There is / There are の文は「〜がある・いる」という意味で、中学英語の早い段階で学びます。
その過去のことを表したいときに使うのが There was / There were です。
中学校の英語では、There構文も文部科学省の学習指導要領に基づいて指導されています。
→ 「文部科学省 中学校学習指導要領(外国語)」
a からdの文構造(注:5文型)以外にも,ここに示すものを扱うこととする。
文部科学省『中学校学習指導要領解説(英語)』より引用
(a) There + be 動詞+~
There is an old tree in front of my house.
There were a lot of people at the new supermarket last Sunday.
定期テストでは「現在形との見分け」や「was と were の使い分け」がよく出題されるため、意味と判断のしかたをしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、中学生がつまずきやすいポイントを押さえながら、There was / There were の基本をやさしく解説します。
- There was / There were とは?中学生向けに意味をやさしく解説
- There is / There are との見分け方【現在と過去】
- 時間を表す語がない文のときの判断ルール【重要】
- There was / There were の文の作り方
- There was / There were が使われないケースに注意
- There was / There were で中学生がよく間違えるポイント
- 定期テスト・高校入試での出題パターン整理
- 練習問題で定着させよう
- 練習問題の解答・解説
- There構文をまとめて理解したい人はこちら(関連記事集)
- まとめ|There was / There were は「数」と「時」で判断する
- よくある質問
There was / There were とは?中学生向けに意味をやさしく解説
There was / There were は、「〜があった」「〜がいた」という意味を表す文です。
There is / There are が「今のこと」を表すのに対して、There was / There were は「過去のこと」を表します。
ポイントは、「何かが存在していた」という事実を伝える文であることです。
動作を表す文ではなく、「あった・いた」という存在そのものを伝えるときに使います。
There was / There were の基本の意味
There was / There were は、英語で「〜があった」「〜がいた」と言いたいときに使います。
日本語にすると同じように見えますが、英語では数によって was と were を使い分ける必要があります。
例えば、
There was a park near my house.
(私の家の近くに公園があった)
There were many students in the room.
(部屋にたくさんの生徒がいた)
どちらも「過去に存在していたこと」を表しています。
There was と There were の違いは「数」
There was と There were の違いは、とてもシンプルです。
There の後ろに来る名詞が「1つか」「2つ以上か」で決まります。
ここで注意したいのは、文の主語が場所ではないという点です。
There の後ろにある名詞が、本当の意味での主語になります。
単数・不可算名詞のときは There was
There の後ろに「1つだけのもの」や「数えられない名詞」が来るときは There was を使います。
例えば、
There was a cat in the box.
(箱の中にネコが1匹いた)
There was some water in the bottle.
(びんの中に水があった)
a cat は1匹なので単数、water は数えられない名詞なので、どちらも was を使います。
複数名詞のときは There were
There の後ろに「2つ以上のもの」が来るときは There were を使います。
例えば、
There were two cats in the box.
(箱の中にネコが2匹いた)
There were many books on the desk.
(机の上にたくさんの本があった)
cats や books のように複数形になっている名詞が目印です。
名詞の数を先に確認することで、was と were を正しく選べるようになります。
There is / There are との見分け方【現在と過去】
There is / There are と There was / There were の見分けで、いちばん大切なのは「今の話なのか、過去の話なのか」を判断することです。
名詞の数を見る前に、まず文全体が表している「時」に注目する習慣をつけると、テストでのミスを大きく減らせます。

まずは「時」を見抜くのが最優先
英文の中に、過去を表す言葉があれば、There was / There were を使う可能性が高くなります。
yesterday、last week、two years ago などが代表的です。
例えば、
There was a park here ten years ago.
この文は ten years ago があるため、過去の話だとすぐに判断できます。
反対に、今の状態を説明している文や、いつの話か特に書かれていない文は、基本的に現在のこととして There is / There are を使います。
日本語では「〜があった」と過去の形で訳してしまいそうでも、英語では現在の状況を説明している場合があります。
日本語訳だけで判断せず、「今の話かどうか」を考えることが重要です。
There is / are と There was / were の対応関係
There is / There are は現在の存在を表し、There was / There were はその過去形です。
形は違っても、役割は同じで、「何かがある・いる」ことを伝えています。
is が過去になると was
are が過去になると were
この対応関係を理解しておくと、文を見た瞬間に形を選びやすくなります。
be動詞をみれば現在か過去か分かる
There 構文では、be動詞だけが現在と過去で変化します。
名詞や語順は変わらないため、be動詞に注目すると見分けが簡単です。
現在
There is a book on the desk.
There are two books on the desk.
過去
There was a book on the desk.
There were two books on the desk.
このように、is と was、are と were が入れ替わるだけだと理解すると、混乱しにくくなります。
定期テストでは、時間表現と名詞の数の両方をチェックしてから答えるようにすると、安全に正解できます。
なお、be動詞のwas・wereの使い分けについて、
→ be動詞was、wereの使い分け
の記事でくわしく解説しています。
時間を表す語がない文のときの判断ルール【重要】
There is / There are と There was / There were の問題で、最も迷いやすいのが、yesterday や last year のような時間を表す語がない文です。
この場合、「日本語でどう訳せるか」ではなく、「文が何について話しているのか」を考える必要があります。
時間を表す語が書かれていないときは、文脈を読み取り、「今の状態」を説明しているのか、「過去の状態」を説明しているのかを判断することが大切です。
文脈から「今の話」か「過去の話」かを判断する
時間の言葉がなくても、文の前後を読むと、現在か過去かが分かることがあります。
学校の案内文や説明文では、「今どうなっているか」を伝えることが多いため、基本は現在の話と考えます。
例えば、
There is a library near the station.
この文は、今その場所に図書館があることを説明しています。
一方、過去の話は、前後の文で昔の様子を説明していることが多いです。
文章全体が「以前はどうだったか」を説明していれば、時間の語がなくても There was / There were を使います。
例えば、
This town was very small. There was only one school.
(この町はとても小さかった。学校が1つしかなかった。)
このように、前の文が過去で書かれていれば、次の文も過去だと判断できます。
日本語訳に引っ張られてはいけない理由
日本語では、現在の状態を説明するときでも「〜があった」と過去形で言うことがあります。
そのため、日本語だけを見て英語を選ぶと、間違えやすくなります。
例えば、
There is a nice café near my house.
この文は、日本語では「私の家の近くにすてきなカフェがあった」と訳すこともできますが、意味は「今もある」という現在の話です。
このように、「〜があった」と訳せても、現在の状況を説明しているなら There is / There are を使います。
英語では、日本語訳よりも「今の話か、過去の話か」を基準に判断することが、正解への近道です。
定期テストでは、時間の語がなくても、文の内容や前後関係を落ち着いて読むことが大切です。
There was / There were の文の作り方

There was / There were の文は、語順さえ正しく押さえれば難しくありません。
「何があったのか」「どこにあったのか」を伝える形だと理解すると、肯定文・否定文・疑問文を作りやすくなります。
肯定文の基本語順
肯定文の語順はとてもシンプルです。
There のあとに was または were、そのあとに名詞、最後に場所や状態を表す語を置きます。
例えば、
There was a park near my house.(家の近くに公園があった。)
There were many students in the classroom.(教室にたくさんの生徒がいた。)
場所を表す語が長くなっても、was や were を決めるときは、必ず名詞の数を見ることが大切です。
near my house や in the classroom は、was と were の判断には関係しません。
否定文の作り方
否定文は、was や were のあとに not を置いて作ります。
意味は「〜がなかった」「〜がいなかった」になります。
例えば、
There was not a park near my house.(家の近くに公園がなかった。)
There were not many students in the classroom.(教室にたくさん生徒がいなかった。)
会話や文章では、短縮形の wasn’t、weren’t が使われることも多いです。
定期テストでは、短縮形ではなく、was not、were not の形で書かせる問題もよく出ます。
疑問文の作り方
疑問文では、was や were を文の先頭に出します。
そのあとに There、名詞、場所の順で続けます。
例えば、
Was there a park near your house?(家の近くに公園はありましたか?)
Were there many students in the classroom?(教室にたくさん生徒がいましたか?)
答えるときは、Yes, there was. や No, there weren’t. のように、there を使って答えるのがポイントです。
疑問文でよくある間違い
There was / There were の疑問文では、do や did を使ってしまう間違いがとても多いです。
There 構文は be動詞の文なので、一般動詞の疑問文の形にはなりません。
例えば、
Did there was a park?
のような文は間違いです。
正しくは、
Was there a park?
となります。
疑問文を作るときは、「be動詞の文かどうか」を最初に確認することで、ミスを防げます。
There was / There were が使われないケースに注意
There was / There were はとても便利な表現ですが、どんな過去の文でも使えるわけではありません。
「存在」を表すときだけに使う、という点を理解していないと、テストで不自然な英文を書いてしまいます。
主語がはっきりしている文では使わない
There was / There were は、「何があるか分からない状態」や「存在そのもの」を伝える文です。
そのため、主語が最初からはっきりしている文では使いません。
例えば、
My father was at home yesterday.(私の父は昨日家にいました。)
この文では、主語が my father と決まっているため、There was は使えません。
There was my father at home.
のような文は、中学英語では不自然で、テストでは誤りになります。
「誰が」「何が」を主語としてはっきり言う文なのか、「何かがあった・いた」と存在を伝える文なのかを考えることが大切です。
過去の動作を表す文とは別物
There was / There were は、過去の「動作」を表す文ではありません。
あくまで、「そこに存在していたかどうか」を表す文です。
例えば、
There was a meeting yesterday.
は、「昨日会議があった」という存在を表す文です。
一方で、
We had a meeting yesterday.
は、「私たちが会議をした」という動作を表す文です。
このように、一般動詞の過去形は「何をしたか」を表し、There was / There were は「何があったか」を表します。
この違いを意識すると、使い分けがはっきりします。
There was / There were で中学生がよく間違えるポイント

There was / There were は形がシンプルな分、考えずに書いてしまい、ミスが起こりやすい文でもあります。
ここでは、定期テストで特に多い間違いを確認します。
主語を「場所」だと勘違いする
There was / There were の文でよくある誤解は、「場所が主語だと思ってしまう」ことです。
しかし、There 構文では、主語は場所ではありません。
例えば、
There was a park in this town.(この町には公園があった。)
この文の主語は a park であり、in this town は場所を説明しているだけです。
場所の語が長くても、was / were を決めるときは必ず名詞を見る必要があります。
数を見ずに was / were を選んでしまう
過去の文だから was を使う、と決めつけてしまうミスも非常に多いです。
過去かどうかと、was / were の選択は別の判断です。
過去であっても、名詞が複数なら were を使います。
There were many students in the gym.(体育館にたくさん生徒がいた。)
のように、students が複数であることを確認することが重要です。
There were a pen のような一致ミス
There were a pen のような文は、定期テストで頻出の間違いです。
a pen は単数なので、正しくは There was a pen になります。
was / were を決める前に、名詞が単数か複数かを必ずチェックする習慣をつけることで、このミスは防げます。
There was / There were の問題では、
過去かどうか
名詞の数はどうか
この2点を順番に確認することが、安定して得点するコツです。
定期テスト・高校入試での出題パターン整理
There was / There were は、文の形自体は単純ですが、出題のされ方に特徴があります。
テストでは「意味が分かっているか」よりも、「正しく判断できるか」が問われます。
空欄補充でよく出るポイント
空欄補充では、was と were の選択をさせる問題が最も多く出題されます。
このとき、過去かどうかだけで判断すると失敗します。
まず文の中に過去を表す語や、過去の文脈があるかを確認します。
次に、There の後ろに来る名詞が単数か複数かを見ます。
この順番を守ることで、
過去だから was
といった思い込みのミスを防げます。
並び替え問題で問われやすい語順
並び替え問題では、There 構文の語順を正しく理解しているかが問われます。
特に多いのは、was や were の位置を間違えるミスです。
正しい語順は、
There → was / were → 名詞 → 場所
です。
場所を表す語が長くても、最後にまとめて置くことがポイントです。
語順問題では、日本語の語順に引っ張られないことが大切です。
is / was を選ばせる引っかけ問題
is / was を選ばせる問題では、「今の話か、過去の話か」を見抜けるかが試されます。
日本語が「〜があった」となっていても、現在の話であることがあります。
文全体が今の状況を説明しているなら is
過去の状況を説明しているなら was
という判断が必要です。
日本語訳ではなく、文の内容と文脈で判断することが得点のポイントです。
基礎文法が高校入試でどのように出題されているかを確認したい場合は、実際の過去問を分析した問題集が参考になります。
→ 旺文社 全国高校入試問題正解(英語)
練習問題で定着させよう
ここでは、There was / There were の形をしっかり身につけるための基本問題を確認します。
肯定文の練習問題3問
1.( ) a park near my house ten years ago.
2.( ) many students in the gym yesterday.
3.( ) a cat under the desk last night.
否定文の練習問題3問
1.There ( ) a library in this town before.
2.There ( ) any chairs in the room yesterday.
3.There ( ) a computer in my room last year.
疑問文の練習問題3問
1.( ) there a school here long ago?
2.( ) there any students in the classroom yesterday?
3.( ) there a bus stop near the station before?
練習問題の解答・解説
肯定文
1.There was a park near my house ten years ago.
a park が単数なので was を使います。
2.There were many students in the gym yesterday.
students が複数なので were を使います。
3.There was a cat under the desk last night.
a cat が単数なので was を使います。
否定文
1.There was not a library in this town before.
a library が単数のため was not になります。
2.There were not any chairs in the room yesterday.
chairs が複数なので were not を使います。
3.There was not a computer in my room last year.
a computer が単数なので was not です。
疑問文
1.Was there a school here long ago?
a school が単数なので Was を使います。
2.Were there any students in the classroom yesterday?
students が複数なので Were になります。
3.Was there a bus stop near the station before?
a bus stop が単数なので Was が正解です。
このように、
過去かどうかを確認する
名詞の数を確認する
この2つを順番に意識することで、定期テストでも高校入試でも安定して正解できます。
もっと実践的な練習問題を難易度別に解きたい人向けに、以下の記事に練習問題と解説を掲載しています。
→ There was / There were の練習問題で得意にしよう【中学定期テスト・高校入試対策】
There構文をまとめて理解したい人はこちら(関連記事集)
There was / There were をしっかり理解するためには、関連する文法もあわせて確認することが効果的です。
ここでは、理解を深めるために一緒に読んでおきたい記事を紹介します。
There is / There are の解説記事
There was / There were は、There is / There are の過去形です。
現在形の意味や使い分けがあいまいなままだと、過去形でも迷いやすくなります。
「今の話」と「過去の話」の違いを整理したい人は、There is / There are の解説記事を先に確認すると理解がスムーズになります。
→ 中学英語|There is / There are の意味と使い分けを完全解説【定期テスト対策】
be動詞の疑問文・否定文
There 構文は be動詞の文です。
疑問文や否定文の作り方は、be動詞の基本ルールと共通しています。
Was や Were を文の先頭に出す理由や、not の位置をしっかり理解したい人は、be動詞の疑問文・否定文のまとめ記事もあわせて読むのがおすすめです。
→ 中1英語|be動詞の現在形の疑問文・否定文の作り方を例文つきでやさしく解説
中学英語文法一覧
There 構文は、中学英語全体の中では一つの文法項目です。
ほかの文法と混ざって出題されることも多いため、全体像を確認しておくと定期テストや入試対策に役立ちます。
中1から中3までの文法を一覧で確認できる記事を使って、弱点チェックをするのも効果的です。
→ 中学英語文法一覧
There was / There were を含む中学英文法を、基礎から整理して演習まで行いたい場合は、文法解説とドリルがセットになった教材が役立ちます。
→ 「Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル」
まとめ|There was / There were は「数」と「時」で判断する
There was / There were の判断で大切なのは、難しいルールを覚えることではありません。
まず文が「今の話」か「過去の話」かを見抜きます。
次に、There の後ろに来る名詞が単数か複数かを確認します。
この2つを順番にチェックするだけで、定期テストでも高校入試でも安定して正解できるようになります。
よくある質問
There was / There were に関して、中学生から特によく出る質問をまとめました。
Q1.There was と There were はどうやって見分けますか?
A.過去の話かどうかを確認したあと、名詞が単数なら was、複数なら were を使います。
Q2.時間を表す語がないときはどう判断しますか?
A.文の内容や前後の文から、今の話か過去の話かを判断します。
Q3.「〜があった」と訳すときは必ず There was ですか?
A.いいえ。現在の状況を説明している場合は There is を使います。
Q4.There was と There were の主語は何ですか?
A.There の後ろに来る名詞が主語です。場所ではありません。
Q5.There was の疑問文で did は使いますか?
A.使いません。be動詞の文なので Was や Were を使います。
Q6.There was not と wasn’t はどちらを使えばいいですか?
A.テストでは was not の形がよく使われますが、意味は同じです。
Q7.There were a pen はなぜ間違いですか?
A.a pen は単数なので、There was a pen が正解です。
Q8.過去の動作を表す文でも There was は使えますか?
A.使えません。動作ではなく、存在を表すときに使います。
Q9.There was と There is を混ぜて使うことはありますか?
A.文の中では、時がそろっていれば混ぜません。
Q10.高校入試でも There 構文は出ますか?
A.はい。空欄補充や並び替えでよく出題されます。
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この記事を書いた人
現役の塾経営者。指導歴25年以上、のべ3,500人以上の小・中・高校生を指導。
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