中学2年の地理で学ぶ「日本の地域的特色」は、地形・気候・産業などの幅広い内容を横断的に理解する必要がある重要単元です。
テストでは、「日本海側と太平洋側の気候の違い」「工業地帯の分布」「地形と産業の関係」など、地図や記述を組み合わせた出題が多く見られます。
そこでこの記事では、中学生がテストで確実に得点できるように、「地域的特色の基本知識」から「一問一答」「記述問題の練習」「効果的な勉強法」までをわかりやすく整理しました。
苦手分野の克服や定期テスト直前の最終チェックにも最適です。
「なぜその地域で〇〇が発達しているのか?」がスッと答えられるように——
この1ページで“日本の地域的特色”をマスターしましょう!
※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方
※関連記事:社会の高校入試対策の仕方
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【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
日本の地域的特色 — テストで押さえておきたい基本知識
日本の地理では、「地域的特色(ちいきてきとくしょく)」を理解することがとても重要です。
地域ごとの自然・気候・産業・人口などの違いを比較し、
「なぜその地域にそうした特色があるのか」を説明できるようになることが学習目標です(つまり、定期テストや高校入試で問われます)。
地域区分と呼び方(7地方・8地方・別の切り口)
日本は、47都道府県をいくつかのグループに分けて学ぶのが基本です。
この「地方区分」にはいくつかの考え方があり、教科書や資料集によっても少し異なります。
7地方区分とは何か
日本を7つに分ける「7地方区分」は、最も一般的な区分方法です。以下の表のようになります。
(参考:Wikibooks:中学校社会 地理/日本のすがた 都道府県と地域区分)。
| 地方名 | 主な都道府県 |
|---|---|
| 北海道地方 | 北海道 |
| 東北地方 | 青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島 |
| 関東地方 | 茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川 |
| 中部地方 | 新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知 |
| 近畿地方 | 三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山 |
| 中国地方 | 鳥取・島根・岡山・広島・山口 |
| 九州地方 | 福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 |
➡ テストでは「都道府県と地方の組み合わせ」を問う問題が頻出です。
たとえば「鳥取県は何地方にふくまれるか?」→ 中国地方
8地方区分・都道府県グループ別区分の実例
最近の教科書では、「8地方区分」もよく使われます。
中部地方を「東海・中央高地・北陸」の3つに分ける考え方です。
| 地方区分 | 主な都道府県 |
|---|---|
| 北海道地方 | 北海道 |
| 東北地方 | 東北6県 |
| 関東地方 | 関東7都県 |
| 北陸地方 | 富山・石川・福井 |
| 中央高地地方 | 長野・山梨・岐阜 |
| 東海地方 | 静岡・愛知・三重 |
| 近畿地方 | 7府県 |
| 中国・四国・九州地方 | 従来どおり |
➡ 学校の授業では「中部地方を3つに分ける場合もある」と補足されることが多く、
定期テストで「中部地方はさらに○○・○○・○○に分けられる」という出題も見られます。
※なお、各地方のテスト頻出ポイントや一問一答問題を以下の記事にアップしています。
【北海道】
【中学生向け】北海道の地理をわかりやすく解説!
【中2地理】北海道地方の一問一答問題
【東北】
「出羽山地・奥羽山脈・北上高地」の位置と覚え方
中2地理 東北地方の一問一答問題&記述問題と解説【テスト対策】
【関東】
【中2地理】関東地方の一問一答問題と記述問題:テストによく出るポイントを徹底解説
【中部】
中学2年生向け|中部地方の平野・川・盆地 完全ガイド|テスト頻出ポイントを徹底解説
【中2地理】中部地方の一問一答問題と記述問題
【近畿】
【中2地理】近畿地方の一問一答・記述問題まとめ|定期テスト頻出ポイント徹底解説(基礎~応用)
【中国・四国】
中学生向け:本州四国連絡橋を絶対忘れない覚え方(語呂合わせなど)
【中2地理】中国・四国地方の一問一答問題&記述問題
【九州】
中学地理対策:九州地方の地形と産業を徹底解説/テストによく出る平野・火山・島も
中2地理九州地方の一問一答問題と記述問題
地域区分の目的と教科書での扱われ方(地形・産業・気候の視点)
地域を分ける目的は、「自然条件や産業構造の違いを理解しやすくするため」です。
教科書では次の3つの視点で地域を学びます。
- 地形的な特色 … 山地・平野・河川・海岸の分布の違い
- 気候的な特色 … 雨の多さ・気温差・四季の現れ方の違い
- 産業的な特色 … 農業・工業・人口など人々のくらしの違い
➡ つまり、「地形・気候・産業の3つの視点で地域の特色を比較できる」ことが定期テストで求められます。
日本の地形的特色
(参考:国土地理院:1. 地 形 分 類 2. 自然地域の名称)
日本の地形は「山が多く、川が短く急」という点が特徴です。
国土の約75%が山地であり、平野は限られた地域に集中しています。
山地・山脈とフォッサマグナの関係(東西山地の分布)
日本列島は「東西に長い山脈の列」が特徴的です。
中心には「フォッサマグナ(大地の裂け目)」があり、
日本の地形を東西に分ける境目になっています。
- 西日本 … 中国山地・四国山地・九州山地などが南北方向に走る
- 東日本 … 奥羽山脈・越後山脈などが南北方向に並ぶ
- フォッサマグナ … 新潟県から静岡県にかけて広がる地溝帯(糸魚川―静岡構造線が有名)
➡ テストでよく出る問題:「フォッサマグナを通る構造線の名前は?」→ 糸魚川―静岡構造線
川の性質(急流・短い流路・流域の狭さ・三角州・扇状地)
日本の川は、山がちで傾斜が急なため、流れが速く短いのが特徴です。
そのため、川の上流・中流・下流ではそれぞれ次のような地形が見られます。
| 地形区分 | 主な地形 | 特徴 |
|---|---|---|
| 上流 | 扇状地 | 水はけがよく、水田には不向き(果樹園など) |
| 中流 | 谷底平野 | 農地や集落が多い |
| 下流 | 三角州 | 水田が多く、都市が発達(例:大阪平野・関東平野) |
➡ 問題例:「川の上流から下流にかけて見られる地形の順に並べなさい」→ 扇状地→谷底平野→三角州
海岸・近海・海流の特色(リアス海岸・砂浜海岸・黒潮/親潮・大陸棚など)
(参考:School TV:第2章 日本の地域的特色-日本の農業・林業・漁業とその変化)
日本の海岸線は長く、場所によって大きく形が異なります。
- リアス海岸:三陸海岸・志摩半島など。湾が多く、漁業や養殖に利用される。
- 砂浜海岸:九十九里浜など。遠浅で観光地が多い。
- 大陸棚:九州・四国の近海など。水深が浅く、好漁場となる。
- 海流:
- 黒潮(日本海流)=暖流、南から北へ流れる
- 親潮(千島海流)=寒流、北から南へ流れる
- 対馬海流=暖流、日本海側を北上
➡ テストでは「黒潮と親潮が交わるところは何が豊か?」→ 好漁場
気候と気候型の地域差
日本の気候は、四季がはっきりしていることと、地域ごとに差が大きいことが特徴です。
(参考:帝国書院:社会科 中学校の地理)
日本の気候概況(四季・年較差・降水分布)
- 春:移動性高気圧と低気圧が交互に通過し、天気が変わりやすい
- 夏:太平洋高気圧の影響で暑く、南から湿った空気が流れこむ
- 秋:台風が多く、気温が下がり始める
- 冬:シベリア気団が発達し、日本海側で雪、太平洋側は晴れが多い
➡ テスト頻出:「太平洋側は冬に晴天が多い理由」→ 季節風が日本海側で雪を降らせ、越えるころには乾いた風になるから
太平洋側・日本海側・瀬戸内・中央高地・南西諸島などの気候の違い
| 地域 | 主な特徴 |
|---|---|
| 太平洋側の気候 | 夏は雨が多く、冬は晴れが多い |
| 日本海側の気候 | 冬に雪が多く、夏は蒸し暑い |
| 瀬戸内の気候 | 雨が少なく、温暖で晴れが多い |
| 中央高地の気候 | 昼夜の気温差が大きい(内陸性) |
| 南西諸島の気候 | 1年中暖かく、雨が多い(亜熱帯性) |
➡ テストでよく出る:「雨が少なく晴れが多い気候は?」→ 瀬戸内の気候
産業・資源・人口分布の地域的特色
日本の産業や人口も、自然条件や交通網によって地域差があります。
農業・漁業・林業:地域別作物・漁業種類の傾向
- 北海道:大規模な畑作・酪農
- 東北:米づくり中心(やませ対策あり)
- 関東:都市近郊農業(野菜・花など)
- 瀬戸内・九州:果樹・野菜・畜産がさかん
- 漁業:三陸沖・銚子・焼津などは好漁場で知られる
- 林業:紀伊山地や中部山岳地帯などに多い
工業・都市集中:地域間の産業格差とその理由
- 太平洋ベルト(京浜・中京・阪神・瀬戸内・北九州)に工業地帯・地域が集中
- 原因:港・交通・人口・市場の条件がそろっているため
➡ 「太平洋ベルトに工業が集中している理由」→ 交通・人口・市場・エネルギーの条件がよいから
人口の偏在:都市部集中と過疎化、人口密度比較
- 東京・大阪・名古屋に人口集中(3大都市圏)
- 山間部や離島では過疎化が進む
- 人口密度:全国平均は約330人/km²だが、東京都は約6,000人/km²以上
交通・物流網がつくる地域性
- 新幹線や高速道路が都市圏を結び、経済活動を活発にする
- 地方の高速道路整備により、物流の効率化が進む
- 空港・港湾など交通の結節点は「地域の中心都市」となりやすい
問題演習の前に押さえたい地理的な見方・考え方
地理の記述問題や資料問題を解くときには、「考え方の型」を身につけることが大切です。
地図・グラフ資料の読み取りポイント
- 地図:凡例・縮尺・方位・色の意味を確認
- グラフ:折れ線=変化、棒グラフ=量の比較、円グラフ=割合
- 資料の出典を意識して読むと、意図をつかみやすい
比較・対比(〜より〜、〜に比べて〜)を使う記述の型
記述問題では、「比較する表現」を使うと得点が上がります。
例)
- 「日本海側は太平洋側より冬の降水量が多い」
- 「北海道は九州に比べて気温の年較差が大きい」
問いに応じたキーワード(「なぜ/だから」などの論理展開)
記述の型は次のようにまとめられます。
【原因】+「ため」+【結果】/【理由】+「だから」+【結論】
例)
- 「日本海側は冬に季節風がふくため、雪が多い」
- 「黒潮と親潮が交わるため、好漁場になっている」
雨温図を使って気温と降水量を表しますが、気候区分によって雨温図の特徴も異なります。
中2地理一問一答:日本の地域的特色のまとめ問題
中学2年の社会で出てくる「日本の地域的特色」の範囲で、テスト頻出問題を一問一答にまとめました。
「テストで正解しておきたい基本問題」と「テストで差がつく問題」に分けています。
テストで正解しておきたい基本問題
(1)日本の国土の( )分の( )は山地である。( )に当てはまる数字を答えよ。
(2)日本が属している造山帯は何か。
(3)日本で最も長い河川は何か。
(4)日本で最も流域面積の大きい河川は何か。
(5)日本アルプスを3つとも答えよ。
(6)日本で最大の平野は何か。
(7)川が山地から平地へ流れ出るところに形成された、傾斜が緩やかな地形を何というか。
(8)川が海や湖に流れ出るところに形成された、低く平らな地形を何というか。
(9)三陸海岸のように、海水が浸水してできた入り組んだ地形の海岸を何というか。
(10)日本の太平洋岸に沿って南から北に流れる暖流を何というか。
(11)日本の太平洋岸に沿って北から南に流れる寒流を何というか。
(12)傾斜のゆるやかな水深200mくらいまでの海岸を何というか。
(13)季節ごとにふく風で、夏と冬で向きが逆になる風を何というか。
(14)日本の太平洋側の気候は、夏に降水量が(多く/少なく)て気温が(高く/低く)、冬は降水量が(多い/少ない)という特徴がある。当てはまる選択肢を選びなさい。
(15)日本の日本海側の気候は、冬に降水量が(多い/少ない)という特徴がある。当てはまる選択肢を選びなさい。
(16)日本の中央高地の気候は、年間を通して降水量が(多く/少なく)、夏と冬や昼と夜の気温差が(大きい/小さい)という特徴がある。当てはまる選択肢を選びなさい。
(17)瀬戸内気候は、気温が比較的(高く/低く)、降水量が(多い/少ない)という特徴がある。当てはまる選択肢を選びなさい。
(18)沖縄などの南西諸島の気候は、一年をとおして気温が(高く/低く)、降水量が(多い/少ない)という特徴がある。当てはまる選択肢を選びなさい。
(19)北海道の気候は、一年をとおして気温が(高く/低く)、降水量が(多い/少ない)という特徴がある。当てはまる選択肢を選びなさい。
(20)日本の地形を東と西でわけている地帯を何というか。
(21)大地震が起こると海岸に大きな波が押し寄せてくることがある。この災害を何と呼ぶか。
(22)地震の揺れで、地盤が一時的に泥のようになってしまう現象を何現象と呼ぶか。
(23)東北地方を中心に起こる、夏に気温が低かったり寒気が早く来たりして農作物が被害を受けることを何というか。
(24)自然災害が発生したときに応急的に生活を支援するための法律を何というか。
(25)自然災害の起こりやすさや予測される被害の大きさを色で示している地図のことを何というか。
解答
(1)4・3
(2)環太平洋造山帯
(3)信濃川
(4)利根川
(5)木曾山脈・赤石山脈・飛騨山脈(※順不同)
(6)関東平野
(7)扇状地
(8)三角州
(9)リアス式海岸
(10)黒潮(日本海流)
(11)親潮(千島海流)
(12)大陸棚
(13)季節風(モンスーン)
(14)多く・高く・少ない
(15)多い
(16)少なく・大きい
(17)高く・少ない
(18)高く・多い
(19)低く・少ない
(20)フォッサマグナ
(21)津波
(22)液状化現象
(23)冷害
(24)災害救助法
(25)ハザードマップ(防災マップ)
テストで差がつく応用問題
(1)日本の河川は世界の大河に比べると、流れが(急/ゆるやか)で(長い/短い)。当てはまる選択肢を答えよ。
(2)日本の太平洋岸に沿って存在する海溝を何というか。
(3)日本の大半の地域が属する気候帯は何か。
(4)日本の太平洋側が夏に高温多雨になるのは、(北西/南東)からの季節風の影響である。当てはまる選択肢を選びなさい。
(5)日本海側が冬に降水量が多くなるのは、(北西/南東)からの季節風の影響である。当てはまる選択肢を選びなさい。
(6)地震や火山活動がほとんど起こらない大陸を何というか。
(7)川の水量を調節するために川の上流に設けられている設備は何か。
(8)日本で特に降水量が多くなる時期は台風の時期と何の時期か。
(9)海溝型地震と内陸型地震で、津波が発生しやすいのはどちらの地震か。
(10)集中豪雨や長雨が原因となって、山の中腹にたまった土砂が雨水と一緒に流れ出る災害を何というか。
(11)岐阜県・愛知県・三重県の一部にまたがっている平野を何というか。
(12)北海道最大の平野を何というか。
(13)中国地方のやや北寄りの兵庫県から山口県にまたがっている山地を何というか。
(14)四国地方の中央部で東西に連なっている山地を何というか。
(15)九州地方の中央部で南北に連なっている山地を何というか。
解答
(1)急・短い
(2)日本海溝
(3)温帯(温暖湿潤気候)
(4)南東
(5)北西
(6)安定大陸
(7)ダム
(8)梅雨
(9)海溝型地震
(10)土石流
(11)濃尾平野
(12)石狩平野
(13)中国山地
(14)四国山地
(15)九州山地
日本の海流4つの覚え方(語呂合わせ)
日本周辺で覚えておくべき海流は4つあります。
- 親潮(千島海流):太平洋側・北からの海流
- 黒潮(日本海流):太平洋側・南からの海流
- リマン海流:日本海側・北からの海流
- 対馬海流:日本海側・南からの海流
場所と名称を一致させるのに苦労しますが、語呂合わせで覚えておくと覚えやすいです。
太平洋の北から親とやってきた黒くて日本一りっぱな馬
(太平洋側の北から親潮→黒潮、日本海側からリマン海流→対馬海流)
扇状地と三角州の違い
扇状地と三角州は同時期に登場します。どちらも地形を表しますが、違いが分かりにくいかもしれません。
以下のような違いがあります。
| できる場所の違い | 形の違い | 砂の大きさの違い | 農作物の違い | |
| 扇状地 | 山地から平地に出るところにできる(山と平地の間) | おうぎ形 | 粒がやや大きい (水はけがいい) | 果樹園が多い |
| 三角州 | 海や湖に注ぐところにできる(平地と海の間) | 三角形 | 粒が小さい (水はけがよくない。水がたまりやすい。) | 水田が多い |
定期テストにおすすめの社会問題集
定期テスト対策としておすすめの社会の問題集を4冊紹介します。
目標の点数によって下記のように使い分けるのがおすすめです。
- 教科書内容の対策に特化したい(定期テスト平均前後まで)→『中学教科書ワーク 地理』
- 定期テストレベルまでの問題を解けるようにしたい(定期テスト70点くらいまで)→『ニューコース参考書 中学地理』
- 県内トップ高を狙っている→『中学 地理 ハイクラステスト』『最高水準問題集』
※関連記事:社会の定期テスト対策の仕方
『中学教科書ワーク 社会 地理』
学校の教科書に合わせて作成された問題集です。教科書のページ数も記載されているので、「テスト範囲表」をページを確認しながらテスト勉強ができます。
帝国書院はコチラ↓
東京書籍はコチラ↓
教育出版はコチラ↓
日文はコチラ↓
出版社:文理
『ニューコース参考書 中学地理』
前出の『教科書ワーク』と同程度くらい~やや難しいレベルまでを網羅した参考書と問題集です。教科書よりポイントを分かりやすくまとめてくれており、テスト勉強に使いやすいです。
出版社:Gakken
『中学 地理 ハイクラステスト』
定期テストレベルの問題~高校入試レベルまで幅広いレベルの問題が掲載されています。
社会は範囲によって得意・不得意が分かれますから、そのときの自分に合った難易度の問題を選択できます。
出版社:増進堂・受験研究社
『最高水準問題集 社会』
最後に紹介するのは、難関国公私立入試対策の定番である「最高水準問題集」です。
難問をメインに構成されており、学校のテストで80-90点を安定して取れている人が入試に向けてレベルアップをするのに最適です。
「最高水準問題集」と「最高水準問題集 特進」に分かれており、「特進」のほうが難問ぞろいです。
地理↓
地理 特進↓
歴史↓
歴史 特進↓
公民↓
高校入試対策用↓
出版社:文英堂
中学社会のテスト勉強におすすめの通信教育
1人で勉強していると、下記のようなことがあります。
- 思うように成績があがらない
- 解説を読んでもいまいち理解できない
- 1つ1つの解説は理解できるが、問題を解くときに知識をうまく使えない
こういうときにおすすめの通信教育を2つ紹介します。
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テスト勉強法と実践スケジュール
地理の「日本の地域的特色」は、範囲が広く、地図・気候・産業などの分野が横断的に出題されるのが特徴です。
そのため、「暗記→理解→演習→見直し」の4段階を計画的に進めることが大切です。
以下に、1週間前から試験当日までに行う効果的な学習法を紹介します。
学習前準備:ノート整理・地図確認・色分け法
勉強を始める前に、まずは 知識の土台を整える準備 が重要です。
ノート整理のコツ
- 教科書やプリントを整理し、「地形」「気候」「産業」のページを色付きふせんで分類。
- ノートには「ポイント+図+理由」を1セットでまとめる。
例:「日本海側の冬 → 雪が多い(原因:季節風+日本海で水蒸気を含む)」
地図確認
- 白地図を使い、山地・川・平野・都市を位置で覚える。
- テストでよく出るのは「〇〇平野を流れる川」「△△山地の位置」など、地名+位置の組み合わせ。
色分け法
- 山地・山脈:茶色
- 平野・盆地:黄緑
- 川:青
- 気候区分:気候ごとに色分け(太平洋側=赤、日本海側=青など)
→ 視覚記憶を利用すると、短時間でも記憶が定着しやすい。
反復チェック:一問一答→記述 →再チェック
1回覚えただけでは忘れます。
学習サイクルを意識して「3段階学習」を行いましょう。
- 一問一答で暗記チェック
→ 知識をスピーディーに確認。5分単位でOK。
2. 記述問題で理解度確認
→ 例:「なぜ日本海側は冬に雪が多いのか?」などの“理由説明型”に挑戦。
3. 再チェック(間違いノート)
→ 間違えた問題は「赤で囲む」などして、試験前日用の“弱点ノート”に。
☑ このサイクルを 3回繰り返す と、テスト本番での正答率が大幅に上がります。
模試形式で解く vs 時間制限付き演習
知識を入れたら、次は実戦力をつけます。
● 模試形式で解く
- 教科書巻末やワークの「総合問題」を、制限時間なしでまず解く。
- 問題ごとに「なぜそうなるのか」をノートに書き出す。
● 時間制限付き演習
- 同じ問題を15〜20分のタイマー付きで再挑戦。
- 実際のテスト時間感覚を身につける。
- 「焦るとミスしやすい部分(地名・単位など)」をチェック。
☑ ポイント:
制限時間を設定することで、本番の集中力・スピードが身につきます。
弱点分析と復習方法
テスト前に最も大切なのは「自分の苦手分野」を知ることです。
弱点分析の方法
- ワークやプリントの×印の場所を分類(地形・気候・産業・人口)
- 間違いが多いテーマを重点復習
復習のコツ
- 苦手分野は 朝・夜の2回復習(睡眠で記憶が定着しやすい)
- 「言葉で説明できるか」を確認
→ 例:「なぜ瀬戸内は雨が少ないの?」に、地形と風の関係で答えられればOK。
1週間前・前日・試験当日の過ごし方
【1週間前】
- 1日1分野ずつ復習(地形→気候→産業→人口)
- 白地図やグラフ問題で理解を深める。
【前日】
- ノートや間違い直しノートの“赤印”部分だけ確認。
- 睡眠を十分にとり、22時までに就寝。
【試験当日】
- 朝の10分間で「一問一答50問」を復習。
- 問題を解くときは、まず地図・図表を確認→設問を読む→本文を読むの順。
(順番を逆にすると、読み間違えやすい)
まとめ・最終チェックリスト
テスト前の最終確認に使える「重要ポイントまとめ」です。
ここを押さえておけば、高得点が狙えます。
この範囲で絶対に押さえるべき 10 のキーワード
| 分野 | 重要キーワード |
|---|---|
| 地形 | フォッサマグナ・リアス海岸・扇状地・三角州 |
| 気候 | 季節風・日本海側の雪・太平洋側の夏の雨・瀬戸内式気候 |
| 産業 | 近郊農業・促成栽培・太平洋ベルト・過疎化・工業地帯 |
☑ 暗記のコツ:
「なぜそうなるのか?」を一言で言えるようにしておくと、記述問題にも対応できます。
模擬テスト形式で自己採点する方法
- 自分で10問作る(地図・記述・選択混合)
→ 教科書・ワークから出題形式を真似して作成。
2. 制限時間15分で解答 → 自己採点(◯×つける)
3. ×になった問題の原因を分析
- 知識不足?
- 地図位置の勘違い?
- 問い方の読み違い?
4. 原因別に復習リスト化
→ 次回テストに向けた「自分専用の弱点ノート」になる。
まとめ:合格ラインを超えるために
- 一問一答+記述練習+模試演習の3本柱で学習する
- 地図・グラフ・因果関係を意識して答える
- 試験1週間前からは「理解」より「定着」を優先する
「どの地域で、なぜそのような特色があるのか」
― この問いに答えられるようになれば、地理テストで90点以上も夢ではありません!


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