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日本史の一問一答:平安時代末の保元の乱、平治の乱、治承・寿永の乱まで(源平合戦)の問題と解説

那須与一 高校生勉強方法
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高校生向けに日本史の一問一答問題と解説を用意しました。今回は平安時代末期の保元の乱から鎌倉時代のはじまりまでをまとめています。

歴史総合や日本史探求の定期テスト対策、大学入試対策などにご活用ください!

※関連記事:日本史年号一覧:覚えやすい語呂合わせと入試によく出る重要な出来事

日本史の一問一答問題:平安時代末期

(1)1156年、天皇と上皇の対立から武家をまきこんだ大きな戦争が京都で起こりました。この戦を何といいますか。

(2)保元の乱で対立した天皇と上皇はそれぞれ誰ですか。また、どちらが勝利しましたか。

(3)保元の乱で後白河天皇方についた平氏の棟梁は誰ですか。

(4)保元の乱で後白河天皇方についた源氏の棟梁は誰ですか。

(5)保元の乱の後、後白河天皇の側近である藤原氏2名が対立します。誰と誰ですか。

(6)保元の乱の後、源氏と平氏が恩賞をめぐって対立します。このときの源氏の棟梁と平氏の棟梁は誰ですか。

(7)1159年、藤原信頼と信西の対立は武家を巻き込んだ戦に発展しました。この戦を何といいますか。

(8)平治の乱で藤原信頼が味方に引き入れた武家は誰ですか。

(9)平治の乱のはじまりは、藤原信頼と源義朝が天皇を幽閉したことでした。このとき幽閉された天皇は誰ですか。

(10)平治の乱で信西側の味方をしていた武家は誰ですか。

(11)平治の乱後、平清盛は律令制度における最高位である役職に武士としてはじめて任命されました。何という役職ですか。

(12)平清盛は天皇に娘・徳子を入内させ、生まれた子を次の天皇に即位させました。このとき即位した天皇は何天皇ですか。

(13)平清盛は当時の中国王朝と貿易を開始します。何という王朝ですか。

(14)平清盛は、現在の神戸港にあたる何という港を修築して貿易に使いましたか。

(15)1177年、後白河法皇の側近である藤原成親や僧俊寛らが平家打倒を企てたとして処罰されました。何という事件ですか。

(16)1180年、後白河天皇の皇子が全国に平氏追討の命令を出します。この皇子は誰ですか。

(17)以仁王が出した命令のように、皇子が出す命令のことを何といいますか。

(18)1180年、以仁王の令旨に応えて平氏の味方をしていた源氏の武将が以仁王とともに反乱を起こし敗死します。この武将は誰ですか。

(19)1180年、以仁王の令旨に応えるかたちで伊豆で挙兵し、石橋山の戦いで敗れた源氏の武将は誰ですか。

(20)1180年、信濃で挙兵し、越中倶利伽羅峠で平氏を破るなどして入京を果たした武将は誰ですか。

(21)1180年、平清盛は平氏政権に反抗する仏教勢力をおさえるために南都焼き討ちをさせました。この命令を受けて焼き討ちを実行した武将は誰ですか。

(22)1181年に天候不順のために飢饉が起こり、多くの人が亡くなりました。この飢饉を何と呼びますか。

(23)1184年には源頼朝の命を受けた武将たちも入京し、先に入京していた源義仲と交戦します。このとき入京した源頼朝の弟2人を答えてください。

(24)1184年に源義経らが崖から平氏を奇襲して破った戦いを何といいますか。

(25)1185年に起こった源氏と平氏の戦いで、那須与一の扇の的当てで有名な戦いは何ですか。

(26)1185年に平氏が滅亡した戦いを何といいますか。

(27)1180年の以仁王の挙兵から1185年の壇ノ浦の戦いまでの源平合戦を総称して何の乱と呼びますか。

解答

(1)保元の乱

(2)後白河天皇と崇徳上皇、後白河天皇の勝利

(3)平清盛

(4)源義朝

(5)藤原信頼と藤原道憲(信西)

(6)源義朝と平清盛

(7)平治の乱

(8)源義朝

(9)後白河天皇

(10)平清盛

(11)太政大臣

(12)安徳天皇

(13)宋

(14)大輪田泊(おおわだのとまり)

(15)鹿ケ谷の陰謀

(16)以仁王

(17)令旨

(18)源頼政

(19)源頼朝

(20)源義仲

(21)平重衡

(22)養和の大飢饉

(23)源義経・源範頼

(24)一ノ谷の戦い

(25)屋島の戦い

(26)壇ノ浦の戦い

(27)治承・寿永の乱

保元の乱と平治の乱のまとめ

平安時代末期に京都で起こった戦乱として、1156年保元の乱と1159年平治の乱があります。

どちらも源平合戦にくらべて関係者の対立関係がややこしいです。

そこで、以下の表にまとめています。

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保元の乱の人物関係

天皇方(勝利者側) 上皇方(敗者側)
後白河天皇天皇家崇徳上皇
藤原忠道(関白)摂関家(藤原家)藤原頼長(左大臣)
平清盛平氏平忠正
源義朝源氏源為義

平治の乱の人物関係

平治の乱は後白河天皇の側近どうしの争いと平氏と源氏による武家の争いです。

勝利者側 敗者側
藤原通憲(信西) → 自害後白河天皇の側近藤原信頼
平清盛武家源義朝

一ノ谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いの覚え方

源平合戦のラスト3つの戦いは順番がややこしいです。一ノ谷の戦い、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いです。

以下の順番です。

  1. 1184年一ノ谷の戦い
  2. 1185年屋島の戦い
  3. 1185年壇ノ浦の戦い

壇ノ浦の戦いは「平氏が滅亡した戦い」と覚えておきましょう。

壇ノ浦の戦いがラストだと覚えておけば、一ノ谷の戦いは「一」がついているから1番目の戦い、屋島の戦いは消去法で2番目の戦いと思い出しやすくなります。

日本史の問題集

最後に日本史のおすすめ問題集を紹介します。

※関連記事:日本史文化史の参考書と覚え方

『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本 改訂版』

1冊目は日本史参考書の定番、「金谷の日本史」です。古代~近現代まで3冊と文化史1冊の合計4冊に分けて解説してくれています。

内容はオーソドックスで、教科書をさらにくわしく解説してくれています。

すべてじっくり読むというより、問題集で問題を解きつつ因果関係が分かりにくいときに参考書として使う人も多いです。

特に、共通テストを受ける人は『文化史』だけでも読んでおくと役立ちます。


金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 原始・古代史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業)


金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 中世・近世史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業)


金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 近現代史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業)


金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】文化史 (東進ブックス 大学受験 名人の授業シリーズ)

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『日本史B一問一答【必修版】【完全版】』

流れを理解できるようになったら、問題演習をして記憶に定着させる必要があります。

この問題集はそんなときに便利です。

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日本史B一問一答【必修版】 (東進ブックス 大学受験 一問一答シリーズ)


日本史一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 一問一答シリーズ)

出版社:ナガセ

『よくわかる高校日本史探究』

学研が出版している「標準レベルまで」の参考書です。教科書よりも解説がくわしく、日本史探求に苦手意識を持っている人も理解しやすいです。

定期テスト対策用の問題ページもあり、定期テスト対策、中堅レベルまでに大学入試対策に便利です。


よくわかる高校日本史探究 (MY BEST)

出版社:Gakken

まとめ

いかがでしょうか。

高校生の日本史の勉強用に、平安時代末期の争乱を一問一答にまとめました。保元の乱、平治の乱、治承・寿永の乱(源平合戦)の3つです。

治承・寿永の乱では以仁王の令旨にはじまり、源頼政や源義仲の挙兵も覚えておきましょう。

また、一之谷の戦い→屋島の戦い→壇ノ浦の戦いの順番も間違いやすいポイントです。

定期テスト対策、大学入試に向けてご活用ください。

平安時代について、下記の記事でも紹介しています。

【日本史の一問一答】平安時代初期(桓武天皇・嵯峨天皇)の問題や解説:三筆、天台宗と真言宗のまとめなど
平安時代の一問一答:薬子の変から後三年の役まで平安時代の変、乱、合戦を総まとめ
平安時代の一問一答:律令体制の変化(受領・遥任、荘園整理令、院政、強訴など)
日本史の一問一答:国風文化のまとめ(平安時代中期の文化:三蹟、古今和歌集など)
日本史の一問一答:院政期文化のまとめ(平安時代末期:浄土教、軍記物語、説話集、歴史物語、絵巻物など)

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