中学歴史の定期テスト対策のために、よく出る問題を一問一答にまとめました。
単元別にまとめており、今回は「鎌倉時代」です。
- これからテスト勉強をはじめる人
- テスト直前のチェックをしたい人
どちらでも活用できます。
社会は丁寧に覚えれば誰でも高得点をねらえます。早めに勉強して、社会を得意にしておきましょう！
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【中学生】テストによく出る鎌倉時代のポイント解説
まず、鎌倉時代の範囲で中学校のテストによく出るポイントを簡単にまとめます。
1185年源頼朝が幕府をつくる（守護と地頭）
1185年、源頼朝は全国の守護と地頭を任命する権利を朝廷から認められました。今でいう「知事」「警察署長」のようなものです。
守護と地頭の任命権を得たことで、実質的に全国を支配することになりました。
これが鎌倉幕府のはじまりとされます。
鎌倉幕府の政治の仕組み（役職一覧）
鎌倉幕府にはいくつもの役所・役職があり、それぞれの名称と役割を覚えておくとテストで役立ちます。
表にしてまとめました。
| 中央 | 将軍 | 幕府のトップ |
| 執権 | 御家人のトップで政治の実質的中心 | |
| 政所 | 政治全般を扱う | |
| 侍所 | 御家人の統率・軍事を扱う | |
| 問注所 | 裁判を扱う | |
| 地方 | 守護 | 国ごとに置かれ、軍事・警察を扱う |
| 地頭 | 荘園ごとに置かれ、税の取り立てを行う | |
| 六波羅探題 | 京都に置かれ、京都の治安維持と朝廷と西国の監視を行う |
※関連記事：鎌倉幕府と室町幕府の仕組みの違い
御恩と奉公（幕府と御家人の関係）
鎌倉幕府は1185年、源頼朝が全国の守護と地頭の任命権を獲得して始めた初の武士の政権です。幕府には御家人（ごけにん）と呼ばれる武士たちが仕えました。
将軍（幕府）と御家人の関係は「御恩と奉公」で成り立っており、将軍が土地を与える「御恩」に対して、御家人は戦での奉公をする義務がありました。
1221年の承久の乱（北条政子・北条義時）
1221年、後鳥羽上皇が鎌倉幕府を倒そうと反乱を起こしましたが、執権・北条義時や北条政子の活躍で鎌倉幕府が勝利。
幕府は朝廷の監視のために六波羅探題を設置。これによって、幕府の権力がさらに強まりました。
【重要ポイント】
重要人物：後鳥羽上皇・北条政子・北条義時
その後：六波羅探題設置
※関連記事：鎌倉幕府の執権：17人の執権北条氏の業績や出来事をまとめて紹介（元寇、承久の乱など）
元寇（1274年、1281年）：北条時宗
1274年、1281年の2度にわたって元が日本に攻めてきました。これを「元寇」と呼びます。
このときの執権は北条時宗でした。
2度とも日本側が勝ちましたが、戦の負担が大きすぎて多くの御家人が借金に苦しむことになりました。この状況を打開するために鎌倉幕府は永仁の徳政令を出して借金を帳消しします。が、事態を打開することはできませんでした。
【重要ポイント】
・元寇時の執権が「北条時宗」
・その後、永仁の徳政令が出された
鎌倉時代の新仏教一覧（開祖、宗派）
鎌倉時代には既存の仏教宗派に対して6つの宗派が新たに世の中に広まりました。それぞれ宗派の名前と開祖を表にまとめました。「すべて」覚えておきましょう。
| 宗派 | 開祖 | 覚えておきたい項目 |
| 浄土宗 | 法然 | 専修念仏 （ひらすら念仏を唱えたら極楽浄土に行ける） |
| 浄土真宗 | 親鸞 | 親鸞は法然の弟子 |
| 時宗 | 一遍 | 踊念仏 |
| 日蓮宗 | 日蓮 | 法華経 |
| 臨済宗 | 栄西 | 禅宗 |
| 曹洞宗 | 道元 | 禅宗 |
中2歴史の問題：鎌倉時代の一問一答
以上のポイントを踏まえて、一問一答で暗記していきましょう。
「テストで正解しておきたい基本問題」と「テストで差がつく問題」に分けています。
テストで正解しておきたい基本問題
(1)平安時代、都の武官や地方の豪族たちが成長し、家来を従えて集団を形成しはじめた。この集団を何というか。
(2)10世紀に地方では相次いで大きな反乱が起きた。そのうち、北関東で反乱を起こしたのは誰か。
(3)10世紀に地方では相次いで大きな反乱が起きた。そのうち、瀬戸内地方で反乱を起こしたのは誰か。
(4)前九年合戦・後三年合戦で勢力を伸ばし、平泉に大きな拠点を築いたのは何氏か。
(5)平安時代に相次ぐ戦乱で特に勢力を伸ばしたのは源氏と何氏か。
(6)白河天皇が退位して上皇になってから行った政治を何というか。
(7)1156年、後白河天皇と崇徳上皇の対立により都で戦乱を起こり、後白河天皇方の源義朝と平清盛が勝利した。この戦乱を何というか。
(8)1159年、院政の実権を握ろうと戦乱が起こり、平清盛が源義朝を破った。この戦乱を何というか。
(9)平清盛は勢力を伸ばし、武士としてはじめての役職に就いた。この役職を何というか。
(10)平清盛は当時の中国王朝と貿易をはじめた。この貿易を何というか。
(11)源義経らに命じて壇ノ浦で平氏をほろぼさせた人物は誰か。
(12)源頼朝は1192年に何という役職に任命されたか。
(13)鎌倉幕府と御家人との主従関係を何というか。
(14)北条氏は鎌倉幕府である役職を独占して政治の実権をにぎっていた。その役職を何というか。
(15)後鳥羽上皇は鎌倉幕府をたおそうと戦乱を起こした。この戦乱を何というか。
(16)同じ田畑で米と麦を交互につくることが鎌倉時代にはじまった。この農業手法を何というか。
(17)寺社の門前などで物品販売の市が月に数回開かれていた。この市のことを何というか。
(18)後鳥羽上皇の命令で編纂された和歌集を何というか。
(19)兼好法師が書いた代表的な随筆は何か。
(20)浄土宗の開祖は誰か。
(21)法然の弟子で、浄土真宗の開祖は誰か。
(22)時宗の開祖は誰か。
(23)日蓮宗の開祖は誰か。
(24)臨済宗の開祖は誰か。
(25)曹洞宗の開祖は誰か。
解答
(1)武士団
(2)平将門
(3)藤原純友
(4)奥州藤原氏
(5)平氏
(6)院政
(7)保元の乱
(8)平治の乱
(9)太政大臣
(10)日宋貿易
(11)源頼朝
(12)征夷大将軍
(13)御恩と奉公
(14)執権
(15)承久の乱
(16)二毛作
(17)定期市
(18)新古今和歌集
(19)徒然草
(20)法然
(21)親鸞
(22)一遍
(23)日蓮
(24)栄西
(25)道元
テストで差がつく問題
(1)平安時代には寺社が勢力を伸ばし、自衛のために武器を持つ兵を形成した。この兵を何というか。
(2)平氏が滅ぼされたのは現在の何県か。
(3)源頼朝が国ごとに置いた役人を何というか。
(4)源頼朝が荘園や公領ごとに置いた役人を何というか。
(5)鎌倉幕府で御家人の統率を担った役所を何というか。
(6)鎌倉幕府の財政を担った役所を何というか。
(7)鎌倉幕府で裁判を担った役所を何というか。
(8)鎌倉幕府が御家人の領土を認めたり、功績に応じて新たな領土を与えることを何というか。
(9)御家人が領土を認めてもらう代わりに鎌倉幕府のために働くことを何というか。
(10)承久の乱の後、朝廷を監視するために京都に置かれた役職を何というか。
(11)鎌倉幕府が定めた、御家人の裁判の基準を示したものを何というか。
(12)御成敗式目を定めた執権は誰か。
(13)①新古今和歌集の編纂を命じた人物、②古今和歌集を編纂した人物を答えなさい。
(14)運慶らが製作し、東大寺南大門に置かれた彫像は何か。
(15)源氏と平氏の戦いを描き、琵琶法師によって語り継がれた物語は何か。
(16)臨済宗や曹洞宗のように、座禅によって悟りをひらこうとする宗派を何というか。
(17)源頼朝が全国に守護・地頭を設置したのは何年か。
(18)承久の乱は何年に起こったか。
解答
(1)僧兵
(2)山口県
(3)守護
(4)地頭
(5)侍所
(6)政所
(7)問注所
(8)御恩
(9)奉公
(10)六波羅探題
(11)御成敗式目（貞永式目）
(12)北条泰時
(13)①後鳥羽上皇、②紀貫之
(14)金剛力士像
(15)平家物語
(16)禅宗
(17)1185年
(18)1221年
テストによく出る鎌倉時代の記述問題
つづいて、記述問題にもチャレンジしてみましょう。
(1)鎌倉時代における「御恩と奉公」の関係について説明してください。
【解答】 将軍が御家人に土地を与える「御恩」に対し、御家人は戦で将軍に仕える「奉公」を行う関係
(2)承久の乱は誰が何のために起こしたのですか。
【解答】後鳥羽上皇が鎌倉幕府を倒そうと起こした
(3)承久の乱の後、鎌倉幕府は西日本にも勢力を広げました。その方法を「武士」「領地」という言葉を使って説明してください。
【解答】（承久の乱で）上皇に味方した貴族や武士から領地を取り上げ、鎌倉幕府の味方をした武士をその土地の地頭に任命した。
鎌倉時代の定期テストでよく出る人物
鎌倉時代の定期テストには歴史上の人物がたくさん出てきます。特にテストで頻出の人物について、簡単に解説します。
源頼朝
源平合戦で平氏をほろぼし、1185年に鎌倉幕府を開いた人物。初代の将軍。
北条時政
源頼朝が挙兵するときに味方をした御家人。鎌倉幕府の初代執権。
北条政子
源頼朝の妻で、北条時政の娘。鎌倉幕府を運営するリーダー的な存在で、承久の乱でも幕府方の勝利の立役者のひとりになった。
法然
浄土宗を開いた僧侶。親鸞の師匠。
親鸞
浄土真宗を開いた僧侶。法然の弟子。
日蓮
日蓮宗を開いた僧侶。ほかの仏教宗派を悪く言ったため、島流しにあった。
栄西・道元
禅宗を広めた僧侶。栄西は臨済宗の教祖で、道元は曹洞宗の教祖。
北条義時
鎌倉幕府の2代目の執権。承久の乱で幕府を率いた人物。
テスト対策のポイント
鎌倉時代の定期テストでは、以下のポイントに注意して勉強しましょう。
流れを押さえる
鎌倉時代は承久の乱、元寇、北条氏による有力御家人の排斥などさまざまな事件や戦乱が起こりました。いつごろ・誰が・何をしたか・その結果どうなったかを押さえておきましょう。
年表をみながら流れを自分で説明してみると、理解が進みやすくなります。
※関連記事：鎌倉時代の年表：鎌倉時代の戦いなどの出来事を順番にわかりやすく解説します
キーワードを暗記
「御恩と奉公」「鎌倉仏教」「御成敗式目」「元寇」などのキーワードをしっかり覚えておきましょう。記述問題で問われる可能性があるのはもちろん、選択問題でもテストでよく出てきます。
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※関連記事：社会の定期テスト対策の仕方
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塾を活用する
定期テスト対策や高校入試対策の王道として、塾の活用を考えてみましょう。
子どもは「人からの影響」を強く受ける時期にいます。
- 勉強へのモチベーションアップ
- 学習内容の的確な提案
- 学習継続の働きかけ
- 学習環境の提供
といったメリットが塾にはあります。
時期や生徒の学習状況・志望校・学力目標に応じて必要なカリキュラムを考えても、肝心の本人が実行しなければ（実行し続けなければ）効果は薄くなります。
「人からの働きかけ」と「学習環境」によって子どもの学習行動や意識は変わります。
※関連記事：塾はいつから通う？費用は？
オンライン家庭教師を活用する
- 塾に通うほどではない
- 通える範囲内に良い塾がない
- わからないところだけピンポイントに対策したい
- プロ講師に教わりたい
こういうときは、家庭教師が便利です。特に受験直前期に家庭教師を活用する方が多くなります。
また、最近ではオンライン家庭教師の優位性がかなり際立ってきています。
普段は塾や予備校で教えている指導者がプロ家庭教師として活躍しています。オンラインなので、移動圏外に住んでいる人がちょっと空いた時間に授業をしています。
トップクラスの実績を持つプロ講師に教われば、1人であれこれ工夫するより5倍10倍早く、的確にポイントを押さえた学習ができます。
特に社会はプロと学生で指導力に大きな差が表れる科目です。「暗記科目」だと思うと興味がわきにくいかもしれませんが、プロが教えると興味を持つようになって楽しく勉強できるようになることがよくあります。
※関連記事：プロ家庭教師と学生家庭教師の違い
まとめ
中学歴史の「鎌倉時代（武士政権のはじまり）」の範囲で、定期テストによく出てくる問題を一問一答形式でまとめました。
「新仏教」「御恩と奉公」「承久の乱：六波羅探題」「守護と地頭」「二毛作」「琵琶法師：平家物語」「後鳥羽上皇：新古今和歌集、紀貫之：古今和歌集」など、テストで差がつく問題43問です。 定期テスト対策や高校入試対策にご活用ください。
中学生のためのＺ会
参考：Z会
ほかの範囲の問題は下記の記事にあります。
地理：
【世界のすがた】
【日本のすがた】
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【日本の産業】
【人口からみる日本】
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