中学英語の文型は、「説明を読んだだけ」ではなかなか定着しません。
定期テストや高校入試では、文型そのものを聞かれるというよりも、文型を正しく見抜けているかどうかが和訳問題・並び替え問題・英作文の得点を大きく左右します。
このページでは、文型が苦手な中学生でも「問題を解きながら文型を理解できる」ように、
5文型(SV・SVC・SVO・SVOO・SVOC)の練習問題を文型別にまとめ、すべて解答・解説つきで掲載しています。
ただ読むだけで終わらず、
「なぜその語順になるのか」
「なぜその文型になるのか」
を問題演習を通して身につけることが、このページの目的です。
文型の基本ルールや考え方をまだ整理できていない場合は、先に
「中学英語の文型まとめ」
を読んでから、この練習問題に取り組むと理解が一気に深まります。
この練習問題で身につくこと
このページの練習問題では、文型問題で迷わなくなるための考え方を重点的に身につけます。
特に、人・もの・補語の見分け、文の形を変えるときの判断、よくある語順ミスを防ぐポイントを、問題演習を通して確認していきます。
人・もの・補語の見分け方
文型を正しく判断するためには、単語の意味を日本語に直す前に、「人なのか」「ものなのか」「説明なのか」を見分けることが重要です。
例えば、me や him は「人」、a book や English は「もの」、happy や Tom のように状態や名前を表す語は「説明」にあたります。
この区別ができるようになると、
人とものが続く文は SVOO
人の後に説明が続く文は SVOC
と自然に判断できるようになります。
SVOOとSVO+前置詞の書きかえ判断
第4文型の文は、語順を変えて表すことができる点が定期テストでよく狙われます。
She gave me a book. のような文は、She gave a book to me. と書きかえることができます。
一方で、すべての動詞が同じように書きかえられるわけではありません。
どの語が人で、どの語がものなのかを見抜けていないと、前置詞を間違えたり、文の形自体を誤ったりしてしまいます。
この練習問題では、SVOOのままが正しい文と、SVO+前置詞に書きかえるべき文を見分ける力を養います。
make / look / name などの語順ミス防止
make、look、name は、文型を間違えやすい動詞の代表例です。
make は「人を〜の状態にする」という形を取り、後ろには説明が続きます。
look は「〜に見える」という意味のとき、目的語を取らず状態を説明します。
name は「人やものを〜と名づける」という意味になり、説明が必要です。
これらの動詞を SVO で考えてしまうと、語順や意味がずれてしまいます。
問題演習を通して、どこまでが目的語で、どこからが説明なのかを正確に判断できるようにします。
定期テスト・入試で失点しない考え方
定期テストや高校入試では、文型の名前を答えさせる問題よりも、和訳や並び替え、英作文の中で文型理解が問われます。
語順を感覚で決めるのではなく、「主語」「動詞」「人」「もの」「説明」という順に整理して考えることで、ケアレスミスを防ぐことができます。
このページの練習問題を通して、
意味が分かっているのに点が取れない
語順が1つ違うだけで不正解になる
といった失点パターンから抜け出すことを目指します。
練習問題を解く前に|文型の見抜き方3ステップ

文型の練習問題を解く前に、どの文型かを判断するための考え方を整理しておきましょう。
文型は暗記ではなく、決まった順番で確認すれば、どの文でも正しく見抜けるようになります。
ここでは、定期テストや入試で役立つ「文型の見抜き方3ステップ」を紹介します。
この順番どおりに考えることで、SVOとSVOO、SVCとSVOCといった間違えやすい文型も判断しやすくなります。
① 動詞のあとに何が来ているかを見る
最初に確認するのは、動詞のすぐ後ろに何が置かれているかです。
文型は、動詞の後ろに何が必要かでほぼ決まります。
動詞の後ろに何も来ていなければ第1文型です。
動詞の後ろに主語の状態を表す語が来ていれば第2文型です。
動詞の後ろに「〜を」と訳せる語が来ていれば、第3文型以降になります。
和訳から考え始めると迷いやすくなるため、まずは英語の語順そのものを見ることが大切です。
② 人ともの、どちらが先かを判断する
動詞の後ろに2つの語が続いている場合は、その2つが何を表しているかを考えます。
ここで重要なのが、「人」と「もの」の区別です。
人を表す語が先に来て、その後にものが来ていれば第4文型になります。
例えば、me や him のあとに a book や English が続く形です。
一方で、動詞の後ろにものが来て、その後に説明が続いている場合は、第5文型の可能性があります。
順番だけでなく、後ろの語が何を説明しているかまで意識しましょう。
③ O=Cの関係があるかを確認する
最後に確認するのが、目的語とその後ろの語の関係です。
目的語と後ろの語が「同じもの」を表していたり、状態や名前を説明していたりする場合は、第5文型になります。
例えば、We call him Tom. の文では、him と Tom は同じ人を指しています。
She made me happy. の文では、happy が me の状態を説明しています。
このように、O と C がイコールの関係になっているかを考えることで、SVOとSVOCの区別がはっきりします。
この3ステップを意識してから練習問題に取り組むことで、
語順を感覚で決めてしまう
なんとなく文型を選んでしまう
といったミスを防ぐことができます。
第2文型|SVCの練習問題(look・be動詞)
ここでは、動作ではなく「状態」を表す動詞を使うSVCの感覚をつかむことが目的です。
特に look がSVOではなくSVCになる点を、最初にしっかり固定します。
問題1(和訳)
He is kind.
問題2(和訳)
She looks happy.
問題3(和訳)
The boy is tired.
問題4(並び替え)
looks / my / sister / busy
問題5(並び替え)
am / I / a / student
問題6(誤り訂正)
He looks a doctor.
解答・解説
問題1 彼は親切です。
kind は主語 He を説明しており、主語と補語がイコールの関係になるためSVCです。
問題2 彼女は幸せそうに見えます。
look は「見る」という動作ではなく「〜のように見える」という状態を表すため、happy は補語になります。
問題3 その少年は疲れています。
be動詞の後ろが形容詞のときは必ずSVCです。
問題4 My sister looks busy.
looks の後ろに来るのは目的語ではなく補語です。
問題5 I am a student.
a student は主語 I と同じ内容なので補語になり、SVCです。
問題6 正 He looks like a doctor.
look の後ろに名詞を直接置くことはできません。名詞を使う場合は like が必要です。
第3文型|SVOの練習問題(have・play・study)
SVOは「〜を」と目的語を1つ取る基本文型です。
SVと混同しないよう、必ず目的語の存在を確認します。
問題7(和訳)
I have a bike.
問題8(和訳)
They study English.
問題9(並び替え)
play / we / soccer
問題10(英訳)
私はピアノをひきます。
問題11(英訳)
彼は英語を勉強します。
解答・解説
問題7 私は自転車を持っています。
a bike が have の目的語なのでSVOです。
問題8 彼らは英語を勉強します。
English が目的語になります。
問題9 We play soccer.
soccer が目的語で、SVOの基本語順です。
問題10 I play the piano.
play+楽器はSVOになります。
問題11 He studies English.
目的語が1つのためSVOです。
第4文型|SVOOの練習問題(give・teach・tell・show)
SVOOは「人に物を」の文型です。
どちらが人でどちらが物かを正確に判断できるようにします。
問題12(書きかえの穴埋め)
She gave me a pen.
She gave a pen ( ) me.
問題13(書きかえの穴埋め)
My father teaches me English.
My father teaches English ( ) me.
問題14(書きかえの穴埋め)
He told her the story.
He told the story ( ) her.
問題15(和訳)
She showed me her picture.
問題16(和訳)
The teacher taught us math.
問題17(英訳)
彼は私に本をくれました。
問題18(英訳)
彼女は私たちに英語を教えます。
問題19(英訳)
彼は彼女にその話を話しました。
解答・解説
問題12 to
give は「人に物を」なので、SVO+前置詞では to を使います。
問題13 to
teach も to を使って書きかえられます。
問題14 to
tell も to を使う代表的な動詞です。
問題15 彼女は私に彼女の写真を見せました。
me が人、her picture が物です。
問題16 先生は私たちに数学を教えました。
us が人、math が物になります。
問題17 He gave me a book.
人+物の順なのでSVOOです。
問題18 She teaches us English.
us が人、English が物です。
問題19 He told her the story.
tell はSVOOでよく出題されます。
SVOOとSVO+前置詞の練習問題(to・for)

ここでは、SVO(第3文型)とSVOO(第4文型)との書きかえを往復しながら、to と for の役割を確認します。
問題20(書きかえ)
She gave a pen to me.
She gave ( ) ( ).
問題21(書きかえ)
He showed the picture to her.
He showed ( ) ( ).
問題22(書きかえ)
My mother made a cake for me.
My mother made ( ) ( ).
問題23(穴埋め)
He bought a present ( ) his sister.
問題24(穴埋め)
She gave the book ( ) me.
問題25(和訳)
My father cooked dinner for us.
解答・解説
問題20 me a pen
SVOOでは人が先に来ます。
問題21 her the picture
to を使う文はSVOOに書きかえられます。
問題22 me a cake
for は「〜のために」という意味です。
問題23 for
買う、作るなどは for を使います。
問題24 to
give は to を使います。
問題25 父は私たちのために夕食を作りました。
for は「利益を受ける人」を表します。
第5文型|SVOCの練習問題(make・name・call)
SVOCは目的語と補語がイコールになる文型です。
人+形容詞、人+名詞の両方を扱います。
問題26(和訳)
The movie made me happy.
問題27(和訳)
They called him Eigo.
問題28(誤り訂正)
She made me to happy.
問題29(誤り訂正)
They named her is Mary.
問題30(穴埋め)
その知らせは私を喜ばせた。(その知らせで私はうれしかった。)
The news ( )( )( ).
問題31(穴埋め)
私の両親は私にGonと名付けた。
My parents ( )( )( ).
問題32(穴埋め)
彼をGonと呼んでください。
People ( )( )( ).
解答・解説
問題26 その映画は私を幸せにしました。
me=happy の関係なのでSVOCです。
問題27 彼らは彼を英雄と呼びました。
him=a hero の関係になります。
問題28 正 She made me happy.
make+人+形容詞では to は不要です。
問題29 正 They named her Mary.
SVOCでは be動詞は使いません。
問題30 The news (made)(me)(happy).
その知らせは私を喜ばせた。
使役動詞のmakeを使い、
make 人 形容詞=人を形容詞(happy/ sadなど)の気持ちにさせる。
問題31 My parents (named)(me)(Gon).
私の両親は私にGonと名付けた。
name(名づける)という動詞を使い、
name 人/動物 ~=人/動物を~と名付ける
問題32 People (call)(him)(Gon).
彼をGonと呼んでください。
him=Gonの関係になります。
総合文型テスト(混合)
最後に、定期テスト本番を意識した問題で仕上げます。
問題33(和訳)
She looks busy today.
問題34(和訳)
My brother gave me his bike.
問題35(書きかえ総合)
She showed me her pictures.
She showed( )( )( )( ).
解答・解説
問題33 彼女は今日は忙しそうに見えます。
look+形容詞なのでSVCです。
問題34 兄は私に彼の自転車をくれました。
SVOOの代表例です。
問題35 She showed(her)(pictures)(to)(me).
show 人 もの=show もの to 人
よくある間違いパターンまとめ
文型問題で失点してしまう原因の多くは、知識不足ではなく考え方のズレにあります。
ここでは、定期テストや高校入試で特に多い間違いパターンを整理し、同じミスをくり返さないためのポイントを確認します。

SVOOとSVO+前置詞を混同する
give や teach を使った文で多いのが、第4文型と第3文型の形を混同してしまうミスです。
She gave me a book. と She gave a book to me. は意味は同じですが、語順と文型は異なります。
よくある失敗は、人とものの順番を意識せず、前置詞を入れるべきところに入れなかったり、不要なところで入れてしまったりすることです。
動詞の直後に人が来ているか、ものが来ているかを最初に確認すると混同を防げます。
makeをSVOと勘違いする
make は「作る」という意味だけで覚えていると、第3文型だと思い込んでしまいがちです。
しかし、中学英語でよく出る make は「人を〜の状態にする」という使い方が多く、第5文型になります。
She made me happy. の happy は目的語ではなく補語です。
ここを SVO と考えてしまうと、語順を入れ替えたり、形容詞を副詞にしたりするミスにつながります。
make の後ろには「人」と「説明」が続くという形を意識することが大切です。
lookを動作動詞だと思ってしまう
look を「見る」という動作のイメージだけで考えてしまうと、文型を誤りやすくなります。
look は「〜に見える」という意味のとき、動作ではなく状態を表す動詞になります。
She looks happy. の happy は、彼女の状態を説明する語です。
この場合、目的語はなく、第2文型 SVC になります。
動詞の意味を日本語1語で決めつけず、文の中でどんな役割をしているかを見ることが重要です。
「人かものか」を日本語で判断して失敗する
文型を判断するときに、日本語訳を先に考えてしまうと失敗しやすくなります。
日本語では「英語」「宿題」「名前」などが文の流れによって人のように見えることがあります。
例えば、English は日本語では「英語を教える」と言うため人のように感じますが、英語ではものとして扱います。
日本語の感覚ではなく、英語の語順と役割で人かものかを判断することが大切です。
英語の文型問題では、
動詞の後ろに何があるか
それが目的語か説明か
を英語の形そのもので確認する習慣をつけましょう。
これらの間違いパターンを意識して問題に取り組むことで、文型による減点は確実に減らせます。
定期テスト直前チェック|文型の最終確認
文部科学省の学習指導要領(外国語編)では、英語学習の目標として「文法の正確さ」が挙げられています。
文構造や文法事項を正しく用いて正しい語順で文を構成することや,伝えたいことについての情報を正確に捉え,整理したり確認したりしながら書く
文部科学省『中学校学習指導要領解説(外国語 – 英語 -目標)』より引用
文型を勉強し、正しい知識を活用することでテストでの「語順」の間違いを減らせます。そのため、文型の問題は、直前に考え方を整理しておくだけで減点を大きく減らせるのです。
ここでは、テスト前に必ず確認しておきたいポイントを、実際の出題形式を意識してまとめます。
文型見抜きチェックリスト
問題文を見たら、いきなり和訳せず、まず動詞の後ろに何が来ているかを確認します。
次に、続いている語が人なのか、ものなのか、それとも説明なのかを考えます。
最後に、目的語とその後ろの語が同じものを指していないかを確認します。
この順番で考えるだけで、
SVOとSVOO
SVCとSVOC
をほぼ確実に見分けられるようになります。
書きかえ問題での注意点
書きかえ問題では、意味が同じでも文型が変わる点に注意が必要です。
特に、第4文型と第3文型の書きかえは頻出です。
人が先に来ているか
前置詞が必要か
を必ず確認し、語順だけをなんとなく入れ替えないようにしましょう。
また、make や name の文は書きかえても文型が変わらないことが多いため、無理に前置詞を使わないことも重要です。
和訳で点を落とさないコツ
和訳問題では、日本語をきれいにしようとしすぎて、文型を崩してしまうことがあります。
まずは英語の語順どおりに、
誰が
誰に
何を
どうした
の関係を整理してから日本語に直すようにしましょう。
特に、SVOCの文では「人を〜にする」「人を〜と呼ぶ」という形を意識すると、意味がずれにくくなります。
この問題とセットで理解したい関連文法
このページの練習問題で文型の感覚がつかめたら、関連する解説記事もあわせて確認すると理解がより確実になります。
文型の基本から整理したい場合は、
中学英語の文型まとめ(文型の基本解説記事)
を先に読み返すのがおすすめです。
この記事とこの練習問題をセットで使うことで、
文型を見抜く
語順を正しく並べる
和訳で誤答しない
という力をまとめて身につけることができます。
まとめ
文型の語順は、暗記で覚えるものではありません。
重要なのは、主語と動詞のあとに「人」「もの」「説明(補語)」のどれが来ているのかという構造を見抜くことです。
- give や teach のように人とものが並ぶ文
- make や name のように説明が続く文
- look のように状態を表す文
は、単語の意味だけで判断すると必ず迷います。
この記事の練習問題を通して、
動詞のあとを見る
人とものを区別する
OとCの関係を確認する
という考え方が身についていれば、定期テストや高校入試でも語順で失点することはほとんどなくなります。
文型は「覚える単元」ではなく「使いこなすルール」です。
構造を意識して英文を見る習慣を続けていきましょう。
問題集から離れて「現実によくある場面」での使い方も確認したい人には、NHK 中学生の基礎英語1がおすすめです。第三文型で「Hw can I get to~?」(~に行くにはどうすれば良いですか?)のような例を英語・日本語両方の音声で学べます。
よくある質問
文型はすべて暗記しないといけませんか?
暗記する必要はありません。
動詞のあとに何が来ているかを見るだけで、文型は自然に判断できるようになります。
SVOとSVOOの見分けができません。
動詞の直後に人が来ているか、ものが来ているかを確認してください。
人が先、ものが後ならSVOOです。
SVOOとSVO+前置詞は意味が違いますか?
意味はほぼ同じです。
語順と文型が違うだけで、どちらも正しい英文です。
makeはどうしてSVOではないのですか?
「人を〜の状態にする」という意味になるため、説明が必要です。
そのためSVOCになります。
lookは必ずSVCになるのですか?
「〜に見える」という意味のときはSVCになります。
動作として使う場合とは文型が異なります。
nameとcallはどう考えればいいですか?
目的語とその後ろの語が同じものを指していればSVOCです。
「人=名前」という関係を確認しましょう。
文型問題で和訳がうまくできません。
最初に語順どおりに意味を整理してから日本語に直すと失敗しにくくなります。
きれいな日本語より正確さを優先しましょう。
日本語で考えると人かものか分からなくなります。
日本語ではなく、英語の語順と役割で判断してください。
me や him は人、book や English はものと決めて考えるのがコツです。
定期テスト前は何を確認すればいいですか?
動詞のあと
人とものの順番
説明が必要かどうか
この3点を必ずチェックしましょう。
文型は高校英語でも重要ですか?
とても重要です。
中学で文型を正しく理解していると、高校英語の長文や英作文が楽になります。
より多くの例文で文型を確認したい人は、アルク『実は大事! 5文型の意味と見分け方』も活用すると理解が深まります。
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この記事を書いた人
現役の塾経営者。指導歴25年以上、のべ3,500人以上の小・中・高校生を指導。
定期テスト対策から中学・大学受験、英検対策まで幅広く対応。
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