「国語は正解が1つじゃないからわからない」
「自分は国語のセンスがないから解けるようにならない」
「国語の勉強って何をしたらいいかわからない」
こういう声をたくさんの中学生から聞いてきました。
確かに国語は何をどれだけ勉強したらどれくらいできるようになるのかが、わかりづらいです。しかも何もしなくてもそれなりに点数が取れるので、後回しにされがちです。
ですが、国語は英語や数学より先に得意になっておくほうがいい教科です。
高校受験の勉強をはじめようと決めたら、まず国語の勉強からはじめましょう。
【5教科】高校入試の勉強方法を徹底解説します:いつから?どうやって?勉強時間は?
そこで、今回は高校入試対策として、
- 国語の実力をあげるための勉強方法
- 国語の分野別おすすめの問題集
をお伝えします。
国語を得意にして高校入試を有利に持っていきましょう。
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高校入試国語の特徴
高校入試の国語は、下記の5分野にわかれています。
「漢字」「文法」「文章読解」「古典」「作文/小論文」
です。
最近の高校入試の傾向として、「記述問題が増えていること」が挙げられます。
下記の画像をご覧ください。大阪府の公立高校入試の答案用紙です。答案用紙の半分くらいが記述問題です。

これだけの量を記述するには早く読解できないといけません。それだけ高い国語力が求められるようになっているのです。
国語系の試験を全員受ける
高校入試は「学力選抜」と「推薦入試」にわかれていますが、どちらにも国語かその一部が入っています。
- 学力選抜:英・数・国・理・社の5教科
- 推薦入試:面接や作文・小論文など
どちらの入試方法にも入っている教科は国語だけです。高校入試を受ける子はほぼ全員、国語系の入試を受けることになります。
国語がどれほど苦手な人も、避けることはできません。
他教科の基礎力になる
国語の重要性はこれだけではありません。
国語の勉強でつちかう力は他教科の土台になります。直接つながるものだけでも下記のとおりです。
- 国文法→英語の文法理解
- 長文読解→英語の長文読解、数学の文章題、理科の実験・観察問題
- 記述力→数学の証明問題、理科・社会の記述問題
英語の文法は主語と動詞が基本です。英文法が苦手な子の多くは主語と動詞がわかっていません。
国文法が得意になると、英文法もわかりやすくなります。
どの科目でも読解力が求められています。理系科目が得意だから国語は得意じゃなくていい、という時代ではなくなりました。
「思考力・表現力・判断力」が求められている
読解力や記述力がこれだけ求められているのは、文部科学省の方針で「思考力・表現力・判断力」の育成を中心の1つにすえているからです。

学校教育法第30条の第2項で下記のように規定されています。
第30条
2 前項の場合においては,生涯にわたり学習する基盤が培われるよう,基礎的な知識及び技能を習得させるとともに,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力をはぐくみ,主体的に学習に取り組む態度を養うことに,特に意を用いなければならない。
文部科学省「学習指導要領「生きる力」より引用
状況をみて自分で考え、自分で判断し、相手に伝える力の育成を目指しています。
そのため、中学校での授業方法も生徒が自分たちで話し合うスタイルを多く取り入れるように変わってきています。

今後も読解・記述を重視する方針はつづくと思われます。
これまで以上に入試で読解力や記述力を問われるようになるかもしれません。
高校入試国語の勉強方法
では高校入試で国語を得意にするにはどう勉強すればいいのか、お伝えします。
前述のように国語は「漢字」「文法」「文章読解」「古典」「作文/小論文」の5分野にわかれています。
それぞれの勉強法を紹介します。
漢字は部首から覚える
漢字は丸暗記するよりも、部首のようなパーツから覚えるほうが覚えやすいです。
入試の漢字問題は、
・知っているかどうか
・似ている漢字と間違えないか
を聞いています。
漢字には同じ音で違う意味のものがたくさんあります。1つ1つバラバラに覚えるとややこしくなってきます。
例えば、「以外」と「意外」。よく問われます。
「以外」は「~を除く、ほかの」という意味です。
「意外」は「思っていたより~」という意味です。
どっちがどっちだったかわからなくなる子が多いです。
漢字をよくみると、意の下に心がありますね。意の部首は「心」です。
ですから、「思っていたよりむずかしい/カンタン!」という気持ち(心)が入っているのは「意外」のほうになります。
また、熟語の読みを苦手にしている中学生も多いです。
例えば「有無」。
これは「うむ」と読みます。「ありなし」「ゆうむ」ではありません。
漢字には音読みと訓読みがありますが、熟語は「音読み+音読み」になるというルールを知っていれば、その場で考えて答えられるようになります。
※関連記事:高校受験で覚えておくべき漢字の問題100題
おすすめの漢字ドリル
高校入試にでてくる漢字は小学校・中学校で習ったものだけです。
漢字は大事ですが、いつまでも漢字ばかりに時間を使いたくありません。
夏休みなどに集中して一気に覚えてしまいましょう。
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漢字の暗記に使いやすいです。
文法は解答のコツを知る
文法の勉強は忘れられがちです。
「日本語を使えているんだから勉強する必要ない」
という言い分(?)があるかもしれませんが、日本語の構成を知っておけばさらに上手に使えるようになります。
文法は「①暗記、②理解」です。覚えていれば解けるようになる問題がたくさんあります。
例えば、下記の文から形容動詞を選びだしてみましょう。
「おいしい食事をたくさんいただいて、とても幸せな気持ちです。」
答えは「幸せな」です。形容動詞は言い切りの形が「~だ」になります。
幸せな → 幸せだ
の形になります。
このルールを知らなければ、ちょっとむずかしいかもしれません。
ですが、知っていればすぐ解けるようになります。
文法問題にはこうしたことがよくあります。しっかり覚えてから問題演習をするようにしましょう。
おすすめの国文法問題集
高校入試の文法問題はそれほどむずかしくありません。定期テストとほぼ同じレベルです。
ここで紹介する問題集は定期テスト対策用としても使えます。

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文法をマスターすることで、文章を正しく読むことができるようになります。
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入試対策にも定期テスト対策にも使えます。
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・毎日少しずつ勉強
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のどちらでも、自分のスタイルに合わせて利用できます。
文学的文章は状況をイメージする
文学的文章とは、小説や物語文を指します。
「読む」という作業には2つあります。
- 状況をイメージする
- 意図や情報を取り込む
文学的文章はこのうち、「状況をイメージする」のほうです。
例えば下記の文を読んでみましょう。
「夏休みが終わりにさしかかった頃、親友のタロウがお母さんの運転する車に乗って遠くに引っ越していくのを、ボクは涙を流しながら見ていた。」
この一文について、「ボクがどういう気持ちだったか答えなさい」のような問題が出されます。
「ボク」が泣いていたという事実だけを読み取っても答えは書けません。
本文に書いている内容から状況をイメージして、書いていない状況を想像します。
・夏休みの終わり頃
→もうすぐ2学期がはじまる。夏休み中に一緒にたくさん遊んだかも。
・親友が引っ越し
→悲しい、さびしい気持ち。2学期がはじまっても「タロウ」は学校にいない。
・涙を流しながら見ていた
→声をかけたい気持ちはあったが、どう声をかければいいかわからなかったのかもしれない。
このように、イメージを思い描きながら文章を読むようにすると、問題も解きやすくなります。
説明的文章は「意図」と「事実」をみつける
文学的文章がイメージしながら読むのに対して、
説明的文章は意図や事実(情報)を取り込みながら読みます。
もともと説明的文章は読者に伝えるための文章なので、書き方が決まっています。
2つ紹介します。
序論、本論、結論の3部構成
序論(はじめ)はたいてい、第一段落です。最初からしっかり読むようにしましょう。
それぞれの読み取りポイントを表にしています。
構成 | 読み取りポイント |
序論 | ・文章のテーマ(何について書いている文章なのか) ・筆者の主張 |
本論 | ・筆者の主張を裏付ける根拠 ・筆者の主張への反対意見 ・反対意見への反論とその根拠 |
結論 | ・筆者の主張 ・今後の展望 |
説明的文章の問題は、
上記の表にあるような「読み取りポイント」について聞くものが中心です。
メモしたり本文に線を引いたりして読むと、問題を非常に解きやすくなります。
キーワードをみつける
また、説明的文章には「キーワード」があります。それを探しましょう。
キーワードは、「クジラの生態」についての文章だと、「生態系の破壊」かもしれませんし、「進化」かもしれません。
「生態系の破壊」がキーワードなら、
・なぜクジラの生態系が破壊されているのか
・人間はどうすればいいか
などの意見が本文に書かれているでしょう。
「進化」がキーワードなら、
・大昔のクジラがどのような姿だったのか
・なぜ今のサイズや形になったのか
などの進化の過程が本文に書かれているでしょう。
キーワードがわかれば、文章のテーマに対してどういう切り口で文章が書かれているかを読み取りやすくなります。
おすすめの長文読解問題集
長文読解は1回解いたくらいではそれほど効果はありません。同じ読解問題を3回はよみましょう。
すると、下記のような内容が頭にスっと入ってきて、
同じようなテーマのときに非常に読みやすくなります。
- テーマの背景知識
- 文章の重要ポイント
- 文章の構成
『高校入試 15時間完成 国語長文(標準)』

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・15回(15時間)集中して学習できるように,頻出問題を分野別に編集し,入試問題を厳選してまとめました。
増進堂・受験研究社より引用
・入試で必ず出題される国語の長文読解問題に関して,選択問題から記述問題まで,よく問われるような設問を中心に出題しています。
・「読解問題に慣れる」「解答を導くための考え方やポイントを身につける」ことを意識した内容となっています。
・15時間で身につけた力を「総仕上げテスト」で試すことができます。
・別冊『解答・解説』では,親切な解説を盛り込むとともに,大事なポイントを「得点アップQ&A」として適宜設けました。
・日常の学習はもちろん、入試本番でも役に立つ『最重点 暗記カード』を付録として巻末に付けました。
【おすすめする理由】
幅広いテーマの長文が掲載されていて、各テーマの背景知識もインプットできます。
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こちらで紹介しているのは標準版ですが、
よりハイレベルな『実戦版』もあります。
標準版が3周終われば、ぜひ実践版にも入ってみてください。
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【おすすめする理由】
入試国語の読解・解答のルール・技術を学べます。
実力が同じなら、テクニックのある人のほうが得点を取れます。
テクニックを身に付け、1点でも高い点数を取れるようにしましょう。
ちょっと難易度が高いので、読解力高めの子向けです。
古文・漢文は知識をしっかりインプットする
古文・漢文を得意にするにはまず知識のインプットです。
下記のような知識を覚えるようにしましょう。
- 「てふ」→「ちょう」のように現代仮名遣いにする
- 古語の意味を覚える
- 月の名称(如月など)を覚える
- 古文固有のルール(主語を省略するなど)を覚える
- 返り点のルールを覚える
※関連記事:頻出古文単語84語・歴史的仮名遣い・月の名称の一覧と問題
古典は勉強しなくても中途半端に理解できてしまうので、こうしたインプットがおろそかにされがちです。
古典は外国語みたいなものです。まず知識を入れておきましょう。
現代文の長文読解にくらべて設問は簡単です。本文の内容さえ読めれば高得点を取りやすくなります。
おすすめの古典問題集
古典の読解は「慣れ」が1番大切です。
3-4周読むと慣れてきて、「この文章は何を言いたいのか?」を想像しながら読めるようになってきます。
『高校入試 15時間完成 古文・漢文』

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【おすすめする理由】
単語や文法知識をインプットした後におすすめです。
古典の長文問題は現代文にくらべて種類が少ないです。そのなかで、使いやすい1冊です。
古典は特に読み慣れていない人が大半ですから、
3-4周して慣れるだけでも相当点数アップできます。
作文・小論文の練習方法
作文や小論文は普段書くことがあまりないので、苦手意識を持っている人が多いです。
ですが、書き方が決まっているので、5-10回練習すれば誰でも必要なレベルで書けるようになります。
書いたあとは必ず誰かに添削してもらいましょう。
書くときの注意点を3つお伝えします。
3部(4部)構成で書く
序論→本論(→本論②)→結論の順に書きます。
序論では、
「これから何を書くのか」
「テーマに対しての自分の意見は何か」を書きます。
本論ではその意見に対しての根拠や例を書きます。
200字以内で書く問題なら本論は1つで十分ですが、300~400字以内で書く場合は本論を2つ書きましょう。
最後に結論を簡潔に書きます。「それゆえ、私は~だと考える。」のような書き方をします。
書き出す前にメモをつくる
書き出す前に必ず箇条書きでメモをつくりましょう。以下の3項目です。
- テーマ/自分の意見
- 結論
- 結論の根拠2つ
問題に対して書いている内容が合っていない場合や、途中で明らかに文字数が足りなくなる場合もあります。この2パターンは0点になるなど、致命的です。
例えば、問題では「中学校生活で努力した経験と、その経験から学んだこと」を聞かれているのに
「中学校は楽しかった。高校も楽しみたい。」と書いてしまったら、問題と解答があっていません。
作文や小論文を書き慣れていないうちはほとんどの人がやってしまうミスですが、入試本番でやらかしてしまうと大変です。
書き始めるまえにメモを書けば、ミスに気づきやすくなります。

また、メモを見れば字数が足りなくなりそうかどうかもわかります。「もうちょっと話を盛り上げたほうがいい」といった調整ができるようになります。
書き言葉で書く
作文や小論文では「~だと思います。」「でも、~」のような話し言葉は使いません。
「思います」→「~だ」「~だと考える」
「でも、~」→「しかし、~」
のように書きましょう。
本を読み慣れていない子ほど、書き言葉と話し言葉の区別がわかりません。
最初のうちは調べながら書くようにしてみましょう。
よくある間違い方を表にしています。
話し言葉 | 書き言葉 |
やっぱり | やはり |
とっても | とても/非常に |
~したけど | ~したが |
~じゃなく | ~ではなく |
スマホ | スマートフォン |
いろんな | いろいろな/さまざまな |
全然大丈夫 | 全く問題ない |
おすすめの作文・小論文参考書
作文・小論文は1つのテーマで3回は書いてみましょう。
1回目:添削してもらうか、問題集の添削例に目をとおします。
2回目:改善点を意識しながら同じテーマでもう1度書いてみます。かなり書きやすくなっているはずです。
3回目:同じテーマで違う内容を書いてみましょう。
入試本番では、出題された問題に対してなかなかアイデアがふくらまない場合もあります。1つのテーマに対して複数の切り口を持っていると、すぐに第2案に切り替えられます。
『高校入試 作文・小論文対策 三訂版』

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出版社:旺文社
値段:1,265円(税込)
特徴:
高校入試の「作文・小論文」の対策法を,ていねいに解説しました。
●書き込み式のワークを中心とする構成で,書きながら作文・小論文の力を高めていける。
旺文社より引用
●解答例が見やすく,また,「ココがマル」「見直しポイント」など,解答例の得点ポイントがわかるので自己採点ができる。
●文・文章の基本から,基本的な作文の組み立て方,基本的・発展的なテーマ,国語で出される作文,小論文まで,ばっちり対応。
●近年の出題傾向に合わせて,よく出る形式・テーマを厳選してピックアップ。
【おすすめする理由】
作文と小論文の違いの説明から始まっており、
イチから勉強しやすいです。
例文や添削つきの文例があり、
・どう書けばいいか
・どう書いてはいけないか
がわかりやすいです。
どの問題集を選べばいいかわからなくなったら
参考書・問題集は世の中にたくさんあります。
ここで紹介したものはそのうちのごく一部に過ぎません。
たとえば、高校入試の標準レベルの問題ばかりを集めた問題集もあります。
『きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集 国語 改訂版』
(旺文社)

いろいろなタイプの参考書・問題集がありますので、
迷ったときには本屋で手に取ってみて確認してみましょう。
下記の画像は高校生対象の調査ですが、
参考書を選ぶときは本屋で実物を見て選ぶ人が1番多いです。

手に取って選ぶときには以下の3つのポイントを確認してみましょう。
- 自分が使えそうか
- 解説をみたらわかるレベルか
- 使い方を想像してみる
ほかの人にとって良いものが自分にとっても良いとは限りません。
イラストの解説のほうがわかりやすい人もいれば、
文字による解説のほうが頭に入ってくるという人もいます。
比べてみて、自分に合うものを選んでみましょう。
選ぶ・迷う手間とリスクを省くなら通信教育・塾
問題集を選んで迷って、結局見つからないときもあります。
良いと思ったものが、実は「レベルが足りなかった」ということもありえます。
そういう手間やリスクを避けるには、
- 通信教育
- 塾
がおすすめです。
通信教育のメリット
通信教育は
「1人で学習できるようにする」
をテーマに作られているものがほとんどです。
- 解説のわかりやすさ
- 続けやすさ
- 学習内容の質の高さ
に定評があります。
高校受験情報も非常に豊富で、
大手の通信教育は時期に応じて必要な情報冊子を送るか、タブレットに送信してくれます。
通信教育も検討したい方は、こちらの記事をご覧ください。
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通信教育大手5社の特徴と費用を比較

塾のメリット
塾に通うメリットは下記の3点です。
- 子どもによっては自宅外のほうが勉強に集中しやすい
- 何を勉強すればいいか個別に伝えてくれる
- 大人が受験終了まで寄り添ってサポートしてくれる
「学習のための環境」と「人の近さ」が大きなポイントです。

「自宅学習でどうしても集中できない」
「勉強がつづかない」
「普段の成績や受験対策に不安がある」
という場合に塾は便利です。
また、塾は集団指導塾、個別指導塾などにわかれています。
受験対策といえば集団指導塾を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、中学生の半数以上は個別指導塾に通っています。

集団指導塾でみんなと一緒に切磋琢磨するほうが勉強しやすいか、
個別指導塾で自分の都合や希望も入れながら勉強方法・スケジュールを相談できるほうがいいか。
それぞれの都合や希望にあわせて選んでみてください。
塾の選び方や費用についてこちらの記事で解説しています。
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成績のあがる塾の選び方
塾と併用に便利なオンライン家庭教師

まとめ
近年の高校入試国語は長文が長くなり、記述問題も重視されています。
国語は何をどれだけ勉強すればいいかわかりづらいという声が多いですが、漢字・長文・古典などの分野ごとに勉強すれば実力がしっかりつきます。
国語はほかの教科の基礎力にもなるので、早めに手をつけるようにしましょう。

定期テスト対策と入試対策の仕方がまったく違うので、両方の対策の仕方を確認しておきましょう。
※関連記事:国語90点台を取れる定期テスト対策の仕方
中1、中2で受験勉強をはじめる人は、その違いに気をつけながらどちらも勉強をがんばりましょう!
※関連記事:【中学古文】頻出古語84・歴史的仮名遣い・月の名称の一覧と問題
※関連記事:高校受験で覚えておくべき漢字の問題100題
国語以外の科目の高校入試対策はこちらの記事で解説しています。
※関連記事:高校受験の英語(長文読解がカギ)
※関連記事:高校受験の数学(ライバルに差をつける勉強法)
※関連記事:高校受験の理科(短期間で実力アップ)
※関連記事:高校受験の社会(短期間で実力アップ)
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