「共通テストを受けるけど、日本史の範囲が広すぎてどう対策していいかわからない」
「英語や数学に時間がかかるから、出題傾向にあわせて効率よく対策したい」
こういった希望や不安を抱えている高校生は多いのではないでしょうか。
共通テストの日本史は第一志望校合格者の多くが得点源にしてきた科目です。第一志望校合格を目指す人にとって、必ず得意にしたいところです。
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そこで、高校生向けに
- 共通テスト日本史の出題傾向と対策ポイント
- 共通テスト日本史の対策方法
- 共通テスト日本史対策のおすすめ参考書・問題集
をお伝えします。
共通テスト日本史の参考書
共通テスト対策のおすすめ参考書・問題集を7冊紹介します。
すべてする必要はなく、目標点に応じて活用してください。
『きめる! 共通テスト日本史』
きめる! 共通テスト日本史 (きめる! 共通テストシリーズ)
出版社:学研プラス
特徴:
シリーズ累計300万部!河合塾の超人気講師・石黒拡親先生のおどろくほどわかりやすい講義を再現した共通テスト日本史の参考書。オールカラーの紙面、共通テスト対策のレクチャー、試験直前まで使える別冊がついた充実の1冊。
学研出版サイトより引用
【おすすめ理由】
日本史の流れを解説している参考書です。最初にこれをざーっと読んでおけば、流れが頭に入りやすいです。
次に紹介する一問一答の前にしておきましょう。
『大学入学共通テスト 日本史Bの点数が面白いほどとれる本』
大学入学共通テスト 日本史Bの点数が面白いほどとれる本
一問一答版はコチラ↓
大学入学共通テスト 日本史Bの点数が面白いほどとれる一問一答
出版社:KADOKAWA
特徴:
必要な知識を効率よくインプットするための、最強の一問一答!
共通テストは「思考力が大事」と言われます。
初見の史料を読み解きながら正解を導き出すには、「思考力」だけでは足りません。
その史料が何の事項について書かれているのか、がわからなければ自信をもって解答することは不可能なのです。共通テストの日本史Bは、
1、史料は何の事項について書かれているのか「類推」し
2、その事項の内容をもとに
3、選択肢から正解を導き出す
という、いくつものステップを経ないと正解できない問題が多く出題されます。
つまり、「知識」があってはじめて「思考力」を発揮し、正解へたどり着くことができるのです。本書は、「思考力」の大前提となる「知識」の強化に特化した一問一答集です。
一問一答で事項の知識を深めれば、「この史料はあのことについて書かれているのだな」と類推することができ、
事項の内容をつかんでいれば、まぎらわしい選択肢の中から自信をもって解答できるようになります。章末には、受験生が苦手とする年代順配列問題を掲載!
もちろん、共通テストでも出題される、センター試験のような純粋な知識問題にも対応可能です!未知の共通テストも、この1冊が強力な武器になる!
KADOKAWAより引用
本書で、ライバルに圧倒的な差をつけよう!
【おすすめ理由】
知識量がかなり豊富なので、勉強の最初や最終チェックのときに使えます。
この問題集で知識を詰め込んでから次に紹介する問題集を使えば、頭のなかの知識を整理できます。
『大学入学共通テスト対応の基礎 30日完成日本史問題集』
大学入学共通テスト対応の基礎 30日完成日本史問題集
出版社:山川出版社
特徴:
基礎的な問題で共通テストの出題パターンをつかみ、得点力を上げる。直前対策にも。写真・地図・グラフなど、さまざまな資料から情報を読みとる創作問題。詳しい解説付き。
山川出版社より引用
大学入学テストの出題構成にならった、オリジナル問題集。1日1題のペースで解いていけば、30日で共通テスト形式の問題に慣れることができる。史資料の読解力を身につけるとともに、基礎にも配慮。詳しい解法の手引きで、ポイントをおさえる。
【おすすめ理由】
基本的な問題から共通テストの出題傾向にあわせて作問されています。
一問一答で知識を入れておけば、この問題集で効率よくアウトプットの練習ができます。
30日間で1周できるようになっています。2-3周はしておきましょう。
『山川 詳説日本史図録 第9版』
山川 詳説日本史図録 第9版
出版社:山川出版社
【おすすめ理由】
共通テスト日本史は資料問題が多いです。資料をみて、時代背景や資料をみるポイントをしっかりマスターしておくと高得点を狙えます。
問題集を解きながら、同じ時代の資料に目をとおしましょう。
『共通テスト過去問レビュー 日本史B』
2024大学入学共通テスト過去問レビュー 日本史B (河合塾SERIES)
出版社:河合出版
【おすすめ理由】
過去問が10年15回分も掲載されており、たっぷりと演習できます。
解説も丁寧なので、解説を読んで知らなかった知識を補充できます。
『大学入学共通テスト実戦問題集 日本史B/駿台』
2024-大学入学共通テスト 実戦問題集 日本史B (駿台大学入試完全対策シリーズ)
出版社:駿台文庫
特徴:
共通テストで問われるすべてをここに凝縮!
Amazonより引用
- 駿台オリジナル問題5回分に加え、2021・2022・2023年度の共通テスト本試験過去問題を3回掲載
- 駿台講師陣が総力をあげて作成したオリジナル問題で共通テストを完全攻略
- マークシート解答用紙付で本番さながらの実戦的な演習が可能です
- 詳細な解答・解説は別冊挿し込み
- 重要事項をコンパクトにまとめた「直前チェック総整理」で弱点を補強
【おすすめ理由】
駿台が作成した共通テスト対策問題集です。共通テストよりもやや難易度が高く、過去問演習で実力をたくわえてから、この問題集でさらにレベルアップできます。
8割前後を確実に取りたい人はこの問題集で力をつけるようにしましょう。
『共通テスト 受験生の50%以下しか解けない「差がつく」問題と解き方 日本史』
共通テスト 受験生の50%以下しか解けない「差がつく」問題と解き方 日本史
出版社:旺文社
特徴:
●受験生の50%以下しか解けない「差がつく」問題に挑戦!
掲載問題は、大学入学共通テストとセンター試験で、50%以下の受験生しか解けなかった問題と、その類似問題です。これらの「難問」に挑戦し、その解き方を身につけて、他の受験生に差をつけましょう!●受験生が苦手な「難問」には、共通点がある!
正答率50%以下の「難問」には、いくつかの共通点、傾向があります。本書は、その共通点に基づいて、問題のタイプで分類して、各章を構成しました。似たタイプの問題を集中的に学習できるので、そのタイプへの理解が深くなり、対処できるようになります。●考え方やミス傾向がわかる解説で、より高得点を狙える!
旺文社より引用
本書でいちばん読んでほしい部分は「解説」です。「難問」には、多くの受験生が間違えてしまう理由があります。本書の解説では、問題の考え方・解き方に加えて、受験生のミス傾向や、問題文にあるヒントの見抜き方、似たような問題で間違えないようにするための考え方などを示しています。
【おすすめ理由】
9割以上を取りたい人向けです。9割以上を取る人なら正解できる問題を載せています。
過去問で8割近くまで取れるようになったら、この問題集で仕上げをしましょう。
それらを問題・解説ともにしっかり覚えておけば、8割からのさらに1割の得点上乗せができます。
共通テスト日本史参考書の活用順序
参考書や問題集は活用する順番がとても大切です。
以下に、活用する目的と参考書・問題集を書いています。
歴史の流れをインプットする:『きめる! 共通テスト日本史』
日本史は「歴史の流れの理解」がとても重要です。特に共通テストは流れや因果関係・その後の事象を理解しているかどうかを問う問題が良く出ます。
まず、大まかに歴史の流れをインプットしましょう。
人名など細かい知識をインプットする:『一問一答』『日本史図録』
歴史の流れを理解したら、つづいて人名や役職名、戦乱名など細かい知識をインプットしましょう。
『一問一答』と『日本史図録』を併用すると理解しながら覚えやすいです。
知識のアウトプットをして頭のなかを整理する:『30日間完成』
知識がひととおり頭に入ったら、『30日間完成』でアウトプットをしましょう。まだたくさんの知識が雑多に入っている状態なので、アウトプットを繰り返すことで因果関係を理解しなおし、知識を構造化できます。
共通テスト1か月前から過去問演習をする:『過去問レビュー』『実戦問題集(駿台)』
共通テストの1か月前になったら『過去問レビュー』『実戦問題集(駿台)』を使って繰り返し過去問演習をしましょう。
ここまでの勉強で問題を解きやすくなっているはずです。共通テストは問題文が長いので、時間をはかりながら過去問を解きましょう。
共通テスト9割以上を目指す:『50%以下』
共通テストで9割以上を取りたい人は、さらに『50%以下』を使うと細かい知識を補充できます。
共通テスト日本史の出題傾向
共通テストの日本史は満点が100点です。出題傾向や配点は毎年同じです。
共通テスト日本史の出題方針
まず、大学入試センターによる歴史科目の出題方針を確認しましょう。これを知っておくだけで受験勉強のポイントがずれにくくなります。
歴史に関わる事象を多面的・多角的に考察する過程を重視する。用語などを含めた個別の事実等に関する知識のみならず、歴史的事象の意味や意義、特色や相互の関連等について、総合的に考察する力を求める。
大学入学共通テスト問題作成方針より引用
つまり、単に暗記しているだけではなく、「なぜそれが起こったのか」「それが起こったことでその後の歴史にどう影響したのか」を問うているのです。
共通テストの出題範囲や大問ごとの配点
大問数は毎年6題で、第2~6問はずっと同じ配点です。
大問6題中2題が「近・現代史」からの出題です。ほかの4題は「テーマ史」「原始・古代」「中世」「近世」で1題ずつでした。
近・現代史からの出題が全体の3割以上を占めており、この傾向はセンターテストから一定です。
2020年度以降の大問別配点は下記のとおりです。
大問 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 |
第1問 | 18点 | 18点 | 18点 | 18点 | 16点 |
第2問 | 16点 | 16点 | 16点 | 16点 | 16点 |
第3問 | 16点 | 16点 | 16点 | 16点 | 16点 |
第4問 | 16点 | 16点 | 16点 | 16点 | 16点 |
第5問 | 12点 | 12点 | 12点 | 12点 | 12点 |
第6問 | 22点 | 22点 | 22点 | 22点 | 24点 |
満点 | 100点 | 100点 | 100点 | 100点 | 100点 |
第5問の「外交史」は配点がやや低め、第6問の「テーマ史」はやや高めです。
図表・資料が多い
共通テストの出題傾向として、「図表・資料からの出題が多い」という特徴があります。
例えば、下記のとおりです。
定期テストでも資料は出てきますが、資料集に載っている主要な資料が用いられます。こういう問題は「丸暗記」でもかなり対応できます。
それに対して共通テストはマイナーな(?)資料が用いられ、時代背景や歴史の流れを把握していないと解きづらいです。
幅広い年代から出題される
かつてのセンター試験では近・現代が出やすい傾向がありましたが、現在では前述のとおり、原始・古代・中世・近世・近代・現代と幅広い年代から出題されます。
年代別の配点にも偏りがなく、「古代は捨てた」「江戸時代で点を取る」といった戦略が取れません。
誰でも得意な時代・苦手な時代がありますが、どの時代も満遍なく点を取れるように勉強しましょう。
問題パターンは3つ
前述のように、日本史は資料読み取り問題が多く出ます。
問題は大きく下記の3つのパターンにわかれます。
資料読み取り問題は日本史のくわしい知識がなくても解けます。「知らなくても解ける」問題と言えます。
下記の画像をご覧ください。年代別に多い名前を一覧化した資料をみて答える問題です。もちろん、日本史の教科書には載っておらず、その場で考えます。
逆に、知識問題は「知っていれば解ける」問題です。
下記の画像をご覧ください。貨幣の歴史を古い時代から並び替える問題で、知らないと解けませんが、知っていれば確実に解けます。
共通テストの日本史はこのように、「知識と思考」を組み合わせています。
平均点は6割程度
共通テストは毎年難易度が変わります。10点前後は変わるのが普通ですが、日本史についてはおおむね6割程度です。
平均点が低くなれば、次年度か2年後には平均点があがる「隔年現象」が起こります。同じ範囲の資料や知識を用いて試験が作成されますから、日本史の平均点が大きく変わることは少ないです。
下記の表は2019年以降の平均点です。
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | |
日本史B平均点 | 56.27点 | 59.75点 | 52.81点 | 64.26点 | 65.45点 | 63.54点 |
志望校によって必要な得点は異なります。河合塾の資料で「偏差値60前後の大学なら共通テストで7割必要」と考えておきましょう。
そこを基準に偏差値が5変われば共通テストの必要得点が1割変わります。
偏差値と共通テストの得点はあくまで目安なので、志望校の最新の情報をみるようにしてください。
共通テスト日本史の対策法
ここまでお伝えした共通テスト日本史の出題傾向を踏まえて、対策方法をお伝えします。
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教科書を読み込んで歴史の流れを把握する
教科書をしっかり読み込み、歴史の流れを自分でも説明できるようにしておきましょう。
前述のとおり、共通テスト日本史は「歴史の流れ」を重視しています。
「江戸幕府を開いたのは誰か?」
→ 「徳川家康」
というような、単純な一問一答問題は出ません。
江戸幕府を開くまでに徳川家康がしたことや歴史的事実を時系列で知っているかどうかが問われます。
用語や人名をもれなくインプットする
歴史の流れを理解・イメージできたら、時代ごと・テーマごとに用語や人名、年号を覚えるようにしましょう。単なる丸暗記では共通テストに対応しづらいですが、そもそも覚えていないと知識を活用することさえできません。
「インプット→アウトプット→インプット→アウトプット」と、繰り返し練習するようにしてください。
※関連記事:日本史の一問一答の問題とおすすめの覚え方
問題集の説明問題で繰り返しアウトプットの練習をする
教科書を何回か読みこむ時間がない場合、歴史の流れを解説している文章の穴埋め問題を多く載せている問題集を繰り返し解くようにしましょう。
最初は解答をみながら読み物感覚で読みます。2-3回読むと慣れてくるので、解答を見ずに読むようにします。
大まかに時代ごとの特徴やメインの出来事を捉えることを優先します。細かい歴史的事実や人名を1つ1つ覚えるのはそれからで大丈夫です。
図表や資料の読み取り演習を多くする
教科書や資料集、参考書には資料がたくさん載っています。学校の授業や受験勉強のときに、それらの資料に目をとおしておき、
- なぜこの資料が載っているのか
- 資料が伝えている内容は何か
を確認するようにしましょう。
出題意図を見抜けるようにする
共通テストで資料が出されたときには、必ず「出題意図」があります。
上記の『一遍上人絵伝』では、「銭さし」に印がつけられています。この問題は一遍上人の布教活動を問うているのではなく、宋銭などの貨幣について聞いています。
勉強中に資料をみてその資料が伝えていることを確認しておくと、
「鎌倉時代の庶民の間での貨幣普及状況」もあわせて頭に入ってきます。
こうした勉強の繰り返しで「資料問題の意図」と「資料問題を解くための整理された知識」を手に入れられます。
テーマごとの演習をする
時代ごとの対策だけではなく、テーマごとの対策も必ずしておきましょう。
共通テストでは「貨幣の歴史」「歴代中国王朝との貿易」「文化史」など、特定のテーマに沿って時代を縦断した大問が出題されます。
※関連記事:日本史文化史の参考書と覚え方
例えば、2022年度では下記の表のように、テーマに沿って複数の時代を一緒に出題している問題が46点分もありました。
テーマ | 配点 |
姓 | 18点 |
遣隋使・遣唐使の派遣 | 6点 |
鉄道の歴史 | 22点 |
合計 | 46点 |
共通テストは毎回テーマを変えてくるので、事前の対策で網羅することはほぼ不可能です。
ただ、時代をまたいだ問題を解き慣れておくと、どのテーマで切り取った問題であっても対応しやすくなります。
テーマ史別の演習をしたり、最初の征夷大将軍(坂上田村麻呂)をはじめとして「各幕府の初代将軍は誰かな?」と思い出すようにしておくと、縦断的な知識のアウトプットに慣れられます。
※関連記事:【大学受験】高校生の偏差値60越えに必要な勉強時間:上位16%が実施している勉強法とは?
過去問・予想問題を10回分以上解く
歴史の大まかな流れや時代別の細かな知識を覚えたら、最後に共通テストや予想問題を繰り返し解きましょう。
共通テストの問題は特殊です。出題傾向に慣れていないと、知っている知識をうまく活用しきれません。
最低でも10回分は解くようにしましょう。
本試験・追試験、予想問題も解く
過去問なら本試験・追試験の両方を使い、予想問題集も使うようにしましょう。特に資料問題は共通テストで出ていますから、過去問や予想問題で慣れるようにしましょう。
過去問と予想問題集ではやや出題傾向が違います。共通テストは出題傾向を毎回少しずつ変えますので、予想問題集も解いておくと出題傾向の変化への対応力を高められます。
センター試験の過去問も使える
共通テストの過去問・予想問題が足りなくなった人は、ラスト10年分のセンター試験過去問も活用してみましょう。センター試験と共通テストの傾向はよく似ていますので、演習に活用して問題ありません。
9割以上を取るには歴史の「縦の関係」と「横の関係」を勉強する
- 医学部志望
- 旧帝大志望
- 日本史で他科目をカバーしたい
など、共通テスト日本史で9割以上を取りたい(取らねばならない)人もたくさんいます。
そういう人は日本史の「縦の関係」と「横の関係」をアウトプットできるようにしておきましょう。
縦の関係というのは、時代のつながりです。
元寇
↓
御家人の生活窮乏
↓
永仁の徳政令
のように、「なぜこの歴史的事実が起こったのか」「その後、どのような歴史的事実につながったのか」を覚えるようにします。
横の関係というのは、時代背景です。
朝鮮半島で行われた白村江の戦いで日本は唐・新羅の連合軍に大敗します。
なぜ日本はわざわざ朝鮮半島まで軍を派遣して百済を支援しようとしたのか。朝鮮半島に巨大な勢力が誕生すると、次は日本が狙われるかもしれないという危機感があったからです。
この危機感があったから、白村江の戦いのあとに防衛用の砦として水城を九州に築いています。
時代背景を知ったうえで1つ1つの歴史的事実を覚え、それらのつながりをアウトプットできるようにしておきます。
そうすれば共通テストでどのように出題されても9割以上の得点を取れるようになります。
共通テスト日本史で9割を取れる学習スケジュール
共通テストで9割を取るためにはどのようなスケジュールで勉強すればいいかお伝えします。
高1、高2は学校の授業に合わせてインプットを進める
日本史の受験勉強は高3になってからで大丈夫です。ただし高1、高2の間は学校の授業に合わせて暗記をしっかりがんばりましょう。
定期テスト直前にパパっと覚えるだけの勉強は避けてください。急いで覚えたものはすぐに忘れてしまいます。
忘れてしまうと、せっかく覚えた人名や用語、年号などもほとんどすべて覚えなおしになってしまいます。大学受験の勉強は忙しいですから、無駄になってしまう勉強に時間を費やすのはもったいないです。
学校の授業で習ったときに、少しずつ覚えるようにしておきましょう。特に、「歴史の流れ」は覚えておくようにしましょう。
※関連記事:【高校生】定期テストで90点以上を取れる勉強方法
高3の4月から受験対策をはじめる
本格的な受験勉強は高3になってからはじめます。
高1、高2である程度の流れや知識を頭に入れておけば、高3になってからは「思い出す程度」の勉強で済みます。
後ほどくわしく説明しますが、教科書や問題集を使って最初から勉強しなおしましょう。
高1、高2の勉強を一夜漬けで済ませていた人は、まず教科書をしっかり読み込むことから始めましょう。
「入試まで時間がない」と思うと焦りますから、とにかく暗記をしていきたくなります。ですが、いきなり丸覚えしてもなかなか頭に効率よく入ってくれません。
歴史の流れを把握してから暗記していくほうが、遠回りのように思えて結果的に早く・効果的に受験勉強が進みます。
※関連記事:【大学受験対策】塾はいつから通えばいいか
高3の8月末までに基礎を終わらせる
共通テストで9割以上を取るには、高3の8月末までには基礎的な勉強を終わらせておきましょう。
歴史の流れを把握しておくのはもちろん、共通テストで6-7割くらいを取れる程度の知識をインプットしておきます。
高3の11月中は推薦入試対策中心になる
高3の9月以降に細かい知識をインプットしなおしていきますが、この作業は10月までしかできなくなります。
ほとんどの受験生は共通テストの前に推薦入試を受けます。推薦入試は11月いっぱいか、12月初めまでありますから、この期間中は推薦入試対策で手一杯になります。
日本史は推薦入試でほぼ出てこないので、約1か月間は日本史の対策はゼロになるか、最低限忘れない程度しかできなくなります。
9-10月の間にしっかり覚えなおしておきましょう。
※関連記事:高校の評定の出し方と上げ方:大学受験に評定が重要な理由
大学受験を意識したらすぐ受験勉強をはじめるよう
- 行きたい大学や学部が決まった
- 大学受験が気になりだした
こうなったらすぐに受験勉強をはじめるほうがいいです。
過去の受験生が共通テスト対策をはじめた時期は下記のようでした。
- 高1で16.7%
- 高2~高3の夏までが合計62.6%
でした。
共通テスト対策は時間がかかりますので、思い立ったらすぐはじめるようにしましょう。
※関連記事:【大学受験対策】塾はいつから通えばいいか
※関連記事:【大学受験】塾・予備校の費用はいくらかかるか
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共通テスト残り1か月から逆転できる日本史の勉強方法
日本史は推薦入試で出てこないため、推薦入試が終わってから本格的に日本史の受験勉強をはじめるという人もいます。
推薦入試は11-12月はじめまでですから、共通テストまで残り1か月ほどしかありません。
この時期から共通テストでしっかりした点数を取る勉強方法をお伝えします。
用語や人名はグループで覚える
「歴代の徳川将軍」や「鎌倉新仏教」のように、同じグループの用語や人名はまとめて覚えましょう。
例えば「享保の改革」が出てきたら、徳川吉宗の改革内容を覚えるだけでなく「寛政の改革」「天保の改革」の事績もついでに覚えておきます。
共通テストで間違える場合は、「この改革内容って徳川吉宗だったかな、松平定信のほうだったかな」と混乱して誤答するときです。
ややこしくなりそうなものはまとめて覚えておくと、頭の中で整理してインプットされます。
メモリーツリ―で覚える
関連している事績は数珠つなぎで覚える(思い出す)ようにしましょう。
例えば、桓武天皇が出てきたら
- 784年長岡京遷都
- 藤原種継、早良親王
- 794年平安京
- 坂上田村麻呂を征夷大将軍に任命
のように、1つのキーワードに関連するキーワードを次々と思い出すようにします。
メモリーツリ―で覚えておくと関連する用語を通常の3倍以上の速さで覚えられます。
共通テストの日本史は「テーマ」や「流れ」を大切にしていますから、この覚え方は共通テスト対策として非常に有効です。
完璧にしようとしない
1か月だと、できることは限られています。必要な知識を網羅することはさすがに厳しいです。
ですから、「完璧を目指さない勉強姿勢」でいきましょう。完璧を目指していると共通テストまでに試験範囲が半分も終わりません。
出題頻度の高い範囲とその関連するワードを、急いで頭に入れるようにしましょう。
オンライン家庭教師を活用する
- 塾に通うほどではない
- 通える範囲内に良い塾がない
- わからないところだけピンポイントに対策したい
- プロ講師に教わりたい
こういうときは、家庭教師が便利です。特に受験直前期に家庭教師を活用する方が多くなります。
また、最近ではオンライン家庭教師の優位性がかなり際立ってきています。
普段は塾や予備校で教えている指導者がプロ家庭教師として活躍しています。オンラインなので、移動圏外に住んでいる人がちょっと空いた時間に授業をしています。
トップクラスの実績を持つプロ講師に教われば、1人であれこれ工夫するより5倍10倍早く、的確にポイントを押さえた学習ができます。
特に社会はプロと学生で指導力に大きな差が表れる科目です。「暗記科目」だと思うと興味がわきにくいかもしれませんが、プロが教えると興味を持つようになって楽しく勉強できるようになることがよくあります。
【下記リンクはプロ講師による個別指導と、LINEなどで勉強方法の指導やスケジューリングもしてくれる「みんなの塾」のPRです。月17,800円から受講できます。】
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「STUDY BASE」まとめ
高校生向けに共通テスト日本史の参考書と勉強法を紹介しました。
受験勉強は「ライバルより1点でも多く取ること」がゴールです。
そのためには得意科目で点数をかせぎ、苦手科目をカバーするのが鉄則です。当然のことながら、「得意科目」が多い人が断然有利です。
日本史は勉強する順番ややり方を間違えなければ「誰でも得意科目」にできます。
日本史を得点源にして、第一志望校合格をがっちりとつかみとりましょう!
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また、難関大学を目指している人にはZ会がおすすめです。下記のPRリンクから資料請求ができます。
資料請求はこちら※関連記事:【高校生向け】Z会だけで難関大学に合格する方法
また、推薦入試や後期試験で小論文が入試科目になっていることがよくあります。共通テスト対策をしながらでも小論文の対策も週1~月2くらいではしておきましょう。
推薦をもらえるようにするには学校の評定平均を4.0以上にしておくほうがいいです。定期テストで80点、90点を目指してがんばりましょう!
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