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中学受験の学校説明会のポイントと個別相談会で聞くおすすめの質問を紹介します

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中学受験を考えているご家庭の多くは学校説明会や個別相談会に参加されています。

説明会に行かれる保護者の方からは、「私立中学の学校説明会には子どもを連れていくより家で勉強させておくほうがいいのか」「個別相談会で中学校の先生に質問する内容が思い浮かばない」といった質問をよくいただきます。

志望校を決めるには学校説明会がとても参考になりますし、中学校の先生に「入学希望」を伝えられる貴重なタイミングです。

そこで、中学受験を予定されているご家庭向けに、「中高一貫校の学校説明会のポイント」「中学校の先生にしておくと良い質問」を紹介します。

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中学校の学校説明会のポイント(参加するメリット)

学校説明会への参加のメリットは大きく2点あります。

  • 志望校選び
  • 勉強のモチベーションアップ

それぞれいくつかのポイントに分けて説明します。

志望校選びのメリット

まず、志望校選びをするために学校説明会で見ておくポイントをお伝えします。

学校の教育理念がご家庭の教育方針に合っているかの確認

学校説明会では、その学校の教育理念を説明してくれます。「学校の教育理念」と「ご家庭の教育方針」の相性を確認しておきましょう。

中高一貫校は12~18歳までの6年間を過ごす学び舎です。同時に、保護者の方の影響より友人や学校の先生など外部の人間との関係に重点が移っていく時期です。

どのような教育的アプローチを受けるかで、努力や忍耐、規律や創造性など、子どもの人間形成に大きな影響があります。

※関連記事:中学受験するかどうか迷っている親御さん必見!判断基準と最適な決断のタイミング

校風が子どもに合っているかの確認

どの学校にもその学校らしい「校風」があります。

説明している学校の先生の雰囲気や部活中の生徒の様子などをみると、なんとなくの校風を感じ取れます。一部の先生や生徒の様子しか分かりませんから、あくまで参考程度です。それでも通い出してから「こんなはずじゃなかった…」という事態は避けやすくなります。

なお、学校の近所に住んでいる人や電車でその学校の生徒の様子を見ている人の声を参考される方もいらっしゃいます。

「行儀が悪い」「騒がしい」「品がない」といった声が多くなる傾向にあります。

学校が終わって帰宅途中に友だちと一緒にいるわけですから、楽しくなってしまうのはやむを得ないような気がします。

勉強と部活のバランスの確認

授業時間数や宿題量、補習の有無、部活の参加率や終わる時間は確認しておきましょう。

中高一貫校ではスポーツ推薦で入学する子ではない限り、勉強に力を入れています。その力の入れ具合によっては子どもが窮屈に感じて学校生活を楽しめない原因にもなります。

授業の後に補習を受けたら18時になっていて、帰宅したら翌日の小テストの勉強や宿題で毎日2時間かかる学校もあります。

コースによっては部活禁止の学校もありますし、授業後の強制の補習があって時間的に部活はあまり参加できないという場合もあります。

それらがメリットなのかデメリットなのかはご家庭や子どもの性格によって異なります。子どもの成長や進路選択にどれが良さそうなのか判断するために、授業時間数補習の有無部活の3点は確認するほうが良いでしょう。

大学合格実績の確認

中高一貫校の大きな魅力の1つはやはり「大学受験」ですよね。

学校によって実績の作成方法は多少異なりますが、おおむね下記の4つに分類しています。

  • 医学部医学科の合格実績
  • 主要国公立大学の合格実績
  • 主要私立大学の合格実績
  • その他の大学の合格実績

これら4分類のなかでも「現役」での合格者数と「浪人」での合格者数に分けている学校がほとんどです。

国公立大学は実数ですが、私立大学は1人の生徒が5大学に合格している場合もあります。

私立大学合格者数は半分くらいで見ておくと実数に近いかと思います。

第一志望校の学校説明会に子どもが行くメリット

学校説明会は移動を含めると半日かかります。保護者の方が説明会に行って子どもは自宅や塾の自習室で勉強するというご家庭もあります。

ですが、第一志望校はぜひお子様も連れていくほうが良いです。そのメリットをお伝えします。

子どもの勉強のモチベーションがあがる

第一志望校の説明会に行くと、たいてい子どものモチベーションアップにつながります。

説明会で説明してくれている先生は来年自分の「クラス担任」になるかもしれませんし、運動場や体育館で部活をしている中学生は「先輩」になるかもしれません。

そんな想像をしながら校舎内を歩くので、「よしっ!やるぞ!」と気合が入ります。

※関連記事:勉強の集中力を高める方法とおすすめアイテム
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入試の最新出題傾向を聞ける

説明会で出題傾向を聞くと、子ども自身が「どのような問題を解けるようにすればいいか」を具体的にイメージしやすくなります。

説明会以外でも出題傾向は何度か耳にしていると思います。ですが、志望校の先生から志望校の敷地内で聞くとかなり強い印象になります。

自宅や塾で問題を解く際にも「解けるようにがんばろう!」と意識するようになります。

電車で行く:通学経路を確認できる

学校説明会に車で参加される方もいらっしゃいますが、電車やバスで行かれるほうが良いです。通学経路を子どもが確認できるからです。

電車なら、定期券の使い方やどのホームの電車に乗れば良いのか。バスなら、どのバス停のバスに乗るか。学校の最寄りの駅やバス停から学校までの道すじ、徒歩何分くらいで着くか。

説明会に合わせてスクールバスが出ていればぜひ乗りましょう。

通学経路を知っておけば、入学後はもちろんですが、入試当日も非常に役立ちます。慣れない移動はかなりストレスを感じますが、1-2回行っておくだけでストレスを相当軽減でき、入試に集中できます。

個別相談会で聞くおすすめの質問

全体説明会の後は個別相談会もよく実施されます。個別相談会で何を聞けば良いか迷う方は多いです。

個別相談会でのおすすめの質問をまとめました。

「どのような生徒が多いですか?」

どの学校にもカラーがあります。そのカラーに近い子が集まりやすいですし、入学後の教育方針でそのカラーにさらに染まっていきます。

どのような生徒が多いか聞くと、学校の教育方針がよくわかります。

「英語教育やプレゼンの機会はどれくらいありますか?」

今の時代、多くの学校が特色を打ち出そうとしています。なかでも、「英語教育」と「プレゼン」はその学校のカラーがよく出ます。

英語のスピーキングやリスニングの機会をどれくらい設けているのか(設けていないのか)、プレゼンの機会が年にどれくらいあるのか(年1回だとしても準備にどれくらいの期間をかけているのか)を聞いてみましょう。

英語やプレゼンに力を入れている学校は文系や私立大の入試に強い傾向がありますが、なかには有名大学の理系学部と連携している学校もあります。

「英語や数学で使っている教材は何ですか?」

周知のとおり、私立中学の授業は公立中学よりも難易度が高いです。私立中学のなかでも難易度に差があります。

せっかく入学しても難易度が高すぎたり易しすぎたりすると、子どもの勉強にあまりプラスになりません。

そこで、授業で使っている教科書や問題集の名称を聞いておきます。授業や定期テストの難易度は教材の難易度によって変わりますから、教材のレベルを知っておけば入学前にどれくらい準備しておけば良いかも想像できます。

例えば、私立中学の英語では『New Treasure』が使われることがときどきあります。この教科書は相当難易度が高いうえに、「生徒が自学習しづらい」というありがたくない特徴があります。

『New Treasure』を使っている中学なら、成績上位でいつづけないとその学校のカリキュラムから置いてけぼりになる可能性が高いです。

また、将来医学部や東大・京大・一橋大・阪大あたりを希望されているご家庭なら数学の教材を確認しておきましょう。中学校で『新中学問題集(標準編)』を使っているなら、入学後は学校より難易度の高い問題に学外で取り組ませるほうが良いかもしれません。

※関連記事:中高一貫生はいつから塾に通うべきか

「どれくらいの頻度でコース替えがありますか?」

個別相談会ではコース替えの頻度についても質問しておきましょう。

私立中学は「学校名」よりも「コース」が重要です。コースによってカリキュラムも異なりますし、何より「周囲の生徒の勉強姿勢」がまるで違います。

入試得点で希望しているコースに届かなかったとしても、入学後にコースアップができます。毎年コース替えがあればモチベーションを保ちやすいです。

希望しているコースに無事に合格・入学できても、「これで当分、入試がない!やったー!自由だー!」と浮かれて、全く勉強しなくなっても困りますよね。

コース替えが頻繁にあれば、「下のコースに移りたくない」と勉強のモチベーション維持にもなります。

「指定校推薦ではどの大学に行く人が多いですか?」

中学入試とは異なり、大学入試は「入試を受けなくても進学できる制度」があります。その1つが「指定校推薦」です。

高1から高3の1学期までの評定平均(高校での成績)で進学先を決めます。生徒数や卒業生の進学状況によって、高校に各大学の推薦枠が割り当てられています。

早慶やMARCH、関関同立近といった難関私大にも指定校推薦で進学ができます。

指定校推薦で大学進学をする生徒がどの大学に行くことが多いのかを聞いておくと、先々の学力状況や課外活動によって、子どもに合う大学進学の仕方を選択しやすくなります。

「附属大学への内部進学の条件について教えてください。」

大学附属の中高一貫校も人気があります。

附属校の受験を考えているご家庭は、「附属大学への内部進学の条件」も細かく聞いておくほうが良いです。在籍生全員がエスカレーター式に内部進学できるとは限りません。

内部進学の条件が下記のように設定されている場合がよくあります。

  • 内部進学コースに所属している生徒だけが内部進学できる
  • 共通テストや高3の模擬試験で一定以上の成績を取った生徒だけが内部進学できる
  • 成績上位50名が内部進学できる
  • 進学できるのは一部の学部にだけ

内部進学の条件は学校や年度によって異なります。学校説明会や個別相談会で確認しておきましょう。

「授業後に補習はありますか?」

補習の有無について、成績不振者だけなのか全員対象なのか、希望制なのか強制なのかも含めて確認しておきましょう。

補習があるほうが良いかどうかは子どもの入学後の過ごし方で変わります。

補習の対象範囲や参加義務別に、合う・合わない子を表にまとめました。

 希望制強制
成績不振者のみ勉強をイヤイヤしている子には合わない。勉強しない子は補習に参加しない。 (補習への参加を希望しないが、参加希望を出しても行かなくなる)言われたことはやる子にはプラスになる。平均点やや下ぐらいの点数を取れるようになる。
全員言われたことはやる子にはプラスになる。自主性を育てるきっかけにもなる。強制されないと勉強しない子には多少のメリットはあります。テストの点数は上がりませんが、基礎中の基礎が未定着になるのはある程度防げる。 逆に、自分で勉強できる子(したい子)には時間的に大きなデメリット。

まとめ

中学受験の学校説明会のポイント、説明会に子どもを連れていくメリット、個別相談会でのおすすめの質問を紹介しました。

志望校での説明会に子どもを連れていくと勉強のモチベーションアップにつながります。通学経路の確認になり、入試当日の余計なストレスを避けることにもつながります。

※関連記事:勉強の集中力を高める方法とおすすめアイテム

個別相談会では部活や補習、コース替えなどについて聞くのがおすすめです。

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福地 暁です。
個別指導の塾を経営しています。

これまで3000組以上のご家庭を担当させていただきました。
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