える練習をする。
国名&地形の地図問題(アフリカ版)
よく出る範囲(まずここを完璧に)
- 北部:エジプト(ナイル川・カイロ)/リビア/アルジェリア(サハラ北部)/モロッコ(北西、地中海と大西洋に面す)
- 西部:セネガル〜ナイジェリア付近(ギニア湾)/ナイジェリア(ラゴス)
- 中央部:コンゴ盆地(熱帯雨林)/コンゴ民主共和国(コンゴ川)
- 東部:エチオピア高原/ケニア(ナイロビ)/タンザニア(キリマンジャロ)
- 南部:ボツワナ(カラハリ南部)/南アフリカ(ケープタウン)/モザンビーク沿岸
- 島:マダガスカルは忘れやすいので必ず押さえる
覚え方の実践テク
- 「大きいもの」→ まずサハラ、コンゴ盆地、マダガスカル、ナイル川の位置を指で確かめる。
- 国名は国境線ではなく“位置”で覚える(例:ナイジェリアは西アフリカのギニア湾沿い、アルジェリアは北部の大きな国)。
- 紙に国名だけの練習→次に地形追加→次に都市や河川を追加と段階的に増やす。
練習問題(国名・地形)
- 白地図に次を記入:ナイル川、サハラ砂漠、コンゴ盆地、マダガスカル、ナイロビ、ラゴス。
- 次の国を地図上で指さして答えなさい:エジプト、ナイジェリア、南アフリカ、ケニア、モロッコ。
模範回答のチェック項目
- ナイル川はアフリカ北東部を南→北に流れ、カイロ付近で地中海に注ぐ。
- サハラは北アフリカ全域に広がる大砂漠。
- コンゴ盆地は中央アフリカの広い熱帯雨林域。
気候帯の分布図の読み取り練習
まず押さえるべき帯の並び(赤道を中心に横方向に変わる)
- 赤道付近:熱帯雨林帯(常に雨が多い)
- その北と南:サバナ帯(雨季・乾季がはっきり)
- さらに北へ:サヘル→サハラ砂漠(極端に乾燥)
- 北端や南端の沿岸:地中海性気候や温帯(季節の雨パターンあり)
- 高地:標高が高く気温が低め(エチオピア高原など)
地図の読み方(手順)
- 凡例(レジェンド)を確認:色や記号が気候帯と対応しているかを見る。
- 緯度(赤道の位置)を見つける:赤道より北か南かで気候帯を予想。
- 海からの距離と山地の有無を考える:海から遠いほど乾燥しやすい、山の風下側は乾燥することがある。
- 河川の近くや盆地は雨が多そうかを推測(例:コンゴ盆地は熱帯雨林)。
練習問題(気候図の読み取り)
- 地図に色で示された帯を見て、次の問いに答えなさい:赤道直下の地域で栽培しやすい作物は何か?(理由も一言)
- ある地点の気候グラフ(年間降水量が高く一定、年中平均気温が高い)を見て、その地点はどの帯に属すると考えられるか。
模範解答例
- 赤道直下:熱帯雨林帯→コーヒーやカカオが育つ(雨が多く常緑の森が広がるため)。
- 年間降水量が高く一定で平均気温も高い→熱帯雨林帯。
農産物・資源の分布図問題
何を読むか(基本)
- マーク(点)=鉱山や都市、 塗り分け=農作物の生産地や気候帯、 矢印=交易・輸出の流れ。
- 図のタイトル・凡例・単位(t、%、人)を必ず読む。
代表的な分布の覚え方(教科書レベル)
- 熱帯雨林近辺(西〜中央アフリカ):カカオ、ココア、熱帯作物。
- サバナ帯:穀物や牧畜(家畜の放牧)に向く。
- 乾燥地帯のそば(サヘルなど):綿や乾燥に強い作物、放牧。
- 沿岸部や一部内陸:漁業や港湾に関する産業。
- 資源(鉱物・石油):ナイジェリアやアンゴラなどの一部沿岸国に石油資源、鉱物は内陸の国々にも存在。※(国ごとの細かい分布は教科書で確認)
地図問題の典型パターン
- 「図で示した○の記号は何を表すか」→凡例で確認する。
- 「図のA〜C地点で作物や資源が異なる理由を説明しなさい」→気候の違い・土壌・河川の有無で説明。
- 「輸出図を見て、どの地域が輸出に有利か説明しなさい」→港に近い・交通網の有無で判断。
練習問題(分布図)
- 図で示された地域Aは熱帯雨林帯、地域Bはサバナ、地域Cは砂漠。A〜Cのうちコーヒー栽培に最も向くのはどれか。理由も書きなさい。
- 図の鉱山記号が多い国について「資源があるにも関わらず加工品が少ない理由」を簡潔に説明しなさい。
模範解答例
- コーヒーは熱帯雨林〜高地で育ちやすい→地域A。理由:雨が多く気温が高く、樹陰がある場所で育つ。
- 鉱山が多い国でも加工品が少ないのは、加工工場や技術・資本が不足していて原料をそのまま輸出しがちだからである。
地図問題で必ず出る「ひっかけ」と対策
よくあるひっかけパターンと対策
- 北と南を逆にする(地図の向きをチェックしない)
- 対策:問題用紙の「北(↑)」の印を常に確認。地図が回転している場合もあるので注意。
- 似た名前の国を間違える(例:スーダン/南スーダン)
- 対策:重要な分割国はセットで覚える(スーダンは北、南スーダンはその下)。主要首都も一緒に覚える。
- 河川の流れる向きを逆にする
- 対策:大河(ナイルは南→北、コンゴは中央から西へ大きく曲がる)は流れの向きを図でイメージして覚える。
- 砂漠とサバナを取り違える
- 対策:色分けで覚える。サハラ=広い黄色、サバナ=緑の帯。問題文で「雨季があるか」をチェック。
- 凡例を見ずに記号を答える
- 対策:凡例は最優先で読む。凡例を読めば点の意味が分かる問題が多い。
- 小さな島(マダガスカルなど)を見落とす
- 対策:島の存在は教科書でも必出。地図練習で必ず点検する。
- スケールを無視して距離感を誤る(例:「最も北にある国は?」で誤答)
- 対策:地図の端近くが北なのか、地形で確認(地中海が北にある等)。
試験での解答テクニック
- 地図に記入する前に凡例→北の向き→スケールの順で見る。
- 書くときははっきり・大きく書く(小さすぎて採点者に読めないと減点の可能性)。
- 複数選択や線で結ぶ問題は、答えを書いた後にもう一度凡例と地図を確認する習慣をつける。
練習セット(今すぐできる短問)と模範解答
- 問:白地図を使って、次のものを記入しなさい:サハラ砂漠、ナイル川、コンゴ盆地、マダガスカル、ナイロビ、ラゴス。
- 模範チェック:サハラは北部広域に、ナイルは東部を南→北へ、コンゴ盆地は中央部、マダガスカルは東の大きな島、ナイロビは東部内陸の都市、ラゴスは西南部沿岸。
- 問:図で示された地点A(赤道直下の森)と地点B(北部の広い黄色の地域)で育てやすい作物をそれぞれ1つ答え、理由を1文で書きなさい。
- 模範:A=カカオ(雨が多く常緑の森に向く)、B=小麦や牧草(降水が少なく草原が多いので放牧や乾燥に強い作物に向く)。
最後に:勉強スケジュールの例(テスト1週間前〜当日)
- 1週間前:白地図で国名と主要地形を色分けして1回通し。
- 3日前:気候帯と作物・資源をセットで暗記(フラッシュカードが有効)。
- 前日:凡例を読んで図を読む練習問題を5問解く。
- 当日:解答前に凡例・北の向き・スケールを必ず確認!
定期テストにおすすめの社会問題集
定期テスト対策としておすすめの社会の問題集を4冊紹介します。
目標の点数によって下記のように使い分けるのがおすすめです。
- 定期テスト平均前後まで取りたい→『中学教科書ワーク 地理』
- 定期テストで70点くらい取りたい→『ニューコース参考書 中学地理』
- 県内トップ高を狙っている→『中学 地理 ハイクラステスト』『最高水準問題集』
※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方
『中学教科書ワーク 社会 地理』
学校の教科書に合わせて作成された問題集です。教科書のページ数も記載されているので、「テスト範囲表」をページを確認しながらテスト勉強ができます。
帝国書院はコチラ↓
東京書籍はコチラ↓
教育出版はコチラ↓
日文はコチラ↓
出版社:文理
『ニューコース参考書 中学地理』
前出の『教科書ワーク』と同程度くらい~やや難しいレベルまでを網羅した参考書と問題集です。教科書よりポイントを分かりやすくまとめてくれており、テスト勉強に使いやすいです。
出版社:Gakken
『中学 地理 ハイクラステスト』
定期テストレベルの問題~高校入試レベルまで幅広いレベルの問題が掲載されています。
社会は範囲によって得意・不得意が分かれますから、そのときの自分に合った難易度の問題を選択できます。
出版社:増進堂・受験研究社
『最高水準問題集 社会』
最後に紹介するのは、難関国公私立入試対策の定番である「最高水準問題集」です。
難問をメインに構成されており、学校のテストで80-90点を安定して取れている人が入試に向けてレベルアップをするのに最適です。
「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。
地理↓
地理 特進↓
歴史↓
歴史 特進↓
公民↓
高校入試対策用↓
出版社:文英堂
中学社会のテスト勉強におすすめの通信教育
1人で勉強していると、下記のようなことがあります。
- 思うように成績があがらない
- 解説を読んでもいまいち理解できない
- 1つ1つの解説は理解できるが、問題を解くときに知識をうまく使えない
こういうときにおすすめの通信教育を2つ紹介します。
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まとめ|アフリカ州は“地図・気候・生活”の3つをセットで覚えるとテストに強い
ポイントの要約
アフリカ州の問題は「どこ(地図)」「どんな気候か(気候帯)」「その場所で人々がどう暮らしているか(生活・産業)」がセットで出やすいです。地図(場所)→気候(雨・気温)→生活(農業・牧畜・資源)の順で結びつけて覚えると、地図問題・一問一答・記述問題すべてに対応できます。
理由は簡単:
- 地図で位置が分かれば「その場所の気候」が予想でき、
- 気候が分かれば「どんな暮らしや産業が成り立つか」が分かるからです。
この「因果の流れ(場所→気候→生活)」を意識するだけで、覚え方がぐっと楽になります。
今回学んだポイントの総復習
以下を短く読んで、声に出して言えるかチェックしてみてください。
- 地図(場所)
- アフリカは赤道をまたぐ大陸。北は地中海、東は紅海・インド洋、南はインド洋・大西洋に面している。
- 覚えておくべきランドマーク:サハラ砂漠(北部広域)、ナイル川(東→北へ流れる)、コンゴ盆地(中央の熱帯雨林)、マダガスカル(東の大島)。
- 気候(帯)
- 赤道付近:熱帯雨林(雨が多い)。
- その北・南:サバナ(雨季と乾季)。
- もっと北・南へ:砂漠(乾燥)。北端沿岸や一部高地は地中海性や高地性気候。
- 「雨の多さ」で帯を分けることを忘れない。
- 生活・産業
- 熱帯雨林:採集や焼畑(熱帯作物)/コンゴ盆地など。
- サバナ:雨季に農業、乾季に放牧(定住と遊牧が混在)。
- 砂漠周辺:オアシス農業や遊牧、移動生活。
- 資源(石油・鉱物)はあるが、加工産業が少ない国も多い(インフラや歴史、政治の影響)。
- 記述のコツ
- 「結論→理由→具体例→まとめ」の順で書く。
- 接続詞(だから、そのため、例えば)で因果をはっきり示す。
- 専門語は一度説明してから使う(例:サバナ=雨季と乾季がある草原)。
- 地図問題のコツ
- 凡例(レジェンド)・北の向き・スケールを必ず確認。
- 色分けで帯を覚え、主要河川と都市をランドマークで覚える。
定期テスト直前チェックリスト(印刷して使える短縮版)
以下はそのまま印刷して最後の確認に使えるチェックリストです。○を付けていってください。
地図(5項目)
- サハラ砂漠のだいたいの範囲を指で示せる。
- ナイル川の流れ(南→北)とカイロの位置を示せる。
- コンゴ盆地とマダガスカルの位置を指で示せる。
- ナイロビ(東部内陸)とラゴス(西部沿岸)の位置がわかる。
- 北(↑)の向きを見て地図を正しく読む習慣をつけている。
気候・植生(4項目)
- 赤道付近=熱帯雨林、帯状に緑でイメージできる。
- サバナは熱帯雨林の北・南にあり、雨季と乾季があると説明できる。
- サハラは極端に雨が少なく砂漠になることを説明できる。
- 高地の気候や地中海性気候がある場所(北沿岸など)を1つ言える。
生活・産業(4項目)
- 熱帯地域の代表作物(ココア・カカオ等)を1つ言える。
- サバナで行われる農業と牧畜の関係を1文で説明できる。
- 資源があるのに貧しい理由を2つ(例:加工不足、インフラ不足)挙げられる。
- 都市集中が引き起こす問題(スラム・交通など)を1つ説明できる。
記述式の最終チェック(3項目)
- 答えの最初に結論を書いている(1文)。
- 理由が2つ以上あり、具体例を1つ示している。
- 最後に短いまとめ文を書いている。
地図問題の最終確認(3項目)
- 問題を解く前に凡例(記号)を確認した。
- 北の向きとスケールを確認した。
- 書き込む文字ははっきりと見やすく書いた。
最後に:1分でできる直前チェック(暗記の最終リマインド)
テスト直前に声に出して言ってみてください(目安30秒〜1分):
「アフリカは赤道をまたぐ大陸。赤道=熱帯雨林、北・南=サバナ、さらに外側=砂漠。ナイルは南→北、コンゴ盆地は中央の熱帯雨林、マダガスカルは東の大島。気候で暮らしが決まるから、地図→気候→生活の順で考える。」


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