中1地理の「ヨーロッパ州」は、地図・気候・農業・産業など覚える内容が多く、定期テストで差がつく単元です。この記事では、テストに出る一問一答を45問と、必ず書かされる記述問題の答え方のコツまでまとめました。
「国名と首都」「西岸海洋性気候」「地中海式農業」「EUと工業」など、教科書や授業で習う内容をテスト勉強用に基本・応用に分けて掲載しているので、自宅学習や定期テスト前の見直しにピッタリです。
5~10分でできる確認問題も付けているので、勉強が苦手でも進めやすい構成になっています。
※関連記事:社会の高校入試対策の仕方
※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
※スタディサプリについて下記記事でくわしく紹介しています。
スタディサプリ中学講座の特徴と効果的な活用法
中学生が間違えやすいポイントまとめ(覚え方付き)
中1の「ヨーロッパ州」では、単純に暗記すればよい項目(国名・首都)と、地図や気候を結びつけて理解する必要がある項目(気候区分と農業など)が混在します。
(参考:帝国書院 中学校社会科Web)
間違いの多くは「似た名前・似た位置・教科書の言葉の解釈違い」が原因です。
以下の3点(国名と首都/似ている地名/農業は気候で覚える)ごとに、やり方と覚え方をお伝えします。
※なお、以下の記事でヨーロッパ州のテストによく出るポイントを詳しく解説しています。
中1地理|ヨーロッパ州のまとめとテストによく出るポイントを徹底解説【一問一答・記述対策】
「国名と首都」がテスト頻出になる理由

理由(なぜ頻出か)
- 基礎的な知識で点が取りやすいから — 学校の定期テストは基礎事項の定着を測る問題が中心で、国名と首都はその代表です。
- 地図問題での採点が手早くできるから — 教師が出題・採点しやすい(地図に書かせる、組み合わせ問題にする)。
- 他の分野(気候・産業)と結びつけやすい — 国名を覚えておくと「どこでどんな農業をするか」や「どの海に面しているか」を判断できる。
- 入試にもつながる頻出項目 — 中学→高校入試でも問われやすいので、学校でも重要視されます。
テスト対策/覚え方
- 地域ごとにグループで覚える(ブロック学習):北欧(ノルウェー・スウェーデン・フィンランド)、西欧(イギリス・フランス・ドイツ)、東欧(ポーランド・チェコ・ハンガリー)など。まとまりで記憶すると定着しやすい。
- フラッシュカード(表:国名/裏:首都)を使う:短時間で繰り返せるので有効。
- 空欄地図で手を動かして覚える:書く行為が記憶を強化します(見るだけより効果的)。
- 語呂・短いフレーズを作る:例:「フランス——パリでパン」「スペイン——マドリードでマドリ(←オレンジ想像)」など、イメージを結びつける。
具体的な小テスト例
- 「次の国の首都を書きなさい:オーストリア、スロベニア、ハンガリー」
- 「地図にロンドン・ローマ・アムステルダムを書く」
似ている地名の区別
よくある混同パターン(例)
- スロベニア(Slovenia)とスロバキア(Slovakia)
- スロベニアの首都:リュブリャナ(Ljubljana)
- スロバキアの首都:ブラチスラヴァ(Bratislava)
- チェコ(Czech)とスロバキア(Slovakia)(かつてのチェコスロバキアで混同しやすい)
- チェコの首都:プラハ(Prague)
- イギリス(United Kingdom)とイングランド(England)の区別(範囲のミス)
- ルーマニア(Romania)とモルドバ(Moldova)(地理的に近く文化が似ているため混同)
- ブカレスト(Bucharest)とブラチスラヴァ(Bratislava)の見間違い(ブからはじまる・どちらも東欧の都市)
区別するための方法・覚え方
- 「最初の3文字で覚える」
- スロバキア → スロバ
- スロベニア → スロベ
- 地図上の位置でグループ分けする
- 近接する国は色で塗って区別(例:スロベニアは南西寄り、スロバキアは中欧東寄り)
- 関連する有名都市や文化で覚える
- チェコ=プラハ(古い町並み、観光で有名)/スロバキア=ブラチスラヴァ(ウィーンの近く)
- 比較表を作る(最速)
- 表に「国名|首都|位置(北東/南西)|特徴」を並べると見分けやすい。
- 音で覚える
- 「プラハ(Pra-gue)」は短く区切れる音、ブラチスラヴァは長めの「ブラチスラヴァ」→ 東欧っぽい長めの響き、などイメージ化。
チェック問題(覚えたか確認)
- Q:プラハはどの国?(→ チェコ)
- Q:リュブリャナはどちらの国?(→ スロベニア)
- Q:ブラチスラヴァはどこの国の首都?(→ スロバキア)
ヨーロッパの農業は気候で覚えるコツ

基本の考え方(結びつける順序)
「気候 → 土地の利用しやすさ(平地か丘陵か)→ 作物・畜産」 の順で考えると、どの地域で何が作られるかが自然にわかります。テストでは「気候名」が書かれていることが多いので、気候を見て即答できる練習が重要です。
主な気候区分と代表的な農業(覚え方付き)
- 西岸海洋性気候(西ヨーロッパ:イギリス・北フランス・オランダ・ベルギー)
- 特徴:年間を通して温暖で湿潤、降水が多い。
- 農業:酪農・混合農業(乳牛・小麦・野菜)。
- 覚え方:「海のそばはミルク(milk)」 → 海岸側 = 酪農をイメージ。
- 大陸性気候(中東欧:ハンガリー・ポーランド・ウクライナ付近)
- 特徴:冬寒く夏暑い、年間の気温差が大きい。
- 農業:小麦・トウモロコシなどの穀物、広い平野での大規模農業。
- 覚え方:「内陸は麦(むぎ)」 → 大陸内陸=麦畑を想像。
- 地中海性気候(南ヨーロッパ:イタリア・スペイン・ギリシャ)
- 特徴:夏は暑く乾燥、冬は温暖で雨が多い。
- 農業:オリーブ・ぶどう・柑橘類(みかん)。
- 覚え方:「南=サン(太陽)=オリーブとワイン」(地中海=日差し=ぶどう&オリーブ)。
- 北部の寒冷気候(北欧:スカンジナビア)
- 特徴:寒くて栽培期間が短い。
- 農業:酪農・飼育中心(牧畜)や耐寒性作物。
- 覚え方:「北は牛と牧草(牧場)」。
なお、ヨーロッパ州によくみられる西岸海洋性気候について以下の記事でくわしく解説しています。
【中学地理】西岸海洋性気候の特徴や影響:定期テストでのポイントを中学生向けに解説します
テストでの解き方のコツ
- 問題文のキーワードを拾う:たとえば「夏が乾燥している」「冬が温暖」とあれば地中海性→オリーブやぶどう。
- 地図を見て海に近いか内陸かで判断:海に面していて温暖なら酪農・混合農業、内陸平野なら穀物地帯。
- 複数要素を組み合わせる練習:たとえば「北海に面する低温多湿の地域」→酪農。
- 具体例を覚えておく:フランス北西=酪農、スペイン南部=オリーブ、ウクライナ=小麦の穀倉地帯、など。
覚え方の練習法(短時間で効果的)
- 3列カードを作る:左列「気候名」、中央「特徴」、右列「代表作物・畜産」。ランダムで並べ替えて答える。
- 地図にアイコンを描く:酪農=牛、地中海=オリーブ、穀物=麦のアイコン。視覚で覚えると定着が早い。
- 短い例文を作る:例)「イタリア南部は暑く乾燥→オリーブとぶどう」 を声に出す。
- 過去問・一問一答で反復:気候キーワード→作物を即答する練習を繰り返す。
練習問題(すぐ解けるチェック)
- Q1:問題文「夏が高温で乾燥し、冬は雨が多い」→代表的な作物は?(A:オリーブ・ぶどう)
- Q2:問題文「年間を通して温暖で雨が多く、牧草地が広がる」→代表的な農業は?(A:酪農・混合農業)
- Q3:問題文「広い平原があり、冬は寒く夏は暑い」→代表的な作物は?(A:小麦・穀物)
最後に:効率的な勉強の組み立て(実践プラン)
- 週に2回は空欄地図で国名・首都を書き込む(10分)。
- フラッシュカードで1日5〜10枚を復習(5〜10分)。
- 気候→作物の対応を図にして、声に出して説明する(各10分)。
- 似ている地名はペアで5分×3セットでチェック(スロベニア⇄スロバキア、チェコ⇄スロバキア、ルーマニア⇄モルドバ等)。
このやり方を続ければ、定期テストの「落としやすい箇所」を確実に減らせます。
記述問題|テストで書かされる表現・答え方のコツ
定期テストや入試の記述問題は「正確に」「簡潔に」「理由や具体例を示して」書けるかが採点のポイントです。
以下ではテーマごとに(1)出題で問われやすい観点、(2)答案の組み立て方(型)、(3)使える表現・語句、(4)模範解答例(配点を想定)をお伝えします。
これを覚えて反復練習すれば得点につながります。
EUとヨーロッパのつながり
1) テストで問われやすい観点
- 「EUとは何か(定義)」を簡潔に説明できるか。
- EUが加盟国の経済や移動にどんな影響を与えているか(例:自由貿易、人的移動の自由、通貨の統一)。
- 地図や資料を使って「どの国がEU加盟国か」「ユーロ圏か」を区別して説明できるか。
- 学習項目と結びつけて「テスト向けの簡潔な説明」を書けるか。
2) 答案の組み立て方(型)
- 定義(1行):EUとは〜である。
- 主要な仕組み・効果(2〜3行):貿易や人の移動、通貨などがどうなっているか。
- 具体例(1行):例えば〜(加盟国・ユーロ導入国)。
- まとめ・テスト向けの結論(1行):だから〜が重要/覚えておくべき点は〜。
3) 使える表現・語句(キーワード)
- 欧州連合(EU)/加盟国/単一市場/関税撤廃/人の移動の自由/シェンゲン協定(国境の検査撤廃)/ユーロ(€)/経済統合/例:ドイツ・フランス・イタリア/非加盟国(スイス、ノルウェー)/政策の共有
4) 模範解答例(配点例:4点)
- 短め(2文・約40〜60字) — 2〜3点想定
「EU(欧州連合)は加盟国間の貿易や人の移動を自由にするためのまとまりです。ユーロを使う国もあり、経済や法律を協力して進めています。」 - 詳しく(4点満点)
「EU(欧州連合)は加盟国が関税を撤廃し、商品や人が自由に行き来できる『単一市場』をつくる組織です。さらにシェンゲン協定で国境検査が少なくなり、ユーロを導入する国では通貨が共通化されています。これにより加盟国間の貿易や旅行が増え、経済的な結びつきが強まります。」
採点ポイント(学校の先生が見るところ)
- 「EU=単一市場」などの核心語を含むか。
- 自由貿易/人の移動/ユーロ等の具体的効果を挙げているか。
- 例(加盟国や非加盟国)を1つでも挙げると高評価。
農業の分布と気候の関係

1) テストで問われやすい観点
- 気候区分(西岸海洋性・大陸性・地中海性・寒冷など)と代表的な作物や農業形態を結びつけて説明できるか。
- 地図を参考に「この気候なら何が育つか」を判断できるか。
- 理由(降水・気温・生育期間・土壌など)を簡単に説明できるか。
2) 答案の組み立て方(型)
- 結論(1行):その地域は〜気候で〜が行われる。
- 理由(1〜2行):降水量・気温・地形などがどう影響するか。
- 具体例(1行):国名や地域と作物を結びつける。
- 確認文(1行):まとめ(テスト向けの一言)。
3) 使える表現・語句(キーワード)
- 西岸海洋性気候/大陸性気候/地中海性気候/酪農/混合農業/オリーブ/ぶどう/小麦/穀倉地帯/降水量/生育期間/平野/丘陵
4) 模範解答例(配点例:4点)
- 短め(2文)
「地中海性気候の地域では夏が乾燥するため、オリーブやぶどうがよく育ちます。西岸海洋性では暖かく雨が多いので酪農や混合農業が盛んです。」 - 詳しく(4点)
「地中海性気候(イタリア南部・スペイン沿岸)は夏が乾燥して冬に雨が降るため、水切れに強いオリーブやぶどう、柑橘類が栽培されます。一方、西ヨーロッパの西岸海洋性気候(イギリス北西部やフランス北西部)は温暖で降水が多く、牧草が育ちやすいため酪農と小規模な混合農業が発達します。内陸の大陸性気候では小麦などの穀物栽培が広がります。」
記述で差をつけるコツ
- 「なぜその作物が適するのか(乾燥に強い/降水を必要とする)」を1文で説明する。
- 地図問題なら「(地図の)北西部/南部」など位置を示す語を入れると高評価。
「資源がなくても工業が発達した理由」
1) テストで問われやすい観点
- 「資源が乏しい=工業は発達しない」という誤解を正し、なぜ資源が少なくても工業が発展するのか(代替要因)を説明する。
- 具体的な発展要因(立地、交通、人的資源、資本・技術、外部市場)を挙げられるか。
- 代表例(港湾都市・金融中心地・技術集積地など)を使って説明する。
2) 答案の組み立て方(型)
- 結論(1行):資源がなくても工業は発展する。
- 理由を列挙(各1行):交通の利便、港や河川、資本・技術、労働力、政策、輸入原料の活用。
- 具体例(1行):港や交通網を持つ都市、技術力・資本がある国。
- まとめ(1行):これらの組合せで工業が栄える。
3) 使える表現・語句(キーワード)
- 原料輸入/港湾(例:大きな港)/交通網(河川・鉄道)/資本・技術/熟練労働力/工業都市/工業の集積/外需(輸出市場)/政府の産業政策
4) 理由の具体的説明(使える切り口)
- 立地と交通:港や河川があれば原料を輸入しやすく、輸出も容易 → 工場立地に有利。
- 資本と技術:金融や資本が集まると機械や研究開発に投資できる → 高付加価値の工業が育つ。
- 人的資源(教育):高度な技能や教育水準があると専門技術産業(精密機械・化学)に強い。
- 市場への近さ:大きな消費市場があれば製造業が成り立つ(内需・外需)。
- 政策や歴史的要因:政府の補助や歴史的な産業集積(工場・職人の継承)も重要。
- 加工・組立型の工業:原料は輸入し加工して輸出することで利益を得る(付加価値を高める)。
5) 模範解答例(配点例:4点)
- 短め(2文)
「資源がなくても港や交通網があれば原料を輸入して工業を行えます。さらに資本や技術、熟練した労働力があると高付加価値の工業が発達します。」 - 詳しく(4点)
「資源が乏しくても工業が発達するのは主に(1)港や鉄道などの交通が発達して原料を輸入しやすい、(2)資本や技術・熟練労働力があるため加工・組立による高付加価値生産が可能、(3)近くに大きな市場があり輸出入が活発、(4)政府の産業政策や歴史的な工業集積があるからです。これらが揃えば原料は輸入して加工し、製品を輸出することで工業が栄えます。」
記述で差をつけるコツ
- 「原料を輸入する」という語句を必ず入れる(これが論旨の核心)。
- 可能なら1つ具体例(国名や都市)を添えると説得力が増す。
- 「資源がない=不利」だけで終わらせず、代替要因を列挙してつなげる。
総合的な答案作成のコツ(共通)
- 冒頭に結論を書く(何を言うかすぐ分かる)。
- 理由は「だから」「なぜなら」でつなぐ(論理の流れを明示)。
- 具体例を1つ入れる(地名・作物・制度など)。
- 最後に一言で締める(要点の再提示)。
- 語数・行数の指定がある場合は守る(省略されがちな接続語・語尾で調整)。
- 用語は正確に(「EU」「ユーロ」「地中海性気候」など)。
- 地図問題では位置語(北西/南部など)を入れると加点。
中1地理の問題:「ヨーロッパ州」の一問一答
テストによく出る一問一答問題を解いて知識を定着させていきましょう。
「テストで正解しておきたい基本問題」と「テストで差がつく応用問題」に分けています。
※参考:「ちばのやる気学習ガイド」社会1年生 – 千葉県教育委員会
テストで正解しておきたい基本問題
(1)ヨーロッパの中央部に流れる大きな川を何というか。
(2)ヨーロッパの南部にある大きな山脈を何というか。
(3)ヨーロッパの西側を流れる暖かい海流を何というか。
(4)ヨーロッパのほぼ西側から一年中吹いてくる風を何というか。
(5)フィンランドの沿岸部は氷河によって削られた複雑な地形になっている。こうした沿岸部の地形を何というか。
(6)ヨーロッパで信者の多い宗教は何か。
(7)EU加盟国で通用している共通通貨は何か。
(8)フランスやドイツで栽培が盛んな農産物は何か。
(9)ライン川のように、複数の国を流れていてどの国の船でも自由に航行できると条約で定められている川を何というか。
(10)ヨーロッパの言語のうち、①英語やドイツ語など、②フランス語やイタリア語など、③ロシア語などを何系言語というか。
(11)経済発展と環境保護を両立させている社会を何というか。
(12)都市居住者が農村などで過ごしたり、森林の景観を楽しむ旅行をしたりすることを何というか。
(13)地域で自然環境や歴史を保護して観光資源化して観光客を呼び寄せるあり方や旅行スタイルを何というか。
(14)EUでは加盟国間の経済格差が問題となっている。その際に重視される指標である国民総所得をアルファベット3文字で何というか。
(15)EUの東部と西部で特に経済格差が大きい。東部からの移民はどの国に移住することが多いか。また、そうした移住してきた労働者を何というか。
(16)ロシアからヨーロッパに送られる石油や天然ガスは何で運ばれているか。
(17)ヨーロッパの北部・中部で盛んな、家畜飼育と作物栽培を兼ねた農業方式を何というか。
(18)地中海式気候の地域で行われる農業で、夏には乾燥に強いオリーブなど、冬には麦などを栽培する農業方式を何というか。
(19)ヨーロッパ(北部/中部/南部)のスイスやオランダでは乳牛を飼育して乳製品を加工する酪農が盛んである。当てはまる語を選択しなさい。
(20)ヨーロッパの大都市近郊では、情報処理などの高度なテクノロジーを必要とする産業が盛んである。こうした産業を何というか。
(21)EUの本部はスイスの何という都市にあるか。
(22)ドイツで昔から鉄鋼業が盛んな地域はどこか。
(23)イギリスは石油輸入国だったが、1960年頃にみつかった油田のおかげで石油輸出国となった。この油田は何か。
(24)イギリスとフランスは海底トンネルでつながっている。このトンネルを何というか。
(25)オランダのロッテルダムにあるEUの共同港を何というか。
解答
(1)ライン川
(2)アルプス山脈
(3)北大西洋海流
(4)偏西風
(5)フィヨルド
(6)キリスト教
(7)ユーロ
(8)小麦(とライ麦)
(9)国際河川
(10)①ゲルマン系言語、②ラテン系言語、③スラブ系言語
(11)持続可能な社会
(12)ルーラルツーリズム
(13)エコツーリズム
(14)GNI
(15)ドイツ・外国人労働者
(16)パイプライン
(17)混合農業
(18)地中海式農業
(19)北部
(20)ハイテク(最先端技術)産業
(21)ブリュッセル
(22)ルール工業地域
(23)北海油田
(24)ユーロトンネル
(25)ユーロポート
テストで差がつく応用問題
(1)石油などの化石燃料の燃焼が、気を枯らす雨を降らせる原因となる。この雨のことを何というか。
(2)自動車の排気ガスや騒音を減らすために、自宅から最寄り駅まで自転車で移動し、駅で電車に乗り換える移動方式が人気になってきている。この移動方式を何というか。
(3)EUの正式名称を日本語で答えなさい。
(4)ロンドンとパリを結ぶ高速鉄道を何というか。
(5)偏西風の影響で降水量が年間を通じてほぼ一定の気候を何というか。
(6)フィヨルドが発達している半島は何という半島か。
(7)東ヨーロッパにある国際河川で、ヨーロッパでは2番目に長い川の名称を答えなさい。
(8)スペインとフランスの間に連なる山脈を何というか。
(9)アジアとヨーロッパの間にある山脈を何というか。
(10)ドイツの首都はどこか。
(11)フランスの首都はどこか。
(12)イギリスの首都はどこか。
(13)オランダの首都はどこか。
(14)イタリアの首都はどこか。
(15)ロシア連邦の首都はどこか。
(16)ヨーロッパでは1960年代に燃料の中心を石炭から石油に変えた。これを何というか。
(17)フランスで最も大きな発電エネルギーは(石油/石炭/原子力)である。適切な語を選択しなさい。
(18)ユーロトンネルがある、イギリスとフランスの間の海峡を何というか。
(19)ロシアのシベリアに広がる針葉樹林を何というか。
(20)ロシアの面積は日本の約何倍あるか。
解答
(1)酸性雨
(2)パークアンドライド
(3)ヨーロッパ連合
(4)ユーロスター
(5)西岸海洋性気候
(6)スカンジナビア半島
(7)ドナウ川
(8)ピレネー山脈
(9)ウラル山脈
(10)ベルリン
(11)パリ
(12)ロンドン
(13)アムステルダム
(14)ローマ
(15)モスクワ
(16)エネルギー革命
(17)原子力
(18)ドーバー海峡
(19)タイガ
(20)(約)45倍
社会のテストによく出るヨーロッパ州の記述問題
つづいて、テストによく出る記述問題にもチャレンジしてみましょう。
(1)EUが抱える経済的課題を「東ヨーロッパ」「経済格差」という用語を使って説明してください。
(2)EUは域内での農業や工業を活性化させるため、どのような政策を取りましたか。「加盟国」「輸入品」「関税」という用語を使って説明してください。
(3)混合農業とはどのような農業手法ですか。
解答
(1)経済力の弱い東ヨーロッパから西ヨーロッパへと労働者が流出し、EU域内での経済格差が広がっている。
(2)加盟国からの輸入品に関税がかからないようにした。
(3)豚や牛などの家畜のえさにする作物の栽培と、家畜の飼育の両方を行う農業。
定期テストにおすすめの社会問題集
定期テスト対策としておすすめの社会の問題集を4冊紹介します。
目標の点数によって下記のように使い分けるのがおすすめです。
- 定期テスト平均前後まで取りたい→『中学教科書ワーク 地理』
- 定期テストで70点くらい取りたい→『ニューコース参考書 中学地理』
- 県内トップ高を狙っている→『中学 地理 ハイクラステスト』『最高水準問題集』
※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方
『中学教科書ワーク 社会 地理』
学校の教科書に合わせて作成された問題集です。教科書のページ数も記載されているので、「テスト範囲表」をページを確認しながらテスト勉強ができます。
帝国書院はコチラ↓
東京書籍はコチラ↓
教育出版はコチラ↓
日文はコチラ↓
出版社:文理
『ニューコース参考書 中学地理』
前出の『教科書ワーク』と同程度くらい~やや難しいレベルまでを網羅した参考書と問題集です。教科書よりポイントを分かりやすくまとめてくれており、テスト勉強に使いやすいです。
出版社:Gakken
『中学 地理 ハイクラステスト』
定期テストレベルの問題~高校入試レベルまで幅広いレベルの問題が掲載されています。
社会は範囲によって得意・不得意が分かれますから、そのときの自分に合った難易度の問題を選択できます。
出版社:増進堂・受験研究社
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地理↓
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解説|ヨーロッパ州はテストで何が出る?【要点整理】
以下は「定期テスト・入試でヨーロッパ州に関して何が問われやすいか」を短く分かりやすく整理したものです。出題頻度が高い順に、出題パターン・解答のコツ・覚え方・練習法をセットで示します。
国名・首都
出題パターン(よく出る)
- 国名と首都を組み合わせる穴埋め、地図上に国名や首都を書く問題。
- 「この首都はどの国か」「この国の首都を書け」などの一問一答。
- 複数の選択肢から正しい国名を選ぶ問題。
解答のコツ
- まず地域ごとにまとまった塊で覚える(北欧・西欧・南欧・東欧)。
- 首都は有名な都市イメージと結びつける(観光・名所・有名食品など)。
- 問題文に「近くの都市」や「海の名前」があれば位置確認の手がかりにする。
覚え方(具体案)
- フラッシュカード(表:国、裏:首都)。
- 空欄地図を使って実際に書く(見る→書く→確認)。
- 語呂やイメージ:例「フランス→パリ=パンとエッフェル塔」など。
すぐできる練習
5分で10問(国→首都/首都→国を交互に)を毎日繰り返す。
気候
出題パターン(よく出る)
- 気候区分名(西岸海洋性、大陸性、地中海性、寒冷など)の説明や判別。
- 気候と地域(国や海沿い/内陸)の対応を問う問題。
- 図表やグラフを読んで気候の特徴を述べる問題。
解答のコツ
- 「海に近い=海洋性/内陸=大陸性/南=地中海性/北=寒冷」という単純化ルールをまず暗記。
- 気温の季節差(大きいか小さいか)・降水の季節分布(夏に多いか冬に多いか)を言えるようにする。
- 問題で「夏が乾燥」「冬が温暖」などのキーワードを拾う。
覚え方(具体案)
- 気候→特徴→代表地域→代表作物 の4点セットでカード化。
- 地図に気候帯を色分けして視覚化。
すぐできる練習
例題:「夏に乾燥し、冬に雨が多い気候は?代表的な作物は?」→(答:地中海性、オリーブ・ぶどう)
農業
出題パターン(よく出る)
- 気候と農業の結びつき(どの地域で何が作られるか)。
- 農業形態(酪農・混合農業・地中海式農業など)の説明。
- 地図上に作物アイコンを書く問題(例:どこに小麦畑が広がるか)。
解答のコツ
- 「気候→作物」の順で考える癖をつける(気候を見て作物を判断)。
- 平野か丘陵か海沿いかで作物を絞る(平野=穀物、丘陵=ぶどうやオリーブ、海岸=酪農や混合農業)。
- 具体例(国名)を一つ添えると説得力アップ。
覚え方(具体案)
- アイコン式地図(牛・麦・オリーブ)を作り、声に出して説明。
- 「南=オリーブ」「内陸=麦」「西岸=酪農」の短いフレーズで反復。
すぐできる練習
- 問題:「イタリア南部はどんな農作物が多いか。理由も一言で。」→(答:オリーブ・ぶどう。理由:地中海性で夏が乾燥するため)
資源・工業
出題パターン(よく出る)
- 「資源がある地域・ない地域」と「工業の発達度合い」の関係を問う問題。
- 原料の輸入→加工→輸出、工業集積の理由(交通、港、技術)を問う記述。
- 工業地域(ベルト地帯)や港湾都市の位置に関する地図問題。
解答のコツ
- 資源の有無だけでなく、交通・立地・技術・市場の有無をセットで考える。
- 原料輸入→加工という流れを説明する語句を押さえる(例:付加価値、輸入原料、港湾)。
- 工業の例として都市名や工業製品を一例挙げると高評価。
覚え方(具体案)
- 「資源がなくても→港がある/技術がある→工業発達」という流れを短文で覚える。
- 主要工業地域を地図で色分け。
すぐできる練習
記述問題:「ある国が資源を持たなくても工業が発展する理由を3つ挙げよ。」(例:港湾があり原料を輸入できる、技術と資本がある、国内外の市場が近い)
関連:ヨーロッパ州のテストによく出るポイント解説へ
(詳しくは中1地理|ヨーロッパ州のまとめとテストによく出るポイントを徹底解説【一問一答・記述対策】へ)
まとめ|ヨーロッパ州は「地図・気候・産業」をセットで覚えよう
ヨーロッパ州の出題はこの3つの組合せが基本です。地図(国名・首都)→気候(気候帯の特徴)→産業(気候と地形に基づく作物・工業)の順に結びつけて覚えると、テストでの即応力が上がります。
最低ライン(定期テストで合格点を取るために)
- 国名と主要首都(例:イギリス—ロンドン、フランス—パリ、ドイツ—ベルリン)を50問中70%以上答えられる。
- 西岸海洋性/大陸性/地中海性の特徴と代表作物を説明できる。
- 簡単な記述(3〜4行)で「なぜその作物がその地域で作られるか」を書ける。
高得点ライン(定期テストで上位を狙う)
- 地図問題で細かい国(チェコ、スロベニア、スロバキアなど)も正確に書ける。
- 気候図や年降水・年平均気温のグラフを読み取り、作物や人の生活との結びつきを説明できる。
- 「資源と工業」の因果関係を具体例を使って論理的に説明できる。
入試レベル(高校入試想定)
- 複合問題や図表問題に対応できる(気候図+作物分布+工業立地を組み合わせた問題)。
- 60〜80字程度の記述で、理由と例を盛り込みつつ簡潔にまとめられる。
- 地理用語(シェンゲン協定・ユーロ圏・単一市場など)を正確に使える。
最後に:短期プラン(3週間)
3週目:総仕上げ(記述3問+地図1問を毎日解く)
1週目:国名・首都+空欄地図(毎日10分)
2週目:気候→作物の対応(カードで毎日10分)


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