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【中学英語】不定詞の用法の簡単な見分け方:和訳や文の要素で見分けるコツを紹介

青いグラデーション背景に、中央の「to + 動詞」という白いボックスから、不定詞の3用法(名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法)を象徴する3つのアイコン(旗、ノートとペン、ハートと笑顔)が枝分かれしている、中学生向け英語学習用のフラットデザイン図解。 中学生
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英語の文法の中でも、「なんとなく使っているけど、実はよく分かっていない」という声が多いのが不定詞です。

to がついているだけで意味が変わったり、文の中でいろいろな役割を持ったりするため、苦手意識を持つ中学生も少なくありません。

しかし、不定詞は決まった形と考え方さえ押さえれば、一気に得点源に変わる文法です。
この記事では、不定詞の正体から基本ルールまでを、中学生向けにわかりやすく整理していきます。

なお、中学で習う英語文法をすべて学習したい人向けに、
→ 中学英語文法一覧の記事で文法ごとに解説しています。

  1. 不定詞とは?「to + 動詞の原形」が持つ魔法のルール
    1. なぜ「不定」詞と呼ぶの?名前の由来を知れば役割がわかる
    2. 【超重要】不定詞の形は「to + 動詞の原形」!3つの絶対ルール
  2. 不定詞の3つの用法をマスターしよう!意味と例文まとめ
    1. ①名詞的用法:「〜すること」
      1. 主語になるパターン(〜することは…だ)
      2. 目的語になるパターン(〜したい・〜することを好む)
    2. ②形容詞的用法:「〜するための/〜すべき」
      1. 「名詞 + to + 動詞の原形」の語順を徹底解説
      2. テストに出る!something to drink / eat などの定番表現
    3. ③副詞的用法:「〜するために/〜して」
      1. 「目的」を表す用法(〜するために行く・来る)
      2. 「感情の原因」を表す用法(〜して嬉しい・悲しい)
    4. 3つの用法の意味・用法の違いまとめ(一覧表)
  3. 一瞬で解ける!3つの用法の見分け方フローチャート
    1. ステップ1:不定詞の直前の言葉をチェック
    2. ステップ2:不定詞を消して文が成立するか確認
    3. ステップ3:何を説明しているか矢印で考える
      1. 【裏技】迷った時の訳し方の優先順位
  4. 【高校入試・定期テスト対策】不定詞の頻出構文・書き換え問題の解き方
    1. it is … for (人) to 〜 構文(形式主語)の攻略法
    2. want / ask / tell + 人 + to 〜 の使い方
    3. 疑問詞 + to 〜(how to / what to)の整理
    4. too … to 〜 と enough to 〜 の書き換え
      1. so … that 〜 can’t を使うときの注意点
  5. 【ここで差がつく】不定詞でよくある間違い・凡ミス集
    1. to のあとの動詞を三単現・過去形にしてしまう
    2. 形容詞的用法と副詞的用法の混同
    3. it is … to 〜 の it を主語と勘違いする
  6. 不定詞と動名詞の違いはここだけ押さえればOK
    1. 意味の違い(〜すること vs 〜する行為)
    2. to不定詞と動名詞、どっちを使うかの判断基準
      1. 詳しい解説はこちら(おすすめの関連記事)
  7. 【練習問題】不定詞の3つの用法を完全マスターしよう
    1. 基本問題12問
      1. 和訳問題
      2. 穴埋め問題
      3. 並び替え問題
      4. 英作文
    2. 応用問題12問
      1. 和訳問題
      2. 穴埋め問題
      3. 並び替え問題
      4. 英作文
  8. 【解答・解説】現役塾講師がつまずきポイントまで完全解説
    1. 基本問題の解答・解説(全英文に和訳つき)
    2. 応用問題の解答・解説(全英文に和訳つき)
  9. まとめ|不定詞を得意にするための3ステップ
    1. ステップ① 不定詞=to+動詞の原形で「まだ起きていないこと」を表すと理解する
    2. ステップ② 3つの用法を「意味」で見分ける
    3. ステップ③ 文のどこを説明しているかを見る
  10. 不定詞に関するよくある質問(Q&A)

不定詞とは?「to + 動詞の原形」が持つ魔法のルール

不定詞とは、to + 動詞の原形の形をした語のまとまりのことです。
この形は、文の中で名詞・形容詞・副詞のような働きをします。
動詞なのに、文の中では動詞以外の役割を持てる点が、不定詞の最大の特徴です。

例文
I like to play soccer.
私はサッカーをすることが好きです。

この文では、to play soccer が like の目的語になっており、「すること」という名詞の役割をしています。
このように、不定詞は文の中で形を変えずに、さまざまな働きをします。

不定詞の扱いは、中学校・高校の英語教育でも重要項目として位置づけられています(文部科学省「学習指導要領」参照)。
まずこの最初のセクションで不定詞の概要をマスターしておきましょう。

なぜ「不定」詞と呼ぶの?名前の由来を知れば役割がわかる

不定詞が「不定」と呼ばれる理由は、主語や時制によって形が変わらないからです。
普通の動詞は、主語や時制によって形が変わります。

例文
He plays the piano.
彼はピアノを弾きます。

She played the piano.
彼女はピアノを弾きました。

このように、play は主語や時制によって plays や played に変わります。
一方、不定詞はいつでも同じ形です。

例文
I want to play the piano.
私はピアノを弾きたいです。

She wants to play the piano.
彼女はピアノを弾きたいです。

主語が I でも she でも、to play の形は変わりません
この「形が定まらない=不定」という特徴から、不定詞と呼ばれています。

【超重要】不定詞の形は「to + 動詞の原形」!3つの絶対ルール

不定詞を正しく使うためには、必ず守るべきルールが3つあります。
ここをあいまいにすると、テストで確実に失点します。

ルール① to のあとは必ず動詞の原形

例文
I want to study English.
私は英語を勉強したいです。

to のあとの study は、三単現や過去形にしません。
to studies や to studied は間違いです。

ルール② to は前置詞ではなく、不定詞のしるし

不定詞の to は、「〜へ」という意味の前置詞ではありません。
セットで「to + 動詞の原形」と覚える必要があります。

例文
I went to see my friend.
私は友だちに会いに行きました。

ここでは、to see が「会うために」という意味を表しています。

ルール③ 不定詞全体で1つのかたまりとして考える

不定詞は、to だけを見るのではなく、to + 動詞+目的語までをまとめて考えることが大切です。

例文
I decided to buy a new bag.
私は新しいかばんを買うことに決めました。

to buy a new bag 全体で、「買うこと」という意味になります。
途中で区切って考えると、意味が分からなくなります。


ここまでが、不定詞の正体と基本ルールです。
次のセクションでは、不定詞が文の中でどのように使われるのか、3つの用法に分けて詳しく解説していきます。

不定詞の3つの用法をマスターしよう!意味と例文まとめ

不定詞の3つの用法(名詞的・形容詞的・副詞的)を整理した全体図
to不定詞は「名詞的・形容詞的・副詞的」の3つの役割で使われる

不定詞は、文の中で名詞・形容詞・副詞の3つの働きをします。
「to + 動詞の原形」という形は同じでも、文の中での役割が変わる点が重要です。

ここでは、それぞれの用法を例文とともに整理します。

①名詞的用法:「〜すること」

名詞的用法の不定詞は、文の中で名詞と同じ役割をします。
「〜すること」と訳せるのが大きな特徴です。

主語になるパターン(〜することは…だ)

不定詞が文の主語になることがあります。
この場合、文の一番前に to 不定詞が置かれます。

例文
To study English is important.
英語を勉強することは大切です。

To get up early is difficult for me.
早起きすることは私にとって難しいです。

このように、「〜することは…だ」という形で訳すと自然になります。

詳しい解説はこちら
名詞的用法(主語になる不定詞)の詳しい解説記事へ

目的語になるパターン(〜したい・〜することを好む)

名詞的用法の不定詞は、動詞の目的語としても使われます。
want や like などの動詞のあとに置かれるのが特徴です。

例文
I want to be a doctor.
私は医者になりたいです。

She likes to listen to music.
彼女は音楽を聞くことが好きです。

この場合も、不定詞は「〜すること」という意味で使われています。

詳しい解説はこちら
名詞的用法(主語になる不定詞)の詳しい解説記事へ

②形容詞的用法:「〜するための/〜すべき」

形容詞的用法の不定詞は、名詞を後ろから説明する働きをします。
「どんな名詞か」を説明しているのがポイントです。

「名詞 + to + 動詞の原形」の語順を徹底解説

形容詞的用法では、名詞のすぐあとに不定詞が続く形になります。

例文
I have a book to read.
私は読むべき本を持っています。

This is a place to study.
ここは勉強するための場所です。

to read は book を、to study は place を説明しています。
「何を説明しているか」を必ず確認しましょう。

詳しい解説はこちら
形容詞的用法の詳しい解説記事へ

テストに出る!something to drink / eat などの定番表現

形容詞的用法は、something や anything などと一緒に使われることがよくあります。
定期テストや入試で頻出なので、必ず覚えましょう。

例文
I want something to drink.
私は何か飲むものがほしいです。

Do you have anything to eat?
何か食べるものはありますか。

to drink や to eat が、something や anything を後ろから説明しています。

詳しい解説はこちら
形容詞的用法の頻出表現まとめ記事へ

③副詞的用法:「〜するために/〜して」

副詞的用法の不定詞は、動詞や文全体を説明する働きをします。
「なぜ」「何のために」という意味を表すことが多いのが特徴です。

「目的」を表す用法(〜するために行く・来る)

副詞的用法で最もよく出るのが、目的を表す使い方です。

例文
I went to the library to study English.
私は英語を勉強するために図書館へ行きました。

She came to see me.
彼女は私に会いに来ました。

「何のために行ったのか」を説明している点に注目しましょう。

詳しい解説はこちら
副詞的用法(目的)の詳しい解説記事へ

「感情の原因」を表す用法(〜して嬉しい・悲しい)

副詞的用法は、感情の原因を表すこともあります。
「〜して…な気持ちだ」と訳すと分かりやすいです。

例文
I am happy to hear the news.
私はその知らせを聞いてうれしいです。

She was sad to leave her friends.
彼女は友だちと別れて悲しかったです。

この場合、不定詞は感情が生まれた理由を説明しています。

詳しい解説はこちら
副詞的用法(感情)の詳しい解説記事へ

3つの用法の意味・用法の違いまとめ(一覧表)

不定詞の3つの用法は意味や使い方がバラバラです。3つの用法を1つの表にまとめると以下のようになります。

用法の種類意味用法
名詞的用法~すること主語、補語
形容詞的用法~するための、~すべき目的語
副詞的用法~するために、~して目的、原因・理由

不定詞の基本的な用法は、英英辞書でも同様に整理されています。
→ Cambridge Dictionary(to-infinitive)

一瞬で解ける!3つの用法の見分け方フローチャート

不定詞の3つの用法を見分けるための判断フローチャート
不定詞の用法は「直前の語・文の成立・説明対象」で判断できる

不定詞の3つの用法は、感覚で判断しようとすると必ず迷います。
しかし、決まった順番で確認すれば、ほぼ100%見分けられます
ここでは、テスト中でも使える「3ステップ判別法」を紹介します。

ステップ1:不定詞の直前の言葉をチェック

まず見るべきなのは、不定詞の直前にある言葉です。
ここを見るだけで、用法がほぼ決まることがあります。

例文
I want to study English.
私は英語を勉強したいです。

to study の直前には want があります。
want のあとに来る to 不定詞は、「〜すること」という意味になり、名詞的用法です。

例文
I have a book to read.
私は読むべき本を持っています。

to read の直前には book という名詞があります。
名詞の直後に置かれている不定詞は、形容詞的用法になる可能性が高いです。

まずは、動詞のあとか、名詞のあとかを必ず確認しましょう。

ステップ2:不定詞を消して文が成立するか確認

次に、不定詞を文から消してみる方法です。
このチェックは、副詞的用法を見抜くのに特に有効です。

例文
I went to the library to study English.
私は英語を勉強するために図書館へ行きました。

この文から to study English を消すと、
I went to the library.
私は図書館へ行きました。

文としてきちんと成立しています。
この場合、不定詞は文に追加された説明なので、副詞的用法です。

一方、次の文を見てみましょう。

例文
To study English is important.
英語を勉強することは大切です。

この文から to study English を消すと、
is important.
大切です。

文が成立しません。
このように、消すと文が壊れる場合、不定詞は名詞的用法です。

ステップ3:何を説明しているか矢印で考える

最後に、不定詞が「何」を説明しているかを考えます。
頭の中で矢印を引くイメージをすると分かりやすいです。

例文
I have something to drink.
私は何か飲むものを持っています。

to drink は something を説明しています。
名詞を説明しているので、形容詞的用法です。

例文
She was happy to see her friends.
彼女は友だちに会ってうれしかったです。

to see her friends は happy という感情が生まれた理由を説明しています。
動詞や形容詞、文全体を説明しているので、副詞的用法です。

名詞に矢印が向かえば形容詞的用法
文全体や動詞に向かえば副詞的用法
と考えると整理できます。

【裏技】迷った時の訳し方の優先順位

どうしても迷ったときは、訳し方の順番で判断する裏技があります。

まず、「〜すること」と訳して自然か確認します。
自然なら名詞的用法です。

例文
I like to read books.
私は本を読むことが好きです。

次に、「〜するための」「〜すべき」と訳してみます。
名詞の直後にあり、意味が通るなら形容詞的用法です。

例文
I need a pen to write with.
私は書くためのペンが必要です。

それでも合わなければ、「〜するために」「〜して」と訳します。
この場合は副詞的用法です。

例文
He came to help me.
彼は私を助けるために来ました。

この優先順位を知っているだけで、テスト中の迷いが激減します

【高校入試・定期テスト対策】不定詞の頻出構文・書き換え問題の解き方

不定詞は、意味を理解しているだけでは得点につながりません。
決まった構文と書き換えパターンを覚えているかどうかが、定期テストや高校入試での合否を分けます。

ここでは、特に出題率の高い構文を整理します。

it is … for (人) to 〜 構文(形式主語)の攻略法

この構文は、不定詞が本当の主語で、it は形式だけの主語です。
文の形を覚えることが最優先です。

例文
It is important to study English.
英語を勉強することは大切です。

この文では、to study English が本当の主語です。
英語では長い主語を後ろに置くため、it が前に置かれています。

人が入る場合は for を使います。

例文
It is difficult for me to get up early.
私が早起きすることは難しいです。

書き換え問題では、次の形に直せることが重要です。

例文
To get up early is difficult for me.
早起きすることは私にとって難しいです。

it を消して、不定詞を主語に戻せるかがポイントです。

want / ask / tell + 人 + to 〜 の使い方

これらの動詞は、「人に〜してほしい」「人に〜するよう頼む・言う」という意味になります。
人が入る位置を間違えやすいので注意が必要です。

例文
I want you to help me.
私はあなたに私を助けてほしいです。

want のあとに 人 + to 不定詞 が続いています。

例文
She asked me to open the window.
彼女は私に窓を開けるよう頼みました。

例文
My teacher told us to study hard.
先生は私たちに一生懸命勉強するよう言いました。

want / ask / tell の直後に人を置くことが、テストでの重要ポイントです。

疑問詞 + to 〜(how to / what to)の整理

疑問詞のあとに不定詞を置くことで、「どう〜すればよいか」「何を〜すべきか」という意味になります。
この形は名詞のかたまりとして使われます。

例文
I don’t know how to use this computer.
私はこのコンピュータの使い方が分かりません。

how to use が「使い方」という意味になっています。

例文
She couldn’t decide what to do.
彼女は何をすべきか決められませんでした。

疑問詞+to不定詞全体を、1つの名詞として考えましょう。

too … to 〜 と enough to 〜 の書き換え

この2つは、意味が似ているため、書き換え問題でよく出ます。

too … to 〜 は、「あまりに〜なので…できない」という意味です。

例文
He is too young to drive a car.
彼は若すぎて車を運転できません。

enough to 〜 は、「〜するのに十分…だ」という意味です。

例文
She is old enough to go to school.
彼女は学校に行くのに十分な年齢です。

形容詞の位置に注意しましょう。

so … that 〜 can’t を使うときの注意点

too … to 〜 は、so … that 〜 can’t に書き換えられます。

例文
He is too busy to play soccer.
彼は忙しすぎてサッカーができません。

書き換え
He is so busy that he can’t play soccer.
彼はとても忙しいのでサッカーができません。

書き換えるときは、主語を補い、時制をそろえることが大切です。
この点を間違えると、減点されやすくなります。

【ここで差がつく】不定詞でよくある間違い・凡ミス集

不定詞は、ルール自体はシンプルですが、細かい部分のミスで点を落としやすい文法です。

ここでは、定期テストや高校入試で特に多い凡ミスを取り上げ、なぜ間違えるのかと正しい考え方を整理します。

to のあとの動詞を三単現・過去形にしてしまう

不定詞で最も多いミスが、to のあとの動詞を変化させてしまうことです。
不定詞では、主語や時制に関係なく、必ず動詞の原形を使います。

間違い例
He wants to studies English.
彼は英語を勉強したがっています。

正しい文
He wants to study English.
彼は英語を勉強したがっています。

to のあとの study を studies にしてはいけません。
to がついた瞬間、動詞は必ず原形と覚えましょう。

同じミスは過去形でも起こります。

間違い例
I decided to went home.
私は家に帰ることを決めました。

正しい文
I decided to go home.
私は家に帰ることを決めました。

decided が過去形でも、to のあとの go は変わりません。

形容詞的用法と副詞的用法の混同

形容詞的用法と副詞的用法は、どちらも「〜するために」と訳せることがあり、混同しやすいです。
見分けるポイントは、不定詞が何を説明しているかです。

例文
I have a room to study in.
私は勉強するための部屋を持っています。

この文では、to study in が room を説明しています。
名詞を説明しているので、形容詞的用法です。

例文
I went to my room to study.
私は勉強するために自分の部屋へ行きました。

この文では、to study が went の目的を説明しています。
文全体を説明しているため、副詞的用法です。

訳が似ていても、説明の向きが違う点に注意しましょう。

it is … to 〜 の it を主語と勘違いする

形式主語の構文では、it が本当の主語だと勘違いするミスがよく起こります。
しかし、この it は意味を持たない仮の主語です。

例文
It is important to read books.
本を読むことは大切です。

この文の本当の主語は、to read books です。
it は、長い主語を後ろに置くための形式主語です。

この点を理解していないと、書き換え問題で失点します。

例文
To read books is important.
本を読むことは大切です。

it を消しても意味が変わらないかを確認すると、形式主語かどうか判断できます。

不定詞と動名詞の違いはここだけ押さえればOK

不定詞と動名詞の意味の違いを整理した比較図
to不定詞は未来・目的、動名詞は行為そのものを表す

不定詞と動名詞は、どちらも「〜すること」と訳せるため、混乱しやすい文法です。
しかし、テストで必要なのは細かい理屈ではなく、使い分けの軸を1本持つことです。

ここでは、不定詞と動名詞の違いを最小限に整理します。くわしくは、
→ 不定詞と動名詞の違いを徹底解説の記事で詳しく解説しています。

意味の違い(〜すること vs 〜する行為)

to不定詞は、これからすること・目的・未来志向を表します。
一方、動名詞は、実際の行為や経験したことを表すのが基本です。

例文
I want to study English.
私は英語を勉強したいです。

この文では、これから勉強する予定のことを表しているため、to不定詞が使われています。

例文
I enjoy studying English.
私は英語を勉強することを楽しんでいます。

この文では、実際に行っている勉強という行為そのものを楽しんでいます。
このため、動名詞 studying が使われています。

  • 未来のこと・目的なら to不定詞
  • 行為そのもの・経験なら 動名詞

と考えると整理できます。

to不定詞と動名詞、どっちを使うかの判断基準

中学生のテスト対策では、動詞ごとに使える形が決まっていると考えるのが安全です。
無理に意味で判断しようとすると、かえって迷います。

例文
I decided to go home.
私は家に帰ることを決めました。

decide のあとは to不定詞が使われます。

例文
She finished doing her homework.
彼女は宿題を終えました。

finish のあとは動名詞が使われます。

まずは、よく出る動詞とセットで覚えることが、テストでの失点を防ぐ近道です。

詳しい解説はこちら(おすすめの関連記事)

ここでは、不定詞と動名詞の違いの考え方の入口だけを説明しました。
動名詞の形や使い方、よく出る動詞の一覧については、
「動名詞の使い方と見分け方」を詳しく解説した記事で確認してください。

【練習問題】不定詞の3つの用法を完全マスターしよう

不定詞の3用法について、和訳問題・並び替え問題・英作文問題で練習しましょう。

不定詞の3用法を使い分ける練習問題は
「不定詞の練習問題まとめ(基本〜入試レベル)」の記事にも載せています。

定期テストレベルの不定詞問題は、旺文社など定番の市販教材でも同じような形式で出題されています。

基本問題12問

和訳問題

以下の英文を和訳してください。

問1
I like to play the piano.

問2
To read books is important.

問3
She has a pen to write with.

穴埋め問題

以下の( )内に入る適切な語を答えてください。

問4
私は英語を勉強したい。
I want (   ) English.

問5
彼にはやるべき宿題がある。
He has homework (   ) do.

問6
彼女は先生に会いに学校へ行った。
She went to school (   ) see her teacher.

並び替え問題

問7
私は友だちに会うために駅へ行った。
【to / went / meet / I / my friend / the station】.

問8
彼は読むべき本を持っている。
【to / has / read / he / a book】.

問9
英語を話すことは難しい。
【is / English / to / difficult / speak】.

英作文

以下の文を英語になおしてください。

問10
私は医者になることを決めました。

問11
彼女は何か飲むものがほしい。

問12
彼は私を助けるために来ました。

応用問題12問

和訳問題

以下の英文を和訳してください。

問13
It is important for us to help others.

問14
She was happy to hear the news.

問15
I don’t know what to say.

穴埋め問題

以下の( )内に入る適切な語を答えてください。

問16
彼は早起きするのが難しい。
It is difficult (   ) him to get up early.

問17
彼女は私にドアを閉めるよう言った。
She told me (   ) close the door.

問18
私は書くためのペンが必要だ。
I need a pen (   ) write with.

並び替え問題

問19
彼は忙しすぎて野球ができない。
【too / he / play / to / busy / baseball / is】.

問20
彼女は友だちに会ってうれしかった。
【happy / see / was / her friends / to / she】.

問21
私はどうやって使うか分からない。
【know / I / use / how / to / it】.

英作文

以下の文を英語に訳してください。

問22
彼は車を運転するには若すぎる。

問23
私は何をすべきか決められなかった。

問24
彼女は私に英語を勉強するよう頼んだ。

【解答・解説】現役塾講師がつまずきポイントまで完全解説

基本問題の解答・解説(全英文に和訳つき)

問1
I like to play the piano.
私はピアノを弾くことが好きです。
to play は like の目的語で、名詞的用法です。

問2
To read books is important.
本を読むことは大切です。
不定詞が主語になっている名詞的用法です。

問3
She has a pen to write with.
彼女は書くためのペンを持っています。
pen を説明しているため、形容詞的用法です。

問4
I want to study English.
私は英語を勉強したいです。
want のあとなので名詞的用法です。

問5
He has homework to do.
彼にはやるべき宿題があります。
homework を説明しており、形容詞的用法です。

問6
She went to school to see her teacher.
彼女は先生に会うために学校へ行きました。
目的を表す副詞的用法です。

問7
I went to the station to meet my friend.
私は友だちに会うために駅へ行きました。

問8
He has a book to read.
彼は読むべき本を持っています。

問9
To speak English is difficult.
英語を話すことは難しいです。

問10
I decided to be a doctor.
私は医者になることを決めました。

問11
She wants something to drink.
彼女は何か飲むものがほしいです。

問12
He came to help me.
彼は私を助けるために来ました。

応用問題の解答・解説(全英文に和訳つき)

問13
It is important for us to help others.
私たちが他人を助けることは大切です。
it は形式主語で、to help others が本当の主語です。

問14
She was happy to hear the news.
彼女はその知らせを聞いてうれしかったです。
感情の原因を表す副詞的用法です。

問15
I don’t know what to say.
私は何を言うべきか分かりません。
疑問詞+to不定詞で名詞のかたまりです。

問16
It is difficult for him to get up early.
彼が早起きすることは難しいです。

問17
She told me to close the door.
彼女は私にドアを閉めるよう言いました。

問18
I need a pen to write with.
私は書くためのペンが必要です。

問19
He is too busy to play baseball.
彼は忙しすぎて野球ができません。

問20
She was happy to see her friends.
彼女は友だちに会ってうれしかったです。

問21
I don’t know how to use it.
私はそれをどう使えばよいか分かりません。

問22
He is too young to drive a car.
彼は若すぎて車を運転できません。

問23
I couldn’t decide what to do.
私は何をすべきか決められませんでした。

問24
She asked me to study English.
彼女は私に英語を勉強するよう頼みました。

まとめ|不定詞を得意にするための3ステップ

不定詞が苦手な原因は、用法を「意味」ではなく「形」だけで覚えてしまうことにあります。ここでは、テストで安定して得点できるようになるための3ステップに整理します。

ステップ① 不定詞=to+動詞の原形で「まだ起きていないこと」を表すと理解する

不定詞は、これからすること・目的・感情の原因など、未来志向の意味をもつのが基本です。

I want to study English.
私は英語を勉強したい。

まだ勉強していないことがポイントです。

ステップ② 3つの用法を「意味」で見分ける

不定詞は「名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法」の3つですが、用語名よりも意味で判断します。

  • 名詞的用法 〜すること
  • 形容詞的用法 〜するための
  • 副詞的用法 〜するために/〜して

It is important to study every day.
毎日勉強することは大切だ。

I have a book to read.
私には読むための本がある。

I went to the library to study.
私は勉強するために図書館へ行った。

ステップ③ 文のどこを説明しているかを見る

不定詞が「主語や目的語」なら名詞的
「名詞を後ろから説明」していれば形容詞的
「動詞全体を説明」していれば副詞的

この視点をもつと、初見の文でも迷わなくなります。

不定詞に関するよくある質問(Q&A)

Q1 不定詞と動名詞のいちばん大きな違いは何ですか
不定詞は「これからすること」、動名詞は「すでに経験したこと・一般的な行為」を表す傾向があります。

I like to swim.
私はこれから泳ぐのが好きだ。

I like swimming.
私は泳ぐこと自体が好きだ。

Q2 名詞的用法はどうやって見分ければいいですか
「〜すること」と訳して、主語や目的語になっていれば名詞的用法です。

To get up early is important.
早起きすることは大切だ。

Q3 形容詞的用法の見分け方はありますか
直前の名詞を説明していれば形容詞的用法です。「〜するための」と訳します。

I need something to eat.
私は食べるための何かが必要だ。

Q4 副詞的用法はどんな意味になりますか
目的・理由・結果などを表し、「〜するために」「〜して」と訳すことが多いです。

She studied hard to pass the exam.
彼女は試験に合格するために一生懸命勉強した。

Q5 to不定詞は文のどこに置かれますか
基本的には、説明したい語の後ろ、または文の最後に置かれます。

I went to Osaka to meet my friend.
私は友だちに会うために大阪へ行った。

Q6 It is 〜 to … の形が苦手です
この形では、to不定詞が本当の主語です。Itは仮の主語です。

It is difficult to understand this question.
この問題を理解することは難しい。

Q7 why to do の形は使えますか
通常は使いません。whyの後ろは主語+動詞の形にします。

I know why he left.
私は彼がなぜ去ったのか知っている。

Q8 不定詞と原形不定詞の違いは何ですか
原形不定詞は、makeやletなど一部の動詞の後で使われ、toをつけません。

She made me clean my room.
彼女は私に部屋を掃除させた。

Q9 不定詞が2つ続く文はありますか
ありますが、それぞれの役割を分けて考えます。

I want to try to solve this problem.
私はこの問題を解こうと試みたい。

Q10 不定詞の否定形はどう作りますか
toの前にnotを置きます。

I decided not to go out.
私は外出しないと決めた。

Q11 テストで不定詞が出るときのチェックポイントは何ですか
意味 用法 文中で説明している語の3点を確認するとミスが減ります。

Q12 不定詞が苦手な場合のおすすめ勉強法はありますか
短い例文で用法判別を繰り返すことが効果的です。和訳とセットで確認するのがコツです。

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福地 暁です。
25年以上教育に携わり、現在は個別指導の塾を経営しています。

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