高校受験といえば、「内申点」と「当日の学科試験」の合計で合否が決まりますよね。
実はもう1つ、英検®も使えるというのをご存知でしょうか。
「英検®優遇制度」といって、中学生本人の英検®の級によって、高校受験で加点されるシステムです。
多くの高校が採用している制度で、上手に利用すれば志望校合格を大きくたぐり寄せられます。
この記事は下記の方向けです。
- 英語が得意な方
- 高校入試に向けて自身の武器を活かしたい方
※関連記事:英検®対策の方法をこちらの記事で詳しく解説しています。
英検®5級のレベルと大問別対策(リーディング・リスニング)の仕方
英検®4級のレベルと大問別対策(リーディング・リスニング)の仕方
英検®3級のレベルと大問別対策(リーディング・・ライティング・リスニング)の仕方
英検®3級の二次試験対策(スピーキング)の仕方と当日の流れ
英検®準2級のレベルと一次試験対策(リーディング・ライティング・リスニング)の仕方
英検®準2級の二次試験対策(スピーキング)の仕方と当日の流れ
英検®2級のレベルと一次試験対策(リーディング・ライティング・リスニング)の仕方
英検®2級の二次試験対策(スピーキング)の仕方と当日の流れ
高校受験の英検優遇制度の内容
英検®の級を所持している人の内申点や当日の学科試験に加点してくれる制度です。
優遇措置は3種類あります。
内申点に加算される
高校入試の合否は内申点と当日の学科試験の合計で決まります。
内申点は中学校での生活や成績を数値化したもので、下記のように計算されます。
1教科5点満点×9教科=45点満点
評定は成績順に割り当てられる生徒の人数割合が決まっています。
都立高校では中学3年生の評定の割り当ては下記の表のようになっています。
5 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
国語 | 12.9 | 25.5 | 47.5 | 11.1 | 3.0 |
社会 | 15.2 | 24.2 | 43.2 | 13.9 | 3.5 |
数学 | 14.9 | 23.4 | 43.2 | 14.3 | 4.3 |
理科 | 14.1 | 24.2 | 45.8 | 12.5 | 3.3 |
音楽 | 13.7 | 26.0 | 48.3 | 9.2 | 2.8 |
美術 | 12.6 | 27.7 | 49.2 | 8.0 | 2.6 |
保健体育 | 10.2 | 28.7 | 51.7 | 6.9 | 2.5 |
技術・家庭 | 12.0 | 27.2 | 49.4 | 8.9 | 2.5 |
外国語(英語) | 16.1 | 22.3 | 41.5 | 16.2 | 3.9 |
9教科全体 | 13.5 | 25.5 | 46.6 | 11.2 | 3.2 |
東京都 公立中第3学年・義務教育校第9学年の評定状況調査結果より作成
9教科全体で、内申点5の生徒は13.5%、4の生徒は25.5%、3の生徒は46.6%になるように割り当てられます。
8割以上(85.6%)の生徒は内申点が3から5になります。
この内申点に英検®の資格取得者は点数が加算されます。英検®は、ほとんどの生徒が3から5のなかに入っているこの団子状態から、頭ひとつ抜け出せるチャンスになります。
しかも、英語の得意な子の多くは家庭学習中心の勉強スタイルで英語力を伸ばしています。
※関連記事:ハイレベルな英語問題集と勉強法
※関連記事:英語が苦手な中学生におすすめの問題集10選:塾なし・家庭学習でも80点を取れる!
当日の学科試験に加点される
内申点ではなく、当日の学科試験に加点される場合もあります。
加点は学校によって異なっており、80点加える学校もあります。
学科試験の配点も学校によりますが、1教科100点で5教科受験の場合は500点になります。
ここに80点も加われば、合格に向けて強力な後押しになりますね。
私立併願で優遇される
第1志望の公立高校に不合格となっても、第2志望の私立高校に入学できる制度です。
私立高校への入学権を得られるわけですから、第1志望の公立高校に思い切ってチャレンジできます。これだけでも、心理的に相当有利です。
東京と神奈川の公立は英検優遇がない
全国的に多くの高校で英検優遇制度があります。私立も国公立もありますが、東京と神奈川の公立については英検優遇はありません。
東京の英検優遇制度のある私立高校
東京の私立高校では英検優遇制度を設けている高校がいくつかあります。
下記の高校では英検準2級もしくは2級以上で学科試験が免除されます。
また、以下の高校では取得級に応じて当日の試験に加点されます。
神奈川の英検優遇制度のある私立高校
神奈川県の私立高校では英検優遇制度をもうけているところが多いです。
4級から優遇制度を利用できますが、ほとんどの私立高校は3級以上からです。加点の大きさを考えると準2級以上ほしいところです。
以下の高校で3級以上なら英検利用が可能です。
英検何級を取得すれば高校入試で有利になるか
英検®は5級から1級まで7段階あります。高校入試で有利になるには何級を取得すればいいでしょうか。
優遇制度の利用は3級から
高校入試の優遇制度が使えるのは3級からです。準2級以上になると、特に優遇されるようになります。
志望校によっては英検®対策をするよりも定期テスト対策をしっかりしておくほうがいい場合もありますが、英検®資格を高校入試で活用する場合、まずは中1~2までには3級まで取得しておきましょう。
※関連記事:英検®対策のおすすめ問題集と出題傾向を解説します!(準2級、2級、準1級、1級)
難関高校を目指すなら2級の取得を目指そう
難関高校志望者なら英検®2級の取得を目指しましょう。2級を持っていると、入試で英語の得点8割に換算してくれる高校が多いです。
高校入試の英語で8割は非常に大きなメリットです。合否を分ける決定的な武器になりえます。
高校入試で8割を取るには相当ハイレベルな実力と徹底した入試対策が必要です。それでも当日の体調や精神状態、題材との相性で8割を取れるかどうかわかりません。
ところが英検®は何度も受けられますし(年3回)、1回でも合格しておけばOKです。しかも、高校入試より英検®のほうが点を取りやすいです。傾向がはっきりしているので対策がしやすいうえに、選択問題ですから知識がきっちり定着していなくても点を取れます。
最近では難関高校の合格者の半数以上が英検®2級の取得者である場合も目立ってきています。
中3の第2回検定までに取得したい
中3の第2回検定(10~11月)までには英検®2級を取得できるように計画的に勉強しましょう。
英検取得によって英語の得点が有利になるだけではありません。ほかの科目に勉強時間を回せるようになります。
第1回目か第2回目までに取得しておくと、入試までの数か月間は英語以外の科目の受験勉強に時間を回しやすくなります。結果として「英語8割」だけでなく、数学や理科社会などのほかの科目も高得点を取りやすくなるのです。
なお、英検に合格したら「合格証明書」を手元に保管しておきましょう。英検優遇制度の利用に必要です。
英検取得のメリット
高校入試での英検優遇以外に、中学生が英検取得するのにはいくつかのメリットがあります。
英語力が上がる
まず、何と言っても英語力が上がります。
英検取得には一定以上の英語力が必要です。しかもリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能がバランスよく求められます。
英検取得に向けた対策で4技能をすべてきたえられます。
試験慣れできる
英検受検は1度だけでなく、何度も受けるのが一般的です。試験会場に行き、知らない人や年齢の異なる人たちと一緒にテストを受けます。
定期的に受けることで試験慣れでき、不慣れな環境でも実力を発揮しやすくなります。
学習習慣が身につく
英検対策の勉強をコツコツつづけることで、学習習慣も身につきます。
英検対策は数年になります。毎日英単語を10個ずつ覚える、毎週1回過去問を解くなど学習スケジュールを立てて実行するのが一般的です。
毎日勉強時間を取るのが当たり前になれば、高校入試対策にもその習慣が役立ちます。
英検取得に必要な英語力の目安
英検®を運営している日本英語検定協会は英検の学力目安を公表しています。例えば英検®3級なら「中学卒業程度」(中学3年生)としています。
それだけみると「英検3級=高校入試合格レベル」にも思えますが、実際の難易度は先述のとおり、「高校入試>英検3級」です。
高校入試に必要な英語力があれば3級にも合格しやすくなります。
各級で合格に必要な学力の目安は下記表のとおりです。
級 | 推奨目安 | 出題目安 | 出題形式 |
5級 | 中学初級程度 | 英語を習い始めた方の最初の目標。 家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。英語の基礎固めに最適です。スピーキングテストも受験可能です。 | ・筆記 ・リスニング ・録音形式のスピーキングテスト |
4級 | 中学中級程度 | 出題形式や内容が、より実用的に。 身近なトピックを題材とした読解問題が加わります。基礎力をぐんぐん伸ばしていきましょう。スピーキングテストも受験可能です。 | ・筆記 ・リスニング ・録音形式のスピーキングテスト |
3級 | 中学卒業程度 | 二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝えましょう。 筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野が広がります。 中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省) | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
準2級 | 高校中級程度 | 教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。 センター試験の問題形式と共通点が多く、入試対策にも最適。 高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省) | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
2級 | 高校卒業程度 | 医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。 海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。ライティングが加わります。 | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
準1級 | 大学中級程度 | エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。 「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。 | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
1級 | 大学上級程度 | 二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。 カギは英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力。世界で活躍できる人材の英語力を証明します。 | ・筆記 ・リスニング ・面接 |
筆記・リスニング・スピーキング/面接で4技能を測定する試験になっています。
級は学校の学年に応じたものではありませんが、
3級は「中学卒業程度」の学力が必要とされています。英検®の入試利用をするのに高校内容まで学習する必要はなく(高校内容まで習得していれば加点は大きくなります)、中学校で習う内容をきっちり身につければ大丈夫です。
中3の2人に1人は英検®3級以上の実力がある
英検®3級は中学校卒業程度とされていますが、文部科学省が調査した結果では、中3の2人に1人は英検®3級以上の実力があるとされています。
これは、英検を受検している・いないに関わらず、3級相当以上の実力があるかどうかです。
平成19年の調査では英検®3級取得済の中学校3年生は19.0%で、英検®3級相当の実力を持っている子は33.7%でした(文部科学省「「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」参考資料(1)」)から、中学生の英語力は急激に伸びていることが分かります。
実際、下記グラフのように小学生から社会人まで毎年多くの人が英検®を受けています。
英検®2級に合格するにはどうすればいいか?
英検®は簡単な検定ではありません。5級、4級は比較的合格しやすいのですが、3級からむずかしくなっていきます。
中3になってから急に英検対策をはじめてもなかなかうまくいきません。
中2までに英検®3級に合格できるように対策する
まずは中2終わりまでに3級に合格しておきましょう。中3の春休みに英検®対策を集中的に行って、6月の第1回目の試験で準2級を受け、第2回目で2級の合格を目指します。
もちろん、一発合格が簡単にできるほどやさしい試験ではありません。そのため、中2終わりまでに3級に合格できなかった場合は英検資格を高校入試に活用するのをやめるほうが無難です。
※関連記事:英検®5級・4級・3級対策のおすすめ問題集と出題傾向
※関連記事:【英検3級】一次試験対策の演習問題(リーディング・ライティング)
3級に合格できれば2級合格は時間の問題
英検は出題傾向が常に一定です。出題傾向に合わせて対策し3級に合格できれば、準2級や2級もその要領で対策すれば大丈夫です。
もちろん英単語数が2倍近くに増え、文法も複雑になります。ですが、出題傾向は良く似ており、まったく違う勉強をするわけではありません。
まずは3級の早期合格を目指し(できれば中2の第1回目で合格)、そこから高校生用の文法問題集を使ってじっくりと英語力をあげていきましょう。
英検®の合格率と合格ラインはどれくらいか
英検®は2015年度まで合格率が発表されていました。2016年度以降は不明ですが、それまでは下記のとおりでした。
3級(1次) | 4級 | 5級 | |
2015年 | 52.9% | 69.9% | 81.4% |
2014年 | 54.6% | 69.4% | 82.0% |
2013年 | 53.4% | 70.1% | 85.0% |
2012年 | 55.3% | 69.8% | 83.0% |
2011年 | 51.6% | 69.9% | 82.5% |
2010年 | 53.1% | 71.4% | 83.1% |
ご覧のように、級別にみるとどの年度も合格率はほぼ同じです。5級は8割、4級は7割、3級は5割ほどです。
3級以上になるとさすがにむずかしくなってきます。
ただ、入試が1発勝負なのに対して、英検®は何回でも受けられます。1度合格すればその級の資格証明は一生有効です。
※入試に利用する場合は、入試2年前以内の取得などの条件があります
2016年以降は英検®がリニューアルされて合格率は非公表になりました。代わりに合格点が下記のように固定されています。
満点 | 合格点 | |
3級 | 550点 | 353点 |
4級 | 500点 | 324点 |
5級 | 425点 | 266点 |
どの級も合格ラインは6割ぐらいです。決して高得点を求められているわけではありません
それでも、筆記もリスニングもまんべんなく勉強するようにしましょう。
2016年以降の英検®は配点が統計的に処理されています。検定のたびに配点が変わるのです。
得意・不得意がはっきりわかれていると、たまたま不得意範囲の配点が大きかったということがあり得ます。
得意分野を大きく伸ばすような対策は英検®に関しては有効ではありません。
英検®3級の試験内容
英検®3級の試験は1次と2次にわかれています。
1次試験は50分の筆記試験と25分のリスニングテストです。
英作文のみ記述方式で、それ以外はマーク方式です。
試験内容は下記の表のとおりです。
※関連記事:【英検3級】一次試験対策の演習問題(リーディング・ライティング)
リーディング・ライティング(50分)
形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
短文の語句空所補充 | 文脈に合う適切な語句を補う。 | 15 | 短文 会話文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
会話文の文空所補充 | 会話文の空所に適切な文や語句を補う。 | 5 | 会話文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
長文の内容一致選択 | パッセージの内容に関する質問に答える。 | 10 | 掲示・案内 Eメール(手紙文) 説明文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
英作文 | 質問に対する回答を英文で書く。 | 1 | (問題文なし) | 記述式 |
リスニング(25分)
形式・課題 | 形式・課題詳細 | 問題数 | 問題文の種類 | 解答形式 |
会話の応答文選択 | 会話の最後に発話に対する応答として最も適切なものを補う。 (放送回数1回、補助イラスト付き) | 10 | 会話文 | 3つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢読み上げ) |
会話の内容一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | 会話文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
文の内容一致選択 | 短いパッセージの内容に関する質問に答える。 (放送回数2回) | 10 | 物語文 説明文 | 4つの選択肢から解答を1つ選ぶ (選択肢印刷) |
英検®3級の対策方法
1. 単語・熟語
英検®3級に必要な英単語数は、1,250語~2,100語と言われています。
中学校で習う英単語数が1,600~1,800語ですから、中学校の教科書で大部分はカバーできます。
とはいえ教科書ですべての単語を網羅できているわけではありませんから、『英検3級 でる順パス単』(旺文社)も使ってしっかり覚えておきましょう。
単語・熟語がわからないと、文法・英作・リスニング問題すべて不得意になります。
すべて覚えるつもりでがんばりましょう。
2. 文法、長文
英検®3級は文法問題が多い検定です。関係代名詞(which, who, thatなど)、比較級・最上級(-er, -est)、現在完了形(have+過去分詞)、接続詞、前置詞が頻出です。
第1問に文法そのものの知識を問う問題が3問出てくるなど、文法知識を使って解く問題が全体の半分ほどになります。
英作やリスニングにも影響してきますので、文法をマスターしておきましょう。
範囲は中学校内容ですから、中学校の文法問題集を中心に使って文法力をたかめておきましょう。
単語・熟語の知識と文法力をあげたら、次は長文対策です。
できれば毎日1題、100-300語程度の短めの長文を読むようにしましょう。読んだ後は日本語訳を確認して、自分の解釈がちがっている箇所があれば文法事項を確認しながら読みなおすと、長文を読むための知識や感覚が身についていきます。
また、10-15題読み終えたら最初に戻ってまた同じ長文を読みましょう。
これを5回繰り返すと、長文読解にかなり慣れます。
これらの文法と長文の勉強をしたうえで、『英検3級でる順合格問題集 新試験対応版』(旺文社)を使うと、英検®3級の傾向に合わせた対策ができます。
※関連記事:【英検3級】一次試験対策の演習問題(リーディング・ライティング)
※関連記事:中学英語の文法一覧
3. 英作文
英検®3級の英作文は「~についてあなたの考えとその理由を2つ、25-35語以内で書きなさい」といったものです。
文の書き方は以下のとおりです。
①自分の考えを書く:”I think~./I want to~.”
②1つ目の理由を書く:”First, ~.”
③2つ目の理由を書く:”Second, ~.”
ほかにも、問題文にあわせてさまざまな書き方があります。
すべて高校入試の英作文と同じ内容・難易度です。
ひととおり勉強したら、『英検分野別ターゲット英検3級ライティング問題』(旺文社)などを使って英検®3級に合わせた対策をしておきましょう。
※関連記事:【英検3級】一次試験対策の演習問題(リーディング・ライティング)
4. リスニング
1次試験の筆記対策と並行してリスニング対策もしておきましょう。
単語・熟語や文法の知識をつけておく、リスニング力も伸びやすくなります。
英検®3級のリスニングのテーマは身近な内容です。
第1部から第3部まであり、第2・3部は2回放送されます。
「こういう状況かな?」と予想しながら聞くようにしましょう。
5. 過去問
分野別の対策を行ったら、過去問を使って1回分ずつ通しで練習しましょう。
時間配分に慣れましょう。
『英検3級 過去6回全問題集』を使うと、しっかりと対策ができます。
6. スピーキング(2次)
1次試験が終われば、次は2次試験に挑戦です。
英検®3級のスピーキングテストは面接形式です。
下記の流れでテストが進みます。
- 問題カードに書かれているパッセージの音読をする
- そのパッセージに関わる質問をされて、英語で回答する
- イラスト中の人物の行動や、物の状況を描写する問題が出され、英語で回答する
- 最後に、日常生活の身近なことについて受検者自身の意見を聞かれ、英語で回答する(携帯電話、読書週間、冬のスポーツ、四季など)
スピーキングテストではアティチュード(態度)が大きなポイントになります。
「流ちょうに話さなきゃ」と思って速く話したり、自信がなくて下を向いて小さな声で話すと、減点になります。
ポイントは、面接委員が聞き取りやすいように、ゆっくり・はきはき話すことです。
※関連記事:英検®3級の二次試験対策(スピーキング)の仕方と当日の流れ
まとめ
英検®を活用して優遇措置を受ければ、高校入試を有利に持っていけます。難関校志望者は2級の取得を目指しましょう。そのためには、中2終わりまでに最低でも3級までは合格しておく必要があります。
※英検各級の試験内容・過去問をご覧になりたい方はこちらのサイト(日本英語検定協会)へどうぞ
英検®5級・英検®4級・英検®3級・英検®準2級・英検®2級・英検®準1級・英検®1級
また、高校入試の英語は単語数が増え、
長文のテーマもむずかしくなってきています。
単語・文法の基礎力のたかい子がますます有利な入試内容になっています。
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