「Z会だけで中学受験で合格を取れるの?」
「塾に通いながらZ会をするのは本当に効果があるの?」
「Z会は問題がむずかしいって聞くけど、どれくらいむずかしいのか知りたい」
このような疑問を持ってらっしゃる方は多いように感じます。
難関受験対策でZ会は通信教育のなかでも一線を画したポジションにいます。ほかの通信教育が「勉強のハードルを下げて自信をつけていく」を方針にしているところが多いのに対して、Z会は「学力アップ」「思考力アップ」に重点を置いています。
とはいえ、中学受験対策は塾が定番なのに、本当にZ会で大丈夫なのか気になりますよね。
そこで、Z会中学受験コースのカリキュラムや特徴を紹介し、Z会だけで合格を取る方法や塾と併用して効率よく学力アップする方法を紹介します。
※下記のリンクはZ会の案内です。リンク先で資料請求や無料体験の申し込みができます。
Z会の通信教育 中学受験コースZ会中学受験コースの特徴
Z会の小学生用のコースには小学校の内容やレベルをベースにした「小学生コース」と、中学受験をする子向けの「中学受験コース」があります。ここでは中学受験コースの特徴から紹介していきます。
※関連記事:中学受験成功への道:親によるスケジュール管理と勉強時間の生み出し方のコツ
難関中受験に強いカリキュラム
まず、Z会はもともと難関入試対策に定評があります。大学入試、高校入試、中学入試のいずれでも大手受験専門塾や大手予備校に劣らない合格実績を残しています。
下記は2023年中学入試の合格実績です。首都圏の御三家や灘中学など、トップ校への合格も多く輩出しています。
Z会は教室も運営しており、首都圏に20教室以上、関西圏にも数教室展開しています。首都圏に教室を多く持っていることから、合格実績もやはり首都圏のほうが多いようです。
最難関コースと難関コースに分かれている
Z会では志望校に応じて受講できるレベルを分けています。地域別に対象となる中学校の目安が設定されているので、レベル選択がしやすくなっています。
子どもの志望中学かそれに近い入試レベルの中学校がリストにあればそのコースを受講するようにしましょう。
地域 | 対象校 |
北海道 | 難関:函館ラ・サール/北嶺 |
茨城 | 難関:江戸川学園取手 |
埼玉 | 難関:浦和明の星女子/開智/栄東/淑徳与野/立教新座 |
千葉 | 最難関:渋谷教育学園幕張 難関:市川/昭和学院秀英/東邦大学付属東邦 |
東京 | 最難関:麻布/桜蔭/海城/開成/駒場東邦/渋谷教育学園渋谷/ 女子学院/筑波大学附属駒場/豊島岡女子学園/雙葉/武蔵/早稲田 難関:青山学院/穎明館/鴎友学園女子/大妻/学習院/学習院女子/ 吉祥女子/暁星/慶應義塾中等部/光塩女子学院/晃華学園/攻玉社/ 芝/頌栄女子学院/城北/白百合学園/巣鴨/成蹊/世田谷学園/ 中央大学附属/筑波大学附属/東京学芸大学附属小金井/東京学芸大学附属世田谷/ 東京学芸大学附属竹早/桐朋/東洋英和女学院/広尾学園/本郷/ 明治大学付属明治/立教池袋/立教女学院/早稲田実業/早稲田大学高等学院中学部 |
神奈川 | 最難関:浅野/栄光学園/聖光学院/フェリス女学院 難関:神奈川大学附属/鎌倉学園/鎌倉女学院/公文国際学園/ 慶應義塾湘南藤沢/慶應義塾普通部/サレジオ学院/湘南白百合学園/ 逗子開成/洗足学園/桐蔭学園中等教育学校/日本女子大学附属/ 横浜共立学園/横浜雙葉 |
愛知 | 最難関:東海/南山女子部 難関:海陽/滝 |
三重 | 難関:高田 |
奈良 | 最難関:東大寺学園/西大和学園 難関:帝塚山/奈良学園 |
和歌山 | 難関:智辯学園和歌山 |
京都 | 最難関:洛星/洛南高校附属 難関:同志社/立命館 |
大阪 | 最難関:大阪星光学院/四天王寺/清風南海 難関:大阪教育大学附属池田/大阪教育大学附属天王寺/ 大阪教育大学附属平野/金蘭千里/高槻 |
兵庫 | 最難関:神戸女学院/甲陽学院/灘/白陵 難関:関西学院/神戸海星女子学院/淳心学院/須磨学園/六甲学院 |
岡山 | 難関:岡山白陵 |
広島 | 難関:修道/ノートルダム清心/広島学院/広島大学附属/広島大学附属福山 |
高知 | 難関:土佐/土佐塾 |
愛媛 | 最難関:愛光 |
福岡 | 最難関:久留米大学附設 難関:明治学園 |
鹿児島 | 最難関:ラ・サール 難関:志學館 |
沖縄 | 難関:昭和薬科大学附属 |
難関コースと最難関コースの違い
難関コースと最難関コースのどちらを選べば良いか、最初は迷うかもしれません。志望校は最難関でも、いきなりハイレベルな問題にチャレンジするのはちょっと…という場合もあります。
この2つのコースで学習カリキュラムにほとんど違いはありません。違いは下記の2点です。
普段の勉強で違いを感じることはあまりないでしょう。
迷ったらとりあえず「難関コース」からはじめて、ちょっとチャレンジできそうかなと感じたら「最難関コース」に変更すると勉強しやすい。
Z会中学受験コース専用のカリキュラムがある
最難関中学、難関中学の合格を多く出せるのは、長年の受験指導で培われた中学受験コース専用のカリキュラムがあるからです。
Z会では「考える力」を重視したカリキュラム設計がされており、テキスト(タブレット)も思考力問題や作文・記述対策のボリュームが多いです。
- いつ・どこまで勉強するか
- どのような力を身につけるか
この2点を明確にしているため、方針に沿って勉強していけば着実に力をつけられるようにしています。
難関中学の入試問題は記述問題の割合が多くなってきていますし、公立中高一貫校の適性検査は作文・小論文がほぼ必須です。
個人的な意見ですが、これからの難関入試に対応するには「じっくり考える」「考えて書く」を大事にする学習が有効ではないかと思います。
1~2年生は小学生コースで考える視点を身につける
中学受験をされる場合でも、1~2年生のときは全員共通の「小学生コース」になります。
共通のコースですから基礎的な内容も含まれていますが、そこはやはりZ会。小学校レベルを越えて、規則性を考える問題や視点を逆にして考える問題も多くあります。
5-6年生になれば中学受験の難問にチャレンジしていきます。低学年のうちに「考えて解く楽しさ」を知った子は、難問になっても解けるまであきらめない姿勢が身についています。こうした思考力問題に楽しく取り組む習慣を1~2年生で養っておきたいですね。
国語の読解と作文を重視
Z会は「考える力」と「作文・記述」に力を入れています。中学受験というと算数のイメージが強いですが、国語もかなり重視した学習設計です。
下記のように、Z会では教科書の2倍以上の作品を読解問題として扱っています。カリキュラム通りに勉強を進めるだけでほかの小学生の3倍以上の読解をする計算になります。
自動採点ですぐ解きなおしできる
問題を解いて時間が経ってから解説をみると、どういう問題だったのかを忘れている場合もあります。解きなおしをしても同じ間違いを繰り返してしまい、結局身につかないことも。
タブレットコースでは自動採点されるため、問題を解いてすぐに正解・不正解がわかります。不正解だと解説が出てきますから、なぜ間違えたのか・どう考えればいいかをすぐに確認できます。
みらい思考力ワークでチャレンジする姿勢を養う
通常のテキスト以外に応用問題を集めた「みらい思考力ワーク」というものがあります。
問題のレベルは高いですが、むやみやたらと難しいわけではありません。中学受験するなら絶対正解しないといけない!というものでもありません。
このテキストのゴールは「正解すること」ではなく、じっくり考えてみることです。子どもが1人で答えを出せない場合は保護者と一緒に考える(保護者からヒントをもらいながら考える)ようになっています。
1つの単元のなかでも難易度が分かれており、1問1問チャレンジしながら自身の思考力の限界を伸ばしていく(考え方を身につけていく)イメージです。解けるかな?解けないかな?というレベルまでチャレンジしたら、問題が残っていてもその時点で終わりにしても大丈夫です。
こういう問題はがんばった分、正解したときには達成感も大きいです。「そういう考え方なんだ!」と楽しみながら解いていきましょう。
3年生から中学受験コーススタート
中学受験コースでは、紙のテキストとタブレットを併用します。算数だけ、国語だけのように「1教科から受講が可能」で、塾と併用する場合でも利用しやすくできています。
中学受験コースといっても、突然難問ばかりになるわけではありません。しばらくは小学校の予習とその応用問題演習が中心です。中学受験対策をするには小学校の勉強を終わらせておく必要があるからです。
5年生までで小学校内容の予習を終える
中学受験コースでは、4科目すべて5年生の途中までで小学校の勉強を終えます。
中学受験特有の問題を解けるようになるには1年程度かかりますから、小学校の予習を終えてからの1年間は中学受験対策に集中するカリキュラムになっています。
6年生の7月まででカリキュラムを1周する
小学校の勉強を終えたあと、算数・国語・理科・社会いずれの科目も6年生の7月までで中学受験の標準レベルを1周します。
SAPIXや早稲田アカデミー、浜学園、馬渕などの有名中学受験専門塾のカリキュラムと比べるとややゆっくりです。ですが、Z会を長く受講されてきて「考えて解く習慣」をつけておくと、ここからの学習スピードが速いようです。
6年生の8月からは入試実践演習中心
入試までの残り半年は中学受験の応用・発展レベルの実践演習中心です。
新たに習う内容はほぼなく、これまでに勉強してきた解き方を複数組み合わせて解く応用・発展問題が中心になります。
入試によく出る融合問題もこの時期にたっぷり演習します。
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Z会の通信教育 中学受験コース復習すべき単元をAIが提示してくれる
中学受験対策のむずかしさの1つとして、「一度解けるようになっても解き方を忘れてしまう」という点が挙げられます。
勉強する範囲が広いうえに、1問ずつ解き方も複雑です。勉強を進めれば進めるほど、「要復習問題」も増えていくというジレンマをどのご家庭も抱えざるを得ません。
Z会のタブレットは復習すべき問題をAIが自動的に提示してくれます。どれを復習すればいいかを迷わずに必要な範囲を良いタイミングで復習できます。
年数回テストがある
勉強をコツコツ続けていると、本当に身についているか、どれだけできるようになってきたか気になりますよね。確認テストを年数回受けられます。
3~5年生は年2回、6年生は年3回テストがあります。5年生の1月以降は「志望校判断テスト」「志望校合格力判断テスト」という、いよいよ入試が近づいてきたと感じる名称のテストになります。
6年生は志望校別・頻出分野別の難問対策コースを受けられる
6年生になるとレギュラー授業(本科)以外に、志望校別の対策講座や入試頻出分野の対策講座(専科)を受けられます。中学受験塾でよくある、「志望校別特訓」「作文特訓」のような講座です。
入試頻出問題を月2回解き、添削してもらってまた解きなおしをします。これを3か月連続で行うのですが、1年のうち「5~7月」「8~10月」「11月~翌1月」の3回受講機会があります。いずれも同じ内容の講座なので、志望校や子どもの学習状況に応じていつ受けるかを選べます。
しかも下記のように7種類もあり、志望校の出題頻度の高い講座を中心に選べるようになっています。
国語 | 超難関対策 |
超難関記述対策 | |
算数 | 立体図形難問対策 |
空間図形難問対策 | |
理科 | 論理的思考問題対策 |
複雑計算問題対策 | |
社会 | 文章記述対策 |
こうした特訓系の講座を完備している点が、Z会が他の通信教育と一線を画していると言われる理由ですね。特訓講座だけの受講も可能なので、時間的に塾と併用できます。
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Z会の通信教育 中学受験コース3年生から公立中高一貫校対策コースを受けられる
前述のように、私立中学志望者は3年生から中学受験コースを受けられます。同様に、公立中高一貫校志望者も3年生から対策コースを受けられます。
3~4年生は思考・表現力講座を受ける
公立中高一貫校の適性検査は「知識の活用力」や「表現力」を求めるテストです。小学校や私立中学の問題とも全く異なっています。特定の状況や条件が提示され、小学校で習う範囲内の知識を使って問題を解きます。
例えば3~4年生用の講座では下記のような問題を解きます。2人の会話を読み、2人の好みを判断してどの果物を買うか判断し、その判断理由を書く問題です。
初見の問題ですからその場で内容を判断し、その根拠を誰が読んでも分かりやすく書く必要があります。
やはり「書く」のはハードルが高く、書けるようになるには時間がかかります。毎月決められた量をこなし、徐々に慣れていきます。
5~6年生は公立中高一貫校適性検査講座を受ける
5年生からはもっと本格的に適性検査対策講座がはじまります。入試レベルに近い問題も出てきて、少しずつステップアップしていきながら解き進めます。
また、5年生から一般的な作文の書き方講座がはじまります。5年生で書き方を丁寧に学び、6年生で過去問に近い問題を使って作文を書き、毎月添削してもらいます。
問題の難易度は中学受験塾と同じかそれ以上
本科、専科含めると問題の難易度はかなり高く、中学受験専門塾の難関中学受験コースと同じくらいのレベル設定です。開成や灘などの最難関校を目指す人も多くZ会を受講しています。
Z会の問題に慣れている子が塾の模試を受けると「解きやすい」と感じることもよくあるようです。
費用は本科だけなら塾よりかなりお手頃
ここまでお伝えしたように、Z会は中学受験専門塾なみにカリキュラムや入試実践対策講座をそろえています。受験専門塾だと6年生で月5~6万円ほどかかり、夏期講習は10万円近く発生します。
ところが、Z会の通信教育だと下記表のように1科目あたりはリーズナブルです。トータル指導プランと要点集中プランに分かれていて、トータル指導プランでも6年生で1教科5,100円、4教科受けても20,400円です。
また、トータル指導プランと要点集中プランは教科ごとに設定できます。
プラン | 支払いスタイル | 3年生~6年生 |
トータル指導プラン | 12か月一括払い | 3,740円(税込)~5,100円(税込) |
6か月一括払い | 4,180円(税込)~5,700円(税込) | |
毎月払い | 4,400円(税込)~6,000円(税込) | |
要点集中プラン | 12か月一括払い | 1,615円(税込)~2,040円(税込) |
6か月一括払い | 1,805円(税込)~2,280円(税込) | |
毎月払い | 1,900円(税込)~2,400円(税込) |
なお、専科の入試頻出対策講座は1講座7,410円(月あたり2,470円)、志望校別対策講座は1講座12,540円~13,680円(月あたり4,180円~4,560円)です。
難関中学をZ会だけで対策される方は専科も必要になります。専科を含めると受験専門塾と同じくらいの費用になりますね。
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Z会の通信教育 中学受験コースZ会の勉強にどれくらいの時間必要か
講座がいくつも分かれており、トータルプラン・要点集中プランとプランも分かれ、本科と専科があり、テストがあり。結局、Z会の勉強にどれくらい時間がかかるのか分かりにくいですよね。Z会のHPで公開されている「目安の学習時間」を紹介しておきます。
- 3年生は1日40分
- 4年生は1日55分
- 5年生は1日105分
- 6年生7月まで1日110分
- 6年生8月から1日150分
- 6年生専科は1講座1日7分
時間は1日辺りに換算した数字なので、毎日その時間かかるわけではありません。週末や塾のない日にまとめてこれは4教科合計での勉強時間です。
最難関校を受験される方は専科7講座ともに必要になるかもしれません(受験科目とお子様の得意・不得意によりますが)。
もし6年生の8月以降に本科で全科目と専科で全7講座を受講されると、1日あたり200分の勉強時間が必要になる計算です。
1日3時間程度と考えると、受験勉強時間としてはかなり短いですよね。必須内容を3時間ほど勉強して、苦手分野をさらに1-2時間勉強する時間を毎日取れそうです。
Z会だけで合格する方法
ここまで、Z会中学受験講座の特徴や費用、目安の学習時間をお伝えしてきました。まとめると下記のようになります。
- 各都道府県の難関中学・最難関中学の受験に対応している
- 塾に通わず4教科受講、塾に通いながら1教科受講や内容を絞ったライトな受講も可能
- 志望校別特訓や記述対策などの特別講座もある
- 費用・目安学習時間ともに中学受験専門塾より少ない
お住まいの地域に信頼できる塾がなかったり、通塾しての中学受験対策が時間的・経済的にむずかしい場合もあります。ご紹介したZ会の特徴を踏まえて、Z会だけで中学受験に成功する方法を紹介します。
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Z会の通信教育 中学受験コース低学年から受講をはじめる
Z会は低学年からの受講がおすすめです。「考える力を伸ばす」という指導方針のため、低学年の間に「思考力ワーク」で考える糸口や姿勢を養っておくと5~6年生で勉強がスムーズにいきやすくなります。
もちろん5年生や6年生になってからはじめても十分役立ちます。
学習習慣を早く身につける
通信教育は自宅学習ですから、自宅で勉強する習慣をつけておくとZ会をより使いこなしやすくなります。
毎日決まった時間やタイミングに、1回15分でも良いので勉強する習慣をつくるようにしたいですね。
なお、学習習慣をつけるのにどれくらいの期間が必要なのかはわかっていませんが、かなり長期間必要らしいです。ある調査では、「毎日筋トレをする」という習慣を大人がつけるのにも平均8か月以上かかったそうです。
習慣化は気長に、一進一退するものだと思って取り組むのが良さそうですね。
※関連記事:中学受験準備:いつから始める?どういう子が中学受験で有利になる?
学習スケジュールを子どもに任せる
Z会には学習スケジュールを作成するツールがあります。スケジュール作成と管理を思い切って子どもに任せてしまいましょう。
最初は一緒にスケジュールを作成したり、ときどき様子を見てあげたりする必要はありますが、2年生くらいになると1人で作成して管理できるようになります。
こうした「子どもの自律性」は中学受験対策で特に重要です。通信教育全般に言えますが、子どもが自律的に学習に取り組めるとZ会のメリットは最大化します。
AIが問題を提示してくれたり、時期に応じて必要な情報提供をZ会側がしてくれたりと、ある程度「Z会にお任せ」で勉強は進められます。ですが、問題の解き方をしっかり理解できていなくてもカリキュラムを進めてしまうと、5年生の終わりか6年生のはじめくらいから成績が伸びなくなってしまいます。
スケジュール作成を子どもに任せ、スケジュール表を冷蔵庫など目につく場所に貼るようにしてみてください。
1週間のスケジュールで動く
Z会のスケジュール表は1週間単位です。1日ごとにどれだけ勉強するかも決められますが、1週間単位で決めた学習量を1日単位に落とし込むイメージです。
勉強時間をあまり取れない日もあるでしょうし、週末に遊びに行く週もあると思います。
「木曜はピアノがあるから水曜と金曜にちょっと多めに勉強しよう」などと子どもが考えるようになります。
※関連記事:中学受験成功への道:親によるスケジュール管理と勉強時間の生み出し方のコツ
ピンとこない問題の解説はすぐ質問する
勉強していて解説が分からないときもあります。すぐにウェブで質問して解決しましょう。
解説で納得できたらすぐに解きなおそう
解説が納得できても安心せず、その問題を解きなおしてみましょう。自力で正解できてはじめて実力につながります。
塾の公開模試をたびたび受ける
Z会で年に数回模試がありますが、やはり塾の公開模試も受けるほうがいいです。
5年生以降はライバルの存在を感じたり、単元の定着確認をするためにも2か月に1回くらいのペースで受けられることをおすすめします。
ただ、塾の公開模試の結果(偏差値や合格可能性など)は参考程度にしてください。
塾によって学習する順番が違うように、Z会のカリキュラムと塾のカリキュラムも異なります。その塾に通っている子にとっては最近習った単元がメインですが、Z会の会員生にとってはまだ習っていない単元や数か月前に習って忘れてきている単元も多数出題されます。
塾の公開模試はその塾に通っている生徒のほうが断然、点が取りやすいのです。
模試を受ければ点数や偏差値が気になると思います。ですがそれらの結果は参考程度にしておき、「以前の自分の成績」との比較に集中しましょう。
塾とZ会を併用して効率よく実力アップする方法
塾で勉強していて苦手な科目や分野の対策に絞ってZ会を利用することもできます。その場合の利用法を紹介します。
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Z会の通信教育 中学受験コース苦手科目だけ受講する
塾との併用で多いのは、苦手科目だけZ会で受講するパターンではないでしょうか。1科目から受講できます。
塾の授業で習った内容がしっくりこないこともあります。宿題を解いて、もう少し演習をしたい場合もあります。
- 演習量を増やす
- 納得できるまで解説をみる
特に算数で「演習量を増やす」という対策はとても有効です。同じタイプの問題で少しずつ条件を変えて解くと早く定着します。
受験対策に必要な問題を、分かりやすい解説とセットで購入するようなイメージです。
得意科目だけ受講する
得意科目にしぼって受講するのも、実は有効です。
ライバルより高い点数を取る必要があります。苦手科目はどれだけがんばっても「普通の科目」までしか伸びてくれないことが多いです。「普通の科目」を4つそろえても点数はさほど伸びません。
得点源になる科目を1~2つ持つとライバルに差をつけやすくなります。
算数が得意なら算数をZ会で併用したり、理科や社会を得点源にするためにZ会を併用するのも有効な受験対策です。
専科(特訓講座)だけ受講する
Z会の特長の1つは、専科(入試頻出分野対策講座と志望校別対策講座)の質の高さです。
6年生になると塾の宿題やテスト直しで、時間がいくらあっても足りません。そのなかで専科なら1講座1日あたり7分程度で勉強できます。
しかも移動時間は0分ですから時間的な負担も小さいです。
最難関中学を目指している人は専科だけでも良い受験対策になります。
長期休みだけ受講する
ある程度勉強が進むと、以前習った内容を少しずつ忘れていってしまいます。しっかり復習したいところですが、塾のテキストの解説は極めて簡潔に書かれていることが多いです。久しぶりの内容だと解説が省略されていてよく分からない場合もよくあります。
そんなときにZ会の解説は非常に助かります。丁寧に動画も使って解説してくれるので分かりやすいです。特に動画を見て「塾の授業の記憶がよみがえった」という声をお聞きすることもあります。
低学年から受講を開始する
Z会の問題は難しいものが多いです。すべて難問というわけではありませんが、単純に公式を当てはめるだけの問題はほとんどありません。
代わりに、知識や解法を応用して解く「思考力問題」がたくさん用意されています。
思考力問題は中学入試で必出であり、難関中学になるほど正解できるかどうかが合否を分けるようになります。
難関中学を志望されていてZ会を検討されているなら、低学年からはじめるとスムーズにZ会の問題を解けるようになります。
低学年でも「考える力ワーク」で思考力問題にチャレンジでき、低学年であれば難易度はそこまで高くありません。
ワーク内では「分からなかったらお家の人に聞いてみよう!」「無理に全部解こうとするより、できそうなレベルまでがんばりましょう」とコメントが書かれており、最後まで仕上げるよりもチャレンジしてみることを重視する進め方にしてくれています。
最初はむずかしく感じても、つづけるうちに「考え方」や「ヒントの見つけ方」が分かるようになります。そうやって時間(期間)をかけて少しずつ、少しずつZ会のレベル(≒難関中学入試で求められるレベル)に到達していくようにしてみるのがおすすめです。
Z会の資料請求・入会手続き方法の紹介
最後にZ会の資料請求・入会手続き方法を紹介します。
Z会の資料請求の手順
①Z会の通信教育 中学受験コース②画面下部に固定表示されている「資料請求」のボタンをクリックする
③必須項目を入力して画面下部にある「同意して確認画面へ」をクリックする
Z会の入会手続き方法
①Z会の通信教育 中学受験コース②画面下部に固定表示されている「資料請求」のボタンをクリックする
③画面上部の「お申し込み・受講会費シミュレーション」のボタンをクリックする
④受講コースを選択する
⑤受講開始予定月を選択する
⑥支払方法を選択する
⑦受講科目→プラン→レベルを選択する
※画面下部に費用が表示される
⑧画面下部の「同意して申込を続ける」のボタンをクリックする
⑨必須項目を入力して画面下部の「申込を続ける」をクリックする
まとめ
Z会中学受験コースだけで合格する方法、塾とZ会を併用して合格する方法を紹介しました。
毎年全国の難関中学、最難関中学(灘中・首都圏御三家含む)に多数合格を出しており、問題の質と解説の良さは折り紙付きです。
中学受験コースはZ会単独受講なら4科すべて受けても6年生が1日3時間程度の勉強で月額20,400円。塾と併用してポイントを絞った受講や入試対策の特別講座だけの受講も可能で、時間的な負担は小さく済みます。
Z会は6年生になってからも効果がありますが、1年生か就学前からの受講がより効果的です。興味のある方は下記よりZ会のHPへ移動できます。
※下記のリンクはZ会の案内です。リンク先で資料請求や無料体験の申し込みができます。
Z会の通信教育 中学受験コース中堅校の中学受験をお考えの方は進研ゼミ小学講座が便利です。こちらの記事で紹介しています。
※関連記事:Z会小学生コースの進め方
※関連記事:中学受験をする子どもにおすすめのパズルブロック
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