中学英語で最初に習う助動詞の一つ、canは「~できる」「~してもいい」という意味を持ちます。日常会話で自分の能力を伝えたり、相手に許可を求めたりする表現に欠かせません。canを使いこなせると、英作文や定期テストでも大きな強みになります。
この記事では、中1でもわかる単語と文法だけを使って、canの基本の使い方をわかりやすく解説します。肯定文・否定文・疑問文の作り方や、三人称単数の注意点、do / does / is / areを使わない理由も例文つきで紹介。
さらに、定期テストや高校入試でよく出る問題例も取り上げ、練習問題と解答・解説で理解を深められます。
canをマスターすると、自分のできることを伝えたり、相手の能力を尋ねたりする表現が自然にできるようになり、英語の表現力が一気に広がります。まずは基本の意味と使い方をしっかりつかみましょう。
中学校で学ぶ英語の内容は、文部科学省の学習指導要領に基づき体系的に整理されています。詳細については、国立教育政策研究所(NIER)が提供する指導資料や学習評価の解説ページをご覧ください。
国立教育政策研究所|中学校英語の指導資料・学習評価について
この記事でわかること
- 練習問題と解答・解説で理解を深める方法
- canの意味と基本の使い方
- 肯定文・否定文・疑問文の作り方
- 三人称単数やdo / does / is / areの注意点
- 定期テスト・英作文でよく出る問題例
canとは?中学英語での基本の意味

英語で can はとても大切な助動詞で、「~できる」「~してもいい」という意味を持っています。英語で何かができることや、許可を表すときに使います。
中学1年生が初めて習うときは、動詞の前に can を置くだけで文が作れるので、とても便利です。日常生活の会話や学校のテストでもよく出てきます。
canは「できる」「〜してもいい」を表す
canの意味は大きく分けて2つあります。
1つ目は「能力・可能」を表す「できる」です。例えば泳ぐことや走ること、ピアノをひくことなど、誰かが何かをする力や技能があることを言うときに使います。
2つ目は「許可」を表す「〜してもいい」です。誰かに何かをしてもいいかどうかを尋ねたり、許可を与えたりするときに使います。
canは中学校の学習指導要領でも基本の助動詞として扱われています。学習指導要領での定義はこちらをご確認ください。
小学校で扱われる助動詞はcanであるが,次のような「能力」を表す場合に限られている。
文部科学省『中学校学習指導要領解説(外国語 – 英語 – 学習目標)』より引用
・・・
中学校では,次のように「許可」や「依頼」を表す場合が加わってくる。
You can use my pencil. / Can I use your phone?
Can you open the window?
さらにmust(義務),must not(禁止),may(許可),should(義務)などが扱われる。
肯定文・否定文・疑問文のどれでも使えるので、文の形を覚えておくことが大切です。
canの基本イメージ
canを使うときの基本の形は、can + 動詞の原形 です。助動詞なので、動詞に三人称単数のsはつきません。また、do / does / is / are を使う必要もありません。
この形を覚えておけば、肯定文・否定文・疑問文のどれも簡単に作ることができます。
例文
I can swim.
(私は泳ぐことができます)
この文では、主語が I で、動詞 swim の前に can を置くことで「泳ぐことができる」という意味を表しています。
You can use this pen.
(あなたはこのペンを使っていいです)
こちらの文では、主語 you に対して許可を表しています。canがあることで「使ってもいい」という意味になります。
canはこのように「できること」「してよいこと」を表すとても便利な助動詞です。肯定文だけでなく、否定文や疑問文にする方法も覚えると、会話やテストで自信を持って使えるようになります。
canの肯定文の作り方
canを使った肯定文は、とてもシンプルです。「~できる」「~してもいい」という意味を表すときに使います。
文の作り方を覚えておくと、英作文や会話(スピーキング)でも自信を持って使えるようになります。
形:主語+can+動詞の原形
canの肯定文の基本の形は、主語 + can + 動詞の原形 です。主語には I / you / he / she / we / they を使うことができます。助動詞の can が入ることで、動詞は必ず原形のまま使います。
例えば
I can swim.
(私は泳ぐことができます)
You can use this pen.
(あなたはこのペンを使っていいです)
のように、主語によって動詞の形を変える必要はありません。
現在時制では、主語によってbe動詞も一般動詞も形が変わります。
→ be動詞とは?
→ 一般動詞とは?
の記事でくわしく解説しています。
なぜ動詞は原形?
中学1年生で習う一般動詞では、三人称単数のときに動詞に s をつけます。
例えば he runs(彼は走る)です。しかし、助動詞の can がある文では、動詞に三人称単数の s はつきません。これは、助動詞がすでに動詞の前に置かれて文の形を決めているからです。
can の後ろにある動詞は原形のままにして、助動詞 can で意味を伝えることがルールです。
三人称単数の詳しい使い方は、こちらの記事で確認できます。
→ 三人称単数のsのつけかた
例文
I can play soccer.
(私はサッカーをすることができます)
この文では、主語 I に対して、動詞 play の前に can を置くことで「サッカーができる」という意味を表しています。
He can run fast.
(彼は速く走ることができます)
ここでは三人称単数の He ですが、動詞 run に s はつかず、can の後ろで原形のまま使います。助動詞 can があることで、三人称単数でも動詞の形を変える必要がなくなります。
このように、canの肯定文は主語が何であっても動詞の形は変わらず、簡単に「~できる」という意味を表すことができます。
canの否定文の作り方
canを使った否定文は、「~できない」「~してはいけない」という意味を表すときに使います。肯定文の can + 動詞の原形 に否定の not を加えるだけで作れます。
否定文の形を覚えると、自分ができないことや許可されないことを英語で正しく表現できます。
形:主語+cannot(can’t)+動詞の原形
canの否定文の基本形は、主語 + cannot(can’t) + 動詞の原形 です。cannotはcannotを1つの単語として書くか、口語や会話では can’t と短縮形を使うのが一般的です。
動詞は肯定文と同じく原形を使います。例えば
I cannot swim.
(私は泳げません)
He cannot play soccer.
(彼はサッカーができません)
のように、主語に関係なく動詞の形は変わりません。
cannotとcan’tの違い
cannotとcan’tは意味は同じで「~できない」を表します。違いは書き方だけです。cannotは文章やテストでよく使われる書き方で、can’tは会話やラフな文章でよく使われます。
例えば学校のテストや宿題ではどちらでも大丈夫ですが、学校以外の大人と英語の文章で会話をするときはcannotを使うと少しきちんとした印象になります。
例文
I cannot speak English.
(私は英語を話せません)
この文では、主語 I に対して cannot を使うことで「話せない」という意味を表しています。動詞 speak は原形のままです。
She can’t swim.
(彼女は泳げません)
三人称単数の She でも動詞 swim に s はつきません。canの後ろに not が入ることで否定文になっています。
canの否定文はこのように簡単に作れるので、肯定文とあわせてしっかり覚えると英語の表現力が広がります。
canの疑問文の作り方
canを使った疑問文は、「~できますか?」「~してもいいですか?」と尋ねるときに使います。
疑問文の作り方を覚えると、友達や先生に何かを聞くときや、テストの並べかえ問題や英作文で役立ちます。
肯定文や否定文と同じく、動詞は原形のまま使います。
形:Can+主語+動詞の原形?
canの疑問文の基本形は、Can + 主語 + 動詞の原形 + ? です。助動詞 can を文の一番前に置くことで「~できますか?」という意味になります。主語によって動詞を変える必要はなく、三人称単数でも s をつけません。例えば
Can I swim?
(私は泳げますか)
Can he play soccer?
(彼はサッカーができますか)
のように作ります。
答え方のルール(Yes / No)
canの疑問文に答えるときは、基本的に Yes, 主語 + can または No, 主語 + can’t で答えます。動詞をもう一度言う必要はなく、canだけで答えられます。例えば
Can you play the piano?
→ Yes, I can.(はい、できます)
→ No, I can’t.(いいえ、できません)
のように、簡単に答えられます。テストでもよく出る形式なので覚えておきましょう。
例文
Can you play the piano?
(あなたはピアノをひけますか)
この文では、主語 you に対して助動詞 Can を文頭に置き、「ピアノをひくことができますか」と尋ねています。
Yes, I can.
(はい、できます)
No, I can’t.
(いいえ、できません)
このように、canの疑問文は文頭にCanを置き、答え方も簡単に Yes / No で答えることができるので、英会話やテストで非常に便利です。
canとbe動詞・一般動詞とのちがい
canは「~できる」「~してもいい」を表す助動詞で、肯定文・否定文・疑問文の作り方は一般動詞やbe動詞と少し違います。
canがある文では、他の助動詞やdo / does、be動詞の形を使わずに文を作るのがルールです。
この違いを理解しておくと、英作文やテストで間違えにくくなります。
canがある文にはdo / does / is / areを使わない
一般動詞の疑問文や否定文を作るときは、主語によって do / does や is / are を使います。しかし、canがある文ではこれらは不要です。can自体が助動詞として文の形を作るので、もう1つ助動詞を使う必要がありません。
例えば「泳げますか?」という意味の疑問文では、canだけで作れます。doやdoesを入れると文法的に間違いになります。
中1がよくある間違い例
中学1年生がcanの文でよく間違えるのは、次のような点です。
- canを二重に使う
- do / does を使って疑問文や否定文を作る
- be動詞と組み合わせてしまう
これらは、canが助動詞であることを理解していないと起こりやすい間違いです。
NG例と正しい文
NG例:Can you can swim?
この文は can が二重になっているため間違いです。can は1回だけ使い、動詞は原形にします。
正しい文:Can you swim?
このように、文頭に1つだけ can を置き、動詞 swim は原形のままにします。
このルールを覚えておくと、疑問文や否定文を作るときに do / does / is / are を間違えて使うことがなくなります。
【関連記事】
canの文と比べて一般動詞やbe動詞の疑問文・否定文を確認したい場合はこちらの記事がおすすめです。
be動詞とは?中1英語
一般動詞の疑問文の作り方
一般動詞の否定文の作り方
肯定文・否定文・疑問文のまとめ表
canの文は、肯定文・否定文・疑問文で形が決まっているため、一目でまとめて覚えると便利です。下の表は主語ごとに整理してあります。三人称単数でも動詞にsはつかず、do / does を使わない点もポイントです。
| 文の種類 | 形 | 例文 | 和訳 |
|---|---|---|---|
| 肯定文 | 主語 + can + 動詞の原形 | I can swim. | 私は泳ぐことができます |
| He can run fast. | 彼は速く走れます | ||
| 否定文 | 主語 + cannot / can’t + 動詞の原形 | I cannot speak English. | 私は英語を話せません |
| She can’t swim. | 彼女は泳げません | ||
| 疑問文 | Can + 主語 + 動詞の原形? | Can you play the piano? | あなたはピアノをひけますか |
| Can he run fast? | 彼は速く走れますか |
この表を覚えると、肯定文・否定文・疑問文を作るときに迷うことがなくなります。特にテストや英作文では、主語とcanの位置を間違えないことが減点防止のポイントです。
canの応用表現・慣用表現
canは「~できる」「~してもいい」以外にも、日常会話でよく使われる表現があります。入試や英会話でも登場することがあるので、例文と和訳を覚えておくと便利です。
- can’t wait
- I can’t wait for summer vacation.
- 夏休みが待ちきれません
- 「楽しみで待てない」という意味でよく使われます
- can do nothing
- I can do nothing to help.
- 助けることが何もできません
- 「どうすることもできない」という状況を表します
- can’t help ~ing
- I can’t help laughing.
- 笑わずにはいられません
- 「~せずにはいられない」というニュアンスで使われます
- can afford ~
- I can’t afford a new phone.
- 新しいスマホを買う余裕がありません
- 「余裕がある/ない」を表す表現です
これらの表現は、テストや日常会話で出やすいので、例文ごとに意味と使い方をセットで覚えると自然に使えるようになります。
基本のcanの形に慣れたら、応用表現にも挑戦してみましょう。
定期テストでよく出るcanのポイント
canは中学校の定期テストや高校入試でもよく出題される助動詞です。特に英作文や単語並べかえの問題では、正しい文の形を理解していないと減点されやすい部分です。
肯定文・否定文・疑問文の作り方をしっかり覚えて、動詞の原形を使うルールを間違えないことがポイントです。
並べかえ問題で注意すること
定期テストでは、canを使った単語並べかえの問題がよく出ます。並べかえるときは、次の点に注意しましょう。
- canは必ず動詞の前に置く
- 主語と動詞の順番を正しくする
- 三人称単数でも動詞に s をつけない
- 文の最後に疑問符を忘れない(疑問文の場合)
例えば単語「can / play / I / tennis」を正しい順番にすると I can play tennis. になります。疑問文では Can I play tennis? です。このルールを守らないと、せっかく正しい意味を理解していても点が減ります。
英作文で減点されやすいミス
英作文では、canを使うときに次のようなミスで減点されることが多いです。
- 動詞に s をつけてしまう
例:He can plays soccer.(×) → He can play soccer.(○) - do / does を入れてしまう
例:Does he can swim?(×) → Can he swim?(○) - 否定文で cannot と can’t を混同して書く
文書では cannot を使うほうが安全ですが、口語では can’t がよく使われます
中学校の定期テストや高校入試では、canの基本文の理解を問う問題が多く、動詞の形や文の順番を間違えると減点されやすいです。
特に英作文は一つ一つの単語の順番が重要なので、日頃から例文を声に出して練習すると良いでしょう。
練習問題
肯定文(3問)
- I ___ play the guitar.
(私はギターをひくことができます) - He ___ run fast.
(彼は速く走ることができます) - They ___ speak English.
(彼らは英語を話すことができます)
否定文(2問)
- She ___ swim.
(彼女は泳げません) - I ___ eat sushi.
(私は寿司を食べられません)
疑問文(2問)
- ___ you play soccer?
(あなたはサッカーができますか) - ___ he read this book?
(彼はこの本を読むことができますか)
並べかえ・英作文(1問)
- 並べかえ:can / I / use / this pen
(このペンを使うことができますか?)
解答・解説
1. I can play the guitar.
「私はギターをひくことができます」という肯定文です。canの後ろには動詞の原形 play を使います。三人称単数でなくても動詞に s はつけません。
2. He can run fast.
三人称単数の He ですが、canがあるので動詞 run に s は不要です。「彼は速く走ることができます」という意味です。
3. They can speak English.
複数の主語 They でも同じ形で動詞は原形です。「彼らは英語を話すことができます」と覚えましょう。
4. She cannot swim. / She can’t swim.
否定文では cannot または短縮形 can’t を使います。「彼女は泳げません」という意味です。動詞 swim は原形のままです。
5. I cannot eat sushi. / I can’t eat sushi.
否定文の例です。「私は寿司を食べられません」という意味で、動詞 eat は原形です。cannot と can’t は意味が同じで、文章では cannot が正式です。
6. Can you play soccer?
疑問文では can を文頭に置きます。「あなたはサッカーができますか」という意味です。答え方は Yes, I can. / No, I can’t. です。
7. Can he read this book?
三人称単数 he でも疑問文では動詞 read に s はつきません。「彼はこの本を読むことができますか」と尋ねる文です。
8. Can I use this pen?
並べかえ問題の正解です。文頭に Can を置き、主語 I の後に動詞の原形 use、目的語 this pen を置きます。「このペンを使うことができますか?」という意味です。疑問文なので最後に ? を忘れないようにしましょう。
canの種類別練習問題やテストで間違いやすい問題を以下の記事でさらに掲載しています。
→ 中学英語canの練習問題|中1向けの基本問題・ミスしやすい問題+解答・解説つき
まとめ|canを覚えると英語でできることが一気に増える
canは「~できる」「~してもいい」という意味を持つ中学英語で最初に習う助動詞です。canを使いこなせるようになると、自分の能力や許可、相手への質問を英語で表現できるようになります。肯定文、否定文、疑問文の作り方を理解すれば、日常会話やテスト、英作文で活用できます。
肯定文では 主語 + can + 動詞の原形、否定文では 主語 + cannot / can’t + 動詞の原形、疑問文では Can + 主語 + 動詞の原形 + ? の形を覚えましょう。三人称単数でも動詞に s はつかず、do / does / is / are を使わない点も重要です。
定期テストや高校入試でもよく出題されるので、練習問題で例文を繰り返し確認すると理解が深まります。canをマスターすることで、英語で自分の意志や能力を正確に伝えられる範囲が大きく広がります。
(関連するおすすめ記事)
よくある質問
- canはいつ使いますか
canは自分や相手が「~できる」と能力を表すときや「~してもいい」と許可を表すときに使います。 - canの後の動詞に s はつきますか
つきません。三人称単数でも動詞は原形のままです。 - 否定文はどう作りますか
主語 + cannot / can’t + 動詞の原形で作ります。 - canの疑問文の作り方は
文頭にCanを置き、主語 + 動詞の原形 + ? の順にします。 - canとbe動詞の違いは何ですか
canは助動詞で動作や能力を表し、be動詞は状態や存在を表します。canがある文ではbe動詞は使いません。 - canの短縮形は何ですか
cannotは口語で can’t と短縮されます。 - canの文でdo / doesを使いますか
使いません。canが助動詞として働くため、do / does は不要です。 - 疑問文に答えるときのルールは
Yes, 主語 + can または No, 主語 + can’t で答えます。 - canとmayの違いは何ですか
canは能力を表すのが中心で、mayは「~してもよい」という許可や可能性を表す文で使います。 - 英作文で減点されやすいミスは何ですか
動詞に s をつける、do / does を入れる、cannot と can’t を混同する、疑問文の順番を間違えるなどがあります。 - canを使うと日常英会話で何ができるようになりますか
自分のできることを伝えたり、相手の能力を尋ねたり、許可を求める表現が自然にできるようになります。 - canの例文を覚えるコツはありますか
短い文章を声に出して繰り返し読むことと、肯定・否定・疑問のセットで覚えることがおすすめです。
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この記事を書いた人
現役の塾経営者。指導歴25年以上、のべ3,500人以上の小・中・高校生を指導。
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