中学生におすすめの漢字問題集を紹介します。
漢字に苦手意識を持っている中学生は少なくないでしょう。ですが、漢字は国語のテストで得点源にすべき問題ですし、長文問題の得点にも関係します。
そこで、高校入試対策におすすめの漢字問題集をまとめました。 漢字を得意にして、第一志望校合格を勝ち取りましょう!
※関連記事:高校入試によく出る漢字の一覧と練習問題
高校入試対策におすすめの漢字問題集を5冊紹介します。
どれか1冊を仕上げれば大丈夫です。
1冊目は旺文社の「でる順」です。
入試対策の定番と言っていい問題集で、過去の入試問題で実際に出題された漢字問題を、「出題頻度の多い順」に掲載してくれています。
数か月かけてじっくり取り組むもよし、入試直前のチェックに使うもよしです!
出版社:旺文社
2冊目は「高校入試 漢字・語句3000」です。
難関校志望者含めて「漢字で全問正解を取りたい人」におすすめです。
とにかく掲載されている漢字が多いのが特徴です。
持ち運びしやすいミニ版と自宅で勉強しやすいワイド版に分かれています。
出版社:増進堂・受験研究社
3冊目は文英堂の漢字問題集です。「偏差値55くらいまでの高校を志望している人におすすめです。
高校入試では同じ読み方をする漢字がよく出題されます。種類が多いので、丸暗記では覚える・思いだすのに時間がかかってしまいます。
この問題集では「解く」と「説く」の意味の違いなど、同じ読み方の漢字を意味の違いから解説してくれており、非常に覚えやすいです。
出版社:文英堂
4冊目に紹介するのは「高校入試10日でできる」シリーズです。
書名どおり、10日間で高校入試の漢字対策を完了させられるように章立てされています。
問題集の構成どおりに勉強すれば良いので、勉強しやすいです。
入試漢字のポイントや間違えやすい漢字もまとめられています。
出版社:増進堂・受験研究社
最後に紹介するのは「ハイクラステスト」シリーズです。
標準レベルから難関レベルまで対応しています。
レベル別に漢字が掲載されているので、自身の志望校の難易度に合わせて効率よく対策できます。
出版社:増進堂・受験研究社
漢字の問題集は何種類も分かれています。
時間効率良く勉強するためには、漢字問題集の選び方も大切です。
まず、志望校のレベルに合うものを選びましょう。
漢字にも難易度があります。入試出題範囲は同じでも、「特に間違いやすい漢字」や「読み方が誤解されやすい熟語」はいくつもあります。
入試難易度の高い高校ではそうした漢字・熟語の出題頻度が高いです。
入試難易度だけでなく、自身の漢字レベルにも配慮して問題集を選びましょう。
いきなり知らない漢字・熟語ばかり出てくる問題集を選ぶと挫折してしまうかもしれません。
漢字が苦手な人は、「出題頻度の高い漢字」が前のほうに掲載されている問題集を選ぶと勉強しやすいです。
漢字の勉強をはじめる時期も問題集選びには重要です。
入試まで残り1週間と残り1年とでは漢字の勉強に回せる時間が断然違います。
残り期間が短い人は「受験生が間違いやすい漢字」や「読み方の分かりにくい漢字」の掲載量が多いものを選びましょう。
逆に、入試まで数か月以上ある人は「漢字の掲載量の多いもの」や漢字一覧と練習ページが分かれていて「繰り返し勉強しやすいもの」を選ぶと良いでしょう。
漢字が苦手という中学生は多いですが、漢字を覚えるにはコツがあります。
※関連記事:歴史的仮名遣いの一覧(中学生古文)
まず、声に出しながら覚えましょう。目と耳の両方で覚えます。
また、思い出すときにも漢字の読みを声に出しながら思いだしましょう。実際に声に出さなくても、心のなかで言うだけでも大丈夫です。
視覚系と聴覚系の両方の道筋をつくってあげることで脳は覚えやすく、思い出しやすくなります(東洋経済オンラインより)。
漢字は1字だけではなく、熟語で覚えるようにしましょう。
漢字の問題でも長文でも、熟語で登場することがとても多いです。熟語になると読み方が変わること(濁音になる、音読み⇔訓読みが変わるなど)がよくあります。
入試に出てくるのは特にこうした「読み方が変化する漢字・熟語」です。
入試に対応できる力を身につけるために、熟語もしっかり覚えましょう。
漢字は「へん」「つくり」「かんむり」などの部首からなります。部首にはそれぞれ意味があり、部首の意味と一緒に漢字を覚えると入試で思い出しやすくなります。
例えば「ゆう」という音で「裕」と「祐」の区別がややこしいです。
「裕」は「ころもへん」に「谷」で、「祐」は「しめすへん」に「右」です。
「裕」は谷ができるくらい衣服がたくさんある状態を示していることから、「裕福」など「お金持ち」の意味になります。
一方、「祐」は右手に器を持って神に祈りを捧げていることから、「祐筆(身分の高い人に代わって手紙を書いてあげる人)」「天祐(天の助け)」のように「助ける」という意味になります。
このように、部首の意味や成り立ちから覚えると、使い分けのややこしい漢字も入試で迷わず思い出せるようになります。
漢字を覚えるときにはスポーツやアニメ、映画など自分の好きなものに関連付けると覚えやすいです。
例えばサッカーの好きな人なら「後半アディショナルタイムに千載一遇のシュートチャンスが来た」のように覚えると「千載一遇」の意味も覚えやすくなります。
漢字を覚えるときにはアウトプットを重視しましょう。
正解するまで繰り返しテストをして、何度も思い出すことで脳は正しく想起しやすくなります。
漢字には、同じ音でいくつもの漢字があります。例えば「そう」という音で「双・争・早・創・荘・草」などたくさんあります。
同じ音の漢字をまとめて思いだすようにすると、それぞれの使い方の違いも区別しやすくなります。
高校入試対策で漢字を勉強すると、いくつものメリットがあります。
まず、国語の試験で一定以上の得点を見込めます。
国語は長文がメインですから、どうしても題材やその日のコンディションで点数のアップダウンがあります。
それでも漢字だけで10点分くらいは入試に出てくるので、漢字を得意にしておけば当日の状況による点数ダウンを小さくできます。
漢字が得意だと国語の長文が読みやすくなります。
国語の長文には中学生にとって難解な語彙も出てきます。一部の語彙には注釈もついていますが、辞書的な意味しか載っていないのでニュアンスが分かりづらいです。
ですが、前述の「祐」と「裕」のように、その語彙に使われている漢字の意味を知っていると言葉の持つニュアンスを想像しやすくなります。
言葉がひとつ分かるかどうかだけで、長文の読み取りやすさは大きく変わってきます。
漢字が得意だと記述問題にも強くなりやすいです。
高校入試では記述問題も良く出てきます。国語だと、字数制限内に収めるために本文中の言葉を言いかえて解答を書く必要もあります。
そんなときに、漢字や熟語の知識が豊富だと言いかえやすいです。
国語以外に、理科や社会でも漢字での解答が求められます。
「新潟」の「潟」、「水蒸気」の「蒸」、「破裂」の「裂」など中学生が間違いやすい漢字がたくさんあります。
そのため、漢字を得意にしておくと理科や社会の試験で漢字間違いによる減点を減らせます。
いかがでしょうか。
中学生向けに、高校入試対策におすすめの漢字問題集や漢字の勉強の仕方を紹介しました。
漢字を得意にしておくと入試でいくつものメリットがあります。熟語や部首の意味も一緒に覚えて、入試で高得点を取れるようにしておきましょう。
また、入試の難易度や入試までの残り期間に合わせて漢字問題集を選ぶようにしましょう。
※関連記事:高校入試によく出る漢字の一覧と練習問題
This website uses cookies.