中学生は勉強、部活、習い事と、やることがたくさんあります。
どれもがんばりたいところですが、
高校入試があるため勉強はおろそかにできません。
かといって、塾に行きはじめるのも大きな決断です。
毎週何日かは通うことになりますし、
家族の予定を変更しないといけない場合もあります。
ほかの習い事にくらべて月謝も大きいです。
しかも家の近くに塾がたくさんあって、
正直どれが良いのかわかりづらい…。
※関連記事:塾なし・家庭学習で成績アップできる定期テスト勉強方法とは?
そこで、中学生はいつから塾に通うのは、
料金はどれくらいかかるのかを確認し、
子どもにあう塾の選び方を解説します。
この記事は下記の方向けです。
- 塾を検討していて、情報収集をしている方
- 塾探しをしているが、決め手がなくてストップしている方
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※Z会について下記記事でくわしく紹介しています。
【中学生向け】Z会タブレットコースの進め方:成績上位を取って難関校に合格する方法を解説
中学生が塾に通うメリット・デメリット
中学生が定期テストや高校受験対策のために、いつから塾に通えばいいでしょうか。
もし定期テスト対策の必要性を感じているなら、今すぐがおすすめです。
塾を検討されている場合、学年ごとにポイントがありますので説明します。
中1から塾に通うメリット・デメリット
まず、中1から塾に通うメリット・デメリットをまとめて紹介します。
メリット
メリットは2つあります。
- 定期テストの勉強方法を身につけられる
- 成績上位を目指せる
小学生から中学生になって、テスト勉強のあり方が大きく変わります。
定期テスト2週間前からは定期テスト対策を計画的に行い、
やり直しや定着確認を自分でできるようになる必要があります。
自宅学習だけだと、勉強のペースが本人任せになりがちです。
本人は「これで大丈夫だろう」と思っていたら、
実は全然勉強量が足りなかった、
勉強の仕方があまり効率よくなかった、ということもよくあります。
特によくあるのは、中学3年生になるまで
「定期テスト対策というのは学校の宿題をするだけで良いんだ」
と思っていたケースです。
学校の宿題(提出物)をしていれば、本人はちゃんとやっているつもりです。
ですが、提出物は成績をつけるためのものであって、それだけでテスト勉強にはなりにくいです。
そういった思い込みを早い段階で訂正して学習習慣をつけるようにすれば、自ずと成績上位になりやすくなります。
デメリット
デメリットも2つあります。
- 勉強に対して受け身になる
- 勉強に疲れて「作業」になる
中学校の宿題は毎日出るわけではありません。テスト初日にワークを提出させるくらいです。
小学校では毎日宿題が出ていたので、この違いは本当に大きいです。
中学校では「何を勉強するか?」「いつ勉強するか?」を自分で考えないといけないのです。
早い段階で塾に通い出すと、
自分で考えずに言われたとおりに勉強する姿勢になってしまう場合もあります。
そして勉強に受け身の姿勢になってしまうと、
勉強が「やらされ」になります。
宿題を出されたからやる、
やりなさいと言われたからやる。
この状態が続くと、
「とにかくやればいいんでしょ」という気持ちになり、ただ問題を解いて丸付けをして終わるだけの作業になります。
中学校の勉強は「なぜ?」を重視する内容が多いです。
小学校より問題の難易度がたかいうえに、
文部科学省の方針で「思考力・表現力・判断力」を重視しているからです。
学校教育法第30条の第2項で下記のように規定されています。
第30条
2 前項の場合においては,生涯にわたり学習する基盤が培われるよう,基礎的な知識及び技能を習得させるとともに,これらを活用して課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力をはぐくみ,主体的に学習に取り組む態度を養うことに,特に意を用いなければならない。
文部科学省「学習指導要領「生きる力」より引用
状況をみて自分で考え、自分で判断し、相手に伝える力の育成を目指しています。
そのため、中学校での授業方法も生徒が自分たちで話し合うスタイルを多く取り入れるように変わってきています。
保護者の方が中学生だったころよりも、考えさせる問題や記述させる問題が増えています。
勉強が作業化してしまうと、こうした問題を解くのはかなり難しくなってしまいます。
中2から塾に通うメリット・デメリット
つづいて、中2で塾通いをはじめるメリット・デメリットを紹介します。
メリット
中学2年生から塾に通うメリットは2つあります。
- 1年生内容の弱点を克服できる
- 勉強の中だるみを防げる
1年間定期テストを受けると、やはり得意・不得意は出てきます。
1年生内容は2年生内容につづいていきますから、苦手があるとそのまま2年生でも苦手が大きくなってしまいます。
塾に通って勉強すれば、苦手を3年生に持ち越してしまう前に2年生のうちに解決できます。
また中学に入って最初のうちは緊張感を持ち、
小学校の違い(制服、部活、定期テストなど)を新鮮に感じられます。
入学して1年経つころには慣れてしまい、ダレてきてしまいます。
人間なので、「メリハリをつけなさい!」と言われてもなかなか難しいですよね。
「自由な時間が長すぎると、幸せには感じない」というアメリカの研究もあります。
(朝日小学生新聞-中学受験eye 関西圏より)
塾に通えば、日常生活のスケジュールからメリハリをつけられるようになります。
デメリット
中学2年生で塾に通うと、
「忙しくなって勉強がいい加減になる」
というデメリットもあります。
3年生が部活を引退すると、
2年生が部活の中心になります。
練習のスケジュールを決め、1年生を取りまとめる作業をするようになります。
以前より忙しくなるのと、思うようにいかないストレスから、勉強のやり方が雑になる子が出てきます。
勉強時間は変わらない場合もあるので、見た目には気づきにくいです。
ただ、定期テストで凡ミスが増えてくるようになったら注意が必要です。
中3から塾に通うメリット・デメリット
最後に、中3から塾通いをはじめるメリット・デメリットをお伝えします。
メリット
メリットは何と言っても「高校入試対策がしやすいこと」です。
定期テストに比べて高校受験は試験範囲が広く、何から手をつければいいか途方に暮れる中学生が多いです。
塾は受験対策に慣れており、
・いつから
・何を
・どれくらい
勉強すればいいかをよく知っています。
任せられるというのは本当に大きいです。
デメリット
デメリットは、
「中3からだと受験勉強開始のタイミングがちょっと遅いかもしれない」
という点です。
「受験勉強は受験生になってから」というイメージがあるかもしれませんが、実は2人に1人は中学1年生や中学2年生で受験対策をはじめています。
明光義塾の調査によると、
- 「受験の1年前くらい」が1番多くて30.0%
- 「受験の2年前くらい」が2番目に多くて20.2%
でした。
3年以上前から受験勉強をしている人も2割近くいます。
中3になってから受験勉強をはじめる人は、
今の時期から何ができるか、何からはじめると合格しやすくなるかを調べて勉強するようにしましょう。
※科目別の高校入試対策をこちらの記事で解説しています
高校受験の英語(長文読解がカギ)
高校受験の数学(ライバルに差をつける勉強法)
高校受験の国語(読解力が不安でも点数アップ)
高校受験の理科(短期間で実力アップ)
高校受験の社会(短期間で実力アップ)
難関校を志望するなら中1からがおすすめ
難関校への進学を希望されている場合、
中学1年生からは塾に入って勉強するほうがいいでしょう。
理由は2つあります。
- 勉強のやり方やペースを身につける
- 応用問題に慣れる
難関校の受験を考えている子は、
定期テストの成績は大抵上位です。
自己流の勉強法で成績がともなっている間は
定期テストについては良いのですが、
高校入試は心配です。
高校入試の勉強方法が定期テストと異なるからです。
定期テストとは問題の傾向がかなり違っており、入試傾向に合わせた勉強方法が必要です。
また、難関校の入試は難問で正解を取れないと合格がむずかしいです。
入試に出るような難問は定期テストではほぼ出てきません。
入試難問に向けた専用の対策が必要です。
※英語・数学の難関入試対策を自宅でできる問題集
【難関】英語 ・ 【難関】数学
定期テストで良い内申点を取ろう
中学校では1年間に4-5回定期テストがあります。
長期休みを除くと、
1.5か月~2か月に1回定期テストを受けることになります。
テストの結果は「内申点」という成績に反映されます。
内申点は高校受験の合否にも大きく関わります。
高校入試の合否は「当日の学力試験」と「内申点」の合計で決まります。
当日の学力試験でいくら高得点をとっても、
内申点が悪ければ不合格になる場合もあります。
しかも多くの地域では、内申点は中学1年生~中学3年生まで入ります。
※関連記事:知高校入試で必要な「内申点」とは?内申点のあげ方と計算方法を紹介します!
受験生になってから受験対策をするのではなく、中学1年生から定期テスト対策をしておくほうが高校入試に断然有利になるのです。
※科目別の定期テスト対策方法を解説している記事はこちら
【英語】定期テストで得点源にする勉強方法
【数学】スケジュールと勉強内容を工夫
【国語】実は暗記科目
【理科】70点、90点を取る定期テスト対策
【社会】70点、90点を取る定期テスト対策
個別指導塾に通っている子は英・数の2教科か英・数・国の3教科が定番です。
中学生はいつから塾に通っているのか
中学生になると、塾に入れるほうがいいのかが気になります。
ベネッセによる大規模な調査で、中学生の2人に1人以上(57.0%)が塾に通っていることがわかっています。
中学1年生で通塾率はすでに50%を超えており、高校入試のある中学3年生になると60%を超えます。
塾の必要性を感じたら、すぐ塾探しを始めてみるほうがいいでしょう。
塾に通うきっかけは?
なぜこれほど多くの中学生が塾に通うのでしょうか。
ある調査では、塾通いの大きな理由は下記のとおりでした。
「保護者が家で勉強をみれない」「本人が希望」という理由は、定期テストや受験に向けての不安感がおおもとの理由だろうと想像できます。
ですので、通塾理由は下記の3つに集約できます。
- 成績が不安
- 学習習慣が不安なため
- 受験のため
集団指導塾と個別指導塾に通う子が多い
塾は大きく集団指導塾と個別指導塾にわかれています。それぞれの特徴をまとめています。
塾の種別 | 授業形態 | カリキュラム | 先生 | 授業日程 | 費用 |
集団指導塾 | 先生1人で生徒5-20人 | 固定 | プロ(社員) | 固定 | 月2-4万円 |
個別指導塾 | 先生1人で生徒1-3人 | 個別に作成 | 学生メイン | 個別に応相談 | 月1-5万円 |
どちらが良い・悪いというのはなく、子どもの性格や学習状況にあうほうを選ぶようにしましょう。
塾の種類によって受講教科は下記のように変わります。
- 集団指導塾なら3教科型(英・数・国)か5教科型(英・数・国・理・社)が多い
- 個別指導塾なら1教科からが多い
集団指導塾は主要3教科必須で、中学3年生から理・社を含めた5教科すべての受講形態になることが多いです。
一方、個別指導塾に通っている子は「英・数」の2教科か「英・数・国」の3教科で受講しているケースが多いです。「英・数」の2教科は塾通いの子にとってほぼマストと言えるでしょう。
通塾日数は?
塾に通っている子は、週何日受講しているのでしょうか。下記のグラフをご覧ください。
- 中学1年生は週2回が1番多い(54.7%)
- 中学2年生は週2回が48.0%、週3回が30.3%
- 中学3年生は週2回~週4回が30%前後になる
学年があがるにつれて通塾日数が増えていくのがわかります。
やはり高校受験が近づくと、受験対策が活発化していきます。
塾の費用はいくらか
塾の受講回数がふえると、塾の費用もあがります。
文部科学省による全国調査では、
- 中学1年で110,774円
- 中学2年で178,408円
- 中学3年で313,780円
だったそうです。中学1年から中学3年で3倍近くになります。
高校受験塾の選び方
中学生の2人に1人以上は塾に通い、
中3になると1週間の半分は塾で授業を受け、
塾の料金は年間30万円にもなります。
ここまで塾で勉強をがんばるわけですから、
「良い塾に入りたい」と誰でも思いますよね。
では良い塾とは何かというと、やはり成績のあがる塾でしょう。
もちろん、塾に入ればすぐに成績があがるわけではなく、
塾や塾以外での過ごし方が成績アップのカギになります。
塾を選ぶときは、
「子どもの過ごし方がどう変わるか(変えたいか)」
という視点で塾を選んでみると、成績のあがる塾を見つけやすくなります。
塾選びのポイントがいくつかありますので、ひとつずつ説明します。
塾に通う目的で選ぶ
前項でお伝えしたように、塾に通う目的は大きく3つあります。
- 学習習慣をつける
- 定期テスト対策
- 受験対策
それぞれ説明します。
学習習慣をつけたい
成績をあげるには、勉強は毎日行うほうがいいです。
学習習慣のついていない子は、毎日の勉強が当たり前になることを心がけましょう。
【下記リンクはプロ講師による個別指導と、LINEなどで勉強方法の指導やスケジューリングもしてくれる「みんなの塾」のPRです。月17,800円から受講できるので、敷居は高くありません。】
みんなの塾学習習慣をつけるために塾を利用する場合、2つのパターンがあります。
- 塾だけで毎日勉強する
- 塾とほかの学習手段のどちらかで毎日勉強する
塾だけで毎日勉強する方法が、1番シンプルでわかりやすいです。
ですが、毎日(週5日以上)授業を受けると費用がかかってしまいます。
そもそも、集団指導塾だと中学生向けに週5日授業を行っていないところがほとんどです。
塾の自習室を利用して週5日塾で勉強するという手もありますが、
自宅で学習習慣をつけるなら、市販教材や通信教育を活用するという手段もあります。
たとえば英・数(・国)は塾で受講して、
国・理・社は市販教材や通信教育で家庭学習するのです。
※関連記事:英語のおすすめ問題集
※関連記事:数学のおすすめ難関問題集
塾と通信教育の併用であれば毎日5教科のどれかを勉強することになります。
3週間もつづければ、この「塾と自宅学習」のセットがかなり習慣化します。
この方法は個別指導塾のシステムともマッチします。
受講していない科目も教材を購入して勉強したり、
定期テスト前だけスポット的に受講もできます。
塾を探される際は、塾のスタッフとこの点を相談してみてください。
定期テスト対策をしたい
定期テストは直近1.5か月分もの範囲の復習ですから、計画的に進める必要があります。
テストの2週間前から学習管理をしてテスト対策をしていくと点数が上がりやすいです。自分で学習管理ができる子は塾の自習室などを使って勉強に励みます。
自分1人では不安だという子は、塾で学習管理をしてもらうことも可能です。
ただし、学習管理型の塾は限られます。
- 集団指導塾 → 塾のカリキュラムが決まっている
- 個別指導塾 → 授業と宿題がメインであって、学習管理はメインではない
集団指導塾も個別指導塾も学習管理がメインではありません。
学習管理をメインにしているのは「自立指導型」の塾です。何を勉強するかを生徒ひとりひとり設定して、指示を出してくれます。
解説は少なく、あくまで質問対応の範囲内ですが、自分で何をすればいいかさえわかれば目の前に課題に一生懸命取り組める子は非常に合っています。
受験対策をしたい
前述のように、受験対策目的で塾に通う中学生は多いです。
大切な高校受験ですから、子どもに合う受験指導をできる塾を選びたいところです。
体験授業を受けたり責任者と面談したりして、下記のようなポイントをチェックしてみてください。
子どもに合う塾かどうか判断しやすくなります。
塾の種類 | チェックポイント | チェック項目 |
集団指導塾 | 塾のカリキュラムが本人に合っているか | □塾で習う問題は、本人ががんばったらできるようになりそうな難易度か □宿題の量は、本人ががんばったらこなせそうな量か |
個別指導塾 | 責任者が高校受験に詳しいか | □志望高校に受かるにはいつまでにどう勉強すればいいかを説明できるか □志望校に受かるために本人の強みと弱点はなにかを面談で説明してくれるか |
集団指導塾と個別指導塾でそれぞれ強みは異なります。
集団指導塾の良さは、教材とカリキュラムが明確だということです。
生徒はその教材を使って塾のカリキュラムについていけるように勉強をがんばります。ついていければ志望校への合格の可能性はかなり高まります。
逆にいえば、カリキュラムについていけなかったり簡単すぎたりすれば、その塾のメリットを生かせません。
集団指導塾を選ぶときは、カリキュラムについていけそうかどうかを確認するようにしましょう。
個別指導塾は、生徒ごとに教材とカリキュラムを考えるのがメリットです。
生徒ごとに、その生徒の強みは何で、あと何を身につければ合格できるのかを考えます。
個別指導塾の良さであるこの2点について説明・提案してもらえれば、その塾はお子様に合っています。
教材の解説のボリュームで選ぶ
塾の選び方2つ目は、解説のボリュームです。
宿題や家庭学習をするときに、解説が薄いと1人で勉強しづらいです。授業を受けないと解き方がわからない問題が多いと、子どもは自宅学習をしなくなります。
いくら塾の授業で理解できても、自学習しないとなかなか成績アップにまではつながりません。
通塾時間で選ぶ
塾に通うにあたって、家から近いかどうかはとても大切です。
- 公立中学生なら自宅から塾まで片道30分以内
- 私立中学生なら通学時間プラス30分以内
塾の行き帰りだけで2時間も3時間もかかってしまったら、勉強時間ものんびりする時間も短くなります。1か月くらいなら我慢できるかもしれませんが、数か月以上は大変でしょう。
また、どれほど良さそうな塾であっても、片道2時間もかかってしまうと帰宅時間が23-24時になってしまうかもしれません。夜遅くはやはり危ないです。
車での送迎が必要だと、学年があがって通塾日数が増えてきたときに保護者の方がスケジュール的に対応しきれなくなる場合もあります。
中学生が家庭学習でできること
塾は、時間も費用も負担が大きいです。
家庭学習で済ませられるなら、そのほうがいいですよね。
中学生の6割近くが塾に通っているということは、残り4割ほどは塾なしで勉強をがんばっているわけですね。
家庭学習でできることはないのか、
家庭学習が合う子はどういう子なのかをお伝えします。
家庭学習のメリット
塾とくらべて、自宅での学習にはメリットが3つあります。
- 移動の必要がない
- 自分のペースで勉強できる
- 安価
1つ1つ説明します。
移動の必要がない
塾に行くには、片道10分~30分ほどかけるのが普通です。往復で30-60分はかかります。
部活が終わって18時半に学校から帰ってきて23時に寝るとすると、空き時間は4時間半です。
食事やお風呂の時間、宿題をする時間も必要ですから、フリーの時間は2時間くらいでしょうか。そのうち30分を移動だけに使うのはもったいないです。
30分をのんびりする時間に回せば、もっと集中して勉強できるようになるかもしれません。
※関連記事:【中学生向け】おすすめのオンライン学習塾!選び方、成績のあげ方、裏技も解説
自分のペースで勉強できる
塾は授業時間が決まっています。
集団指導塾なら完全に固定ですし、個別指導塾でも「20:00-21:20」など時間枠が決まっています。
塾の時間にしばられず、自分主導で過ごせます。
安価
先述のように、塾代は年間10-30万円かかります。市販教材なら1か月1,000-2,000円くらいで、通信教育なら月5,000-8,000円ほどです。
塾に行かなくても勉強できる子なら、自宅学習のほうが断然安価で済みます。
家庭学習のデメリット
自宅学習にはデメリットもあります。下記の3つです。
- 勉強の雰囲気がない
- 解説を読んでもわからないときがある
- 何を勉強すればいいかわからない
それぞれ説明します。
勉強の雰囲気がない
自宅学習ですから、当然周囲に勉強している子がいません。
自宅はくつろぐ場でもあるので、「勉強モード」になりにくい子は多いです。
弟妹がワイワイしていて勉強に集中できない場合もよくあります。
解説を読んでもわからないときがある
解いていて、解き方がわからない問題も出てきます。
1人で勉強していますから、わからないとストップしてしまいます。
YouTubeで調べる・ネットで検索するという手もありますが、時間がかかりますし、解決するかどうかはわかりません。
何を勉強すればいいかわからない
このデメリットが1番大きいかもしれません。
定期テスト対策・高校入試対策をしようと思ったとき、必要なのは学習計画です。
ある調査では、中学生の91.4%が「試験の点数アップや目標達成のためには勉強計画を立てるべき」と回答しているのに、実際に勉強計画を立てているのは半分の46%しかいないことがわかっています(コクヨ「中高生の学びに関する実態調査レポート」より)。
テスト勉強の経験をたくさん積んでいないと計画を立てるのは大変かもしれません。
自宅学習が合うのはどんな子?
前項で自宅学習のデメリットをお伝えしました。このデメリットが小さい子は自宅学習に向いていると言えます。
つまり、「自宅で勉強モードになれて、学習計画を自分で立てられる」タイプの子です。
それでも、解説を読んでもわからないときにどうすればいいでしょうか。
オンライン授業のように自宅で誰かに聞いて解決できる手段がある場合はいいのですが、
そういう環境がない場合は通信教育が便利です。
ある調査によると、自宅学習を希望する人の7割近くは通信教育を望んでいます。
動画やイラストで解説してくれますし、通常の市販教材よりもかなりわかりやすいと評判です。
しかも、タブレット学習なら必要な勉強内容を個別に提示してくれるので、学習計画を立てる必要もありません。
Z会のように難関高校入試に強い通信教育や、
すららのように勉強が苦手な子を引き上げるのに強い通信教育もあります。
通塾を決定する前に一度検討してみてもいいかもしれません。
※関連記事:大手通信教育5社の特徴と費用を比較
まとめ
いかがでしょうか。
中学生になると2人に1人以上は塾に通う時代です。塾の費用も年間30万円ほどかかります。
だからこそ、塾に通って子どもの成績をあげられるか、志望校に合格させられるかどうかはとても大切なポイントです。
「学習習慣をつける」「学習管理」「受験対策」のどの目的のために塾に通うのかを考えておき、その目的に見合う塾を選ぶようにしましょう。
また、塾以外でも通信教育や市販教材がとても有効な家庭学習の手段です。いくつもある手段のなかからお子様にあうものを選びたいですね。
※関連記事:中学生向けオススメの通信教育5社を比較!塾なしで定期テスト対策から受験対策まで!
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※スタディサプリについて下記記事でくわしく紹介しています。
スタディサプリ中学講座の特徴と効果的な活用法
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