導入文
現在完了形は、中学英語の中でも意味の理解があいまいになりやすい文法です。
形だけ覚えてしまい、「なぜ現在完了形になるのか」が分からないままテストを受けると、過去形との違いで間違ってしまいます。
現在完了形は、中学校学習指導要領でも扱われる重要な文法事項であり、定期テストや高校入試で安定して出題されます。
→ 文部科学省『中学校学習指導要領(英語)』
(中学校で習う内容)
文部科学省『中学校学習指導要領解説(英語)』より引用
e 動詞の時制及び相など
現在形や過去形,現在進行形,過去進行形,現在完了形,現在完了進行形,助動詞などを用いた未来表現
この記事では、現在完了形を形・意味・考え方の順で整理し、定期テストや高校入試で正しく判断できる力を身につけることを目的に解説します。
この記事で分かること
この記事を読むことで、次のことが分かります。
・現在完了形の基本の形と考え方
・have / has の正しい使い分け
・過去分詞とは何か、なぜ必要なのか
・規則動詞と不規則動詞の違いと覚え方
「現在完了形が何となく苦手」という状態から、「テストで理由をもって選べる」状態になることを目指します。
現在完了形とは何か
現在完了形とは、過去に起こったことが、現在と関係しているときに使う形です。
過去形が「過去のある時点の出来事」を表すのに対して、現在完了形は
過去から今までの流れや結果に注目する
という点が大きな特徴です。
この「現在とのつながり」を意識できるかどうかが、現在完了形を理解する最大のポイントになります。
現在完了形の基本の形
現在完了形の基本の形は、次の形です。
have / has + 過去分詞
この形は、経験・完了・継続など、どの意味の現在完了形でも共通です。
まずは「現在完了形=この形」としっかり結びつけて覚えましょう。
主語による have / has の使い分け
have と has の使い分けは、現在形のルールと同じです。
I / You / We / They → have
He / She / It → has
三人称単数のときだけ has を使う、というルールをそのまま当てはめます。
ここで注意したいのは、現在完了形でも主語が三人称単数なら has になるという点です。
過去の話をしているように見えても、文の形は「現在」が基準になっています。
過去分詞とは何か
過去分詞とは、現在完了形や受動態で使われる動詞の形です。
現在完了形では、必ずこの過去分詞が必要になります。
過去分詞は、見た目が過去形と同じものもあれば、まったく違う形になるものもあります。
そのため、過去分詞を理解せずに現在完了形を使うことはできません。
規則動詞と不規則動詞の違い
動詞は、過去分詞の作り方によって大きく2つに分かれます。
規則動詞
語尾に ed をつけて、過去形・過去分詞を作ります。
例
play → played
clean → cleaned
不規則動詞
ed をつけず、形が不規則に変わります。
例
go → gone
see → seen
特に不規則動詞は、過去形と過去分詞が違う形になるものが多く、現在完了形でよく出題されます。
現在完了形を確実に得点源にするためには、
過去分詞の形を正しく覚えることが必須です。
ここは別記事で詳しく整理しておくと理解が安定します。
(おすすめの関連記事:中学英語|過去分詞の作り方と不規則動詞一覧)
現在完了形の意味は大きく3つ

現在完了形の意味は、細かく分けるといくつかありますが、中学英語では大きく3つに整理して覚えるのが最も効率的です。
① 経験
② 完了・結果
③ 継続
どの意味でも形は同じですが、文が何を伝えたいのかによって使い分けます。
現在完了形の扱い方は、実際の中学校英語教科書でも「経験・完了・継続」の3つに整理されています。
→ 【東京書籍】 教科書教材 英語
ここから1つずつ確認していきましょう。
① 経験
経験を表す現在完了形は、「今までに〜したことがあるかどうか」を表します。
過去のある一点ではなく、今までの人生の中での経験に注目しているのが特徴です。
そのため、「いつしたのか」は重要ではありません。
【例文】
I have been to Kyoto.
今までに京都へ行ったことがある。
この文は、「いつ行ったか」ではなく、「行った経験があるか」を伝えています。
テストによく出る「have been toとhave gone to」の違いについて、
→ 現在完了のhave been toとhave gone toの違いを解説【練習問題つき】
の記事で詳しく解説しています。
経験でよく使う語句
経験の現在完了形では、次の語句がよく使われます。
- ever(今までに)
- never(一度も〜ない)
- once(一度)
- before(以前に)
特にテストでよく出る形が
Have you ever ~ ?
です。
「今までに〜したことがありますか」という意味になり、会話文・並び替え問題で頻出です。
テストによく出るever/ neverとonce/ beforeなどの位置や使い分けについて、
→ 【現在完了】ever/neverの位置はどこ?once/twiceなど回数の副詞も完全攻略!
の記事で詳しく解説しています。
② 完了・結果
完了・結果を表す現在完了形は、「もう〜した」「すでに〜している」という意味になります。
過去の行動が終わっていて、その結果が今に影響していることがポイントです。
【例文】
I have finished my homework.
宿題はもう終わっている。
この文では、宿題をした時刻ではなく、今の状態が「終わっている」ことを伝えています。
この用法では、「現在完了と過去形の違い」がテストで得点を分けるポイントのひとつです。
→ 中学英語|現在完了形と過去形の見分け方を完全整理【定期テスト・高校入試で迷わない判断法+練習問題】
の記事で詳しく解説しています。
just / already / yet の使い分け
完了・結果の現在完了形では、次の語がセットで出題されやすいです。
just(たった今)
肯定文で使われ、「ちょうど〜したところ」という意味になります。
already(すでに)
肯定文で使われ、「もう〜してしまった」という意味を表します。
yet(まだ)
否定文・疑問文で使われ、「まだ〜していない」「もう〜した?」という意味になります。
これらの語が出てきたら、現在完了形を使う合図だと考えておくと、テストで判断しやすくなります。
詳しい使い分けは別記事で整理しています。
(おすすめの関連記事:中学英語|just・already・yetの使い分けと現在完了形)
③ 継続
継続を表す現在完了形は、「過去から今までずっと〜している」という意味になります。
過去に始まった動作や状態が、今も続いていることを表します。
【例文】
I have lived here for five years.
5年間ここに住んでいる。
この文では、「住み始めたのは過去」「今も住んでいる」という流れを表しています。
since / for の使い分け
継続の現在完了形では、since と for の使い分けが非常に重要です。
since+始まった時点
since 2018
since last year
for+期間
for three years
for a long time
この2つを取り違えるミスは、定期テスト・高校入試で非常によく見られます。
継続の意味が出てきたら、「時点」か「期間」かを必ず確認することが大切です。
詳しい解説と練習は、次の記事でまとめています。
(おすすめの関連記事:中学英語|sinceとforの違いを例文で完全整理)
また、現在完了の経験・継続・完了の使い分け方については、
→ 中学英語|現在完了形の継続・経験・完了の見分け方を解説【練習問題付き/定期テスト・高校入試対策】
の記事で詳しく解説しています。
現在完了形と過去形の違い

現在完了形と過去形の違いは、多くの中学生がつまずくポイントです。
形の違いよりも、文が何を伝えたいのかを考えることが重要になります。
過去形は、過去のある時点で起こった出来事を表します。
現在完了形は、過去に起こったことが、現在とどうつながっているかを表します。
この違いを意識できるようになると、文を見た瞬間に判断しやすくなります。
「いつ」を表す語があるときの考え方
現在完了形か過去形かを見分ける最大のポイントは、「いつ」を表す語があるかどうかです。
- yesterday
- last night
- two days ago
- in 2020
- then
このように、過去の時点がはっきり分かる語が文の中にある場合は、必ず過去形を使います。
理由は、現在完了形は「いつ起こったか」を問題にしない文だからです。
「いつ」がはっきりしてしまうと、現在完了形は使えません。
一方で、次のような語がある場合は、現在完了形が使われやすくなります。
- ever
- never
- just
- already
- yet
- since
- for
これらは、「今まで」「今」「今も続いている」という意味を含む語で、現在とのつながりを表す合図になります。
テストでよく出る引っかけパターン
定期テストや高校入試では、現在完了形と過去形の違いを使った引っかけ問題がよく出題されます。
よくあるのが、文の意味だけを見て判断させる問題です。
例えば
I have visited Osaka last year.
(去年大阪に行ったことがある。)
この文は意味だけを見ると正しそうですが、last year がある時点を表しているため誤りです。
正しくは、過去形を使います。
また、次のようなパターンも要注意です。
I have lived in Tokyo when I was a child.
(子どものとき東京に住んでいたことがある。)
when I was a child は過去の時点を表すため、現在完了形は使えません。
さらに、次のような問題も頻出です。
「日本語が現在完了形っぽいから現在完了形にする」
というミスです。
日本語で
「私は京都に行ったことがある」
と書いてあっても、文中に yesterday や last ~ があれば、現在完了形は使えません。
テストでは、次の順で確認すると失敗しにくくなります。
- いつを表す語があるか
- 今とのつながりを表す語があるか
- 文全体が「経験・完了・継続」のどれか
この判断手順を意識することで、現在完了形と過去形の問題は安定して得点できるようになります。
現在完了形が使えないケース
現在完了形は便利な形ですが、どんな文でも使えるわけではありません。
むしろテストでは、「現在完了形を使ってはいけない文」を見抜かせる問題が多く出題されます。
ここでは、現在完了形が使えない代表的なケースを整理します。
この部分を押さえておくと、誤文訂正や選択問題で大きな差がつきます。
過去の一点をはっきり言っている文
文の中で、過去のある時点がはっきり示されている場合、現在完了形は使えません。
現在完了形は「いつ起こったか」を問題にしない形です。
そのため、「いつ」が明確になると、過去形にする必要があります。
例の考え方
「その出来事が起こったのは、いつか答えられるか」
答えられる場合は、現在完了形ではありません。
例えば
in 2019
when I was a child
at that time
このような表現がある文は、過去形が正解になります。
yesterday / last ~ / ago がある文
現在完了形が使えないと、特に強く覚えておきたい語が次の3つです。
- yesterday
- last ~
- ~ ago
これらはすべて、過去の一点をはっきり示す語です。
たとえ文の意味が
「〜したことがある」
「もう〜した」
のように見えても、これらの語があれば現在完了形は使えません。
テストでは、yesterday・last・ago が見えた瞬間に過去形と判断できるようにしておきましょう。
過去形に必ずする典型例
現在完了形と迷いやすいですが、必ず過去形にする典型パターンがあります。
まず、次のような表現を含む文です。
- when ~
- then
- at that time
これらは、出来事が起こった時点をはっきり示しています。
また、
once(かつて)
は経験の現在完了形で使われることもありますが、
once+過去の時点
になると、過去形になります。
さらに、次のような日本語にも注意が必要です。
- 「そのとき」
- 「あのとき」
- 「昔〜した」
日本語だけを見ると現在完了形に見える場合がありますが、英語では過去形にするのが正解です。
テスト本番では、次の一言を思い出してください。
「いつが言えてしまったら、現在完了形は使えない」
このルールを守るだけで、現在完了形と過去形の引っかけ問題は大きく減らせます。
現在完了形の文の作り方
現在完了形は、意味よりも先に文の形を正しく作れるかどうかが重要です。
形が安定すると、肯定文・否定文・疑問文の書き分けで迷わなくなります。
ここでは、現在完了形の基本的な文の作り方を整理します。
肯定文
現在完了形の肯定文は、次の形で作ります。
主語 + have / has + 過去分詞
この形は必ず守る必要があります。
動詞を過去形にしただけの文は、現在完了形にはなりません。
主語が三人称単数のときは has を使います。
それ以外の主語では have を使います。
肯定文では、経験・完了・継続のどの意味でも、この形は共通です。
否定文
現在完了形の否定文は、have / has の後ろに not を入れることで作ります。
主語 + have / has + not + 過去分詞
動詞の前に not を入れないように注意してください。
否定は、have / has を否定するのがポイントです。
否定文では、
never
yet
などの語と一緒に使われることが多く、テストでも頻出です。
疑問文
現在完了形の疑問文は、have / has を文の先頭に出すことで作ります。
Have / Has + 主語 + 過去分詞 ~ ?
疑問文でも、動詞は必ず過去分詞になります。
過去形にしてしまうミスが多いため、注意が必要です。
答え方は、現在形の疑問文と同じ考え方になります。
Yes のときは have / has を使い、
No のときは have / has + not を使います。
Have you ever ~?の定型表現
Have you ever ~ ?
は、経験をたずねる現在完了形の定型表現です。
意味は、
「今までに〜したことがありますか」
となります。
【例文】
Have you ever visited Hokkaido?
(今までに北海道を訪れたことがありますか?)
この形は、会話文・並び替え問題・英作文で非常によく出題されます。
疑問文の形と、ever の意味をセットで覚えることが重要です。
How long have you ~?の定型表現
How long have you ~ ?
は、継続の期間をたずねる定型表現です。
意味は、
「どのくらいの間〜していますか」
となります。
【例文】
How long have you been in Japan?
(どのくらいの間、日本にいますか?)
この疑問文では、答えに
for + 期間
since + 時点
が使われることが多いです。
【例文】
How long have you been in Japan?
(どのくらいの間、日本にいますか?)
ー(I have been in Japan) For three years.
How long が出てきたら、現在完了形の継続をすぐに思い出せるようにしておきましょう。
ここまで理解できれば、現在完了形の形に関する問題はほぼ対応可能です。
現在完了形で間違いやすい重要表現

現在完了形では、意味を何となく理解していても、表現の違いを正確に区別できないと失点につながるものがあります。
ここでは、定期テストや高校入試で特に間違えやすい重要表現を整理します。
have been to ~ と have gone to ~ の違い
この2つは見た目が似ていますが、意味はまったく違います。
have been to ~
「〜へ行ったことがある」という経験を表します。
すでにその場所に行って、今はもう戻ってきているのがポイントです。
have gone to ~
「〜へ行ってしまった」という結果を表します。
今はその場所に行ったままで、ここにはいないという意味になります。
テストでは
今、話し手がその場所にいるかどうか
を考えると判断しやすくなります。
have been in ~ との違い
have been in ~
は、「〜にいたことがある」または「〜に滞在している」という意味になります。
to は「行く先」
in は「中にいる状態」
を表します。
そのため
have been to ~ は「行った経験」
have been in ~ は「中にいた経験・滞在」
という違いになります。
国名や都市名では
to
建物や場所の中では
in
が使われることが多い点も、テストでよく問われます。
come / go と現在完了形の関係
come と go は、話し手の視点によって使い分ける動詞です。
go
話し手が今いる場所から離れていく動き
come
話し手が今いる場所に近づいてくる動き
現在完了形と一緒に使うときも、この視点が重要です。
have gone to ~
話し手のいる場所から、別の場所へ行った
have come to ~
話し手のいる場所へ、誰かがやって来た
この視点を無視すると、意味が合わない文になりやすいです。
日本語にだまされやすい現在完了表現
現在完了形では、日本語をそのまま英語にしようとして失敗するケースが多くあります。
例えば
「もう行った」
という日本語を見ると、すぐに現在完了形を使いたくなります。
しかし
yesterday
last year
two days ago
などが一緒にあれば、必ず過去形になります。
また
「行ったことがある」
という日本語でも
when や具体的な時点
があれば、現在完了形は使えません。
テストでは、
日本語ではなく、英語の文の条件で判断する
ことが重要です。
この章の内容を押さえておくと、現在完了形は
意味・形・使えないケース・表現の違い
まで一通り対応できるようになります。
現在完了形と一緒に覚える時の表現一覧
現在完了形は、文の形だけでなく、一緒に使われる語を見て意味を判断することが重要です。
定期テストや高校入試では、これらの語がヒントになって、現在完了形の意味を見抜く問題が多く出題されます。
ここでは、現在完了形とセットで覚えるべき語を、意味ごとに整理します。
経験で使う語
経験を表す現在完了形では、今までに〜したことがあるかどうかを表す語が使われます。
代表的な語は次のとおりです。
ever
「今までに」という意味で、疑問文でよく使われます。
never
「一度も〜ない」という意味で、否定の経験を表します。
once / twice
「一度」「二度」と、経験の回数を表します。
before
「以前に」という意味で、経験があることを表します。
これらの語が出てきたら、経験の現在完了形を疑うのがテストでの基本です。
完了・結果で使う語
完了・結果を表す現在完了形では、すでに終わったことや、その結果を表す語が使われます。
特にテストで頻出なのが、次の3つです。
just
「たった今」という意味で、肯定文で使われます。
already
「すでに」という意味で、肯定文で使われることが多いです。
yet
「まだ」という意味で、否定文や疑問文で使われます。
これらの語がある文では、現在完了形が正解になりやすいため、見落とさないようにしましょう。
継続で使う語
継続を表す現在完了形では、過去から今まで続いていることを表す語が使われます。
代表的なのが、次の2つです。
since
「〜以来」と、始まった時点を表します。
for
「〜の間」と、続いている期間を表します。
この2つの使い分けは、定期テスト・高校入試の定番ポイントです。
また、次の語も継続の意味でよく使われます。
how long
「どのくらいの間」という意味で、期間をたずねます。
all day / all week / all year
「ずっと〜」という意味で、期間の長さを表します。
これらの語を見たら、現在完了形の継続をまず疑うようにすると、ミスが減ります。
ここまで理解できれば、現在完了形は
意味・形・使えないケース・頻出表現
まで一通り整理できています。
現在完了形を見抜く判断手順
現在完了形は、文法を知っていても、判断の順番が決まっていないと本番で迷いやすい文法です。
ここでは、問題を見たときに必ず同じ手順で判断できる考え方を整理します。
この手順を身につけることで、選択問題や誤文訂正でも安定して得点できるようになります。
意味を先に考える
最初にするべきことは、文が何を伝えたいのかを考えることです。
現在完了形の意味は、
経験
完了・結果
継続
の3つに分かれます。
文全体を読んで、
「今までに〜したことがある話か」
「もう〜したという結果の話か」
「過去から今まで続いている話か」
を先に考えます。
ここで意味がはっきりすると、形の判断が一気に楽になります。
時を表す語をチェック
次に、文の中に時を表す語があるかを必ず確認します。
- yesterday
- last ~
- ~ ago
- in + 年
- when ~
このように、過去の時点をはっきり示す語があれば、現在完了形は使えません。
この場合は、必ず過去形になります。
一方で、
ever
never
just
already
yet
since
for
のような語があれば、現在完了形の可能性が高くなります。
テストでは、これらの語が最大のヒントになります。
過去形と迷ったときの最終判断
意味も考え、時を表す語も確認したのに、まだ迷う場合があります。
そのときは、次の最終チェックを行います。
「いつ起こったかを答えられるか」
この質問に
はっきり答えられる → 過去形
答えられない → 現在完了形
と判断します。
現在完了形は、「いつ」を問題にしない文です。
この考え方は、どの問題でも使える最終ルールになります。
この3ステップを毎回使うことで、現在完了形の問題は安定して解けるようになります。
現在完了進行形との関係
現在完了進行形は、「過去に始まって、今もその動作が続いている」ことを表す形です。
形は have(has)+ been + 動詞のing形 となり、現在完了形の一種として扱われます。
中学英語では、現在完了形(経験・完了・継続)を理解した上で、継続の表現をより強調した形として現在完了進行形を整理すると分かりやすくなります。
中学英語ではどこまで覚えればよいか
中学生の段階では、現在完了進行形について細かいニュアンスの違いまで覚える必要はありません。
まずは次の3点を押さえれば十分です。
1つ目は、形です。
have(has)+ been + 動詞ing という形になっている文は、現在完了進行形だと判断します。
2つ目は、意味です。
「ずっと〜し続けている」という意味になり、今もその動作が続いていることを表します。
3つ目は、よく一緒に使われる語です。
for+期間、since+過去の時点 があれば、現在完了進行形が使われやすいと覚えておくと、テストで判断しやすくなります。
中学校の定期テストや高校入試では、
「現在完了進行形=今も続いている動作」
と結びつけて判断できれば十分対応できます。
現在完了形との役割の違い
現在完了進行形と現在完了形は、どちらも過去から今までのつながりを表しますが、役割に違いがあります。
現在完了形(継続)は、状態や事実が続いていることを表すのが中心です。
例として、
I have lived in Tokyo for five years.
は、「東京に5年間住んでいる」という事実を伝える文になります。
一方、現在完了進行形は、動作そのものが続いていることを強調します。
I have been studying English for three hours.
は、「(今も)英語を勉強し続けている」という動作の継続をはっきり示します。
つまり、
状態・結果を伝えたいときは現在完了形
動作の継続を強く伝えたいときは現在完了進行形
という使い分けになります。
中学英語では、
「現在完了進行形は、現在完了形の継続をさらに分かりやすくした形」
と整理しておくと、文法全体の理解が安定します。
定期テスト・高校入試の頻出ポイント

現在完了形は、定期テストでも高校入試でも必ず出題される重要単元です。
特に、形のミスや過去形との混同を狙った問題が多く、判断手順を身につけているかどうかが得点差につながります。
高校入試対策問題集でも、現在完了形は「過去形との違い」を問う形で頻出しています。
→ 『中学総合的研究問題集 英語 新装改訂版』(旺文社)
ここでは、テスト本番でそのまま使えるチェックリストと、並び替え・空欄補充問題での注意点を整理します。
現在完了形チェックリスト
次の項目をすべて確認してから現在完了形を選びましょう。
- 意味は「経験・完了(結果)・継続」のどれかになっているか
- 過去の時(yesterday / last ~ / ~ ago)が文の中にないか
- have / has が主語に合っているか
- 動詞が過去分詞になっているか
- 「いつ起こったか」をはっきり言っていないか
この5つをすべてクリアしていれば、現在完了形を使ってOKです。
チェックの仕方
まず、have / has が使われているかを確認します。
現在完了形は、必ず have または has が含まれます。
次に、動詞が過去分詞形になっているかをチェックします。
規則動詞なら 〜ed、不規則動詞なら gone / seen / done などの形になっているかを見ます。
次に、意味が「過去〜今」のつながりになっているかを考えます。
「今までに」「ずっと」「すでに」「まだ」 などの意味があれば、現在完了形の可能性が高くなります。
さらに、時を表す語がないかを確認します。
ever、never、already、yet、just、for、since があれば、現在完了形の合図です。
最後に、過去形で言い切っていないかを確認します。
yesterday、last night、two days ago などがあれば、現在完了形ではなく過去形になります。
このチェックを順番に行うことで、現在完了形かどうかを安定して判断できるようになります。
並び替え・空欄補充の注意点
並び替え問題では、まず have / has を軸に文の形を考えることが重要です。
現在完了形は、have(has)の直後に過去分詞が来るという並びが基本になります。
空欄補充問題では、時を表す語を最初に探すのがコツです。
already や yet があるのに過去形を書いてしまうミスが非常に多く見られます。
また、主語が三人称単数かどうかを必ず確認し、
I / you / we / they → have
he / she / it → has
の使い分けを間違えないようにします。
さらに、過去分詞と過去形の書き間違いにも注意が必要です。
特に、
go → went(過去形)ではなく gone(過去分詞)
see → saw ではなく seen
といった不規則動詞は、入試で狙われやすいポイントです。
並び替え・空欄補充では、
「have / has → 過去分詞 → 意味が今まで続いているか」
この順で確認することで、失点を大きく減らすことができます。
現在完了形の練習問題
ここでは、定期テストや高校入試で頻出の現在完了形を中心に練習します。
問題は、意味の判断・形の判断の両方ができているかを確認できる構成になっています。
解くときは、意味(経験・完了・継続)→ have / has → 過去分詞の順で考えてください。
なお、現在完了形の意味や作り方をもう一度確認したい人は、現在完了形の解説を先に読むと理解が深まります。
【問題1】
次の文の( )に入る最も適切な語を書きなさい。
私はそんなに美しい絵を見たことがない。
I ( ) never seen such a beautiful picture.
【問題2】
次の日本文を英文にしなさい。
「私は今までに一度も京都に行ったことがありません。」
【問題3】
次の文を完成させなさい。
彼女は5年間大阪に住んでいる。
She has lived in Osaka ( ) five years.
【問題4】
次の文のhasが表す意味として最も適切なものを選びなさい。
He has just finished his homework.
ア 経験
イ 完了・結果
ウ 継続
【問題5】
次の文の誤りを直しなさい。
I have went to Tokyo many times.
現在完了形の練習問題【解答・解説】
現在完了形は、形よりも意味の判断が先です。
それぞれの問題で、どの意味の現在完了形かを意識しながら解説を確認してください。
解説を読む前に迷った人は、現在完了形と過去形の違いを解説した記事への内部リンクもおすすめです。
【問題1 解答】
have
【解説】
主語が I なので have を使います。
never があるため、意味は 経験 です。
現在完了形は have + 過去分詞 なので、
have never seen が正しい形になります。
【問題2 解答】
I have never been to Kyoto.
【解説】
「今までに一度も〜したことがない」は 経験 の現在完了形です。
「行ったことがある」は have been to ~ を使います。
過去に行って、今はそこにいない ことを表します。
【問題3 解答】
for
【解説】
five years は 期間 を表すため、使うのは for です。
since は「いつから」という 起点 を表す語と一緒に使います。
【問題4 解答】
イ
【解説】
just は「ちょうど〜したところ」という意味を表します。
行動が完了し、その結果が今に影響しているため、
意味は 完了・結果 です。
【問題5 解答】
I have gone to Tokyo many times.
【解説】
現在完了形では、過去形 went は使えません。
go の過去分詞は gone です。
不規則動詞の 過去分詞の形 は、テストで非常によく問われます。
定期テストや高校入試頻出の問題をもっと解きたい人には、以下の練習問題集記事がおすすめです。
→ 中学英語|現在完了形の使い方 練習問題【have+過去分詞/基本〜応用・定期テスト/高校入試対策】
よくある質問(FAQ)
Q1 現在完了形と過去形はどう見分ければいいですか?
まず 「いつ」 がはっきり言われているかを確認します。
yesterday や last ~ があれば過去形、なければ現在完了形を疑います。
Q2 ever と never は必ず現在完了形ですか?
中学英語では ほぼ必ず現在完了形 と考えて問題ありません。
Q3 have been to と have gone to の違いは何ですか?
have been to は「行ったことがある」、
have gone to は「行って今もそこにいる」です。
Q4 for と since の使い分けが分かりません
for は 期間、since は いつから です。
Q5 just はどんな意味の現在完了形ですか?
完了・結果 を表します。
Q6 already と yet はどう違いますか?
already は肯定文、yet は否定文・疑問文でよく使われます。
Q7 現在完了形に yesterday は使えますか?
使えません。yesterday があれば 必ず過去形 です。
Q8 How long ~?は過去形でもいいですか?
今まで続いているなら 現在完了形 を使います。
Q9 不規則動詞は全部覚える必要がありますか?
入試頻出のものは 必ず覚える必要があります。
Q10 中学英語で現在完了進行形は出ますか?
公立高校入試では、意味理解レベルで出ることがあります。
Q11 many times は現在完了形ですか?
「今までに何回も」という意味なので、現在完了形が基本です。
まとめ
現在完了形は、意味の判断ができれば得点源になる文法です。
経験・完了・継続のどれかを先に考え、
have / has + 過去分詞 の形を確認することが重要です。
練習問題で間違えたところは、必ず解説に戻り、
なぜ現在完了形になるのか、なぜ過去形ではないのかを説明できるようにしておきましょう。
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この記事を書いた人
現役の塾経営者。指導歴25年以上、のべ3,500人以上の小・中・高校生を指導。
定期テスト対策から中学・大学受験、英検対策まで幅広く対応。
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