小学校5年生の国語は4年生にくらべてハイペースに授業が進みます。
習う漢字の数や教科書のページ数は4年生とほぼ同じなのに国語の授業時間数は3割も減ります。
この時間数で国語のさらにレベルアップさせていく必要があり、質の良い勉強が求められます。
※関連記事:小学校5年生におすすめの国語ドリル・問題集:漢字・語彙、文章読解、作文。中学入試対策まで
国語の読解力は算数や英語などの教科にも影響していますから、国語が気になる保護者の方は大変多いです。
また中学受験では5年生までで漢字や語句のインプットが終わり、記述対策に本腰を入れていく時期です。
知識問題も記述問題も入試で合否をわける重要な範囲です。
そこで今回は
を紹介いたします。
この記事は下記の方向けです。
5年生は家でどれくらい勉強すればいいのでしょうか。
「小学生は学年×10分勉強しましょう」とよく言われます。
5年生だと1日50分です。
本当にこれで十分なのでしょうか。一般的に小学5年生は毎日どれくらい勉強しているものなのでしょうか。
実は、5年生は「50分」どころか1.5倍以上の「80分」勉強しています。
下記のグラフをご覧ください。小学校1年生から6年生までを対象に、1日の家庭学習時間を調査した結果です。
3年生から4年生で平均家庭学習時間は6分伸びていますが、
4年生から5年生で8分アップと、増加幅が大きくなっています。
一方で、家庭学習時間の中央値(データのちょうど真ん中)は全学年通じて60分です。
このことから、下記の状況が読み取れます。
「勉強する子」と「勉強しない子」にわかれていく学年ともいえます。
5年生になると塾に通う子が多くなります。塾通いの状況を確認します。
5年生で勉強時間を伸ばす子は、どのような学習手段を選んでいるのでしょうか。
下記のグラフは、学年別の1人当たりの学習費です。ご覧のように、4年生(74,190円)から5年生(108,779円)で学習費が1.5倍近くに増加しています。
しかも5年生では45,1%が塾を利用していることもわかっています。
それまでは家庭での学習中心だった子が、塾で本格的に勉強をはじめだすのが5年生なのです。
中学受験生徒の通塾日数も増えます。
4年生までは中学受験内容の基礎固めが中心でしたが、5年生から発展的な内容に入ります。
それに伴って1週間の通塾日数も増え、
4年生では週2日が多かったのが5年生では週3日が当たり前になります。
5年生の勉強で気をつけること
4年生から5年生になると、どういうことに気をつけると良いのでしょうか。4つお伝えします。
5年生の勉強で気をつけることをまとめました。
毎日の授業で進むスピードが速くなるため、理解が浅かったり定着しないままになりがちです。
習った内容はすぐ、覚えるべきことは覚えて、理解すべきことは理解しなおすようにしましょう。
1度勉強したことを次の日に復習すれば、定着度を上げられます。
記憶に関する有名な研究で、エビングハウスの忘却曲線というものがあります。
黒字の曲線は学習した内容が記憶にどれくらい定着していたかを表しています。
学習した初日を100%とすると、2日目には26%まで定着率が落ちています。3/4も忘れてしまうのです。
オレンジの曲線は、1度学習した内容を復習すると定着率がどう変わるかを示しています。
1度学習した内容を次の日に復習すると記憶が9割以上復活しています。
小学校からは毎日宿題が出ます。宿題をするときに、今日の宿題だけでなく昨日の宿題をもう1度やるようにしてみましょう。
そうすれば1度宿題にでた問題は、次の日に習慣的に復習できるようになります。
勉強が忙しくなると、勉強の仕方がどうしても雑になりがちです。
「とにかく早く問題の答えを出そう」
「とにかく早く宿題を終わらせよう」
という意識になってしまい、答えを埋める作業になってしまいます。
ダラっとした姿勢で勉強していると、気持ちもダレてきて勉強がいい加減になります。
そういうときは得てして、勉強した内容が頭に入ってこないです。
正解した問題の解き方を子どもに説明してもらったり、確認テストをしたりするなどして身に付いたかどうかをチェックするようにしましょう。
この時期には語彙力による学力差が目立ってきます。
日常生活を送るだけなら数千語程度で十分です。ただ、学習力を高めるにはさらに2万語必要です。
国語の長文読解は語彙が足りないと、文章全体のニュアンスや登場人物の微妙な心情変化など、細かい部分が読み取れません。
記述問題でも、自分の言いたいことを表現できる言葉を知らないと、「すごいと思いました」の連発になってしまいます。
語彙力の差が国語力の差になり、全ての教科で学力差につながります。
日常会話だけでは、語彙はなかなか増えません。読書をし、紙の国語辞典を習慣的に使うと語彙を大きく増やせます。
※関連記事:低学年・高学年におすすめの国語辞典:子どもに合う辞書の選び方や辞書の引き方も解説!
※関連記事:国語辞典を使う習慣をつくって語彙力・読解力を伸ばす方法(小学校低学年・高学年)
国語の授業時間数は1年生では全体の36%をしめていましたが、5年生では17%にまで減ります。
英語と家庭科の授業がはじまり、社会の授業時間もアップします。それに伴って国語の授業時間数が減るのです。
1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 | |
国語 | 306 | 315 | 245 | 245 | 175 | 175 |
算数 | 136 | 175 | 175 | 175 | 175 | 175 |
理科 | 90 | 105 | 105 | 105 | ||
社会 | 70 | 90 | 100 | 105 | ||
外国語活動 | 35 | 35 | ||||
外国語(英語) | 70 | 70 | ||||
生活 | 102 | 105 | ||||
音楽 | 68 | 70 | 60 | 60 | 50 | 50 |
図画工作 | 68 | 70 | 60 | 60 | 50 | 50 |
家庭 | 60 | 55 | ||||
体育 | 102 | 105 | 105 | 105 | 90 | 90 |
道徳 | 34 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 |
総合的な学習の時間 | 70 | 70 | 70 | 70 | ||
特別活動 | 34 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 |
総授業時間数 | 850 | 910 | 980 | 1015 | 1015 | 1015 |
では国語の授業内容も減るのかというと、実はほとんど変わりません。
4年生 | 5年生 | 4年生を元にしたときの5年生の割合 | |
教科書のページ数(※) | 307ページ | 297ページ | 97% |
新出漢字の数 | 200字 | 193字 | 97% |
授業時間数 | 245時間 | 175時間 | 71% |
学習内容はほぼ同じで、授業時間数が7割にまで減ります。その分、1回の授業や宿題でたくさん進まないと終わらなくなります。
習った内容をその都度きっちり復習して、定着させておく必要があります。
なお、1週間の時間割は6時間授業が週4日、5時間授業が週1日です。
これは4年生と変わりませんが、委員会活動がはじまるため、実質的には忙しくなります。
小学生が勉強する内容は、学習指導要領で下記のように定められています。
学習指導要領を元にして、5、6年生の国語が3、4年生とくらべてどのようにステップアップするかをまとめました。
3、4年生 | 5、6年生 | |
説明的文章 | 段落ごとの記述内容から根拠をみつけ、文章の内容を要約している言葉や文を選びだす。 | 事実と感想をわけて捉え、図表もみながら必要な情報を抜粋しつつ、論旨の展開を追う。 |
文学的文章 | 本文内容をから登場人物の感情を捉え、場面の移り変わりを基に登場人物の感情や性格、考え方を想像する。 | 登場人物どうしの関係性を捉え、心情をどのように表現しているかを叙述方法にも着目する。 |
文章の記述 | 文章の内容について自分の感じたことを他人に伝え、人によって感じ方がさまざまであることを知る。 | 文章内容を要約し、それをヒントに自分の意見をまとめる。 |
3、4年生は本文中から重要な言葉を抜き出したり、登場人物の気持ちに焦点が当てられていました。
5年生になると、自分の言葉で本文内容をまとめ、その内容をもとに自分の意見を広げてまとめる勉強をします。
国語力を伸ばすためにご家庭で実践いただける勉強方法を紹介します。
読む力のレベルアップはもとより、読んだ内容をもとにして自分でも考え、書く力につなげていく力を養います。
「何?」「なぜ?」を考えながら読むと、「考えて書く」レベルまで深く読解できるようになります。
具体的には下記のようなことを思い浮かべながら読みます。
著者は伝えたいことがあってその本を書いています。
「自分は何を伝えたいのか、なぜそれを伝えたいのか」
を考えて内容をまとめています。
ですから読む側も、「なぜ?」「何?」を考えながら文章を読むと、筆者の意図を読み取る練習になります。
国語力の基本は「読む力」と「書く力」です。
読む力は読書できたえられます。読むことで語彙などの知識を習得し、情緒面の発達を促せます。
文部科学省では国語教育のあり方について下記のように提言しています。
小学校段階では,「聞く」「話す」「読む」「書く」のうち,「読む」「書く」が確実に身に付くようにしていくことが大切である。これは,いわゆる「読み・書き」の徹底を図ることが重要であること,情緒力を身に付けるには「読む」ことが基本になること,論理的思考力の育成は「書く」ことが中心になると考えられることによる。今以上に,「読む・書く」の定着を図ることが重要である。
文部科学省「国語力を身につけるための国語教育の在り方」より引用
小学生の読書量は30年前と比べて減っています。
30年前は1か月に約9冊読んでいたそうですが、現在の5年生は下記のグラフのように7割の子は月2冊以下になっています。
読書と読解は読み方が異なりますし、毎月9冊も読まなくてもいいとは思います。
ですが、読書をすれば日常生活にはない状況や言葉の言い回しにたくさん触れられます。文字から情景を思い浮かべる練習もたくさんできます。
「なぜ?」を頭の隅っこにおきながら、読書も定期的にするようにしましょう。
分からない言葉が出てきたら一緒に国語辞典を調べるようにすると、国語辞典を日常的に使う習慣を無理なくつくることもできます。
子どもにスマホを持たせるご家庭もたくさんいる学年です。アプリも紙の国語辞典も両方使いこなせるようになってほしいですね。
※関連記事:【紙の辞書と電子辞書(スマホ)】どっちがいい?メリットとデメリットを比較して使い分け方を解説!
気になったニュース(スポーツで、経済、国際紛争などなんでも)について、親子で会話をする機会を増やしてみましょう。
5年生の国語のポイントは「話を要約して、それをヒントに自分の意見を広げてまとめること」です。
テレビやこども新聞などで気になったニュースを1つ取り上げ、下記のように話をしてみてください。
最初は上手に説明できない子がほとんどです。小学生は主語が抜けがちなので、「誰?」や「いつ?」を聞いてあげると、子どもも説明しやすくなります。
小学校では漢字を学年別に下記表のように習います。
1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生 | 5年生 | 6年生 |
80字 | 160字 | 200字 | 202字 | 193字 | 191字 |
5年生は1年間で漢字を193個も習います。これまで習ってきた漢字も含めると835個になります。
読む機会、書く機会が減っている今日では、漢字を覚えるのは保護者の方が子どもの頃よりもはるかに大変になっています。
だからこそ、覚え方を工夫するチャンスでもあります。
ここからは漢字の覚え方を3つ紹介します。
「にんべん」「きへん」などたくさんの「へん」を習います。それぞれの「へん」を意味と一緒に覚えつつ、漢字を書くときに色分けしておくと印象に残りやすくなります。
漢字の意味は現在の使われ方と違っている場合があります。
たとえば「夢」は「くさかんむり」です。夢はもともと、見えない、暗いという意味を表す感じでした。暗い時間帯にみるものということで現在の意味になったそうです。
現在の意味で納得できるものもあれば、「なぜこの部首?」と不思議なものもあります。そういうときに国語辞典を使うとわかりやすい解説が載っていて、さらに勉強になります。
覚えるときはできるだけ五感を使うほうが覚えやすいです。
書いているときは視覚を使いますし、声に出すと聴覚も使えます。
また、ノートだけでなく空中に指で書いてみるのも良い勉強になります。
書いて覚えたかなと思ったら、目線を上にあげます。
これだけで、たった今書いていた漢字を思い出しにくくなります。
この状態で空中に書ければ、その漢字はかなり定着するはずです。
ひととおり勉強したら、最後に自分で書き取りの確認テストをしてみましょう。
テストと言っても、問題用紙をつくる必要はありません。
テキストの漢字をノートなどで隠し、読み仮名を見て漢字を書きます。
漢字10個を1まとまりにして、全問正解するまで10問すべてテストを繰り返してください。
これは「自己テスト」と言って、覚えたことをアウトプットすることで記憶に定着させる学習方法です。
ひらすら何度も書いて覚えるよりも、アウトプットの回数を増やすほうが覚えやすいことが脳科学の研究でわかっています。
部首 | 意味 | 例 |
にんべん | 人の動きに関係する | 「仏」「仮」など |
ぎょうにんべん | 進むことや道に関係する | 「往」「復」など |
てへん | 手の一部や、手でする動きに関係する | 「技」「招」など |
きへん | 木に関係する | 「桜」「格」など |
さんずい | 水に関係する | 「液」「混」など |
ひへん | 火に関係する | 「燃」 |
めへん | 目に関係する | 「眼」 |
しめすへん | めでたいこと | 「祖」「程」 |
のぎへん | 穀物に関係する | 「移」 |
いとへん | 糸に関係する | 「編」「綿」など |
くるまへん | 車に関係する | 「輸」 |
ころもへん | 衣服に関係する | 「複」 |
ごんべん | 人が話すことに関係する | 「講」「評」など |
つちへん | 土に関係する | 「均」「増」 |
おんなへん | 女性に関係する | 「婦」 |
けものへん | 動物に関係する | 「犯」「独」 |
りっしんべん | 感情など心の動きに関係する | 「快」 |
にくづき | 肉に関係する | 「肥」 |
こころ | 心や感情に関係する | 「態」 |
しんにょう | 歩くこと、進むことに関係する | 「過」「逆」など |
うかんむり | 家の屋根の下にいるイメージ | 「容」「富」 |
くさかんむり | 草花に関係する | 「夢」 |
書く力をきたえるため、月1-2回作文をしてみましょう。論理的思考力が養われますし、助詞(て、に、を、は)や接続語(だから、そして、しかし、ところが)などの文法の使い方の勉強にもなります。
作文のテーマは何でもいいのですが、最近読んだ本や体験、ニュースについて感じたことを誰か(家族など)に紹介する文章を100-200字以内くらいで書いてみましょう。
の3点を入れるようにします。
最初は100字以内で、慣れてきたら200字以内で書くようにしましょう。
書いた後に自分で読み返してみて、言い方を変えたり接続語を入れたりすると、とても読みやすい文章になります。
文部科学省の方針で、最近の小学校では文章力を非常に重視しています。
今の保護者の方が小学生だったころよりも、
子どもに文章を書かせる機会をかなり多く作っています。
もし文章力に不安があれば、こちらの記事をご覧ください。
家庭での学習ツールは大きく2つあります。
です。それぞれの選び方を説明します。
まず、家庭学習として問題集は便利です。
市販教材はネットや本屋さんで子どもと一緒に選ぶのがおすすめです。
親が気に入ったものを買って子どもにさせるのも良いですが、子どもがする気になってくれなかったら意味がありません。
「主婦と生活社」の『すみっコぐらしシリーズ』や学研の『ドラゴンドリルシリーズ』など、子どもの興味を引きながら楽しく勉強できるドリル・問題集がたくさんあります。
子どもが気に入ったものを使うと、楽しく勉強に取り組んでくれるようになります。
毎朝5分の学習習慣をつけるためのドリル(『早ね早おき 朝5分ドリルシリーズ』)もあれば、中学受験に向けて思考力や応用力を養う問題集(『トップクラス問題集』)もあります。
学習目的に合わせて選ぶようにしましょう。
※関連記事:5年生向けの市販教材をこちらの記事で学習目的別に紹介しています。
5年生算数のおすすめドリル・問題集
5年生国語のおすすめドリル・問題集
昔から国語辞典を使う子は賢くなると言われています。
何かを考えるとき、人間は言葉を使います。語彙が豊富なほうが思考力や表現力が豊かになります。
それだけでなく、国語辞典を自分で使う習慣をつくると、
「自分で学ぶ習慣をつくること」
もできるようになります(コクリコ「辞書引き学習で国語の成績が向上」より)。
受験する・しないに関わらず、国語辞典をリビングに常備し、自分で調べる習慣をつくっておきたいですね。
※関連記事:国語辞典を使う習慣をつくって語彙力・読解力を伸ばす方法
※関連記事:おすすめの国語辞典:子どもに合う辞書の選び方や辞書の引き方も解説
塾のクオリティを自宅で受けるなら通信教育がおすすめです。
移動時間がゼロですし、塾に比べて短時間の1回あたりの勉強が短時間に設計されています。「塾と併用」「通信教育単独」のどちらも選べます。
難関中学、最難関中学(首都圏御三家、灘中学、ラサール中学など)を目指しているならZ会がおすすめです。1科目から受講でき、塾と併用あるいはZ会単独で受験対策をされている方も多いです。
6年生は1万字以上の超長文対策や記述特訓など、特別講座だけを受講することも可能です。
下記のような特長があります。
※関連記事:Z会中学受験コースだけで難関中学に合格する方法
下記リンクはZ会中学受験コースの案内です。リンク先で無料体験を申し込めます。
Z会の通信教育 中学受験コース小学校の勉強をフォローしたり、中学受験対策をするための通信教育として進研ゼミも多くの受験生に選ばれています。楽しく、自信をつけながら学べるという特徴があります。
※関連記事:進研ゼミ小学講座の特徴と効果的な利用法
下記リンクは進研ゼミ小学講座の案内です。リンク先で無料体験を申し込めます。
中学受験をするご家庭では、5年生は本格的な受験対策真っ只中です。
算数が伸び悩んだり、国語の記述問題に苦労する子が続出する時期でもあります。
※関連記事:【中学受験】算数が苦手な子必見!家庭でできる「算数の伸ばし方」をお伝えします!
※関連記事:【中学受験】国語のおすすめ問題集:学年別に漢字・読解・作文・入試対策問題集を紹介
※関連記事:おすすめの記述・作文問題集
最近の中学入試の問題は下記のような特徴があります。
ひと昔前なら、大量の知識をインプットして正確にアウトプットする能力の高い子が志望校に合格しやすかったです。
最近では、そうした「処理能力の高い子」よりも「思考力・表現力の高い子」や「明確な学習方針で勉強してきた子」のほうが合格しやすくなっています。
その1つが英語教育です。5年生では英語が必修化されていますが、小学校の進度を先取りして中学英語の学習に入っているご家庭も数多くみられます。
英検を取得しておくと英語利用できる私立中学がたくさんあります。
特に、英検®3級以上あればかなり優遇され、慶應湘南藤沢小などの難関校の英語も解けるようになってきます。
※関連記事:入試で英検®が使える東京の私立中学一覧
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入試問題のタイプの変化だけでなく、難易度も上がっています。
例えば、東京都の御三家の1つである開成中学で30年前に出題された算数の問題が、今では偏差値40〜50くらいの学校で出題されています。
30年前の超難問は、今の標準問題なのです。
子どもの勉強状況をみて、復習の機会を作ってあげたり模試の分析を一緒にしたりと、保護者の方のサポートがとても重要になってきます。
※関連記事:【中学受験】勉強スケジュールの作成・管理方法を解説:親はどこまでサポートすればいい?
受験対策をされる場合、約8割の方は塾で対策をされています。
ただ、その8割の方のなかでも利用する塾の種類や方法はさまざまです。
集団指導塾のみだった方が途中から個別指導塾や家庭教師を併用される場合もあります。
6年生の冬(入試直前)に算数や理科でプロ家庭教師を活用して10-20点アップをする場合や、難関中学入試に向けて低学年から家庭教師を利用する場合など、学習手段も多様化しています。
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状況や時期に応じて上手に活用したいですね。
さらに、家庭学習のみで受験対策をされているご家庭もあります。
首都圏で偏差値60以上の中学校に合格されているご家庭でもそうした方が2割ほどいらっしゃいます(ひまわり教育センターより)。
ご家庭の学習方針次第では、「塾なし」でも受験対策ができるような環境ができています。
※関連記事:【中学受験】塾なしは無理?家庭学習のみで志望校に合格できるおすすめの学習方法を紹介します
第一志望校は4-5年生で決定するご家庭が多いです。
同時に、第二志望校や「安全校」の候補を探しておくと良いですね。
※関連記事:【中学受験】志望校はいつまでに・どうやって選ぶ?おすすめの決め方を紹介します!
かつては「大学進学実績」がほぼ唯一の判断基準でしたが、今は大きく状況が変わっています。
少子化が進むにつれて私立中学では学びの多様化が進んできているからです。
など様々です。
前述のように、英語入試を導入する私立中学も非常に多くなっており、英語教育に力を入れているご家庭は将来の選択肢がとても多くなっています。
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しかも最近では公立中高一貫校が人気です。公立の費用で私立のような6年一貫の教育環境を手に入れられます。
あまりの人気で、開設時には偏差値50弱だった公立中高一貫校が数年後には偏差値60近くまで上昇しているケースもあります。
作文が必須だったり、複数の教科をまたいだ試験になっていたりと、私立中入試とは全く対策方法が違っています。
※関連記事:人気急上昇中の公立中高一貫校の魅力とは?私立中との入試制度の違いや対策方法を解説します!
※関連記事:【中学受験国語】おすすめの記述・作文問題集:書き方の基本から難関レベル対策まで
※下記リンクは公立中高一貫の専門対策のe点ネット塾の案内です。リンク先で無料体験を申し込めます。
e点ネット塾 公立中高一貫受検対策5年生は、「受験を新たにはじめるご家庭」と「中学受験をやめて高校受験に切り替えるご家庭」が多くなる時期でもあります。
それまで受験を考えていなかったのに、子どもが急に
「受験したい!」
と言ってきたり、家の近くの公立中学が中高一貫校になると決まった。
といったことがよくあります。
5年生からでも受験対策は十分間に合います。
ただし、子どもの受験勉強への持っていきかたに悩んだり、
大手の塾に入れる場合にはカリキュラムが合わなかったりと、
対策の仕方に工夫が必要です。
※関連記事:【中学受験】5年生からでも塾で間に合う?巻き返すための勉強方法と親のサポート方法
逆に、中学受験の勉強を数年続けたものの、
「本当に子どもにとってプラスになっているだろうか」
と悩むご家庭も出てきます。
成績があがらず親子ともにストレスが大きかったり、子どもが友だちと遊ぶ時間が減ってさびしそうにしていたりと、
当初思い描いてたイメージを違う状況になることもよくあります。
その場合は、本当にこのまま受験勉強をつづけるかを子どもと何度も相談しましょう。
子ども自身のやる気が1番大切ですが、惰性で続けられるものでもありません。
※関連記事:中学受験やめようかなと思ったら:やめどき、判断基準を3つ紹介します!
ただ、もし「成績が原因」なのであれば、転塾して状況を好転させているご家庭が8割もいらっしゃるというアンケート結果もあります(かしこい塾の使い方より)。
転塾して状況を変えてみるなら、5年生夏までがおすすめです。
※関連記事:【中学受験】転塾はいつまで?成績があがる塾を選ぶおすすめのポイントを3つ紹介!
小学校5年生になると学校の授業時間がハイペースに進みます。習った内容が定着するように復習を忘れずに行いましょう。
忙しくなりますが、漢字の覚え方を工夫するなど、勉強の仕方をステップアップさせる良いきっかけにもなります。
中学受験の勉強がかなり本格的に進んでいますから、受験されるご家庭では読解と記述の練習をしておきたいですね。
記述練習は国語の勉強のなかで1番頭を使います。とても疲れる勉強ですが、月1-2回作文を書くようにしてみましょう。
私立中学入試では記述問題が多くなってきていますし、公立中高一貫校入試では必ず作文が出ます。
受験対策という意味でも、論理的思考力を伸ばす意味でも、作文の練習はとてもおすすめです。
※関連記事:公立中高一貫校の入試制度の解説
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※Z会小学生コースのメリットや活用法を下記の記事で紹介しています。
Z会小学生コースの進め方:自主性や考える力を伸ばせる問題の特徴を紹介
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